幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 3月9日 ● 現実を見つめる時。

 世の中の辛い現実を知らないで甘美な妄想の中にいるのは本人にとっては幸せなことです。甘やかされて育ったお嬢さんが、そのまま親の勧めるような家柄の良いお坊ちゃんとおままごとのような結婚をすればまだしも、現実を知っているつもりで苦労しそうな相手と反対を押し切って結婚したりすると、そこでいきなり本当の現実の世知辛さを味わったりするものです。

 人間誰しも自分には甘いもので、現実を冷静に見つめることをせず、自分の都合の良いような夢を見ます。会社での評価が成果主義なんてものになると、必ずその評価が自己判断より低いと感じます。評価者である上司の目は節穴か、と思います。本当に節穴なのは自分の目かも知れないのに。

 テニスのようなスポーツでは、ますます自分のプレイに対する甘い妄想は膨らみます。なにせお手本がたくさんいます。本人はグラフやエドバーグのように自分も華麗にプレイしているつもりなのですが、はたから見れば、それはそれはオリジナリティ溢れる独特のフォームだったりします。

 ただ、会社の評価では、なかなか客観性のある資料を提出できませんが、テニスにおいては簡単です。ビデオにプレイしているところを録画するだけ。それで全てのプレーヤーが甘い妄想の世界から引きずり出され、いきなり厳しい現実を知らされるのです。

 僕のプレイぶりは、ビデオで見るとどうも手を抜いているようないい加減さが漂っています。本人はそこそこ懸命にテニスをしているのですが、傍目にもまたビデオで見ても、やる気なさそうにちんたらちんたらテニスしているようにしか見えません。まあ自己弁護すれば、それは無駄な力が抜けているからいい加減に見えるんだよ、ということなんですが。

 で、それって全く僕の会社での評価と同じなのです。どうもまだ余力がありそうなのに、ダラダラと手抜き仕事をしているようにしか見えないらしく昔から困っています。まあ、どうしたって僕も熱血タイプではないので、そう見えても仕方ないところではあるんですけどね。

 
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