AFRO−JAWS (RIVERSIDE)

EDDIE “LOCKJAW” DAVIS (1961/5/4,12)

AFRO-JAWS


【パーソネル】

EDDIE "LOCKJAW" DAVIS (ts)
CLARK TERRY (tp) ERNIE ROYAL (tp) PHIL SUNKEL (tp)
LLOYD MAYERS (p) LARRY GALES (b) BEN RILEY (ds)
JOHN BELLO (tp) <#3,4>
RAY BARRETTO (conga,bongo,quinto) & His Latin Percussion Section
【収録曲】

(01-03) WILD RICE / GUANCO LAMENT / TIN TIN DEO
(04-05) JAZZ-A-SAMBA / ALMA ALEGRE (Happy Soul)
(06-07) STAR EYES / AFRO-JAWS
【解説】 (2010年06月27日更新)

 いやあ、盛り上がりましたなぁ、“はやぶさ”。 “イトカワ” まで行って、帰ってきたんですよね。凄いですね。 ちなみに僕は “イビガワ” までなら行って帰ってきたことがあるんですが、僕の家からだと1キロくらいですからね、揖斐川。 あまり大したことはありません。 一方 “イトカワ” までは地球から約3億キロですか。 そんな遠いところまで行って、糸みたいな川がチョロチョロと流れいるだけだったらガッカリなんですが、揖斐川の河口なら長良川と合流して川幅が1キロ以上もあるんですけどね。 一方、イトカワの大きさはというと、ま、せいぜい 500m。 イトカワを2個並べて揖斐・長良川に沈めても、桑名から対岸の長島まで歩いていけないようなレベルでありまして、よくもまあ、そんな何もなさそうな小惑星なんかに行こうという気になりましたなぁ。 はやぶさタンってもしかして、僻地マニア?

 ちなみに僕は “はやぶさ” に関する情報はほとんど、 “2ちゃんねる” から得ていたんですが、盛り上がってましたよね。 地球の撮影に成功したり、大気圏に突入したり、燃え尽きたり、カプセルが発見されたり、何かイベントが発生する度に新しいスレが立って、あっという間に発言で埋め尽くされておりました。 そんな中、このような有益な情報も手に入れることが出来ました。

  569 名前:名無しさん@十周年[sage] 投稿日:2010/06/13(日) 13:31:46.62 ID:3PKemVSF0 [5/11]

  AMAZONでBD買おうとHAYABUSAで検索かけるとエロDVDがやたら引っかかるんだが、なにこれ
  なめてるの?

 ほうほう、それは確かに舐めてますな。 もしこれが本当だとすれば、そのような怪しからん事態を看過することは出来ません。ということで、早速調べてみました。 ・・・。 あまりの惨状に、しばらく見入って…いや、しばらく言葉を失ってしまいましたが、確かに半分以上がエロDVDでありますな。うちのような健全なサイトでは、そのタイトルを書くことさえ憚られるんですが、例えば 『近親妻 私、義父に〇され義弟に〇〇〇されました』 とかー。 恐らく、どこかのメーカーが “HAYABUSA” というレーベル名で、これらの怪しからん作品群を世に送り出しているのでしょう。 「はやいのね。」 と、不細工な女優に蔑まれて傷付くんだけど、それが何だかとってもコーフンしちゃう。…といったマニアックな心理を描いた 「はやぶさシリーズ」 とか作っていそうですよね、HAYABUSAレーベル。 で、僕と同じく、このような事態を見逃すわけにはいかないと思ったのか、Amazonをチェックした人がいるようで、このようなレスが付いておりました。

  598 名前:名無しさん@十周年[sage] 投稿日:2010/06/13(日) 13:36:36.31 ID:3wahLjmA0 [4/5]

  >>569
  つーかそれ見ようと思ってついでに見たら

  >現代萌衛星図鑑

  なんじゃこりゃw

 確かに 「なんじゃこりゃ」 ですな、こりゃ。 何でも 「萌え〜♪」 にすればいいというモンじゃない。 そう思わずにはいられませんが、これに対するレスはちょっと意外なものでありました。

  604 名前:名無しさん@十周年[sage] 投稿日:2010/06/13(日) 13:37:54.70 ID:3PKemVSF0 [6/11]

