SUMMER DAWN (ARGO)

SAHIB SHIHAB (1963/5/8,9)

SUMMER DAWN


【パーソネル】

SAHIB SHIHAB (fl,as,bs) AKE PERSSON (tb)
FRANCY BOLAND (p) JIMMY WOODE (b) KENNY CLARKE (ds) JOE HARRIS (bongos)
【収録曲】

(01-03) LILLEMOR / PLEASE DON'T LEAVE ME / WALTZ FOR SETH
(04-05) CAMPI'S IDEA / HERR FIXIT

【解説】 ( 2011年04月10日更新 / 連載 975回 )

 新年度、明けましておめでとうございます。今年度もよろしくお願いします。 年度が変わって職場の環境が変わったという人も少なくないと思いますが、うちの事務所はさっぱりでした。新しい新入社員は誰も新入社しなかったし、古いオッサン社員も誰一人として辞めなかったしー。 キャラ的に粘度の濃い長縄部長は年度が変わっても健在です。何よりだと思います。これからもうちの会社の為に、長く縄く尽くして頂きたいと思います。 一方、本社のほうでは約1名ほど依願退職した模様です。 去年の春に新入社 → 会社に来なくなって、辞めたらしいと噂される → いつのまにか復活したらしいと小耳に挟む → 正式に辞めた。 そういう経緯を辿ったようです。理由はよく分からんのですが、ゆとり教育の弊害ですかね? 教育のゆとりと坂角のゆかりは失敗だった。そう思わずにはいられません。 いや、世間の評価は高いんですけどね、 坂角のゆかり 。 めっちゃ海老の味がするんですよね。 そこのところが世間では高く評価されているんですが、基本的に海老の味があまり好きでない僕にとっては、ありがた迷惑以外の何物でもありません。 石松鍋の掻き揚げもそうなんですが、殻が駄目なんすよね。 “ひっぱりだこ本舗” のラインアップで言うと、 花丸 みたいなのがいいですな。 「海老の皮を剥いだ身の部分だけを贅沢に使い」 って、いい仕事してるぢゃん♪ 「また、海老の身を取り出した後に残る殻から煮出したダシ汁を混ぜ込み」 って、余計なことをしてくれてるじゃん! ちなみに僕は “ウーピー” みたいな、独特のさくさくとしたやわらかい食感のタイプもあまり好きではなくて、断然、小丸タイプ。 小丸なら、貰っても困ることはありません。 で、フレーバー的には “梅” とか “わさび” とか “カレー” とか、そういう外道っぽいヤツのほうが好きです。 もし新年度のお祝いに海老せんべいを贈ってくれるのであれば、その点をよく踏まえた上で、ヨロシク☆

 とまあそんなことで、春ですなぁ。 例年、この時期には 「年度末によく頑張った自分に乾杯♪」 みたいな意味で、1日有給休暇を取って2泊3日で慰安旅行に行くというのが慣わしとなっておりました。 奈良へ鷲狩りに行くとか、そういう慣わしはないんですが、以前なら春スキーだったり、ここ数年はお花見旅行だったり。 が、今年は何の予定も入れてませんでした。 何故かというと、5月5日の “岩国基地フレンドシップデー” に行くので、4月のこの時期は自粛することにしたんですが、さすがに2ヶ月続けてというのはちょっとアレですからね。 ま、去年は4月に熊谷と長瀞に行って、5月にも横須賀と城ヶ島に行ったりしたんですけど。 で、今回のフレンドシップデーに関しては、去年の暮れの時点で岩国駅前のビジネスホテルを押さえることが出来て、準備は万端、星人はバルタン。 が、よんどころのない事情により、3月の初旬にその宿を放出しちゃいました。 やっぱり普通のビジネスホテルなんかより、お洒落でアーバンな高級リゾートホテルのほうがいいよね? ということで、 民宿・東京荘 というところに変更しました。 広島県にあるのに “東京荘” というのが、ちょっと納得いかないんですが、でもまあ、桑名にも “旅館四日市屋” というのがあったりするしー。  地理的には岩国と宮島の中間なので、移動には便利そうだし、海の見える展望浴場もあるようで、リゾート気分も満点♪ ただ 「食事は新鮮な生けす料理」 というのがちょっとアレですな。 僕は基本的に魚介類があまり好きではないですからね。 生けす料理というのは、いけ好かない。そう思わずにはいられません。

