THE QUOTA (RIVERSIDE)

JIMMY HEATH (1961/4/14,20)

THE QUOTA


【パーソネル】

FREDDIE HUBBARD (tp) JULIUS WATKINS (french horn) JIMMY HEATH (ts)
CEDAR WALTON (p) PERCY HEATH (b) ALBERT HEATH (ds)
【収録曲】

(01-03) THE QUOTA / LOWLAND LULLABY / THINKING OF YOU
(04-05) BELLS AND HONES / DOWN SHIFT
(06-07) WHEN SUNNY GETS BLUE / FUNNY TIME
【解説】 (2010年06月20日更新)

 君はこの現状に満足しているのか? その自問に対する僕の答は 「否 (いな)」 でありました。 「いなば君は、否。」 そう自答した次第でありますが、韻を踏むときだけ本名が出てくるんですよね、僕。 で、何の話かと言うと、左官屋・塗装屋の監督業務時における暇つぶしグッズなんですが、その目的で僕は Transcend の “MP860” というヤツを買いました。 …という話を ここ に書いたんですが、あれから3ヶ月。 早くもこの機種に不満が生じてきました。 僕はもっぱらコイツを TXTデータ専用の携帯読書端末として使っているんですが、“2ちゃんねる” のログを TXT化して読もうとしても、アスキーアートや半角カナや 「コンドルがdj」 みたいな記号が駄目で、ぜんぜん感じが出ません。 感じは出なくても、漢字が出るから、いいじゃん。…と、台湾人は思っているのかも知れませんが、その漢字もバリバリ中華フォントなので、見ていて気分が不快になります。 バリバリなのは “中華焼きそば” だけにしてくれ。 そう思わずにはいられません。 奥の手として “T-Time” の書き出し機能を使って、画像データ化して読書という手もあるんですが、 「書き出し可」 のコンテンツは極めて限られているし、そもそも 320×240というディスプレイでは、あまりにもショボいです。 こうなったらもう、新機種を買ってやるぅ!

 という事で、今話題の “iPad” を買いましたぁ♪ …という展開に期待した人もいるかも知れませんが、アレはあまりにもデカ過ぎます。 あんなデカいもん、ポケットに入らん! ということで、 “iPad” はヤメて、 “乳パッド” にしましたぁ♪ …という展開に期待した人もいるかも知れません。 確かにあれは、ポケットに入る手頃なサイズですからね。 が、暇つぶしに乳パッドを眺めてニタニタしている現場監督というのは、ちょっとどうか?…という気もするし、左官屋や塗装屋が離れていく恐れがあります。 ということで、 Cowon V5 というのを買ってみることにしたんですが、 トマトショップ で 8GBモデルが 24,800円 (税込) でした。 ちょっと高いんですが、ポイント10倍 (2480P) で実質1割引だから、ま、諦めはつきますな。 SDHCカードが使えるので、容量はいちばん小さいやつで大丈夫です。 @ TXTデータが読める A 800×480のディスプレイ B 電池の持ちがいい C 中華臭くない。 …といったあたりが購入のポイントなんですが、韓国製ですからね。中華臭くは無いでしょう。 ま、若干コチュジャン臭かったりするかも知れませんが、とまあそんなことで、届きましたー。

V5とMP860 大きさ比較♪

 残念な子だった “MP860” と大きさを比較してみました。 ディスプレイのサイズも解像度も大幅に高スペックになっている分、当然ながら本体サイズも大きいです。分かりやすいようにCDケースの上に乗せてみたんですが、ケースの縦と本体の長さがほぼ同じ。 幅は 2/3くらい、厚さは 1.45枚分くらい。 そんな感じです。大きめのポケットになら入らないこともないんだけど、あまりポケットには入れたくない。 そんなサイズです。 ま、大きな画面のヤツが欲しくて買ったんだから、仕方がありません。 で、まずは主要な目的であるところの TXTデータを表示させてみました。

