毎月第1日曜日は “セコカンの日” だねっ♪ そう心に決めたものの、 第1回 を書いただけで連載が滞っておりますが、皆さま、如何お過ごしでしょうか? 僕はイカを見て過ごしておりました。 ( ← 前号 参照。 ) あと、いかがわしい動画とかも見たりしてたんですが、とまあそんなことで、1級土木施工管理技士の実地試験。 下手に真面目に勉強したりして、12月23日辺りに人類が滅亡しちゃったら無駄になるしー。 そう思って勉学は今まで自粛していたんですが、人類滅亡よりも遙かに確率は低いものの、何かの間違いで合格しちゃってるという可能性も、まったく無いわけではないしー。 が、1月吉日、無事に通知が届きました。 不合格ってか!? 何でや? ぜんぜん勉強をしなかったからか? 試験がぜんぜん出来なかったからか? 多分そうだと思うし、ま、納得のいく結果でもあるし、で、今週は他に書くネタも思い付かないので、第1日曜日ではないんですが、セコカン、いってみましょうかぁ。
いいですよね、土工事。 何だかこう、土工事の邪魔にならないように、どこう。 そんな謙虚な気持ちになっちゃいます。 実際、ユンボで土を掘りまくったりしているので、どかないと邪魔で、土建屋のオッサンに 「そこ、どけンや!」 と怒鳴られたりすることになるんですが、監督していていちばん嫌だったりするんですけどね、掘削。 大抵、電線管とか小配管とかが出てきて、面倒なことになるしー。 たまにユンボで引っかけて配管を曲げたり切ったりしちゃう土建屋が出没したりするしー。 書いているうちに、土工事なんて全然いいものではない気がしてきたんですが、一方、 “盛土” のほうはというと、まだちょっと気が楽だったりします。 土を盛るだけですからね、あんなもん。 職制上、土を盛る機会はほとんどなかったりするんですが、試験のほうは僕の立場などお構いなしに出題してくれたりするので、ま、一応は押さえておくことにしましょう。 まずは 『盛土材料として望ましい性質』 。
施工機械の走行が可能な[ トラフィカビリティ ]があること。 |
盛土のり面の安定が可能な [ せん断強さ ] があり、[ 膨潤性 ]及び[ 圧縮性 ]の小さいこと。 |
盛土の[ 圧縮沈下 ]が路面に悪影響を及ぼさないこと。 |
[ 草木 ]などの[ 有機物質 ]を有しないこと。 |
[ ベントナイト ] [ 温泉余土 ] [ 酸性白土 ] [ 有機土 ] |
で、続いては 『現地盤処理』 。 盛土は既にクリアしたと思ったら、土を盛る前に、現在の地盤に何らかの処理を施さなければならないようなんですが、で、具体的にどうすればいいのかというと、
[ 草木 ]などの[ 有機物 ]を除去し、盛土完成後の沈下を防止する。 |
盛土と現地盤とのなじみをよくするため、現地盤を[ 平滑化 ]する。 |
現地盤に流入する水は[ 排水溝 ]で[ 排水処理 ]できるようにする。 |
表層に[ サンドマット ]を敷設し、[ 排水 ]をよくし[ 走行性 ]を確保する。 |
[ セメント ]または[ 石灰 ]を投入混合し、[ 安定処理 ]をする。 |
[ 鋼板 ]、[ 布 ]などを敷設して、力を分散させる。 |
[ ブルドーザ ]または敷均し制精度の高い[ モーターグレーダ ]により敷き均す。 |
敷き均し厚さは路床・路盤に応じたものとし、[ 均一 ]に敷き均す。 |
盛土材料は、できるだけ[ 最適含水比 ]に近づけて敷き均す。 |
とまあそんなことで、ぜんぜん盛り上がらなかった盛土の話は、おしまいっ♪
