A JAZZ BAND BALL (MODE)

TERRY GIBBS (1957/9)

A JAZZ BAND BALL


【パーソネル】

TERRY GIBBS (vib,marimba) VICTOR FELDMAN (vib,xylophone) LARRY BUNKER (vib,xylophone) 
LOW LEVY (p) MAX BENNETT (b) MEL LEWIS (ds)
【収録曲】

(01-03) THE DIPSY DOODLE / WHERE OR WHEN / I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU
(04-05) HOLLYWOOD BLUES / TANGERINE
(06-08) JUST FRIENDS / SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE / MEMORIES OF YOU
(09-10) BROADWAY / ALLEN'S ALLEY
【解説】 ( 2011年10月10日更新 / 連載 1,001回 )

 伊豆に行こうと思っております。 …って、この話も3回目なので、そろそろ飽きてきちゃった人も少なくないかと思いますが、でも大丈夫。 来週からは 「伊豆に行ってきました。」 という話を3回シリーズでお届けすることになると思うので、期待して貰うとして。 無事に連載1,000回も達成出来たので、またイチからやり直すつもりで、新たな気持ちで適当に頑張ろうと思うんですが、で、 前回 、宿泊地などに若干の変更が生じた僕の伊豆旅。 この1週間で、またしても気の迷いが生じました。 “下田大和館” というところに “宿かりサーファーズプラン” 1泊朝食付、お部屋おまかせというので泊まる予定だったんですが、やっぱりこう、何だか引っ掛かるんですよね。 サーファーでもないのにサーファーズプランというのもそうなんですが、もっと大きな問題は “宿かり” 。 ヤドカリには子供の頃の苦い思い出があるんですよね。 よつや通りだか寺町だかの夜店で買って貰ったヤドカリ。 見た目が何だかサザエみたいなので、試しに壺焼きにして食ってみたら、苦かったんですよね。 …といった、そんな苦い思い出は特にないんですが、飼っていたヤドカリが殻から出ちゃって、 “むき身” になったんですよね。 このままでは死んでしまう! 危機感に駆られた僕は慌ててパルの地下にあった 「くさりや」 という名前の魚屋に走り、好きでもないサザエを1個買って、その殻をヤドカリに与えました。 が、ヤドカリはサザエの殻には見向きもせずに、むき身のまま死んでしまいました。 この話は前にも書いたことがあるので、 「ヤドカリ サザエ パーソネル」 でググれば出てくるに違いないんですが、あ、 これ ですな。 どうして同じネタを繰り返して書いたのかというと、またイチからやり直すつもりで、新たな気持ちで取り組んだからなんですが、ま、プランの名前は別にどうでもいいんですが、予約を入れてしまってから調べて気が付いたんですが、この旅館の朝食って、開始時間が 8:00 8:30 9:00 からの選択制なんですな。 交通の便が超不便な愛逢岬に行って 「アイアイ」 を熱唱する為には 9:07発のバスに乗らなければならないんですが、間に合いますかねー? 便所にこもって苦悶しているうちにバスの便を逃しちゃいそうで、ちょっぴり心配ですなぁ。。。

 時間を気にしながらの朝食は忙しないに違いないので、アイアイは諦めたほうがいいっすかね? …と思っていたら、予約を入れた時点ではなかった筈の 「素泊まりプラン」 が、いつの間にやら登場しておりました。 普通の素泊まりと、“【県コロカ付】位置登録して泊まりませんか?” という、よく分からん素泊まりプランとがあって、お値段はどちらも 12,600円。 宿かりサーファーより 4,200円もお得。 ということは、え? 朝食代が 4,200円という計算っすか? それだけ取るということは、伊勢海老が半尾くらい付いてくるとか? それだけでは済まなくて、もしかしたら桜海老がまるまる一尾なり出てくるかも知れませんな。 素泊まりプランだと何だか朝食が無いだけでは済まされない、不当な差別を覚悟しなければならなさそうなんですが、 “素泊用部屋” と明記されているものの “(和室8畳・洋室・アジアンツイン) 部屋おまかせ” というのはサーファーと同じですからね。 オーシャンビューではなくて、オッサンしか見えないようなハズレ部屋に軟禁されるという、最悪の事態は避けられると信じているんですけど。 で、同じ値段なら “県コロカ” が付いてたほうがお得のような気もするんですが、何なんすかね?県コロカ。 コロッケのようなものならとっても嬉しいんですが、調べてみたら、えーと、 これ っすか。 何だかよく分からないので、普通の素泊まりでいっかぁ。 …という気がするんですが、で、コロッケと言えば、下田の金目コロッケ。 テイクアウトして夜食にしようと思っていたんですが、福正本店 の営業時間は 18:00迄っすかぁ。 サイトによっては 19:00まではやっていそうな記載だったりするんですが、西伊豆で夕日鑑賞 → 下田に移動 → “一丁” で肉チャーハン。 この行程の中に金コロ購入を追加するのは、ちょっと難しそうですなぁ。 19時までやっているのなら、肉チャーさえ諦めれば買いに行けそうなんですが、ま、所詮はコロッケだし、金目鯛の味はほとんどしないみたいだし、味がしたらしたで、魚介類の類があまり好きでない僕としては迷惑なだけだし、パスですな、こりゃ。