2ちゃんねる表示状況♪

 フォントのサイズや色は変更可能なんですが、いちばん小さい字&デフォルト色で、こんな感じです。 おお、アスキーアート、いけるやん♪ 両側にメニューが出てくる関係で 800ドット分フルに使えないのがちょっと残念なんですが、680ドット分くらいは確保されているようなので、ま、十分でしょう。 当然、ページめくり機能もあります。 スカートめくり機能はないので、蓮舫タンの秘書にとっては、ちょっと残念かも知れませんが、右端のメニューの “UP” にタッチすると 「戻り」 、 “DOWN” にタッチすると 「送り」 。 「戻り/送り」 の幅は設定により 「ページ単位/行単位」 の切り替えが可能です。 メニューキーでなく、テキストが表示されているエリアを指でナデナデして、戻したり送ったりすることも可能です。 ナデナデというか、指でネチこく攻めるイメージに近いかも知れませんが、下のほうに指を当てて、そのまま上のほうにスライドさせると 「送り」 みたいな。 慣れるとこっちのほうが楽なんですが、ただ画面は指の脂でギラギラします。アブラ症なんだけど、潔癖症。そういうオッサンにとっては、ちょっとツライです。 それが嫌ならハンドストラップの先に付いているスタイラス状の部品か、指の爪でメニューをコツくしかありません。 レジューム機能もあって、電源を落としても読んでいたところから再開します。 “BOOK-MARK” 機能もあって、任意の位置に 「しおり」 をはさむ事も出来ます。 1つのファイルには1箇所しか駄目なんですが、複数のファイルに挟めるので、何冊かの “本” を並列読むことも可能です。 うん、完璧ですな。 僕がテキスト・リーダーに求める機能はすべて網羅していると言っていいでしょう。 ちなみに “指ナデ” でページ送りをしていると、何かの拍子に画面が90度回転することがあります。 おかげで縦持ちでも読めることになるんですが、字は横書きのままで、縦書きには対応してないようなので、念のため。 おまけに、どんな拍子で画面が回転するのか今ひとつ掴めないので、元に戻すのに苦労します。 ま、適当に画面をナデ回していると、そのうち何かの拍子で元に戻るんですけどー。

 で、続いては画像ビューア機能。 僕は地図とか、時刻表とか、行程表とかを JPG化して旅先で眺めたりするので、この機能の使い勝手もかなり重要視しているんですが、今まで 320×240を基準に作っていたのが、今度は 800×480ですからね。 4枚分まとめて表示しても、さらに 160×480ほど余白が出来ちゃいます。 それだけあれば縦に “落花クン” を3人くらい書けますよねー。 これは便利♪ ということで、試してみました。

元データ♪ Picturesモード表示状況♪

 あー、テキスト表示と同じく、両側にメニューが表示されちゃうんですなぁ。 800×480の画像だと、微妙に縮小されて表示されちゃいます。 縦フィット表示にしてやれば等倍になるんですが、それだと端の落花クン部分が切れちゃうので、“指ナデ” で画像をスライドさせてやらなければなりません。 ま、最初から 680ドットくらい×480の画面だと思えば諦めもつくんですが、何だか惜しい仕様ですなぁ。 …と思っていたら、大丈夫でした。 通常の “Picturesモード” の他に “Cartoonモード” なんてのがあるんですな。 “Cartoon” というのは “漫画” のことなんだね。 …と、僕は子供の頃に 『トムとジェリー』 を見て学習したんですが、このモードだと両端のメニューが消えて全画面表示になって、ページ送りとページ戻りは “指ナデ” で操作することになります。 レジューム機能も働くので、まさに “T-time” で書き出した小説を読むための機能と言ってよさそうです。 縦持ちで 480×800にしてやれば、ちょうど文庫本の1ページの、やや縦長バージョンって感じぃ? 漫画モードという名前になっているところを見ると、本来は漫画を読ませるための機能なんでしょうが、その元ネタ (JPG化された漫画) は、どうやって手に入れろと言うんすかね? 漫画本を自力でスキャナで読み込ませるんでしょうか? ただこれ、レジュームは効いても “BOOK-MARK” が使えないのが、ちょっと残念ですな。 電車待ちの時間や乗車中に小説を読んで、その合間に画像データの時刻表をチェックしたい。 そういう用途の場合、時刻表を見た時点で、本のほうはどこまで読んでいたのか分からなくなってしまいます。 そこさえクリア出来れば完璧だったんですけどねぇ。。。