  >>598
  それおすすめ
  なめて読むと涙吸い取られるぞ

 それ以外にも 「なんでもかんでも擬人化はアレだがそれは一読の価値あり」 とか、 「その本の解説は真面目だよ。USERSの再突入・回収の話も載ってるね。おりひめとひこぼしで不覚にも泣きました」 とか、好意的な声が。 気になるので調べてみました。 これ ですか。 おおっ、カスタマーレビュー31件のうち、星5つが24件、星4つが7件、星3つ以下は0件 (2010年6月22日14:53現在)。 絶賛の嵐っ!! これはもう、買うしかありませんな。 ということで注文してみました。 で、届きました。 表紙のセンスになんとなく既視感を覚えたんですが、あ、これ、盗聴マニアの間では有名な三才ブックスが出しているんですな。 これ と同じ匂いがします。 ビーコンの絡みとかもあって、こっちの世界にも手を伸ばしているんですかね? で、読んでみたら確かに、中身のほうはけっこう真面目でありました。 思ったよりも漫画のページが少なくて、それがちょっと物足りなく思ったほどなんですが、USERS の再突入・回収って、 “はやぶさ” のカプセルの前に、こんな実績もあったんですな。ちっとも知りませんでした。 で、おりひめとひこぼしで不覚にもちょっと泣きました。 かぐや の話もよかったっす。 かぐやたんは既に任務を全うして、月の大地に眠っていたんですな。ちっとも知りませんでした。 で、いちばん興味深かったのは、やはり “はやぶさタン” の話なんですが、初版の発売は 2009年6月10日なので、再突入の様子とか、カプセルの回収とか、その辺りの状況はまだ未知の段階です。 この本を書いた人も1年後、これほどまで注目を浴びることになるとは、思ってもみなかったでしょうな。 僕もその人気に便乗して、自分なりに解釈した 「はやぶさ話」 を書いてみたいと思います。

 ある日、はやぶさタン (←小学4年生女児・三重県桑名市在住)は、言いました。 「“べっぷ温泉” に行って、 “じごく” を見るのぉ♪ ついでに、おみやげに “ざぼん漬け” を買うのぉ♪」 何もそんなクソ遠いところに行って、そんなつまらんものを見なくても。 しかも、お土産が “ザボン漬け” って! 心無い大人の中には、そう陰口を叩くものもおりましたが、ザボン漬け生産組合から名誉毀損で訴えられても文句は言えないレベルですよね。 いや、僕がそう思っているわけではなく、心無い大人の発言なので、僕を訴えないで欲しいんですが、 「別府温泉って、誰と一緒に行くの?」 親としては当然、そう言いたくなりますよね。 「おとなりのミネルバちゃんと一緒に行くのぉ♪ミネルバちゃんも “じごく” を巡りたいって!」 ミネルバちゃんは3歳の女児です。 3歳児を連れて山菜採り…というのでもけっこう大変なのに、ましてや別府の地獄巡り。 無謀である。誰もが思いました。 「無帽だと日射病になるわよ!」 そう諌める人もいました。 イサベル女王でした。 が、イサベルが諌めるのも聞かず、2人は無帽のまま無謀な旅に出かけてしまいました。 「4日後に帰るのぉ♪」 そう言い残した “はやぶさ” の背中のリュックの中にはイオンオンラインショップで買った “ライトミールブロック チョコ味” (4本入り) が入ってました。 小惑星探査機 「はやぶさ」 はイオンエンジンでイトカワまで行くんですが、はやぶさタンは、イオンのカロリーメイトもどきで別府まで行っちゃおうという、そういう魂胆のようです。