 西伊豆の夕日>肉チャーハン>>>>>(超えられない壁)>>>>>金目。 僕の今回の伊豆旅における優先順位はこんな感じなんですが、ここに来て肉チャーの地位を脅かしかねない強力なライバルが登場しました。 強力な 「わかもと」 なら、食後に9錠ほど服用しておけばそれで済むんですが、ライバルとなるとそうもいきません。 きちっと勝負を付けて、場合によっては順位の見直しを行わなければならないんですが、その相手はいったいどんなものなのかというと、花火なんですけど。 いいですよね、花火。 僕は花火が大好きです。 花火=花見>>>>>(超えられない壁)>>>>>鼻毛。 それくらい、僕の中ではソソされる度合いが高かったりするんですが、さすがにこの時期に花火大会は無いですよね。 そう思いつつ、何気なく伊豆の花火情報のサイトを見ていたところ、 こんなの を発見してしまいました。 手筒花火っすかぁ。 話には聞いたことがあるんですが、実際に見たことは無いんですよね。 サバ家は代々、京都の八つ橋は井筒ではなくて聖護院が贔屓みたいだし、相撲の井筒親方は逆鉾だし、手筒という言葉の響きには正直、あまりソソられるものを感じないんですが、平成23年度開催日は 10月8日(土)って、ドンピシャだし、会場は稲生沢中学校グランド (伊豆急行蓮台寺駅より徒歩すぐ) でありますか。下田駅のひとつ上の駅ですよね。西伊豆から下田駅に向かうバスは蓮台寺駅前にも停まるので、途中で立ち寄るには最適。 しかも中学校のグランドということは、ブルマ姿の現役女子中学生がたくさんいたりするんですかね? これはもう、是非とも見に行かなければなりません。

 ただ、開催時間が 19:30〜20:10 というのが、何とも絶妙というか、微妙というか。 少なくとも “一丁” で肉チャーハンを食べていると、開会あいさつやジョッキ花火 (小型手筒) には間に合わなくなりそうです。 で、最後まで見ていると、下田大和館まで無事に辿り着くことが出来るのか、かなりギリギリだったりします。 蓮台寺駅 20:20発の伊豆急に乗ることが出来れば、多々戸 (←下田大和館の所在地) の方面に向かう最終バスになんとか間に合うんですが、それを逃すとアウト。 この手筒花火にどれくらいの人が押し寄せるのか、まったく見当が付きませんが、駅のホームに人がごった返すような盛況ぶりだったりすると 10分で電車に乗るのは厳しいでしょうなぁ。。。 ラストのナイヤガラとスターマインがどれ程の規模なのか分かりませんが、この2つは諦めるしかないかも知れませんな。融通を利かせてプログラムを前倒ししてくれると助かるんですけどね。「開会あいさつ」 をいちばん最後に持ってくるとかして。