Cartoonモード表示状況♪

 ちなみにこれ、画像データは JPGだけでなく、BMP、PNG、TIFにも対応しております。 それどころかデジカメの RAWデータだって大丈夫♪ んなもん、メーカーや機種によって、まったくフォーマットが違っている筈なんですが、例えば僕が持ってるニコンの “D90” でも大丈夫なんすかね? 試しにカメラで使っていたSDカードをそのまま突っ込んでみました。

D90のRAWデータ表示状況♪

 いけるやん! 読み込みに時間が掛かるので、あまり実用的ではないんですが、撮った写真をその場で誰かに見せびらかすのに、いちいちクソ重たいカメラを相手に渡さなくてもよくて、ま、それなりに役に立つのではなかろうかと。 あとは画像表示に “BOOK-MARK” さえ使えれば言うことはないんですが、ファームアップで何とかしてくれませんかね? …と思っていたら、いい情報が手に入りました。 この機械、実はひっそりと Windows CE機だったりするんですが、ソレ用のアプリが、ごく稀に動作しないこともない。そんな噂があるんですよね。 で、試してみたら、あるソフトが動いた♪ そんな噂を小耳に挟みました。 それが何なんなのかをこの場で明らかにするのは、いろんな事情でちょっとヤバかったりするので、ここでは伏字にさせて貰いますが、それはアレです。 “マン○ミーヤ” …って、あ。 そんなところを伏字にすると、それってもしかして、モザイク除去装置に類するのもだったりするとか??? …などと、あらぬ誤解を招く恐れがありますな。 そんなところを見ーやと薦めているのではなくて、先ほど出てきた“Cartoon”を鑑賞するためのアプリなんですが、ちょっと問題があって、公式サイトは死亡しちゃたみたいです。 が、闇の世界ではまだ生き延びているようです。 で、こいつの “sigmarionV” 用のやつが動くらしいいんですよね。 詳しくは 「マ○ガミーヤ Cowon V5」 でググってみてください。僕は知りません。 で、試しに導入してみたら、おおっ、確かに動いた〜♪

 これも基本、JPG化した漫画などのデータを見るためのアプリなんですが、ちゃんと 800×480の全画面で表示します。 使い方が今ひとつよく分からんのですが、画面の下のほうを爪の先でコンと突付くと次の画像に進みます。上のほうを突付くと前に戻ります。 メニューには 「しおり」 という機能があるんですが、これが何だかよく分かりません。 でも大丈夫。 他のファイルを読み込んだり、アプリを終了したりしても、何となく最後に見ていたページは記憶しているようで、ファイルを読み込むとき、 「履歴」 のところから開いてやれば、読んでいたページから再開します。 履歴は5つまで記憶するようだし、設定でそれ以上にも増やせそうだし、何冊もの本を並列で読むことも可能です。 で、これ、 “T-Time” で書き出したりして 150個くらいになってしまった JPGデータの束を、 ZIP圧縮した状態で読ませることも可能なんですな。 ま、これは標準の画像ビューアでも出来るみたいなので、さほど売りにはならんのですが、さらに新事実が判明。 この “マンガミー○” って、 TXTデータの表示にも対応しているんですなー。しかも縦書き可能&青空文庫形式も大丈夫♪ ということで、さっそく試してみました。 うーん、何だか平仮名の部分がバラバラで、僕の美的センスからすると、42点くらいの出来ですなぁ。。。