 おうちの近くの萱町のバス停から三交バスに乗って桑名駅前まで行って、近鉄に乗って名古屋まで行って、新幹線で小倉まで行って、日豊本線のソニックに乗り換えて、別府に到着〜♪ いや、えらく順調でありましたな。 が、この先に地獄が待ち受けておりました。 まず最初に待っていたのが “海地獄” 。 はやぶさはイトカワの “ミューゼスの海” というところに着陸する予定だったんですが、そこが地獄でした。 とりあえず、ミネルバちゃんに様子を見て来て貰うことにしたんですが、少し手を離すタイミングが早過ぎたようで、彼女は地獄までたどり着くことが出来ず、そのまま迷子になっちゃいました。 3歳の幼女のことなので、そんな遠くまでは行ってないはず。 おそらくミネルバちゃんは今でも九州一円をぐるぐる歩き回って、姿が見えなくなってしまった “はやぶさ” の事を探しているに違いありません。不憫ですなぁ。。。 で、一方の “はやぶさ” はというと、3基あるリアクションホイールのうち、2基までが故障するというトラブルに見舞われております。 リアクションホイールというのは姿勢を制御するためのものらしいんですが、ま、例えて言うなら 「鯨の大和煮缶詰」 のようなものですかね? ホイールだからホエールの親戚?…という、えらく短絡的な発想なんですが、ま、小学4年生女児の発想なので、大目に見て貰うとして。 いずれにしろ、3缶あった鯨の大和煮缶詰が1缶だけになっちゃんだから、腹が減ってフラフラして、姿勢制御もままなりません。 苦肉の策として、残った鯨の缶詰1個のほか、ライトミールブロック(チョコ味)1本を食って急場を凌ぐキューバ人。 そういう作戦に出ることにするんですが、韻を踏むだけの目的でキューバ人とか、イサベル女王とか、いろんな人が出てきて大変ですなぁ、はやぶさタンも。

 ふらふらになりながらも、彼女は不屈の精神で地獄巡り観光を敢行。 私、中学生になったらカンコー学生服を着るの。 そう、心に誓ったりもするんですが、山地獄とか、血の池地獄とか、竜巻地獄とか、いろんな地獄の景色を写メで送ってきて、桑名で見守っていた母としても、ほっと一安心。 「今からおみやげやさんに行って、ざぼん漬けを買ってくるのぉ♪」 無邪気な娘のメールに対し、「あまり無理しなくていいからね。あなたが無事に帰ってくるのが一番のお土産なんだから♪」 そのような返事を送ったそうです。 そのわずか数分後に娘からの連絡が途絶えて、行方不明になっちゃうとも知らず。。。

 彼女の姿が最後に確認されたのは “竜巻地獄” のすぐ近くのお土産屋です。 確かにその店の中に入ったことまでは確認されております。 が、その際、入口に置かれていた信楽焼のタヌキの置物に躓いて、おもいきりコケちゃったみたいなんですよね。 棚の角に頭をぶつけて血が出て、おどろいた土産物屋のオバチャンが 「救急車呼ぼうか?」と言ったほどなんですが、 「だ、大丈夫なのぉ。。。」 と言って、そのまま立ち去ったんだそうです。 ザボン漬けはどうした?…というのが、桑名で待ってる家族としては気になるところなんですが、どうやら、買えなかった可能性が高いみたいなんですよね。 オバチャンにお金を渡して、それと引き換えにザボン漬けを貰って、それをカバンの中に入れて、桑名に持って帰る。 そういう予定だったんですが、「お金を払ったのぉ♪」 というメール連絡がないまま、消息不明になってしまいました。 ザボン漬け、駄目だったかも知れませんなぁ。。。 ただ、コケた拍子に棚の上に置いてあったザボン漬けの試供品がこぼれて、表面の砂糖がカバンの中に入り込んだという可能性がまったくないとも言い切れません。 表面の砂糖だけでも、それはそれで、立派なお土産ですよね。 ただ、肝心の “はやぶさ” が無事に帰って来てくれないことには、何の意味もないんですけど。。。

 幸いにも彼女は数時間後、鬼山地獄付近で倒れているところを発見されました。 どうやら打ち所が悪かったようで、店を出たところで頭が朦朧として、付近をうろうろと徘徊した挙句、行き倒れちゃったみたいです。 命に別状は無さそうなんですが、鬼山地獄で飼われているワニに噛まれて大怪我をしておりました。 ライトミールブロック(チョコ味)も大半が砕けてバラバラになってました。残りひとつの大切な鯨の大和煮缶詰もへこんじゃったし、どこかで落としちゃったのか、所持金は半減しているし。 おまけに、お土産屋さんに入った頃の記憶がすっかり消えてしまっておりました。 ザボン漬け、ちゃんと買えたんだったか、どうなんだか。。。 彼女は確かめるのが怖くて、お土産用のカバンの中を見ることが出来ませんでした。 満身創痍の “はやぶさ” でありましたが、彼女には桑名にお土産を届けるという大切な使命が待ち受けておりました。 体力的に自分が桑名までたどり着けない事は分かっているんだけど、せめてこの大切なカバンだけでも。。。