 …とまあ、こんなイベントを発見して、ちょっと気分が舞い上がってしまったんですが、冷静に考えてみると、こんなの、わざわざ見に行くだけの価値があるのか? そんな気がして来ました。 よく考えたら手筒花火なんで、おもちゃ花火のドラゴンがちょっとデカくなったようなものですよね? わざわざ下田くんだりまで出向いて若衆の手を借りなくても、うちの近所の伝馬公園で、自力でプチ大会を開催出来ないこともないような気がしないでもありません。 電車やバスの時間を気にしながらだと、おちおち女子中学生も見ていられないしー。 肉チャーハンを諦めてまで、見に行くようなものでは無いような気もしますな。 が、冷静に考えてみると、肉チャーハンなんて、中華飯のご飯をチャーハンに変えただけの食い物ですよね? もしかしたら違うのかも知れませんが、写真で見る限りは、当たらずといえども遠からず。 そんな雰囲気が色濃く漂っております。 手筒花火を諦めてまで、わざわざ食いにいく程のものでもないような気がしました。 万一、バスに乗り遅れちゃったとしても、下田駅から大和館まではタクシーで 1,000円ちょっとみたいだし、何とかなるような気がしますな。 肉チャーなんて伊豆に行けば、いづでも食えるんですが、手筒は年に一度の晴れ舞台ですからね。 ここはひとつ、若衆の活躍に賭けることにしますかね? 少なくとも、わかもとよりは強力そうですからね、若衆。

 ということで、僕は今、伊豆に向かっているところです。 名古屋から新幹線に乗り込んだところなんですが、こういう時の為に買った T-01B 、絶賛発動中! お隣の席は婆ちゃんと孫娘ギャルの組み合わせだと思われるんですが、キムチ弁当を絶賛摂取中! この20代半ばくらいと思われるギャルは見た目がちょっとケバいんですが、なかなか礼儀正しくて、悪くありませんな。 ただ、婆ちゃん共々、非常によく喋るので、気が散って仕方がないんですが、あ、左前の席のオッサン、煙草吸うな〜! ここ、禁煙席ちゃうんかい? …と思って切符を見たら、思いきり喫煙車両だったんですが、あ〜、間違って買っちゃったみたいですな。 ま、おかげでギャルの隣の席になれたわけなので、結果オーライなんですが、あ、キムチ弁当の摂取が完了した模様ですな。 現在、婆ちゃんから 「人間というのはおかしいもんで、食べた後に (煙草を) 吸いたくなるの。」 なんて話を聞かされているところでありますが、で、続いてはウナギの話でありますかぁ。 浜松で食べたウナギが不味かった。 そんな話でありますな。 浜名湖を自転車で一周したんだよ、エリ。 そんな話が聞こえてきたので、隣席はどうやらリエたんのようなんですが、 「明日の予定は原宿行きたいな〜。」  婆ちゃんは、お地蔵さんにお参りがどうのとか言っているので、主要な目的は “とげ抜き地蔵” っすかねー? とか言ってるうちに、エリたんが食べたウナギが不味かったらしい浜松に到着〜。 新幹線、速っ! そうこうしているうちに、すぐに目的地の静岡駅に着いちゃいそうなんですが、そうこうしているうちに、到着〜。 心の中でエリたんにサヨナラを告げて、清水からフェリーに乗って、西伊豆に向かいます。 ということで、ではまた。

 ということで、今週から通常メニューに戻って、ヴァイブ編の続きです。 この週末は伊豆に遊びに行くので、後半を書く時間があまりないんですが、こういうシチュエーションではジャケ絵を書くのが簡単そうな奴がいいですよね。 ま、どういうシチュエーションであろうと、それがこのコーナーで取り上げるアルバムの最優先事項だったりするんですが、とまあそんなことで、 『ア・ジャズ・バンド・ボール』 。 モードというレーベルはイラストを使ったジャケットが特徴なんですが、油絵っぽい面倒な奴と、この手の超手抜きっぽい奴とがありますよね。 好き嫌いは別として、僕は断然、後者のほうにソソられるものを感じるんですが、ということで今回、ネタ用に新たに購入してみました。 テリー・ギブスのリーダー作という心積もりだったんですが、特に誰がいちばんエライとか、そういったしがらみのない、 (名目上は) めっちゃ自由・平等・博愛な集団だったりするんですかね? “ア・ジャズ・バンド・ボール” というのがバンド名なのか、ジャケットの表にはリーダー名が記載されていないんですが、裏を見るとテリー・ギブスの名前がいちばんいい場所に書いてあるので、実質的にはそういうことなのではなかろうかと。 で、これ、ギブスくん以外にヴィクター・フェルドマンと、ラリー・バンカー、総勢3名ものヴァイブ奏者が参加しているんですな。 ヴァイブ大好きギャルが狂喜乱舞しそうですな。 で、サブ楽器としてマリンバやザイロフォンも弾いているみたいなので、地味な楽器フェチの人も静かに悦びを噛み締めていそうです。 で、ザイロフォンって、何? …と思って調べてみたら こんなん だったんですが、何のことはない、ただの木琴 (シロフォン) であることが判明して、地味な楽器フェチの人、ちょっぴりガックシ。 マリンバと何がどう違うのかと思ったら、、シロフォンが倍音構造でチューニングされているのに対し、マリンバは属音構造でチューニングされるという違いがある。 そういうことなんだそうです。ふーん。 ま、要するに素人にはよくわからん。 そういうことでいいのではないかと思うんですが、とまあそんなことで、では1曲目から聴いてみることにしましょう。