TXTデータ表示状況♪

 かなりガックシだったんですが、でも大丈夫。 カスタマイズで文字のフォントを “Courier New” というヤツから “MSゴシック” に変更してやったら、かなりいい感じになりました。 いったい何だったんでしょうな、 “Courier New” 。 …と思って調べてみたら、どうやら新しいタイプライターのようなフォントらしいんですが、基本、英文用なんでしょうな、こりゃ。 ま、それでは縦書き日本語の表示が42点でも、やむを得ないところです。

TXTデータ表示状況(改訂版)♪

 ちなみにこれ、テキストを画像に変換して表示させてるっぽいんですが、アンチエイリアスもバリバリに効いて、襟足 (えりあし) よりも豚足 (とんそく) のほうが好きな “アンチ襟足” の人だって大満足♪ TXTデータおよび “T-Time” で書き出し可能な本専用の携帯読書端末としては、完璧ですな、こりゃ。 もっとも、TXTデータおよび “T-Time” で書き出し可能な本というのが、まったく充実してないところがちょっとネックなんですけど。 WindowsCE機なら、それ用の T-Time 本体や ブンコビューア が動いてくれてもよさそうなんですが、残念ながら、こいつらが動いたという情報は得られませんでした。 ブンコビューアは駄目だったという情報は得られました。 “T-Time” は、よく分かりませんでした。ああん。。。 こうなったらもう、自力で何とかしてやるぅ! …ということで、このお話は ここ に続きます。

 ということで、今日はジミー・ヒースなんですが、ちょっと地味ですよね。おまけにヒースだったりもします。ヒースって何なのかと思ったら、本来はイギリス北部、アイルランドなどにおける荒地のことで、独特の背の低い植物が群生する。また、そのような植物のことを指してそう呼ぶ場合もあり、秋に花を咲かせる野草。農耕に向かない痩せた土地、泥炭地によく生えるといわれる。日本でもそのような地に見られる背の低い草原をこう呼ぶ場合もある。…とのことなんですが、キャラは地味でも、実力はそこそこ。泥炭地だって何のその。 僕はそんなジミー・ヒースがけっこう好きだったりします。 テナー吹きとしての実力は、ま、さほど突出した特徴があるタイプではないんですが、作編曲の才能は抜群。 “ゴル・ハモ”(編集部注:「ゴルソン・ハーモニー」の事) が好きな人ならきっと、 “ヒー・ハモ”(編集部注:「ヒース・ハーモニー」の事) にもハマるに違いありません。 ということで、今日はそんなヒースの 『ザ・クォータ』 というアルバムを紹介しようと思うんですが、日本語にすると 『ザ・割り当て』 ですか。 とりあえず日本語にしたものの、特に何も思い浮かばなかったので、そのまま先に進むことにしますが、これ、メンバーがいいんですよね。 トランペットがフレディ・ハバードで、ピアノがシダー・ウォルトン。 この2人の参加は演奏がより新主流派っぽいものであることを予感させるし、ジュリアス・ワトキンスのフレンチホルンが入ってたりするのも、 『ハレンチ学園』 好きの僕の心を揺さぶります。 あれ、電子化されてないんですかね?…と思ったら、ちゃんとありました。 これ です。全11巻 4620円 (税込) ですかぁ。ちょっと高いですなぁ。 11巻分、全ページをキャプチャーする手間を考えると、 『けっこう仮面(実写版)』 のほうが、いっかぁ。…という気もするんですが、で、ベースはパーシー・ヒース、ドラムスはアルバード・ヒースなんですな。 ハンク、サド、エルヴィンの “ジョーンズ3兄弟” は残念ながら絶滅してしまったんですが、 “ヒース3兄弟” のほうはどうなんすかね? 調べてみたらパーシーくんは 2005年4月28日にお亡くなりになったようですが、ジミーちゃんとアルバートくんはご存命? はっきりしたことはよく分からんのですが、とりあえず演奏のほうを聴いてみることにしましょうかー。