 ということで、素泊まりプランにしました。 近くに飯を食うところがあれば、それでまったく問題はないんですが、JRの前空駅って周囲に何かあるんですかね? ということで、Wikipedia ってみました。 駅周辺に商店類は無いが、南口に飲食店 「わたや」 が1軒あり。 おお、あるぢゃん♪ これ ですな。 山賊焼きが味と量ともにグレードアップ! おお、いいぢゃん♪ 山賊焼きって確か、信州の松本あたりの名物だったと思うんですが、以前、このコーナーでもネタにしたことがありましたよね。 ここ ですか。 2年前のちょうど今頃に書いたヤツなんですが、実際に食べた話は ここ【食事】 のところに出てきます。 そうそう。2年前の話なのですっかり忘れていたんですが、松本の “山賊焼き” は山賊に焼きを入れたものではなく、鶏の唐揚げっぽい食い物だったんですよね。 一方、岩国でも地味に名物らしい “山賊焼き” は、鶏のモモ焼きっぽい雰囲気でありまして、名前は同じでも違った食い物。そう考えてもよさそうです。 ま、岩国のほうは いろり山賊 という店が出している “焼いた山賊焼き” が周囲の店にまで波及したものと考えられ、どちらかというと、パチモン。そんな感じがしないでもありません。特に前空駅前の 「わたや」 で食べる “山賊焼き” なんて、完全なるパチモン。略して、カンパチ。 そう思わずにはいられなくて、それならまだ東京荘でカンパチの刺身でも食べたほうがいいような気もするんですが、でも、果物の中では桃がいちばん好きで、太股フェチでもある僕としてはやっぱり、鶏のモモ焼きにするぅ♪

 …などと、ほんの1ヶ月ほど前までは能天気に旅行のプランを考えて、ワクテカしていたんですが、 大震災で状況が一変しちゃいました。 “熊谷基地さくら祭り” とか、4月から5月にかけての自衛隊系のイベントは軒並み中止になっちゃったんですが、岩国はどうっすかね? ブルーインパルスは無理だとしても、アメリカの海兵隊の人たちが海援隊の 「贈る言葉」 を歌うとか、そんな地味なイベントくらいはやってくれるかも? そんな甘い期待を持っていたんですが、正式に中止が発表されました。 災害支援作戦 「オペレーション・トモダチ」 に寄与する期間および運用上の需要を予見することは現時点では不可能であるため、米国海兵隊岩国基地は、2011年の日米親善デーは中止が妥当であると決定した。またこの決定は、被災し亡くなられた方々へ哀悼の意を表し、家族を亡くされた方々の心情を思い下されたものでもある。日本はいま喪に服している。基地も同様である。  ま、事態が事態だけに、仕方がありません。 めっちゃ頑張ってくれてますからね、アメリカの海兵隊。 磯野家の波平隊も見習え! そう思わずにはいられませんが、フネさんが船を出すとか、波平が津波を平定するとか、ワカメちゃんが被災者にワカメ酒を振舞うとか、あの一家に出来ることはいくらでもあると思うんですよね。 イクラちゃんもいることだしぃ。 …って、イクラちゃんは磯野家の人間ではありませんが、そうですかぁ。基地の人たちも喪に服してくれているんですかぁ。 無論、僕も喪に服しているんですが、喪女タンたちもおそらく、きちんと喪に服してくれているものと思われます。 けっこう好きなんですよね、2ちゃんねるの “喪女板” 。 ちなみに “喪女” というのは “モテない女” の事なんだそうですが、 “喪男” である僕としては、何だかシンパシーを抱いてしまうんですよね。 それはそうと “喪女” って、 “もおんな” と読むのが正しいんですかね? 僕はずっと “もじょ” だとばかり思っていたんですが、となると “喪男” は “もおとこ” ? ま、確かに “もだん” だと “近代的な焼きそばが入ったお好み焼き” みたいで、あまりモテないという雰囲気が出ないんですが、 “喪女” は “もじょ” のほうがいいような気がしますな。 いや、何となく。 ちなみに僕が定期的にチェックしているスレは 「一人旅が好きな喪女 ○泊目」 と 「(小さい)悪事を働く喪女 (`・ω・´)* 」 なんですが、この前、何気なく覗いた 「勝手に今日輝いていたレス大賞in喪女板2」 というスレには、こんなレスが。