 

 まずはスイング時代のスイート・バンドのリーダー、ラリー・クリントンが作曲した 「ジプシー・ドゥードル」 。 スイート・バンドうんぬんというのは岩浪洋三クンが書いた日本語ライナーからの情報で、僕はこのクリントンくんがどういう人なのか寡聞にしてよく知らんのですが、タイトルからして、日本一見た目が怪しくない占い師、銀座ジプシーのようなエキゾチックな作風であることが期待されます。 …と思ったら、思ったよりも普通に4ビートな仕上がりだったりするんですが、幕開けにふさわしいスインギーでにぎやかな演奏だと岩浪クンが書いているとおり、そういった感じのアレだったりしております。 テーマ部はヴァイヴ3人による合奏のようですが、一人で4本のマレットを振り回しているのとそんなに大差はなくて、ま、通常の1.5倍程度には賑やかかな? …といった程度のような気がします。  三人寄っても 「文殊の知恵」 とまではいかなくて、 「もんじゃ焼きの絵」 といったところでしょうか? そんなの、よっぽど絵心がないと 「鉄板の上に吐いたゲロ」 と見分けが付かないので、それはそれで難しい課題のような気もするんですけどね。 3人でやっているのを気付かせないというのは、それだけ息もピッタリということなんでしょうが、でもって、アドリブ・パートではテリー、バンカー、フェルドマンの順で、各自が2小節ずつのソロを披露している模様です。僕にはどれが誰なんだか、まったく判別不能だったりするんですが、ヘッドホンで聴いていると右寄りの人と左寄りの人とがいるので、演奏者チェンジに気が付く程度です。 で、その後、ピアノのソロもあったような気がして、テーマに戻って、おしまい。

 …と、後半のこの辺りまでは先行して先週のうちに書いておいたんですが、ここで時間切れになりました。 とまあそんなことで、下田大和館に到着〜。 とりあえず温泉に入って、晩飯を食べました。 ま、その話は後日、別のコーナーで書くとして、今日はいろんなところを徘徊して歩き疲れたので、すぐに寝ちゃいそうですな。 この原稿を書くのに備えてチューハイを飲むのを控えたので、何とか2曲くらいはモノにしたいところなんですが、とまあそんなことで、 「ホエア・オア・ホエン」 。  「いつかどこかで」 。 そんな日本名が付いたりしておりますが、リチャード・ロジャースが作曲したラブリー&キュートなナンバーであります。 これがもし、ニガウリぃ&キューリぃだったら、わざわざ語る価値も無いんですが、2台もしくは3台のヴァイブのユニゾンで演奏されるテーマは、苦くはなくて、瓜でもなくて、甘い仕上がりだったりします。 キューリに蜂蜜をかけるとメロン風味て感じぃ? で、岩浪クンが書いた日本語ライナーによると、アドリブ・パートのヴァイブ・ソロはバンカー、フェルドマン、ギブスの順なんだそうですが、その後、ピアノのルー・レビーが小粒ながら小粋なプレイを聴かせてくれて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。  「アイム・ゲッティング・センチメンタル・オーバー・ユー」 。 僕の記憶では 「センチになって」 というのが正規な放題だったような気がするんですが、今回買ったCDでは 「センチになったよ」 という名前になってるよ。 で、これはアレだよ。とっても綺麗なバラードだよ。 テーマ部はヴァイブ軍団のユニゾンで、それがまた、何とも言えない “おセンチ感” を醸し出しております。  “温泉痴漢” とか、そんなものが醸し出されていなくて何よりだと思うんですが、で、ソロ・パートでは、主にピアノのルー・レビーがフィーチャーされております。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 …と、ここまで書いたところで、サバ君は限界に達しました。 波の音をBGMに、今日はもう寝まっす。。。 おやすみぃ☆

