SWINGING SOUNDS (CONTEMPORARY)

SHELLY MANNE (1956/1/19,26,2/2)

SWINGING SOUNDS


【パーソネル】

STU WILLIAMSON (tp) CHARLIE MARIANO (as)
RUSS FREEMAN (p) LEROY VINNEGAR (b) SHELLY MANNE (ds)

【収録曲】

(01-03) THE DART GAME / BEA'S FLAT / PARTHENIA
(04-06) UN POCO LOCO / BERNIE'S TUNE / DOXY
(07-08) SLAN / A GEM FROM TIFFANY
【解説】 ( 2011年07月24日更新 / 連載 990回 )

 ニッコウキスゲを見に行ってきました。 「日光を見ずして結構と言うなかれ」 と、けっこう仮面が言ってたような気がするんですが、いや、そんなことは言っていませんか。 決め台詞は 「顔を隠して体隠さず!」 ですよね。 で、おっぴろげジャンプを食らったサタンの爪が 「こりゃまたけっこう!」 と、呟くという。 で、どこに行ったのかと言うと、日光ではなくて志賀高原だったりします。 ニッコウキスゲで志賀高原って、グリコーゲンほどには間違っていませんが、それほどメジャーではないですよね。 日光の霧降高原や那須の沼ッ原湿原、あるいは霧ヶ峰・車山高原あたりが有名なんですが、で、今年はですね、車山に行ってみよう。そう思っていたんですよね。 が、やめました。 詳しい経緯は ここ の3段落目あたりを見てもらうとして、で、代わりの候補地として考えたのが高峰高原なんですけど。 が、それもやめました。 よく考えたら高峰高原って、ケーシー高峰と高原兄のコラボみたいで、あまりソソられるものがないんですよね。 そんなこと言ったら志賀高原だって、志賀毒素と脛骨高原骨折のダブルパンチみたいで、決してイメージはよくないんですけどね。スキーでコケて脚の骨を折ったのも奥志賀高原だしー。 ただ、志賀高原は僕のニッコウキスゲ体験の原点だったりするんですよね。 6年ほど前、何気なく行ったらめっちゃ咲いていて、それでハマってしまったんですが、(1) あの感動をもう一度。 (2) 新天地を開拓して新たな感動を。 その2つのプランで大いに悩んだ結果、今回は後者の道を選ぶことにしました。 が、直前になって寝返りました。 いや、志賀高原には何度も行ってて道路や駐車場の状況が分かっているので、安心なんっすよね。 一方、高峰高原はと言うと、春スキーに行こうとしたら途中から吹雪になって、諦めて引き返したという苦い思い出があります。 「甘い甘い♪」 と喜んで正露丸糖衣を舐めていたら、途中から激ニガになっちゃったのと同じくらい苦い思い出です。 ま、夏だから路面が凍結している心配はないんですが、けっこう仮面が半ケツだったりするかも知れないし、とまあそんなことで、保守的な僕は冒険心を綺麗さっぱり捨て去って、志賀高原への道を選ぶことにしたのでありました。

 ということで、到着〜♪ 志賀高原にはトレッキングや山登りのコースが山ほどあるんですが、詳しくは ここ を参照して貰うとして。 で、ニッコウキスゲを見るなら 東館山高山植物園コース ということになるんですが、ちなみにこれ、去年までは やまびこコース という名前だったんですよね。 志賀高原の入口に近い蓮池からロープウェイとゴンドラに乗って山に登って、帰りはゴンドラの変わりに2本のリフトで山を下るという、お手軽にして無駄に金が掛かる、そういう楽しいコースだったんですが、今年の春になってロープウェイ会社が経営不振を理由に廃業しちゃいました。 ま、ロープウェイ会社の社長がロープで首を括るとか、その奥さんがロープで縛られるビデオへの出演を余儀なくされるとか、そういう最悪の事態は避けられたようで何よりなんですが、何とも不便になっちゃいましたなぁ。。。 ま、ゴンドラやリフトはまだ運行しているようなので、それを利用すればいいんですが、ゴンドラ乗り場がある発哺温泉は駐車場が少なそうなので、僕的には高天ヶ原のサマーリフトを使うしかないじゃん。 とまあそんなことで、そっち方面に向かうことにしました。 今回、僕に与えられた時間 in 志賀高原は約4時間。 東館山だけではマガモ地層もない…って、西館山にもそんな地層はないと思いますが、東館山だけでは間が持ちそうもないので、もうひとつ せせらぎコース というのに行ってみることにしました。 片道約1時間で、とってもお手軽♪ ただこういうコースの場合、「行ったきりなら幸せになるがいい〜♪」 という、沢田研二の 「勝手にしやがれ」 な理論が通用しなかったりするんですよね。 最初から 「戻る気になりゃいつでもおいでよ〜♪」 と覚悟を決めておかないと、幸せにはなれないんですが、片道1時間でも往復だと2時間。 しかも、同じ道を歩いて戻ってくるのってあまり楽しくないんですよね。 この地図 を見る限り、遊歩道と平行して普通の車道もあるみたいなので、復路はそっちを歩くと言う手もあるんですが、それはそれで、つまらん。 そんな気もします。 帰りはバスを使うという手もあるんですが、 この時刻表 を見る限り、最悪の場合は1時間待ちになっちゃいそうですな。 そんな時間があるなら、自力で歩くって!