  ACのありがとウサギ、タラコでブサイクで、なんか他人とは思えない
  それでも可愛い服着て、礼儀正しくて 、品があって、自分もああいうふうに生きたい


 何だかしみじみ、いい娘ではありませんかぁ。思わず惚れてしまいそうになりましたが、この書き込みに関しては、こんな返答が書かれておりました。

  ありがとウサギは
  「心やさしいバレリーナうさぎ。あたたかなあいさつで、町中の男の子からモテモテ。」
  という、喪女からはかけ離れたスペックの持ち主なんだぜ…


 確かに…。 でもアレですよね。 ちょっぴりタラコでブサイクでも、可愛い服着て、礼儀正しくて、品があって、あたたかな挨拶を欠かさずに前向きに生きさえすれば、モテモテ♪ そういう事ですよね。 僕にも何だか少しだけ希望が湧いてきたような気がしますが、で、一人旅が好きな喪女の間では京都の次くらいに人気が高かったのが、広島と宮島。 今回、岩国の日米親善デーに絡めて行ってみようと思っていたんですが、来年の楽しみということにして、東京荘は放出することにしました。 “山賊焼き” も1年間お預けですなぁ。 ちなみに松本の隣の塩尻市でも “山賊焼き” を売り出そうとしているようで、今年は こんなイベント が。 “山(3)賊、焼(8)き” だから、3月8日。 かなり無理やりです。 3月8日は “サバの日” やろ!? そう思わずにはいられませんが、僕はサバがそれほど好きではなかったりするので、3月8日のネーミングライツは塩尻市に格安で譲ってあげてもいいんですけどね。 380円くらいでどうっすか? もっとも、この日は 「みつばちの日」 とか 「みやげの日」 とか 「サワークリームの日」 とか 「さやえんどうの日」 とか 「ビールサーバーの日」 とか、いろいろあるので、他が黙っていないかも知れませんけど。 で、広島方面に行くのはヤメにしたんですが、連休中、ずっと家にいても暇なので、とりあえず旅には行こうと思っております。 あまり自粛ばかりして経済活動が停滞してもアレだしー。 で、いろいろと考えた結果、淡路島に行ってみることにしました。 いや、何となく。 で、泊まるところをいくつか当たってみたんですが、金銭的に折り合いの付くところが見当たらなかったので、四国に渡った先の、さぬき市というところに泊まることにしました。 何だかこう、うどんの本場っ! そんな感じのするネーミングでありますな。 もっとも、別名 「うどん県」 と呼ばれる香川県の中で、とりわけウドンに拘っているのは西のほうだけみたいなんですけどね。高松とか丸亀とか、あっちのほうですな。 さぬき市のある東讃地方は、さほどでもないんだそうで。 ま、高松とか丸亀とか、そっちのほうにも足を伸ばすつもりなので、特に問題はないんですけど。 で、いろいろと調べているうちに、高松とか丸亀とか、あっちのほうにはウドン以外にも食い物の名物があることが判明しました。 それは何かというと・・・

