4月29日を「昭和の日」にして「みどりの日」を5月4日に変える、という法案を国会に自民党が提出したそうです。もともと4月29日は昭和天皇の誕生日だったわけで、それを「みどりの日」にしてGWを残しつつも、うまく政治的な部分をすり替えていたのに、今さらハッキリさせようという自民党は何を考えているのでしょうか？

　もちろん社民党や共産党は反対、民主党も反対しているそうです。まあ立場的に当然と言えば当然の反対ですが、僕は「昭和天皇」ではなく「昭和」という時代に対して、いろいろ反省も含めて思いを馳せる日、というはっきりとした位置づけが与えられるのなら、あえて「昭和の日」自体に反対するほどのことではないと思っています。

　それよりも5月4日に「みどりの日」を移すということに納得がいきません。確かに現状の5月4日は「国民の休日」という訳の分からない日です。単に連休を作るだけのための日ですから、これを祝日にしてスッキリさせよう、という考えも理解できないではないのですが、それとてもやはりご都合主義であることには変わりありません。3日と5日の間だから祝日にするというだけなわけですから。

　それよりも敢えて名よりも実を取って5月1日を「みどりの日」にしたほうがずっと意味があります。緑をイメージしやすい皐月5月のスタートの日ですから、「みどりの日」であるのも感覚的に素直に納得できますし、メーデーのシンボルカラー「赤」の補色は緑です（こじつけだなぁ）。まあそんな無理矢理なこじつけをしなくても、この日を祝日にすることで、自然と4月29日から5月5日まで全部休みになってしまうことに意味があります。

　必ず最低でも毎年7連休、さらに前後の土日をくっつければ9日以上の大型連休が簡単に作れます。もちろん今でもメーカーはそういう大型連休にしているところが多いのですが、良いところは学校も親と一緒に大型連休になることです。子どもがいる家庭では、親だけ休みでもなかなか長期の旅行に出かけるわけにはいきませんが、学校も休みなら大丈夫です。

　どうせ意味のない日を祝日にするのなら、せめて効率的に休みが増えるようにして欲しいと思います。もっともそうなったら、今以上に「ゴールデンウィーク進行」が大変になるので、4月末の仕事はバタバタになりそうですけどね。

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