 こうして彼女は帰郷の途につくわけですが、おこづかいを半分落としてしまったので、特急には乗れません。 別府から日豊本線の普通に乗って小倉まで来て、そこから名古屋までは高速バスです。 で、その料金を払った時点で、所持金が底をついてしまいました。 ああん、近鉄に乗れないのぉ。。。 桑名に向かうには、歩くしかありません。 体力がどこまで持つか分かりませんが、せめて揖斐・長良川まで。 そこまで行けば、このカバンを流木にくくりつけるなどして、なんとか桑名まで届けることが出来るかも? そして4日で帰る予定だった “はやぶさ” は、7日目にしてようやく長島に到着しました。 大切なお土産が入ったカバンを桑名市指定不燃物用ゴミ袋に大切に包んで流木にくくりつけ、そして、桑名に向けてそっと手を離しました。 そして、対岸の桑名の町並みに携帯電話のレンズを向けて、自分の心の中にもしっかりと焼き付けました。 この写真とカバンが無事にママの所に届きますように。そう祈りながら。。。 そしてとうとう、彼女の命は燃え尽きてしまいました。 (´;ω;`)ブワッ

 彼女が流したカバンはいい具合に対岸に流れ着いて、赤須賀の漁師によって、無事に回収されました。 三交バスの市内A循環に乗せられて萱町のバス停に運ばれ、そしてついに新屋敷の自宅へと帰りついたのでありました。 お土産、入ってるかな?…と、軽くカバンを振ってみたんだけど、どうやら1ミリ以上のザボン漬けはないみたいで、ちょっとガッカリ。 …とまあ、今、ここのところまで来ているわけですな。 はやぶさタンがお金を払った形跡がないので、たぶん駄目だとは思ってたんだけど、もしかして、ザボン漬けを万引きしてたりするかも?…という期待もあったんですけどねー。 あとは、ま、コケた拍子に試供品のザボン漬けの砂糖がカバンに混入している可能性に掛けるしかありませんな。 ま、お土産が空だったとしても、彼女の命が燃えつける前に送ってくれた1枚の桑名の写真は、僕たちの心の中で永遠に生き続けることでありましょう。

はやぶさタンのラストショット♪

 ということで、今日はエディ・ロックジョウ・デイビスなんですが、しかし何ですな。よくよく考えたら“はやぶさ”の偉業って、犯罪スレスレだったりしますよね。 まず、イトカワの上空に無断で立ち入った時点で領空侵犯です。 着陸した時点で住居不法侵入。 弾丸を地面に向けて発砲して岩石を持ち帰ろうとした行為は強盗に他なりません。 ま、これは未遂に終わった可能性が高いんですが、万一、カプセルにイトカワ星人が入ってたりしたら略取誘拐になるところでした。 その後、カプセルに閉じ込めちゃったから監禁罪。 で、もしそれが原因でイトカワ星人がお亡くなりになったりしたら監禁致死になるところでした。 今でも身長1ミリ以下のイトカワ星人が出てくる可能性は残されているんですが、とまあそれはそうと、エディ・ロックジョウ・デイビス。 僕はこの人の名前を見ると、会社のことを思い出してしまいます。 というのも、うちの事務所は岐阜市の六条というところにあるからなんですが、ということで彼の名前に関する話題は、以上です。 ということで、今日は 『アフロ・ジョーズ』 というアルバムを紹介したいと思います。合言葉は〜、アフロとジョーズ、アフロ (アフロ) ジョーズ (ジョーズ) スリー、ツー、ワン、ファイア♪ 思わず この歌 を歌いたくなるようなタイトルなんですが、アフロな軍曹ならまだしも、アフロな顎。 あご鬚がアフロなんすかね? 剃りにくいやん!…と思わずにはいられませんが、アフロ・キューバンなリズムとエディ・ロックジョウとの共演。 ま、恐らくそういった意味合いなんでしょう。 それはそうと、エディ・ディビスって、どうしてロックジョウなんすかね? 六条麦茶が好きだから? ロックは鍵、錠も鍵だから2重ロックになって、防犯上はよさそうなんですが、 “lockjaw” を辞書で調べたら破傷風と出てきて、ちょっと意外でありました。 「岩のような顎」 とか、そんな意味だとばかり思っていたんですけど。