 まずはジミー君のオリジナルで、アルバム・タイトル曲の 「ザ・クォータ」 。 ファンキーなようで、モーダルだったりもする、面子から期待された通りの仕上がりだったりして、けっこう、いい仮面でありますな、こりゃ。 3管のハモり具合も、さすがは流石兄弟って感じなんですが、あ、流石兄弟というのはアレです。 これ です。 わりとよく見かけるんですが、そんな名前の奴らだったんですな。 で、ソロ先発はジミー君。 この人のプレイは、よくも悪くも典型的な “パーカーのフレーズをテナーに置き換えた派” だったりするんですが、癖がない分、灰汁 (あく) もなくて、飽くなき探究心はさほど感じられないものの安定感があって、普通に悪くないです。終盤、残る2管が絡んでくるアレンジも、定番ながら効果的でありまして、で、続いてはフレンチホルンでありますか。 この楽器の持つ息苦しさは花粉症の季節には拷問なんですが、梅雨の晴れ間に聞くには、ま、それなりに水戸黄門。 そんな気がします。 で、続くハバードのモーダルなソロが、いいですな。シダーの地味でクールなプレイも梅雨時にはぴったりだし、で、その後、セカンド・テーマのようなものが合奏されるパートがあって、続いてベースのピチカートが出てきて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 5分04秒と、けっして長くはないんですが、その中に色んなアイデアが、てんこ盛り。 とまあ、そういった感じの滑り出しなのでありました。

 で、次。 やはりヒースのオリジナルで、 「ローランド・ララバイ」 。 翻訳サイトに掛けたら 「低地子守歌」 という訳語が出てきたんですが、なるほど。 言われてみれば確かにそうですよね。 僕の頭の中にはゴリラの歌声が流れたりしてたんですが、ローランドゴリラはあまり関係ないのかも知れません。マウンテンではない低地に棲息しているからローランドなんすかね、ありゃ。 ひとつ賢くなった気がしますが、で、曲のほうはアレです。 ゆったりとしたワルツの気怠いムードで始まり、やがてテンポが速くなって、スインギーな演奏に転じる。 そういった手法のアレだったりします。 さすがの技巧派ぶりに、ギコ猫も感心しきりなんですが、ソロ先発はジミー君でありますな。 ちょっぴりラテンっぽいリズムをバックに軽快に吹きまくる様が壮快です。続くジュリアス・ワトキンスは楽器が楽器だけに、さほど壮快とは言えないんですが、いい味は出してます。フレンチホルンなのに、破廉恥でなければ、フリチンでもない。立派だと思います。 で、ハバードのいい感じのソロが続いて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ここまでのところ、完璧です。

 ということで、3曲目。 歌物ナンバーの 「シンキング・オブ・ユー」 。 いつも君のことを考えている信金職員。 そういった歌なのではないかと思うんですが、テーマ部は主旋律を吹くテナーに、残りの2管が軽く絡む感じ。 わりとあっさり目のアレンジで、そのままテナーのソロへと流れていくんですが、以下、ワトキンス、シダー、ハバードと続いて、最後は ts→ds→frh→ds→tp→ds の4バースがあって、テーマに戻って、おしまい。 ちょっぴり編曲のパターンを変えてきましたが、で、次です。 「ベルズ・アンド・ホーンズ」 。 ミルト・ジャクソンのオリジナルです。 確かにベル (…の役の1管) とホーンズ (残りの2管) とが、コール&レスポンスしてるな。…といった気配が窺える作風でありまして、なかなか複雑な仕上がりとなっております。 で、ソロ先発はジミー君。 そろそろこのパターンは変えてもいいような気がするんですが、意外と頑なですな。 続いてフレンチホルンが出てくるところも既にルーティン化しておりまして、以下、ハバード、シダーと続いて、でもって、セカンド・テーマみたいなのが出てきて、軽くタイコとの絡みがあって、テーマには戻らずに、おしまい。 あ、終わりの部分だけはちょっぴり新機軸でありましたな。