 ということで、みんな、おはよう♪ いやあ、昨日はよく寝れましたなぁ。 で、早起きして、温泉に入って、朝メシを食って、目の前のビーチを散策してきたんですが、いやあ、多々戸浜、最高っ☆ サーファーがたくさんいて、何だか南国リゾートな雰囲気が漂いまくっておりました。 で、宿に戻って、海の見えるテラスで波の音やギャルの嬌声を聞きながらこの原稿を書いているんですが、チェックアウトまでの一時、あと2曲くらいは何とかしたいところです。 ということで、4曲目、 「ハリウッド・ブルース」 。 白人ヴァイブ奏者、ジーン・ローランドが書いた、じーんと感動するブルースなんだそうです。 テーマはヴァイブで奏し、ソロではギブスがマリンバを弾き、バンカーとフェルドマンはザイロフォンを弾く。 そう書いてあるので多分そうなんでしょうが、で、聞いてみたら確かにそうでした。 木を叩く音もまた悪くない。 そんなことも書いてあるんですが、木を叩く音はそんなによくない。 個人的にはそんな気がします。とにかく安っぽい。そう思わずにはいられません。マリンバはともかく、ザイロフォンのほうは、おもちゃの木琴? …としか思えなかったりします。 そのノスタルジックな響きがいいんじゃないか。 そんな意見もあろうかとは思うんですが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 ヴィクター・サンチンジャーが 1942年の映画 『ザ・フィーツ・イン』 のために書いたヒット・ナンバー、 「タンジェリン」 。 痰、ゼリー、ん〜♪ 痰が固まってゼリー状になった様を詠んだ一句でありますが、早めのテンポでスインギーに演奏される。ギブスがコーラスをリードし、これにバンカー、フェルドマンが続いてソロを取る。またレビーのピアノもアドリブを聴かせる。美しい印象的な原メロディを生かした快演だ。 そう、日本語ライナーに書いてある通りの演奏が展開されております。 ヴァイブ3本の絡み具合もお洒落だし、こういった何気ない感じの小品って、ちょっといいかも? とまあそんなことで、今日のノルマ@下田大和館は、以上です。

 ということで、伊豆から帰ってきました。 昨夜のオフ会には菅原通クンと、アイスまんじゅうちゃんが参加して下さいまして、非常に有意義な一時を過ごすことが出来ました。この場をお借りしてお礼の言葉を述べると共に、詳細に関しては3週間後くらいのこのコーナーでお知らせする事として。 で、残すところあと5曲でありますな。 ただでさえ希薄なヤル気が旅の疲れで極限まで低下しているので、今まで同様、日本語ライナーの借用に終始することになると思われますが、とりあえずお土産に買ってきた がんばれ!!バリ勝男クン。 を食べて、頑張りまっす。 で、6曲目、 「ジャスト・フレンド」 。 名高いスタンダードで 50年代以降のジャズメンが好んで演奏する曲である。ギブスがヴァイブでテーマを奏し、フェルドマンのヴァイブのあとアドリブではマリンバを弾く、バンカーもヴァイブを弾く、レビーのピアノはいつもさわやかだ。 今日の岩浪クン、日本語がちょっと変というか、句読点の使い方が何だか独特だったりするんですが、調子のいいナンバーなので、なにわナンバーのヤンキーにもウケがよさそうで、バリバリ。 で、確かに誰かがマリンバを弾いておりますな。 山姥あたりがマリンバが得意そうな感じがするんですが、いや、マリンだから海姥っすかね? …とか言ってるうちに、テーマに戻って、おしまい。 前曲に引き続いて、こういった何気ない感じの小品の出来は、なかなかだったりするかも知れません。 で、次。  「ソフトリー・アズ・イン・ア・モーニング・サンラ伊豆」 。 あ、伊豆帰りだけに、最後のところが無駄に漢字になっちゃいましたが、日本名 「朝日のように爽やかに」 。 確かに爽やかですよね、朝日。 新聞のほうはどうなんだか知りませんが、少なくともサンライズは爽やかです。 僕は昨日、伊豆の下田でサンライズを鑑賞したんですが、その話は来週か再来週くらいのくらいのこのコーナーで詳細に報告するとして。 で、この曲のヴァイブ版と言えば、真っ先に M.J.Q. のバージョンが頭に浮かぶんですが、ここでのギブス一味のプレイも、ま、似たような雰囲気? で、バリ勝男クンをバリバリ食べてたら、喉がはしかくなってきちゃったので、 “いただき” を頂くことにします。 菅原通クンからお土産に頂きました。 あ、5個入り、735円もするんですなー。 高価なものを申し訳ない限りです。 連載 1,000回達成記念ということで、鶴屋八幡のお菓子をチョイスしてくれたそうですが、となると 10,000回達成記念は 亀屋清泉庵 ? 鈴鹿にあるみたいなので、自分で買いに行ったほうが早そうなんですが、 10,000回達成ということは、今から約180年後? 果たして鈴鹿まで菓子を買いに行く元気が残ってますかねー? とまあそれはそうと、8曲目、 「メモリーズ・オブ・ユー」 。 叙情的なバラードで、奇妙な冒険のジョジョも、聴いているうちに徐々に涙が滲んでくる。 そんな仕上がりだったりしております。

