幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 2月28日 ● 古橋富美子プロのレッスン。

 真冬のテニス大会はかなり条件的に厳しいものがあります。寒さで体は動かないし、風が吹いてボールは曲がるし、挙げ句にみぞれ混じりの雨が降ってきて、なかなかまともなテニスができません。もっともこれは相手も同じ条件なのですから、負けた時の言い訳に過ぎないんですけどね。

 で、日曜日の大会、サークルのメンバーが早々に揃って負けてしまったので、大会事務局が用意してくれているテニスプロによるレッスンにみんなで申し込みました。レッスンしてくれたのは古橋富美子プロ。この名前を聞いて知っている人は、今や相当のテニス通です。

 現在愛知県でプロ登録をしてテニスの普及に務めている古橋プロは、1980年代前半、日本女子のトップとして活躍した名選手です。1980〜1981年、園田女大在学中に2年連続で全日本学生単複2冠を獲得。1980年はそれに加えて全日本選手権、全日本室内、全日本学生室内のシングルス主要タイトルを独占しテニス界にセンセーションを巻き起こしました。

 その後も佐藤直子、柳昌子、野村貴洋子ら当時の日本のトップ選手とペアを組んで、数多くのダブルスタイトルを獲得。沢松和子と井上悦子の間の時代に日本の女子テニス界を支えていました。もっとも1980年代後半、井上、岡本、岡川、雉子牟田ら10代の選手の台頭とともにタイトルを取れなくなってしまったため、全盛期が短く一般には印象が薄いのは仕方ないところでしょう。

 なんでそんなに古橋プロのことに詳しいかと言うと、僕よりわずか1才年上なだけで、ちょうど僕がテニスを始めた頃に活躍をした人だからです。当時新聞のテニス記事を見かけるたびにチェックしていた僕の目には、よく飛び込んでくる名前でした。もっとも当時も今もテニスプレーヤーと言えば外国のトッププロばかりに注目がいきますから、彼女のプレーぶりを生はおろかテレビで見たことすらありませんでした。

 その後、古橋プロは現役を引退して今はテニスイベントなどによく顔を出しています。今回たまたまコーチをしてもらったお陰で、はじめて彼女のストロークやボレーを目の前で見ることができました。もちろん本気で打ってはいないでしょうが、僕たちの前でお手本を見せてくれた時のショットには、さすがに過去の栄光を感じさせるような切れがありました。まあレッスン自体は1時間程度で大した内容ではありませんでしたから、うちのサークルのメンバーにはどれほどの刺激となったのかわかりませんが、僕個人としては良い思い出になったレッスンでした。

 
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