 何かいい方法は無いのかというと、あります。 こういう遊歩道と車道が平行しているコースの場合、折りたたみ自転車が最強! 行きは徒歩で、帰りを自転車 (ケッタ) にしてやれば完璧なんですが、その場合、ちょっとした下調べは必要です。舌平目は必要ないのでサカナ嫌いのお子様でも大丈夫なんですが、 カシミール などを使ってコースの標高を確認しておく必要があります。 自転車で走るのが上り坂ばかりだったりすると、無駄に疲れるだけですからね。 これなら普通に歩いたほうがマシやん! …みたいな。 で、今回のの場合、高天ヶ原から一の瀬への方向が、ほぼコンスタントに下り坂であることが判明しました。 ということで、高天ヶ原で折りたたみ自転車を下ろして、一の瀬に移動して駐車場にクルマを止めて、 “せせらぎコース” を歩いて高天ヶ原に戻って、リフトに乗って東館山まで行って帰って、最後はケッタで車道を走って、一の瀬の駐車場に戻る。完璧やん! そう、思わず自画自賛したくなるような素晴らしいルートを設定してみました。


< 志賀高原 (せせらぎコース) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、一の瀬に到着。 駐車場はガラガラでありました。 こんな感じ っすな。 以前、 ホテルサンルート志賀高原 に泊まったことがあるんですが、道路を挟んだ反対側です。 その時にもこの遊歩道を歩いたので、新鮮味はまったく無いんですが、とりあえず出発〜。 立派な木道が作られていて歩きやすいんですが、景色がいいかと言われると、正直、微妙。 その証拠に、僕以外には誰も歩いておりません。 途中にいくつか湿原があるんですが、湿原なんてのは山野草フェチ以外には面白くもなんともなかったりしますからね。 僕もそれ以外の物には何も期待してなかったんですが、その肝心の花さえ何にも咲いてなくて、小雑魚川などという雑魚みたいな川が地味に流れているだけです。 そういえば前に歩いた時も、大して面白くはなかったな。 そんな記憶が蘇ったりもするんですが、でも大丈夫。 しばらく歩くと、ほんのちょっとだけマシになります。 次第にお花の数が増えて来て、中くらいに雑魚。 その程度の盛り上がりを見せるようになります。 ヒオウギアヤメなのか、シガアヤメなのか、ただのアヤメなのかは分かりませんが、とにかくアヤメの類が多かったですな。 ただ、殺められてしまったアヤメ。 そんな感じの生気のないアヤメたんばかりだったのがちょっと残念。花の命は短くて、鼻毛ばかりがよく伸びる。ああ、諸行無常。 ま、その他、マニア的に興味をソソられるお花もそれなりに咲いていたので個人的には満足なんですが、アップ系の写真はそのうちに機会を見て紹介するとして。