 で、これはアレです。アフロ・キューバンです。アフロと吸盤。 何だかあまり結びつかないんですが、あ、そうじゃなくて、「アフロとキューバ、ん〜♪」 なんすか。 ま、それはそれで、あまり地理的には結びつかないんですが、キューバとチリなら、地理的にも近いんですけどね。 ま、いずれにしろ、レイ・バレットとラテン・パーカッションの皆さま、そしてブラス・セクションの人たちをバックに、ロックジョウがアフロ・キューバン・ジャズを繰り広げるという異色作でありまして、あまり遺書臭くない、明るい世界が展開されているのではないかと大いに期待が持てます。 とまあそんなことで、1曲目。  「ワイルド・ライス」 。 「野生米」 っすかね? ギル・ロペスという人が曲を書いたようですが、賑やかなラテンのリズムと、トランペットの合奏との絡みが、何とも言えずにナイスです。 で、ロックジョウの吹きっぷりがワイルドです。 テーマの後、テナーのソロになるんですが、この部分では賑やかしの人たちは自粛しておりますので、普通にオーソドックスなジャズっぽい仕上がりになっております。ハードなブロウなんですが、意外にもそれほど下品ではなくて、ドライブ感に溢れたナイスな吹きっぷりでありますな。 続いてブラス・セクションを代表してクラーク・テリーがソロを取るんですが、これがまた、なかなかのキレっぷりであります。名手なんだけど、地味。暗くて、照り焼き。僕は今まで、この人にそんなイメージを持っていたんですが、それを覆す溌剌としたプレイで、いやあ、ちょっぴり見直しました。 その後、レイ・バレットのボンゴだかコンガだかが、かなりしつこくフィーチャーされて、そこにブラス・アンサンブルが絡んできて、でもって、おしまい。いやあ、アフロでした。

 で、次。やはりギル・ロペスの作品で、 「グアンコ・ラメント」 。 「グアンコの哀しみ」 ですか。 僕は断然、中華まんは肉まん派でありまして、あんまんを憎んで、肉まんを憎まん。 そういう生き方をしているわけですが、1個だけ残っていた中華まん。 もちろん肉だよね?…と思って食べてみたら、具、あんこ。哀しい。 そういう情景を描いたでしょうな、グアンコ。 ラメントだけにちょっとだけ哀調を帯びたりもしているんですが、基本的には陽気なキューバン・ボーイズ。 相変わらずチャカポコとブラスとの絡み具合が、いい感じです。ピアノの音色も演奏に花を添えていて、ま、かなりベタなラテンではあるんですが、テーマの後、テナーのソロがあって、その終盤にブラスの人たちが絡んできて大いに盛り上がって、テリーのソロがあって、何でもいいけどテリーというと、頭の中にテリーマンの顔が浮かんできますな。テリーマンってやっぱり、照り焼きチキンまんが好きなんすかね? で、その後、ボンゴだかコンガだかのソロがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。相変わらず賑やかで、ま、よかったのではなかろうかと。