 ということで、5曲目です。 ジミーのオリジナルで、 「ダウン・シフト」 。 もはやタイトルを日本語に直して、そこから活路を見出すくらいしか、基本的に書くことがなくなってきたんですが、“down shift” と翻訳サイトに掛けたら、そのまま“down shift” と突っ返されました。 もはや excite翻訳 も、ヤル気なし。 もっとエキサイトしろよぉ! …ということで、とりえあず「エキサイト」を繁体字で中国語に訳させてみたんですが、その答えは 「興奮」 。 確かに合ってますけどね。 で、曲のほうはアレです。 地味にファンキーな仕上がりでありまして、大興奮というほどではないんですが、タガメの口吻くらいにはエキサイティングです。 奥のほうからじんわりとコーフンが湧き上がってくるという感じですな。 で、ソロ先発はジミーです。 またかいっ! ま、普通にグルーヴィな吹きっぷりで決して悪くはないんですが、で、続いてフレンチなのが出てきて、短いアンサンブルパートを挟んで、ハバードが出てきて、シダーが続いて、テーマに戻って、おしまい。 で、次。6曲目です。歌モノです。  「ホエン・サニー・ゲッツ・ブルー」 。 「サニーが青をゲッツする時」 って、ダンディ坂野っすか。 …と、それくらいのネタしか浮かばなかったので先に進みますが、個人的にはこの歌、けっこう好きです。 しみじみとしたジミーの吹きっぷりが心に染みます。3管の重厚なハモり具合もいいし、何でもいいけどハモって、かなり凶暴な人相…というか、魚相をしているんですな。 「ハモ」 でググったら こんなの が出てきて、ちょっとビビったんですが、歯が怖過ぎぃ。。。 「食む(はむ)」がその名の由来になったという説もある様に、性格は極めて獰猛で、…とあるんですが、ハムスターくらいなら簡単にハムハムされちゃいそうですな。 ハモのつかみ取りとか、あまりやりたくない気がしますが、死んじゃった後は こんな機械 で骨を切るようです。 大型のハモは こんな機械 でぬめりを取るようです。 ハモ用ではないんですが、 こんな名前のマシン もあるようで、相当、お利口さんな会社みたいですな、理工エンジニアリング。 …とか言ってるうちに、テーマに戻って、おしまい。 基本、テナーをフィーチャーしたバラードでありましたな。

 ということで、ラストです。 ヒース君のオリジナルで、 「ファニー・タイム」 。 名前のとおり、ファニーな時間を共有出来るファンキー・チューンでありまして、いや、いいですな、こりゃ。 ソロ先発がハバードなところも変化があっていいし、そこに残りの2管が軽く絡んでくるところもいいし、続くヒースのソロも何だか吹っ切れてるし、フレンチホルンの音色は相変わらず呼吸困難だし、ピアノのソロも完璧にして、鉄壁で、岸壁の母ホワイト。 最後に地味にベースのソロもフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、フェードアウトして、おしまい。 とまあそんなことで、以上です。

【総合評価】 途中、ちょっぴり飽きてしまった。 そんな自分がいたことは事実なんですが、最後で盛り返しましたな。 総合的に見て、とてもよい出来でありました。 ジミー・ヒースって日本では今ひとつ不人気がような気がするんですが、せいぜい 『塩サバ』 で盛り上げて、それがきっかけで再評価されるようになると、いいな♪…と思います。 ついでに松島トモ子もヒョウの餌として、もっと評価されていいと思います。


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