 で、風景的にも当初の単なる草むら状態から脱皮して、次第に開けていい感じになってきたんですが、いかにも 「せせらぎコース」 らしい渓流的な風景も見られたりしました。 ちなみにこの小雑魚川は高天ヶ原湿原から流れ出し、雑魚川に流れ込んで、やがては信濃川になるんだそうで。 大河の一滴というか、タイガーバームというか、そんな言葉を思い出させるんですが、で、しばらくするとスキー場のゲレンデが見えてきて、その先、水が流れているトンネルのようなところに出てしまって、先に進めなくなりました。 仕方が無いので車道に出ることにしたんですが、この辺りがコースの中間点。 遊歩道は道路を挟んだ反対側から再スタートすることになります。 そちら側を少し歩くと 「トンネルを抜けて一の瀬方面へ」 という看板があったので、そっちのほうに行ってみると、先ほどの水路トンネルの反対側に出ました。 こんな感じ なんですが、わざわざ手すりが設置されているところを見ると、水の中を歩け! そういうことなんでしょうな。 ま、水深はほとんどないので、トンネル内歩行を推進したい気持ちは分からんでもないんですが、人工的なのに、地味にワイルドっすなぁ。。。 で、後半も基本は湿原エリアを木道であるくというパターンだったんですが、心持ち明るいムードが漂っているような気がしないでもありません。 親子連れと擦れ違うという貴重な体験も出来たんですが、前を歩いているオッサンに 「こんにちは」 と挨拶したところ、無視されました。 その後ろの女児にも挨拶してみたんですが、やはり無視されました。 親の教育が悪いと娘も無愛想になっちゃうんですなぁ。 心持ち明るかったムードに陰りがさしてしまいましたが、その先のところで、おーっ!ニッコウキスゲ発見っ♪ 数は決して多くないんですが、背景にはいい感じに白樺が生えていたりして、いやあ、いいですなぁ。 …と、イーデス・ハンソンも納得の風景でありましたが、とまあそんなことで、高天ヶ原に到着して、おしまい。


< 志賀高原 (東館山高山植物園コース) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

ということで、サマーリフトに乗車。 サマーサマー、あなたサマサマー♪ 思わずそんな歌を口ずさんでしまう石川秀美でありますが、乗客はまばら。 夏の志賀高原って、もしかしたら地味に不人気だったりするのかも知れませんが、足元にはまばらにニッコウキスゲが咲いていて、うーん、まあまあ。 が、リフトを降りてちょっと横道に入ったゴンドラの架線の下あたりにはたくさん咲いていたので、すっかり満足。 ただ、このサマサマーリフトはちょっと問題がありました。 ゴンドラの終点よりも低いところまでしか行ってくれないんですよね。 山頂まで歩かんとアカンやんっ! 距離的にはぜんぜん大したことないんですが、これが思ったよりも大変で、ちょっとした苦行でありました。公卿なら途中でメゲて、投げ出して帰っちゃうレベルだったんですが、韃靼人ならぜんぜん大丈夫だし、とまあそんなことで標高約2000mの山頂に到着ー。 曇っていて展望台からの遠望は今ひとつでありましたが、ま、僕の願望はニッコウキスゲですからね。そちらに関しては展望台の上から見下ろすことも出来たし、ぐんと近付いて接写することも出来たので、拙者としては満足です。 で、植物園に咲いていたお花に関してはまた別の機会に紹介するとして、ということで、リフトに乗って下山して、放置してあった自転車に乗って駐車場に戻って、とまあそんなことで、おしまい。 いやあ、最後の高天ヶ原から一の瀬への移動は極めて爽快でありましたなぁ。 もしかしたら自転車って、下り坂限定なら掃海艇よりも爽快な乗り物だったりするのかもー? ちなみに今回の散策の “足跡” は、こんな感じ (↓) です。

   “志賀高原・せせらぎコース〜東館山高山植物園” の軌跡  ( ← Click Here!! )

