幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 2月21日 ● マイナースポーツも面白い。

 スポーツニュースもネタ枯れの季節のせいか、毎日巨人のキャンプ情報がトップで報道されます。清原や松井が紅白戦でホームランを打ったとかなんとか、どうでも良いようなことだと思いますが、日本全国3000万人(?)の巨人ファンのためにテレビは大騒ぎです。

 しかし、プロ野球やJリーグに比べればずっとマイナーなスポーツでも、実は結構大変なことが起きていたりします。スポーツニュースではほとんど取り上げられていませんが、例えばバレーボールVリーグ女子では、現在NECがリーグ記録の無傷の16連勝中。ぶっち切りの強さで勝ち進んでいるNECですが、マスコミで騒がれているのを僕は見たことがありません。

 バレーボールをあまりマイナー扱いすると違和感がある人もいるかも知れません。かつてバレーボールと言えば日本では最も人気のあるスポーツの1つに間違いなく数えられるメジャー競技でした。東京五輪の「東洋の魔女」から始まって、ミュンヘン五輪の男子バレーチーム(大古、森田、横田、猫田ら)、モントリオール五輪の女子チーム(白井、前田、江上、横山ら)も人気がありました。しかし日本のバレーが世界に取り残されるにしたがって注目度もどんどん下がり、Vリーグ発足後も人気が回復する兆しは見られません。スター選手もいない今、NECの連勝記録でバレーボールに少しでもファンの目が向けばいいのですが。

 バレーボール同様、ラグビーもマイナー扱いにして良いものかどうか難しいところです。昨日の日本選手権の準決勝も一応中継していますし、ニュースでの扱いも小さくはありません。しかし、それでもマスコミの扱いが小さいと思ったのは、やはり1980年代後半のラグビーブームの時の熱狂を知っているからでしょうか。当時活躍していた選手の大半はすでに引退して指導者になっています。平尾や大八木が引退したのはさすがに知っているでしょうが、永友や堀越までがすでに退いてしまっていることを、果たして当時国立に見に行っていたファンのどれほどが知っていることでしょうか。

 トヨタとワールドの準決勝は手に汗握る白熱した展開でした。終了間際に一度は逆転されたトヨタが、ロスタイムに広瀬のPGで逆転したこの試合は、本当に鳥肌が立つほどのドラマでした。これで決勝は神戸製鋼とトヨタ自動車の関西リーグ勢対決です。今季は1勝1敗。トヨタにしてみれば関西リーグでは勝ったとは言え、先の社会人大会ではノートライの完敗。今年の神戸製鋼は強いです。7連覇当時の完成度には及びませんが、ベテランと新鋭がうまく噛み合っていて隙がありません。トヨタのポイントを握るのは準決勝同様、やはり広瀬のキックでしょう。

 スノーボードのW杯やハンドボール全日本総合、国体スキーなど他にも大きな大会がありました。マイナースポーツと言えども、高いレベルで鎬を削るアスリートの姿は魅力的です。メジャースポーツだから、つまらないことでも視聴者のニーズがあるという論理もわからなくはありません。しかし、マイナースポーツを育てていくという意味でも、もちろんスポーツの素晴らしさを伝えるという意味でも、単なる練習風景を長時間割いて報道するよりも、本番の凄みと魅力をもっと伝えることはできないのかと思います。

 
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