ということで、今日はオスカー・ピーターソンなんですが、ちなみに1級土木の実地試験は10月に実施されるのではなかろうかと。 このまま月イチのペースで、たまに飽きることを考慮に入れると、あと5〜6回ということになろうかと思いますが、もし今年も駄目だったら学科試験からやり直しですからね。 来年もまた、このどうでもいい企画に付き合わされたくなかったら、僕の合格を心の底から祈願して貰うしかないんですが、とまあそれはそうと、オスピー。 この人、日本でも知名度は抜群だし、隠れファンも決して少なくはないと思うんですが、 「ピーターソンが好きっ♪」 と公言するのが何となく憚られるような雰囲気があったりしますよね。 坂本龍一クンも、ピアノの音が大きくて下品で嫌いだと言ってるみたいだしー。 子供の頃、純粋YMO好き少年だった僕としては、水死するほどではないにしろ、 「平安京エイリアン」 で検非違使が昇天しちゃうくらいにはショックだったりするんですが、個人的にオスピーって、そんなに嫌いではないですからね。 イカピー、エビピーと同じくらいには好きだったりするんですが、最近は 「いかピーナ」 という名前になってるみたいですな。 防人の、よか男さん (50代/男性) のレビューが ここ にありました。 とても50代とは思えないような妙なテンションだったりするんですが、何だかまるで僕が書いた文章みたいで、ちょっぴり同族嫌悪。 というか、どう考えても僕が書いた文章としか思えなかったりするんですが、調べてみたら、僕に無断で思い切り勝手にパクられてるやんっ! 引用元は ここ っすな。 ま、僕もいつも似たようなことをしているので、あまり人の事を言えた義理ではなくて、ここはひとつ、 「いかピーナ」 1袋で和解を成立させてもいいなと思っているんですが、で、ピーターソンという人は好不調の波がまったくないところが特徴でありまして、作品で見ても超特大ホームランが無い変わりに、ほとんど三振もしない。 そんなアベレージ・ヒッター的な傾向があったりします。 そういうところが、人格的に破滅しちゃってるタイプが大好きな日本のジャズ・ファンからは軽く見られる要因なんでしょうが、で、どのアルバムを取り上げてみたところで、どれもさほど大きな差は無かったりします。 となると、ジャケ絵を描くのが簡単そうなのを選ぶのが得策と言えるんですが、ということで、 『ナイト・トレイン』 。 これ、いっちゃいましょうかぁ。 面子的にはレイ・ブラウンとエド・シグペンで超鉄板だし、選曲的にもお馴染みのナンバーばかりが並んでいて無難だし、ま、歌物よりもブルース系が中心っぽそうなところは好みが分かれるかも知れませんが、とりあえずまあ、聞いてみましょう。
ということで1曲目、 「C・ジャム・ブルース」 。 楽器系はさっぱりな僕でもテーマだけは何とか弾けそうな気がしないでもないほど、シンプル極まりない超単純なメロディなんですが、 テル先生のジャズピアノ上達応援団 。 これを見ると、やっぱり僕には無理そうっすな。 8分音符を跳ねて弾くって、この先、たとえ森喜朗をクルマで撥ねて轢くことがあったとしても、それは無理。 で、一方ピーターソンはというと、いやあ、跳ねてますなぁ、こりゃ。 これが8分音符の跳ね方なのかどうかは知りませんが、腹八分目な軽い弾きっぷりであるにも関わらず、スイング感が半端ありません。 レイ・ブラウンのウォーキング・ベースの “歩いてる感” も只者ではないし、効果的にストップ・タイムを多様するエド・シグペンの叩きっぷりも秀逸。 3分22秒という短い演奏なんですが、ピアノ・トリオの魅力がぎっしり凝縮されていて、理屈抜きに楽しいっ♪ 日本は島国で陸続きでは無いのに、理屈好きの人が少なくなかったりするんですが、たまにはこういう “何にも考えずに本能だけで弾いてる系” に素直に耳を傾けるというのも、悪くはないんじゃないっすかー?