 今回は上田市の別所温泉に宿を取った関係で、お手軽系×2箇所という結果に終わってしまったんですが、次回は是非、大沼池まで行ってみたいものですな。 池めぐりコース というヤツ。 過去に一度、高校の合宿で行ったことがあるんですが、詳しくは、ま、 ここ を見てもらうとして。 第1〜3回は読むに値しない内容だったので、最終回だけ押さえておけば大丈夫なんですが、長池やら三角池やらも歩いた記憶があるところを見ると、もしかして 自然探勝コース とのコラボだったとか? そういえば朝早くやら夕方まで、みっしり歩かされた覚えがあるんですが、何ともハードなコースを設定してくれたものですなぁ。。。 雨さえ降らなければ志賀山にも登らされるところだったんですよね。 ということは、 こいつ も追加? いやあ、天気が悪くてよかったっす。。。 裏志賀山から望む大沼池にはちょっとソソられるものがあるんですが、標高差350mはキツイっすよね。 サマーリフトを降りてからゴンドラ駅までの80m程度の登坂でさえ、ちょっとメゲましたからね。 “池めぐりコース” の全長10.3km・所要時間約3時間30分・標高差200mというスペックも十分にハードなんですが、高校生心にもけっこう感激したんですよね、大沼池。 四十八池も “キング・オブ・湿原” といった雰囲気が感じられて、よかったように思われます。 湿原と言いつつ、けっこうドライな奴が多かったりするんですが、その点、四十八池には池塘が60個くらいあるみたいで、看板に偽りなし。 というか、8割程度に過小申告していて、奥ゆかしさすら感じられるんですが、ま、池塘なんてのは小さな水溜りみたいなもので、池とも呼べないレベルだったりするんですけど。 でもまあ、池塘でも恥垢よりは全然マシだと思うし、いつかまた池めぐりに行けたらいいなと思うんですが、とまあそんなことで、しがない志賀高原のレポートは、おしまい。

 ということで、今日はシェリー・マンです。期待薄ですな。ウエスト系の白人って、あまり得意じゃないんですよね、僕。 苦手なら放置しておけばよさそうなものなんですが、変なところで律儀だったりする僕は、ネタ用に新しいアルバムを1枚仕入れました。  『スウィンギング・サウンズ』 というヤツです。 トランペットのスチュ・ウイリアムソンと、アルトのチャーリー・マリアーノが入ってます。 ピアノがラス・フリーマンで、ベースがリロイ・ヴィネガー。 悪くない面子ですよね。 個人的にはフリーマンよりも、フリチンマンのほうがよかったかな? …という気がしないでもないんですが、 フリーマンとシェリー・マンのコンビは、語呂的には悪くないですよね。  リロイ君のエロいウォーキング・ベースも地味に楽しみだし、とまあそんなことで、では1曲目から聞いてみることに致しましょう。

 まずはマリアーノのオリジナル、 「ザ・ダート・ゲーム」 。 ダート・ゲームというのは、だーっと矢を投げて的に当てる、いわゆるダーツのことのようですが、個人的にはダーツよりもパンツのほうが好きだったりします。 ま、語尾が 「○○ツ」 だと言うだけで、ほとんど共通点は無かったりするんですが、で、演奏のほうはというと、これがまた典型的にウエスト・コーストな作風だったりして、冒頭から何だか面白くありません。カラッとした明るい雰囲気は、ジメジメした湿原フェチの趣向とは相容れないものがあって、あまり真面目にレビューする気にはなれないんですが、とりあえずテーマの後、スチュ君のソロとなります。 出来としては、うーん、烏龍茶。 悪くはないんですが、個人的には麦茶のほうが好きなんですよね。 いいですよね、麦茶。 ネオ麦茶というのは、とんでもないヤツでしたけど。 続くフリーマンとマリアーノはけっこう頑張っていたりして、アレンジ以外に大きな欠点は見当たらないんですが、ただ、テーマに戻るとやっぱり今ひとつ面白くなかったりして、とまあそんなことで、おしまい。

 今後の展開がちょっと心配になってきましたが、とりあえず2曲目です。 フリーマンのオリジナル、 「ビーズ・フラット」 。 ちっともフラットではない起伏の激しいナンバーだったりするんですが、これまた何だか面白くありませんな。今からでも遅くない。このアルバムは無かったことにしよう! そんな誘惑に駆られたりもするんですが、負けてはなりません。 適当に片付けて、さっさと終わらせる。それが正しい選択だと思うので、さ、頑張りましょう。 テーマの後、スチュ君とフリーマンたんのソロが出てくるんですが、ピアノのバックで聞かれるリロイ君のエロいウォーキング・ベースはなかなかだと思います。 続くマリアーノのしゃがれたようなトーンのアルトも悪くなくて、でもって、再登場したフリーマンがシェリー・マンとの絡みで満々のヤル気を見せてくれて、最後は参加者各位のチェイスで大いに盛り上がって、おしまい。 いや、意外と悪くなかったですな。ムラサキイガイも食べてみたら意外と美味しかったりするのかも知れないし、最初から駄目だと決めつけるのはよくないかも知れないね。 そう反省させてくれる1曲でありました。 いや、だからと言って食べる気はしないんですけどね、ムラサキイガイ。 貝類、嫌いだしー。

