幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 3月10日 ● 警察はたけしに意見を聞け。

 国家公安委員会は相次ぐ警察不祥事に頭を痛めて「警察組織刷新会議」なるものを発足させることにしたそうです。警察組織の改革について第三者から自由な意見をもらおうという意図だそうですが、まあ非難をかわすためのスタンドプレーってところでしょう。外部の偉い人から何らかの提言をしてもらって「承りました」と拝聴しさえすれば、とりあえず反省したポーズは示せると考えていることは明白です。

 この会議に実効性がないだろうと思わされるのが、発表された会議のメンバー。いかにも「日本のご意見番」、でも「政府御用達」といった感じのお年寄り揃いです。座長は日本テレビの氏家社長(73)、警察OBとくればカミソリ後藤田(85)、今や正義の味方中坊公平(70)、ジャーナリスト代表大宅映子(59)、経済界から樋口アサヒビール名誉会長(74)、そして法務官僚の大森元内閣法制局長(62)。名も実もあるバランスの取れた人選だと、国家公安委員会はさぞかし鼻高々なことでしょう。

 しかし、こんなメンバーが出してくる提言など所詮は官僚が下書きを書いた作文に決まっています。仮に目新しい発想、奇抜な提案、過激な意見が彼らの中にあったとしても、結局は日の目を見ないで終わっていくことは火を見るよりも明らかです。後藤田以外のメンバーには、どれほど警察に対する見識があるのかさえ疑問です。警察と無縁に過ごしてきた人間が一体実感として何を言えるというのでしょうか。

 どうせ第三者に何か意見を聞くのなら、もっと無茶苦茶でもいいから官僚組織からは絶対に出てこない暴論を吐くようなメンバーを選んでみたらどうでしょうか。例えばビートたけし、浅田次郎、安部譲二、青木雄二、江夏豊、西原理恵子なんて面々に語らせたら、もっと革新的な警察改革案が必ず出てくると思います。

 自分の仲間内のような人間に意見を求めても、結局出てくる答は現状から大きく外れることはありません。ちょっと苦いくらいで副作用のないマイルドな薬を処方してくれるだけです。しかし、現在の警察のように病巣が大きくひどくなっている場合、手術するか劇薬を用いるかです。たけし座長も最近はギャグに切れがありませんが、文化人としては有効期限内ですから、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

 
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