 で、次。  「ブロードウェイ」 。 哀愁をもった佳作で…と、岩浪クンは書いておりますが、ジャズの世界ではアップ・テンポで演奏されることが多いからか、個人的にはスインギーで豪快な海賊戦隊ゴウカイジャー。 そんなイメージのほうが強かったりします。 ここでのギブたん達も急速調で料理しておりまして、ヴァイブ3本の合奏によるテーマに続いて、ヴァイブ3本+ピアノ1台のソロがフィーチャーされて、テーマに戻って、おしまい。 で、アルバムの最後を飾るのは 「アレンズ・アレイ」 。 タイトルは恐らく稗田阿礼 (ひえだのあれい) の親戚筋か何かではないかと思うんですが、 「ムーブ」 で名高い黒人ドラマー、デンジル・ベストのオリジナルなんだそうです。 デンジル・ベストって何となく、おでんの汁を飲み干す、チョッキを着たオッサンのイメージがあったりするんですが、 「ムーブ」 によく似た急速テンポの曲である。…なんだそうです。 マリンバ1台+ザイロフォン2台で演奏されるテーマ部は、ま、それなりにアレだったりするんですが、で、木琴系楽器によるソロがフィーチャーされた後、ピアノを挟んで、終盤は鉄琴系楽器に転じたりして、その転じるところが、さすがにデンジル。 そんな気がしたりもするんですが、 6分47秒と演奏時間も長めで、参加者各位が思い切り盛り上がっていて、何より。 でもって、木琴なテーマに戻って、おいまい。 ということで、今日は以上です。

【総合評価】

 その昔、 『ヴァイブにおける三大テーゼについて』 なんてのがありましたな。 背景が変な青色で、読みにくいやん! …という問題はともかくとして、アーネット昆布くんの文体が微妙に東海林さだお風だったりするところが、何とも言えずに昭和のほ→むぺ→じですなぁ。 とまあそれはともかく、ここで語られている

  テーゼ1: ヴァイブは硬く、太く
  テーゼ2: ヴァイブのモーターは使いよう
  テーゼ3: ヴァイブで盛り上がるとウメキ声が出ちゃう

という三つの命題からすると、まったくなっておらんっ! そんな作風だったりしますよね、これ。 ヴァイブが3本も突っ込まれているにも関わらず。 そこのところが正直、ちょっと物足りないかな? そんな気がしていたんですが、伊豆の宿の海の見えるテラスで聴いてみたら、これはこれで、なかなかいいんじゃないか? そんな気分になったりもしました。 基本、あまり盛り上がらなくって、ウメキ声も出ないナンシー梅木。 …そんな感じが無きにしもあらずなんですが、時と場合と場所とシチュエーションによっては十分に生きていけると思うし、それはそうと昆布くん、今頃どこで何をしているんでしょうなぁ?


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