幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 4月1日 ● セ・リーグ順位予想。

 プロ野球がとうとう開幕しました。開幕戦の華やかさを見ていると、プロスポーツが全体に沈滞化している中で、やはり日本ではプロ野球が一番の人気スポーツであることが実感できます。メジャーに人材が流出しているとは言え、新しい人気選手が次々と生まれてきているし、巨人が金に任せて補強をしても、ダントツに強いわけではないところが、また妙味になっているような気がします。

 巨人のなりふり構わない補強に関しては、否定的な意見が多く見られます。もちろん僕も好ましくは思っていませんが、別にルールを破っているわけではない正当な企業努力の結果ですから、あまり無茶な非難は的外れだと思います。それよりも、あれだけのメンバーを揃えながら、なおかつ長嶋に監督を続けさせてペナントレースを盛り上げるナベツネは、天才的なプロデューサーではないかと思うくらいです。

 なにせあのメンバーで監督が森だったら、面白くも何ともありません。単なる巨人の独走に終わってしまいそうですからね。星野も野村も「長嶋が監督をやっているから付け入るスキがある」と明言しているくらい、プロ野球のためには長嶋監督で良かったとつくづく思います。

 とは言え、やはり今年の本命は巨人。江藤の加入よりも工藤、メイ、河本と左投手のコマが揃ったことが大きいと思います。攻撃陣は江藤や清原がいなくても、松井と高橋、二岡、元木、仁志、清水ら生え抜きで十分。若手をどんどん登用してチームを活性化できれば、ぶっちぎりの優勝の可能性も大です。江藤は広澤や石井のように飼い殺しておけばそれで十分なんじゃないですかね。

 対抗は中日、と言いたいところですが、サムソンと宣の抜けた穴が埋まっているとは言い難いのが辛いところ。しかも主軸と期待するディンゴが9月に五輪のために抜けてしまいます。となると優勝争いはできるでしょうが、最終的に優勝はできないという気がします。

 マシンガン打線健在の横浜も、佐々木の抜けた穴が埋まっていないので、こちらも期待薄。打つだけでは1年通じてコンスタントに勝ち続けることは難しいでしょう。ローズは今年も打つでしょうが、さすがに去年はできすぎだし、それに2000本安打をクリアした後の駒田が燃え尽き症候群になりそうな気もします。ただ小宮山の加入と野村の復活は打線の落ち込みをカバーできるかも知れないので、佐々木のマイナス分だけ落ちるといったところでしょう。

 中日・横浜よりも注目なのはヤクルト。先発投手陣が揃い抑えの高津も万全。要の古田も円熟期に入り、野手も若手とベテランのバランスが取れていて総合的な戦力では3強にひけを取りません。一番の心配は若松監督の采配と、ディンゴ同様五輪で抜ける古田の穴。特に古田が抜けるのはチームが機能しなくなりますから、この期間をどう乗り切るかがカギでしょう。

 広島と阪神は期待できません。ともに選手層が薄くシーズン通して安定した戦い方ができるとは思えません。広島は高卒新人投手の河内や苫米地あたりが出てくると面白くなりそうですが、阪神は好材料がありません。さすがに今年も最下位だと、野村監督のクビも危うくなるかも。

 で、結局予想としては、巨人・中日・横浜・ヤクルトの4強がオールスターまで争って、最後は巨人と中日のマッチレースの果てにディンゴの抜けた期間に中日伸びずに巨人が優勝。3位ヤクルト、4位横浜、5位広島、6位阪神。MVPは高橋由伸。巨人ファン大喜びという面白くない結末になりそうな気がします。

 ただ残念ながらパ・リーグはダイエーが4位に沈んでしまうのでON対決はなし。西武が楽々リーグ優勝を決め、日本シリーズでも4勝1敗と巨人を寄せつけずに日本一を奪回すると見ています。MVPはもちろん松坂です。さてこんな予想をしておいて、実際秋にはどうなっているか。楽しみです。
 
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