幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 3月21日 ● 「アタック25」25周年。

 朝日放送制作の「クイズ・アタック25」が25周年を迎えました。現在25周年記念特集を毎週放送しています。僕も5年ほど前に出場して優勝したことがあるこの番組、現在ではほぼ唯一の正統派視聴者参加クイズ番組となってしまいました。

 25年もやっていればピンチも何度もありました。特に、フランスの核実験で揉めた時に、エールフランスがスポンサーを降りてしまい、名物の「エールフランスで行くパリの旅」もなくなった時には、もう番組も終わりかと思いました。その後も低視聴率で毎回打ち切りの噂が囁かれていましたが、何とかそれも乗り越えて現在も番組が続いていることはクイズファンとしては嬉しい限りです。

 「クイズタイムショック」「クイズグランプリ」「アップダウンクイズ」「ベルトクイズQ&Q」「三枝の国盗りゲーム」など、1960年代〜70年代にかけては視聴者参加型クイズ番組が花盛りでした。しかし、80年代に入ると「なるほどザ・ワールド」「世界まるごとハウマッチ」などのタレントが答えるエンターテイメント型クイズ番組が開発され人気を集めました。バブル期には製作費をふんだんにかけた豪華な海外取材型クイズ番組ばかりになり、それまで各局がゴールデンタイムに揃えていた地味な視聴者参加型クイズ番組は一気に姿を消しました。

 それでもまだ当時は「史上最強のクイズ王決定戦」「アメリカ横断ウルトラクイズ」など、大型のクイズ番組には人気があり、「クイズプレーヤー」と称される超人的なクイズ王たちが活躍。また大学のクイズ研究会の活動も華やかでした。しかし、残念ながら余りにもクイズ王たちの実力が一般とかけ離れてマニアックなまでに高くなり過ぎたために、見ている人たちには全く参加できないクイズ番組になってしまい視聴率はがた落ち。挙げ句にバブル崩壊で金のかかる大型クイズ番組は作れなくなり、特に伝統の「アメリカ横断ウルトラクイズ」が中止になったのが、クイズファンにとっては痛恨事でした。最近では大学のクイズ研も随分部員が減り、活動も停滞気味のようです。

 そんな中で「アタック25」が孤塁を守っているのは、まさに朝日放送の意地を見る思いがします。この番組が未だに続いているのは、大阪制作だからということも大きいでしょう。東京キー局制作だったら、東京で視聴率が悪い「アタック25」はとっくに潰れていたと思います。またスポンサーの東レの頑張りも大きく寄与しています。「ミュージックフェア」の塩野義製薬と同様、スポンサーが視聴率よりも、長く親しまれる良心的な番組提供を続けるという姿勢を保っているからです。

 「アタック25」は一度出場すると、5年間は出られないという内規があります。僕も前回出場時から5年が過ぎましたので、また機会を見て挑戦してみたいと思っています。なにせ前回は優勝しながら最後の問題「吉田正」を答えられずにアメリカニューヨークの旅を逃してしまいましたから。

 
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