幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 3月8日 ● 昔のゲームをプレイしたい。

 プレステ2の最大の特徴は、実はDVDでもインターネット接続でもなく、下位互換にあると僕は思っています。つまり従来のプレイステーションのゲームソフトが動く、それもより綺麗に動くということです。

 これまでのゲーム機、特に任天堂のゲーム機では、進化するごとに過去のソフトを切り捨ててきました。スーパーファミコンではファミコンの「ポートピア殺人事件」は動かないし、64ではスーファミの「ドラクエ6」は遊べません。同じ任天堂のゲーム機なんだから、下位互換を保証してくれても良さそうなものなのに、あっさりと切り捨ててきたのです。お陰でファミコンもディスクシステムも壊れて今はなく、スーファミすら動作が不安定な我が家では、昔のゲームはすっかり遊べなくなってしまいました。

 それによって逆に任天堂は新しいハードが出るときに、かつての人気作をリニューアルしてリリースすることができました。「ゼルダの伝説」がその好例です。また、復刻版的商売というのも成り立ちました。スーファミ用の「ドラクエ」1〜3がそれです。こうしたやり方は、新しいハードへの転換を従来のユーザーに促すことができるので、任天堂的には美味しい商売のやり方でしたが、それがユーザーのためになったかというと、どう考えても逆に負担を強いただけでした。

 任天堂があれほど家庭用ゲーム機市場において独占的立場にありながら、現在のような追い込まれた状況になってしまったのは、なにごとにつけこの「任天堂ありき」な姿勢に原因があると思います。ユーザーにもソフトメーカーにも流通に対しても任天堂の利益を優先するような姿勢が、現在の苦境を招いたことは間違いありません。

 いくらグラフィックが美しく滑らかに動こうとも、ゲームの本質的な面白さには関係ないことは、ちょっとゲームを楽しんだ人間ならみなわかっています。8ビット機のファミコンでも「スーパーマリオブラザーズ」や「桃太郎伝説」や「ファミリースタジアム」は傑作でした。「テトリス」や「ロードランナー」「上海」のようなパズルゲームならなおさらです。

 過去のソフト資産を切り捨てずに、今の最新ゲーム機でも昔の名作を遊べるようにしておいてくれたら、もっとゲームファンのすそ野は広がると思います。少なくとも僕のようにゲームから卒業(リタイア?)していってしまうような人間をかなり減らすことはできたと思います。任天堂が用意しているという次世代ゲーム機「ドルフィン」には、そういう下位互換機能はついていないのでしょうか?ハードはなくても昔のソフトは未だに残してあるんだけどなぁ。

 
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