ということで、次。 アルバム・タイトル曲の 「ナイト・トレイン」 。 日本名、 「夜行列車」 でありますな。 夜行列車で 「くさや」 を焼こう。 そんな迷惑行為は厳に慎んで頂きたいと思うんですが、で、曲そのものの出来はどうかというと、ブルージーというか何というか、田舎臭が漂いまくっていて、個人的にはちょっぴり迷惑だったりしております。 坂本龍一に下品とか言われちゃうのも、ま、やむを得ないかなと。 特にトリルとグリッサンドがちょっぴりウザかったりするんですが、それが一体どういうものなのかと言うと、あまりよくは分からんかったりするんですけど。 藤井肇クンの書いた日本語ライナーに出てくる単語なので使い方は間違ってないと思うんですが、ピーターソンがよくやる 「ちゃららららららら♪」 といった感じの連続音。 あれが恐らくグリッサンドなのではないでしょうかね? やり過ぎちゃうと鼻につく嫌いがあるので、節度を持った使用が求められるところでありますが、アドリブに入るとあまり気にならなくなるので、そんなには気にしなくてもいいと思うんですけど。 中間部ではレイ・ブラウンがフィーチャーされるんですが、個人的にベース・ソロが好きではない僕でも、この人の実力は認めないわけにはいかなくて、とりえあず、すぐに弓弾きに走ったりはしない人なので、その点では安心なんですけどね。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。
で、次。 「ジョージア・オン・マイ・マインド」 。 日本名 「我が心のジョージア」 。 東海林さだおが好きで、山本譲二がさほど好きではない僕にとっては、ちょっぴり微妙な線だったりするんですが、あまり都会的でアーバンな作風では無かったりするしー。 が、ここでの弾きっぷりはぜんぜん悪くはなくて、感情こめたピーターソンのバラード・プレイは絶妙そのものです。 そう、藤井クンが書いているのも、まあまあ納得。 で、次。 ミルト・ジャクソンの超有名曲、 「バグス・グルーヴ」 。 グルーヴィであるという事実は認めるんですが、これまたあまり都会っぽくはない、息詰まる系のダウン・トゥ・アースな作風だったりして、個人的にはちょっと微妙。 ソロ・パートではレイ・ブラウンがフィーチャーされていて、これまたちょっぴり微妙。 この人の事はぜんぜん嫌いでないんですが、このスローなテンポで無駄に長いベースのソロとかをやられちゃうと、やっぱりダレるっすよね。 ブルース過ぎる嫌いはあってもピアノのほうがまだ数段マシで、おかげで後半のピーたんのソロはわりと大丈夫だったんですが、いい感じということで言えば、次の 「モーテン・スイング」 のほうが断然イケますな。 個人的に注目度の低いナンバーだったんですが、モーテンを軽く見ていたのは盲点でありました。麻雀のノーテンみたいなものだと思って馬鹿にしていたんですが、実際に聞いてみたら、イカ天。 それくらいの価値はありました。 スイング感がパネぇ! …という点では1曲目以来の充実ぶりでありまして、やや低下傾向にあった全体としての印象も持ち直しを見せて、何より。
ということで、6曲目。 「イージー・ダズ・イット」 。 日本語にすると 「いい痔だぜ、伊藤」 。 痔にいいも悪いもないような気がするんですが、ま、イボ痔よりは切れ痔のほうが切れがあって悪くないような気も。 痔瘻という言い方も 「ラーメン二郎」 好きにとってはたまらないものがあったりするのかも知れないしー。 「ラーメン痔瘻」 とか書いてるヤツ、絶対いるなと思ってググってみたら案の定だったんですが、で、ボビー・ティモンズに同じ名前のアルバムがあったりしましたよね。 いや、痔瘻じゃなくて 「イージー・ダズ・イット」 のほう。 これ ですな。 昔、自分で書いた文章って、読み返すと酷い自己嫌悪に陥るのが通例なんですが、こいつは意外と大丈夫でした。改行が無くて読みにくいんですが、それは当時、ほ→むぺ→じ作成を担当していた塩サバ2号の責任だしー。 ディビット鰈さまから広島土産のワインを頂いたようですな。有名っすよね、広島のワイン。 