 骨付鳥 っ! おおっ♪ “山賊焼き” は1年間お預けだと思っていたら、こんなところに、こんな類似品が! 見た目としてはマリオとルイージくらい類似した食い物なんですが、何となくパチモンっぽい岩国の鶏モモ焼きよりも、こっちのほうが本家っぽいような気がします。 丸亀行き、ケテーイ(・∀・)! 丸亀城には現存天守もあるみたいだしー。 ま、日本に12箇所しかない現存天守の中では最小の規模なんだそうですが、「勝手な店主」 がいるラーメン屋よりはいいですよね。 鈴鹿のラーメン屋にいたんですよね、勝手な店主。 あまりに勝手な事ばかりして客が離れて、潰れちゃったみたいですけど。 で、丸亀城の場合、天守閣は地味でも石垣は超立派みたいで、おまけに僕が行こうと思っている5月4日にはちょうど 丸亀お城まつり というイベントをやってるみたいです。 海上自衛隊艦船入港一般公開が中止になったのと、ジャズフェスティバルの開催日が5月3日なのがちょっと残念なんですが、 小春(松山千春そっくり)ライブがあるぜ! 全日本骨付鳥選手権もあるぜ! 骨付鳥川柳というのも募集しているんですな。 骨付鳥への熱い思いや美味しい思い出を 「5・7・5」 に込めてお送りください。 優秀作品は 「第62回丸亀お城まつり」 で発表し骨付鳥をプレゼントします。 おおっ♪ タダで骨付鳥をGETするチャンス! ということで、早速、詠んでみました。

   骨折れた 鳥を食ったら 骨付いた (さば)

 スキーでコケて足の骨が折れちゃったんだけど、鳥を食べて栄養をつけたら、骨が綺麗にくっついた(ような気がする)。 その喜びを 「5・7・5」 に込めてみたんですが、これで骨付鳥は貰った!! …と思ったら、4月1日が締め切りだったんですな。ああん。。。 仕方が無いのでこの傑作は来年度まで温存しておこうと思います。 あ、でもよく考えたら来年は丸亀に行く予定はないから、駄目じゃん。 岩国で “山賊焼き川柳” を募集してくれるのに懸けるしかありませんな。 あ、でもよく考えたら、そのテーマなのに 「骨付いた」 では、駄目じゃん。 ということで、来年度用にちょっとアレンジしてみました。

   山賊に ボコられちゃった 骨折れた (さば)

 これで山賊焼きは・・・貰えないでしょうなぁ。。。

 ということで、今日はサヒブ・シハブです。 好きなビールはアサヒで、好きなおつまみはカバブ。 そういう、アサヒ・カバブな性格らしい。 僕がサヒブ・シハブについて知っているのはそれだけなんですが、いいですよね、江利チエミの シシュ・カバブ (串かつソング) 。エキゾチックな名曲です。 串かつと申しても 油で揚げて串にさし 炭火で、も一度あぶります♪ …って、そんな食い物だったのか、シシカバブ。 応用で 「骨付鳥ソング」 とかも作れちゃいそうなんですが、ということで今日はサヒブ・シハブの 『サマー・ドーン』 というアルバムを紹介したいと思います。 『サマーうどん』 ではありません。 うどん県にいけば当然、夏向けのウドンもあるわけですが、今回は 『サマー丼』 。 そういえば僕は子供の頃、 “てんどん” というのは “てんぷらうどん” の略だとばかり思っていたんですが、香川県ならご飯の上にウドンをのせた “う丼” というのがあったとしても、まったく不思議ではありません。 で、このアルバム、何だかジャズっぽくないセンスのジャケットですよね。 原盤は Argoらしいんですが、あご勇にこんな趣味があるとは思えないので、恐らくは再発された際に一般受けを狙って差し替えられたものだと思われますが、何だかイージーリスニングなムードが漂っていて、あまりソソられるものがありません。 でも大丈夫。 米Argoからリリースされていた、ハードバップの大傑作が待望のリイシュー! 63年、ドイツはケルン録音の彼の最高傑作のひとつ。ケニー・クラーク=フランシー・ボランド、ジミー・ウッドらおなじみのメンバーを従えて、バリトンとフルートを豪快にブロウ!! ハードなダンス・ジャズ "Please Don't Leave Me" 、フルートが美しいジャズ・ワルツ "Lillemor" 、グルーヴィーなジャズ・ワルツ "Waltz For Seth" はじめ全曲最高!! …と、某通販サイトで絶賛発売中♪ サヒブ・シハブなんて、日本でさほど人気があるようには思えないんですが、この力の入り方は何なんすかね? 騙されて大量の在庫を掴まされたとか? でもまあ、本当に出来のいい作品なので、思わず力が入ってしまったという可能性もゼロとは言い切れないし、ま、話半分というか、話半値八掛け二割引きくらいの気楽な感じで聴いてみることにしましょうかー。