 ということで、3曲目です。 「ティン・ティン・デオ」 。 チャノ・ポゾとギル・フラーが作った超有名なラテン・ジャズ曲です。 歌入りだと「おーチンチンで、おぉ〜♪」 とか聞こえたりして、ちょっぴり楽しいんですが、これは歌なしバージョンです。 ブラスをバックにコレをやったら、絶対、こうなるやろな。…と、僕が想像してたのとは、ちょっと違ったアレンジが施されていたんですが、ガレスピーだかのオリジナルで 「ビ・バップ」 というのがありますよね。ロックジョウが 「ティン・ティン」 吹いてる裏で、アレと似たようなのを合奏してるんですよね、ブラスの奴ら。 でまた、それが見事なまでにマッチしておりません。奇をてらい過ぎて、ハズした。…といった感じです。 いちばん盛り上がるサビの部分はテナー抜きのトランペット団のみで演奏されていて、そこの部分は普通にいいんですけどね。 で、アドリブ・パートはロックジョウ→テリー→ラテン・パーカッションの順で、これはもう完全にルーティン化しちゃっておりますが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 後テーマのほうは、やってる本人たちも 「失敗やったな。」 と心の中で悟ったのか、 「ビ・バップ」 っぽい絡みは省略されておりましたが、ま、無ければ無いで、ちょっと寂しかったりもするんですけど。

 で、次。 ギル・ロペスのオリジナルで、 「ジャズ・ア・サンバ」 。 これはアレです。ジャズとサンバの融合です。 あなたと私が夢の国〜、森の小さな教会で〜、結婚式を挙げました♪ …というチェリッシュの歌は、てんとう虫とサンバとを融合させたものなんですが、これ、 “結婚式で歌われる歌の定番”、第5位なんだそうですな。 ヒロシとアケミが夢の国〜♪ と、冒頭の部分を新郎新婦の名前に置き換えるのがお決まりなんですが、で、1位はやっぱり 「お嫁サンバ」 なんすかね? いかないで、お嫁サンバ〜、ひとりのものにならないで〜♪ 新婦に二股をかけられた男が歌ったりすると、場が盛り上がりそうですなぁ。 で、ジャズとサンバのほうも、普通にいい感じに盛り上がります。 テナーとブラスの掛け合いでテーマが演奏された後、ソロ・パートはロックジョウ→テリーの順となっております。この後、ラテンな打楽器が出てくると、いつもと同じパターンになっちゃうんですが、さすがにちょっと考えましたな。この後、もう一度ロックジョウが出てきて、ちょっとだけ変化を付けておいてから、満を持してラテンな打楽器が登場♪ でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「アルマ・アレグレ」 。 アルマと言えば、信者いましたな。…って、どんな宗教にも信者はいると思うんですが、ああん、そうじゃなくって。 アルマと言えば、死んじゃいましたな、山口太一。 それがアルマとどう関係があるのかと言うと、彼こそがあの名作 「名探偵荒馬宗介」 の作者なんすよね。荒馬(あらま)とアルマ。ちょっとだけ関係があります。少なくとも荒瀬とアルマよりは関係が深いです。荒馬宗介の作者の死は。2ちゃんねるの “ニュー速+” で知ったんですが、

  18 名前:名無しさん@十周年[] 投稿日:2010/06/23(水) 10:33:38 ID:0VnCOIIe0

  平平平平(人名)

  これ読めるやつ、元読者

 こんな書き込みがありました。 ひらだいらへいべい。 あ、読めた。元読者だったんですなぁ、僕。 というかこれ、 「名探偵荒馬宗介」 がオリジナルでは無いような気もするんですが、それはそうと 「アルマ・アレグレ」 。 括弧して (HAPPY SOUL) と書いてあるので、恐らくアルマがハッピーで、アレグレがソウル、もしくは、その逆。 そういう事なんだと思います。 アルマ計画に関するQ&A というのを見たら、「ALMA」はスペイン語で「心」とか「たましい」という意味です。…と書いてあったので、 「その逆」 のほうが正解みたいですね。 何でもいいけどこれ、思いきり事業仕分けされちゃいそうな計画ですなぁ。 と思ったら、 案の定 ですな。 期待を裏切らない民主党政権と言わずにはいられませんが、で、この 「幸せな魂」 は、アレです。 ラテンなパーカッションが魂の鼓動を感じさせる。そんな感じのナンバーです。 でもって、ハッピーです。 ブラスをバックにロックジョウが高らかに幸せを歌い上げ、で、そのままソロへと流れ込んで、で、テリーが続いて、その後テナーがもう一度出てきて、ラテン打楽器がフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 もはや、何も言うことはありません。