 ということで、次。  「パルテニア」 はシェリー・マンのオリジナルです。 そういえばシェリー・マンってもしかして、貝殻っぽい男とか、そんな意味の名前だったりするんですかね? だとすれば僕が今ひとつ、このマンのことを好きになれないのは当然かも知れませんが、いや、貝殻には罪が無いんですけどね。 キモいのは貝の身のほうだしー。 もしロッテの 「パイの実」 が 「貝の身」 という名前だったりしたら、僕は絶対に口にしないと思うんですが、それはそうとこの曲、なかなかいい感じだったりしますな。 しみじみとしたバラードで、ちょっぴりシジミっぽいところがいいです。 面倒なので詳しくは書きませんが、参加者各位がそれぞれいい味を出してくれてます。 で、続いては 「ウン・ポコ・ローコ」 でありますか。 ちょっぴりウンポコなパウエルの有名曲でありますな。 マン君の卓越した棒捌きを堪能することが出来るんですが、マリアーノ、スチュ、フリーマンと続くソロは、概ね良好。 後半はドラムスのソロが大々的にフィーチャーされていて、無駄に演奏時間が長くなっちゃっているんですが、リーダーのワガママを甘受するだけの度量がサイドマンには求められるんですよね。 いやあ、マンさん、やっぱりスゲーや! そう、おだてておけば、また仕事に誘って貰えるわけだから、多少の苦労には耐えてみせるぜ! そんな気概が無いとやっていけません。 お金を払ってCDを買って聞かされる身の僕としては、たまったものじゃ無いんですけど。 ま、ベース・ソロを延々、30分も聞かされるよりはマシだと思って、達観するしかありませんな。 打楽器にしてはそれなりにメロディアスだし、 5分も我慢すれば終わるしぃ。 …と、何とか耐え抜いたところで、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 バーニー・ミラー作曲の 「バーニーズ・チューン」 。 マックバーニー好き中年の間では人気の作品です。 「ライフ・アンド・デス」 という外科手術ゲームに登場しますよね、マックバーニー切開。 お手軽にお医者さんごっこを楽しみたかっただけなのに、無駄に専門的なんですよね。 麻酔を忘れて患者を腹をメスで切ろうとすると、 「ぎゃ〜〜っ!」 と悲鳴が上がって、ゲームオーバー。 めっちゃ陰険そうな顔のオッサンに 「あなたは切り裂きジャックの真似をしようとしましたが、まったくウケませんでした。」 とか言われてしまいます。 思い出しただけでも気分が滅入ってきそうなんですが、でも 「バーニーズ・チューン」 は大丈夫。 とっても調子のいいナンバーで、聞いてるだけで気分が浮ついてきちゃいます。各自のソロも良好で、いやあ、よかったっす。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 ということで6曲目。 ソニー・ロリンズの 「ドキシー」 。 この辺り、お馴染みのナンバーが続いて安心モードなんですが、スチュ君がミュートで吹くテーマ部は、ほのぼのムードでありますな。繰り返しの2回目からはマリアーノも入ってきて、それなりにアレだったりするんですが、で、各自の良好なソロが繰り広げられて、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 マリアーノのオリジナル、 「スラン」 。 知らん曲です。 ま、それなりの佳曲であるな。 そう評価するにヤブサカでないんですが、いかんせん、今日の僕はあまりにもヤル気がありません。 演奏のほうもそれなりに盛り上がっていると思うんですが、ということで、おしまい。 で、アルバムの最後を飾るのは、 「ア・ジェム・フロム・ティファニー」 。 この場合のティファニーというのはロサンゼルスにあるジャズ・クラブの名前なんだそうで、マン君はビル・ホルマンが作ったこれを自らのテーマ曲にしているようです。ファンキーな香りのするなかなかの名曲でありまして、とまあそんなことで、今日は以上です。

【総合評価】

 まあまあでした。


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