 全曲、サヒ・シバのオリジナルで固められているんですが、まずは 「リルモア」 。 これはアレです。フルートが美しいジャズ・ワルツ…と宣伝文句には書かれているんですが、音楽の成績がいつも芳しくなかった僕の耳には “ずちゃんちゃちゃん、ずんちゃん♪” と聞こえるような気がしないでもありません。  何だかとっても「テイク・ファイブ」 っぽいので、5拍子なんじゃないっすかね? ボンゴが入っているせいか、若干、安っぽい雰囲気があったりもするんですが、フルートとミュート・トロンボーンとのコンビネーションが絶妙です。 AABA形式だと思うんですが、賑やかな5拍子(?)の “Aの部” と、スローでメロウな “Bの部” とのコントラストも玄妙。 で、ソロ先発はトロンボーンのアケ・パーソン (?) とかいう人なんですが、ちょっぴり “おとぼけビーバー” みたいな味があって、悪くありません。 で、この部分、普通に “ずんちゃんちゃん” でカウントしても辻褄は合ってるような気もするので、やっぱりワルツで正解なのかも知れませんが、よく分からないので先に進みます。 続いてはシハブくんのフルートです。 最初のうちは綺麗なトーンで吹いているんですが、途中でローランド・カークが憑依しちゃったのか、俄然ダークな音色になっちゃうところは賛否両論かと。 個人的には “否” のほうだったりするんですが、ま、普通に吹いてるだけでは何だか面白くないしぃ。…という心情も分からないわけではありません。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 何と言うか、ま、よく出来ました。

 で、次。  「プリーズ・ドント・リーブ・ミー」 。 丼の話を書いていたので、最初 「ドント」 のところが 「丼と」 になっちゃったりもしたんですが、これはアレです。 ハードなダンス・ジャズです。 ぱっと聞き、ホレス・シルバーの 「ニカの夢」 のパクリ? …と思えなくもないんですが、典型的にラテンなムードのダンサブルな1曲に仕上がっております。 シハブくんはアルトを吹いているんですかね? テーマ部ではトロンボーンのほうが目立っていて、今ひとつよく分からんのですが、で、ソロ・パートはアレです。 これまたトロンボーンがいちばん最初に目立って登場して、でもって、続いてはフランシー・ボランドのピアノ。 そこそこメジャーな人ですよね。 前曲ではほとんど目立つ場面がなかったんですが、今回はしっかりソロがフィーチャーされております。 いいですよね、ボランド。 この人がやってる店に飲みにいっても、不当に高い料金は請求されないような気がします。 「フランシーは、ぼらんど〜。」 と近所でも評判。 ぼったくりバーの経営者はボランドを見習え!…と思わずにはいられませんが、この人、ピアノもお上手なんですよね。立派です。 でもって、続いてはシハブくんのソロ。 持ち楽器はやはりアルトだった模様です。 バリトン以外の楽器もバリバリ吹けるんですな。立派です。 フレーズそのものはさほど素直ではなくて、ちょっぴり癖のあるタイプなんですが、それはそれでアレだと思うし、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 何と言うか、非常によく出来ていたと思います。

