幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 2月25日 ● 免停なんか怖くない?

 何回も「コーカイ日誌」でネタにしてきた会社の同僚Mっちゃん。40才を超えながら相変わらず子どものような行き当たりばったりの毎日を送る彼の特徴は、倫理観に欠落しているところがあることです。と言っても犯罪者になるような、ある意味での勇気があるわけではないのですが、「堅いこと言わないでよ」というノリでカル〜く好き勝手をやってしまうところがあります。

 今回のMっちゃんはかなりきています。まず数ヶ月前にオービスに引っかかってしまいました。40km/h程度のスピード違反だったようで、警察に呼び出されて7万円を超える反則金と60日間の免停を言い渡されてきました。これまでも駐車違反などの軽微な違反を繰り返し、なおかつ警察からの呼び出しも無視してきたツケを一気に払わされてしまったようです。

 免停60日の場合、講習を1日受講すれば30日に軽減してもらえます。ところがMっちゃんは講習料23000円を払うのと1日講習を受けるのがイヤなので、そのまま60日の免停を受け容れると言うのです。もちろん僕はピンときました。「Mっちゃん、免停中もクルマ乗る気でしょ?バレないと思ってるよね」「当然。だって今まで10年以上免許証の提示なんか求められたことほとんどないんだもん。2ヶ月くらい大丈夫、ここはチャレンジだよぉ」だって。全くもってバカです。

 「なんでクルマが必要なわけ?仕事では乗らないし、女の子口説く時だけでしょ」「だから必要なんじゃない。男には勝負しなきゃいけない時があるんだよ」。もちろん、Mっちゃんは既婚者です。でも合コン大好きで33才と偽っては毎月出撃していくのです。でもさすがに免停中に運転した理由が浮気のため、では全く情状酌量の余地なしですから、みんなで寄ってたかって説得を始めました。

 「合コンにクルマで行くってことはさ、当然飲酒運転だよね?免停中に飲酒で事故なんか起こしたら免許取消は当然として、人身事故なら交通刑務所行きだよ」「大丈夫だって、僕は安全運転だから」「飲酒運転中にいくら安全運転していると言ったって通じないよ、世間じゃ。それにいくら自分がちゃんと運転していても、貰い事故ってこともあるし。その時、警察も呼べないんだよ。免停で飲酒じゃ」「うーん、その時はひたすら謝って示談にする」「仕事も当然クビだよね。なにせ週刊誌ネタなんかになったら上司の処分にもつながるし、名古屋には住んでいられないだろうなぁ」「むむむ」「交通刑務所では毎日反省文を書かされてそりゃ悲惨らしいよ」「それは…イヤだなぁ」。「23000円浮かせたなら、それでタクシーに乗ればいいじゃん」「ああ、タクシーかぁ、そうかぁ、それは考えていなかった!うん、その手もあるなぁ」。本当にバカです。

 一応本人は講習は受けに行かないものの、タクシーを利用することにしてクルマを運転するのはやめるそうです。本当は合コンに行くことをやめればいいんですが、そのあたりは病気のようなもんですから無理でしょう。一応しおらしく考え直したと言っていますが、僕たちは全然信じていません。きっとMっちゃんは運転するだろうと思っています。だってタクシーじゃ女の子を口説けないですからね。まあ一応止めたからね、僕たちには罪はないから、やるなら自分だけで自爆しなよ、ということで、2ヶ月間のMっちゃんの反省振りを注目することにしました。無事に免停期間を乗り切れたら、お祝いの一言でも言ってやるつもりですが、どうかなぁ。

 
とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記猿人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記猿人に登録してみる

前日翌日最新今月