幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 4月4日 ● メールは人なり。

 かれこれ3年半もこうしてサイトを運営していると、数えきれないほどの人からメールを貰います。大きく分けて3つのグループがあって、1つはこの「コーカイ日誌」やマンガ、映画、温泉などのページを見て感想をくれる人、2つめはコピーライター志望者、そして3つめは本来サイトを開設した目的であるテニスサークルへの参加希望者です。

 1つめと2つめは単なるメール上、WEB上のお付き合いですから、どんな人であろうとそれほど気には留めません。中には「ちょっと変?」と思うような人からもメールが来ますが、まあそれはそれとして通り一遍の返事を書いておけば良いわけです。

 ところが3つめは全然重みが違います。テニスサークルへの入会希望者というのは、現実の、しかも非常に僕にとっては大事にしている世界へ入ってくる人ですから、おかしな人、困った人、迷惑な人では対処が大変です。実際、サイトをオープンした当時は、誰でもどんどん来てください、という対応をしていたら、なんだか3人に1人くらいの割合で妙な人が紛れ込んでいました。なにせテニスサークルというのは、若い女性もたくさんいますから、彼女たちを守るためにも危ない人は事前にチェックしておかないといけません。

 こうした人は、あまりにも社会的な常識に欠けている行動を取ることが多いので、弱った僕は結局サークルへの入会制限を設けてしまいました。基本的にうちのサークルに望ましいと僕が思うタイプの人間像を、条件を出してあらかじめ決めてしまったのです。本当のことを言うと、こんなことはしたくありませんでした。自分が逆の立場だったら、何を偉そうに条件なんかつけてやがるんだ、そんなところこっちから願い下げだ、と思うことでしょう。実際、そう思ったので入会希望のメールを出すのをやめた、という話も聞いたことがあります。

 それでも僕が入会希望者に対しての条件を外さないのは、そこをくぐり抜けてなおかつ、という熱意を知りたいのと、その時にどうしてもメールで何回かやり取りをするわけですが、メールをやり取りしていると人間性のようなものが窺い知れるからです。その滲み出る人間性が信頼するに足ると判断した時は、入会許可を出しますし、こいつは危ない、と思えば条件を盾にしてお断りをします。

 メールってただのテキストなのに、なにか匂いみたいなものがあるんですよね。決して上手な文章ではなくても、一生懸命書いているなとか、良い人なんだろうなと思わせるようなメールがあります。逆に書き慣れてはいるんだろうけど、熱意も誠意も感じられないようなメールというのもあります。もちろん「こいつヤバイ」と思うようなものも。

 こうした手順を踏むようになってから、妙な人が紛れ込んでくる確率がぐっと少なくなりました。もちろんメールだけで完全に人となりを読みとれるはずもありませんから、時々「あれ、失敗したかな」と思うこともあります。それでも3人に1人が10人に1人くらいに減ったことは確かです。30人のサークルに妙なのが2〜3人なら、彼らは道化としてサークルを盛り上げる役割を果たしてくれますが、これが10人になってしまうと、単なる変人の集まりになってしまいます。時には素晴らしい人をお断りしている可能性もあるのですが、それでもメールで人を判断することは当分やめられそうもありません。
とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記猿人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記猿人に登録してみる

前日翌日最新今月