 で、3曲目。  「ワルツ・フォー・セス」 。 グルーヴィーなジャズ・ワルツでありますな。 シハブはここではバリトン・サックスを吹いております。 短いピアノのイントロに続いて、地味な低音楽器2本のユニゾンでテーマが演奏されて、でもって、ソロ先発はトロンボーンです。 グルーヴィーな味があって、極めて良好。 続くボランドのピアノ・ソロはファンキーな香りがして、陽あたり良好。 最後を飾るシハブのソロはワイルドなパンチパーマで、具志堅用高。 ということで、テーマに戻って、おしまい。 解説は手抜きの極みでありましたが、エンディングも何だかいい感じにカッコよくて、よかったっす。 ということで、次。  「カンピス・アイデア」 。 「カンピの考え」 って、何なんすかね? ケンピの芋だったら高知の銘菓なんですけどね。 ちなみに香川県の琴平には “加美代飴” というのがあるみたいですな。 こんな の。 付属のプチ金槌で割って食べるそうなですが、もしかしてこれは 松魚つぶ のパチモン!? 写真で見る限り、プチ金槌の形状が超類似品っすよねー。 とまあそれはそうと、この “カツオ人間” って、松魚つぶ屋さんが作ったキャラだったんですな。 グッズ がいっぱい出てるやんっ! あかん、欲しいっ、欲しい過ぎるっ! 今回、四国の下半分まで足を伸ばす予定は無かったんですが、もし天気が悪かったら、高知買い物ツアーにしますかねー? とまあそれはそうと、曲のほうはアレです。 モルディブの夕日を思わせるような美しいバラードだったりします。 いや、これを書きながら平行して “2ちゃんねる” の 【大震災】“日本への恩返し”モルディブからツナ缶60万個★ というスレを読んでいたので、そういう感慨を持ってしまったんですが、いやあ、ありがたいですなぁ、ツナ缶。 人口30万、GDPは鳥取県の 6%規模という、ほんの小さな国だというのに。。。 何でもいいけど 「ツナ缶に醤油をかけてゴハンにのせると、ウマー 」 というレスを何度も見たんですが、マジすか? 僕はいつもソースをかけて食っていたんですが、もしかしてソレって、少数派? 食い尽くした後で、油とソースが混ざった汁を舐めたりするのも、ウマー なんですが、今度、醤油でも試してみたいと思います。 で、演奏のほうはというと、サヒブ・シハブはフルート担当。 途中からテンポが速くなって、もはやバラードとは言えなくなったりするんですが、それはそれでまったく問題なくて、でもって、ソロ先発はトロンボーンのおっさんですか。 このパターンが多いですな。 いや、まったく問題はないんですけど。 で、その後、シハブくんが登場するんですが、アドリブ・パートではバリトン・サックスを吹いていて、これがまたなかなかいい感じ。 で、ボランドの 「テイク・ファイブ」 っぽいソロを挟んで、最後にもう一度シハブが出てくるんですが、その音が何だかちょっぴり下痢便っぽかったりするところが唯一のマイナスポイントかと。 それ以外は完璧だったんですけどねー。

 で、ラストです。  「ヒア・フィキット」 。 読み方がそれで合ってるかどうかは定かではありません。 トロンボーンとフルートの絡みでテーマが演奏されるんですが、とりあえずはまあ、御陽気なナンバーであるな…と。 で、以下、フルート → トロンボーンの順でソロが披露されます。 相変わらずシハブが途中からローランド・カークになっちゃうのが個人的には “否” なんですが、続くトロンボーンのミュート・ソロは大健闘。 ボンゴのおっさんも中健闘しているし、ケニー・クラークだって忠犬ハチ公。 とまあそんなことで、最後にリズム隊のちょっとした絡みがあって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、今日は以上です。

【総合評価】

 ケニー・クラーク=フランシー・ボランド、ジミー・ウッドらおなじみのメンバーを従えて、バリトンとフルートを豪快にブロウ!! ハードなダンス・ジャズ "Please Don't Leave Me" 、フルートが美しいジャズ・ワルツ "Lillemor" 、グルーヴィーなジャズ・ワルツ "Waltz For Seth" はじめ全曲最高!! …という宣伝文句も、あながち誇大広告ではありませんでした。 個人的には最後の曲だけちょっとアレだったので、 「全曲最高!!」 とまでは言えないんですが、それでも “話半分” どころか、 “話八割” は余裕でクリア。 演奏だけで言えば5曲目もさほど悪くはなかったりするので、とまあそんなことで、オススメ♪


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