 ということで、次。  「スター・アイズ」 。 純粋なラテン曲ではないんですが、ラテン風に料理されることが多いナンバーでありますな。 ゆったりめのテンポ。 冒頭から単独で出てくるクラーク・テリー。 さすがにちょっぴりチェンジ・オブ・ペースを図ったようですが、なかなかお馴染みのメロディが出てこないところも、気を持たせる憎い演出でありますなぁ。 …とか思っていたら、僕が聴いていたのは、 「アルマ・アレグロ」 でした。 荒馬宗介とか余計なことを書いてて、一時停止したり、曲の頭に戻ったり、いろいろと操作しているうちに、ワケが分からなくなっちゃいました。 おそらく 「ジャズ・ア・サンバ」 を2回続けて聴いていたものと思われます。 どうりて、似たような演奏だと思いました。フォントを灰色にした部分は最初から無かったものとして、 で、この 「幸せな魂」 は、アレです。 ゆったりめのテンポで、冒頭からクラーク・テリーが単独で出てきたりもして、ちょっぴりチェンジ・オブ・ペースが図られた作品だったりします。 ソロ先発はロックジョウなんですが、ソウルフルでグルーヴィでアーシーな吹きっぷりがディープです。おまけに、かなり長いです。 これはもしかして、演奏時間が10分にも及ぶ、長尺モノなのか?…という危惧が芽生えたりもしたんですが、と思ったら、トランペットのソロとか、打楽器とか、テーマにもどって云々とか、そういうのは一切無くて、テナーが吹き続ける中でフェードアウトして、おしまい。 いい具合に引き際を心得ているというか、自分でも収集がつかなくなったというか、とにかくまあ、5分24秒でありました。

 ということで、次。  「スター・アイズ」 。 純粋なラテン曲ではないんですが、ラテン風に料理されることが多いナンバーでありますな。 静かな雰囲気のイントロの後、いきなりお馴染みのメロディが出てきて、変に気を持たせないところに好感が持てます。思ったよりもスローなテンポで、かなりアーシーな仕上がりです。 そこのところをどう評価するかなんですが、個人的にはこういうの、ちょっと苦手。 若手の人も、こういうのは苦手だと思うんですが、とか思っていたら途中からテンポが速くなって、いい感じにイケイケに転じました。 ロックジョウの豪快なブロウと、洒脱なブラス・アンサンブルとの対比がウンコ臭いですな。…って、それは対比ではなくて、堆肥ですか。 今日も残すところ、あと少しだと思うと、どうしても解説が適当になるんですが、その後、めずらしくピアノのソロがフィーチャーされたりします。 ロイド・メイヤーズという、あまりよく知らない人なんですが、ま、そこそこいい感じです。 アフロではなく、純ジャズという感じですな。…と思っていたら、ラテン打楽器のソロが出てきて、元のアフロに戻ったりするんですが、でもって、ゆったりとしたテンポのテーマに戻って、おしまい。

 ということで、ラストです。 ロックジョウのオリジナルで、 「アフロ・ジョーズ」 。 この人の作曲のセンスって、あまり期待されるものが無かったんですが、意外とアフロで上手。 そう、褒めてやっていいのではないかと思います。アドリブ・パートはストレートに4ビートだったりするんですが、テナー・ソロの後に出てくるトランペット・ソロって、もしかして、クラーク・テリーの他にも1人か2人出てきて、掛け合いをやったりしてませんか? このエキサイティングな展開はちょっぴり予想外だったんですが、アーニー・ロイヤルもしくはフィル・サンケル、あるいはその両方、最後の最後に見せ場を与えられて、よかったっすなぁ。 で、その後、ロックジョウとラテンなパーカッションが4バースで絡んで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、今日のところは以上です。

【総合評価】 アフロでキューバンで、楽しいっ♪ が、企画ものだけに、同じような雰囲気の演奏ばかりで、途中でちょっぴり飽きますなぁ。。。 …と思っていたら、終盤はそれなりに変化を付けてきて、総体的にはアタリでありました。 じめじめした梅雨気分を吹き飛ばすには最適な一枚でありましょう。 やるな、エディ・破傷風・デイビス! …って、この破傷風ネタ、既に ここ で書いていたんですな。 そんな事はすっかり忘れていた、とある梅雨時の昼下がりなのでありました。


INDEX
BACK NEXT