三次でしたっけ? そんなことも知らない無知無知ボーイだった当時を恥じるしかありませんが、で、今回、オスピーが演っているのはそれとはまったく関係なくて、スイング・ジャズ全盛時代の立役者、サイ・オリヴァーとトラミー・ヤングの共作になる小品(24小節)。そういうものらしいです。 そういうものを、美しい女性にも似たせんさいなタッチで軽くこなしている点、さすがピーターソンの感を強く致します。 そう、藤井クンは評価していております。 いいですよね、繊細なタッチ。 ジュンサイなタッチだと、ぬるぬるしそうで、ちょっと嫌なんですけど。見た目は透明で綺麗なんですけどねー。 で、実際の演奏のほうはどうなのかというと、実に小粋な感じだったりして、よかった。 そのように評価していいのではないかと思います。
で、次。 「ハニー・ドリッパー」 。 何だかとっても不健全な意味であったように記憶しているんですが、演奏のほうは賑やかな仕上がりとなっていたりします。 左手にブギーウギー・スタイルを取り入れ、或いはブロックコードを展開、ブラウンとシグペンのリズムがこれをよく助けております。 そう、日本語ライナーに書いてある通りの展開だったりして、何より。 スイングしまくり系のピーたん、やっぱり凄ぇ! で、続いてはエリントン・ナンバーの 「シングス・エイント・ホワット・ゼイ・ユースト・トゥ・ビー」 っすか。 あまりに長ったらしくて覚えにくいので、日本ではもっぱら 「昔はよかったね」 。 そんなふうに呼ばれていたりするんですが、何とも年寄り臭くて、どうしても好きになれません。 僕にとって昔のほうがよかったと思えるのはムカシトカゲくらいだったりするし、過去を振り向かないで、今日という日を精一杯生きようよ! そう思わずにはいられませんが、演奏のほうもブルース過ぎて、あまり好きにはなれないので、次。 これまたエリントン・ナンバーで 「アイ・ガット・イット・バット」 。 こちらのほうはバラードなので、大丈夫です。 バラードとブルースなら断然バラード、ズロースとブルマーなら、これはちょっと迷うところなんですが、うーん、どっちも捨てがたいですなぁ。 色にもよりますしねー。 えんじ色のブルマーというのは個人的にあまり好きになれないので、色がそれしか選択できないなら、洗濯していないズロースのほうが断然いいし、うーん・・・。
悩んでいるうちに演奏のほうは終わってしまったので、次。 「バンド・コール」 。 またまたまたエリントンっすか。 選曲がちょっと偏り過ぎぃ。 …という気がするんですが、しかもブルースっすな。 ま、聞いてみたらさほどアーシーではなく、小気味いい系だったのでまだ大丈夫なんですが、ブラウンとシグペンのサポートぶりもよくて、ま、悪くはないんじゃなかろうかと。 ピーターソンらしさという点では、この上ない出来だったりして、とまあそんなことで、ラストです。 本アルバム唯一のピーターソンのオリジナルで、 「ヒム・トゥ・フリーダム」 。 「自由への賛歌」 という邦題が付いておりますな。 世の中には自由参加と歌っておいて、実際は半強制的に参加させられるイベントが少なくなかったりするんですが、うちの会社でいうと荏原製作所主催のソフトボール大会とか。 守備が壊滅的に下手な僕としては苦痛以外の何物でもなかったんですが、ここ数年は景気があまりよろしくない影響なのか、あるいは無駄に張り切っていた仙石部長が退職しちゃったからなのか、開催が見送られていて、何より。 で、一方 「自由への賛歌」 はというと、これはなかなかよかったっす。 冒頭リズムを伴わない (ブラウンのボーイングのみ) ピアノ・ソロで教会音楽風のテーマが奏され、やがてリズムが加わり漸次高潮、トリル・プレイによるテーマ再現でクライマックスを作り上げ、最後に再びおちついてアーメン・エンディングで曲を終わります。 そういう解説を見るとちょっと身構えてしまうんですが、でも大丈夫。 藤井クンがいうほど宗教どっぷりというワケではなく、適度に荘厳なゴスペル・ナンバー。 そういった仕上がりだったりして、起承転結のめりはりもよくて、とまあそんなことで、今日は以上です。
【総合評価】
ブルースがちょっと多過ぎぃ。 …という嫌いがないわけではないですが、そういうのが嫌いでなければぜんぜん大丈夫だし、スイングしまくる系は理屈抜きに楽しいし、ピーたん、いいっす♪