GYPSY (ATCO)

HERB GELLER (1959/6/9,10)

GYPSY


【パーソネル】

HERB GELLER (as) THAD JONES (tp) HANK JONES (p) <except #2,4,7>
SCOTT LaFARO (b) ELVIN JONES (ds) BILLY TAYLOR (p) <#7>
BARBARA LONG (vo) <#1,3,6,8>
【収録曲】

(01-03) EVERYTHING'S COMING UP ROSES / YOU'LL NEVER GET AWAY FROM ME / TOGETHER
(04-06) LITTLE LAMB / SOME PEOPLE / MAMA'S TALKIN' SOFT
(07-08) COW SONG / SMALL WORLD

【解説】 (2010年03月07日更新)

 君は今、暇かな? ま、ネットでこんなものを見ている時点で、さほど忙しくはないと思うんですが、僕は今、ちょっと忙しいです。 今から前半ネタと曲解説を書かなければならないし、その後、ジャケ絵も仕上げなければならないし、休みの日は大抵、それだけで1日が潰れてしまいます。何の見返りも無いのに、思えばご苦労な話です。 そんな僕にもたまには暇があったりするんですが、それはどういう時なのかというと、例えば、仕事中とか。 現場監督という仕事は、下請けのエンジン屋が 「オリンピックのフィギュアスケートをテレビで見たい!」 とゴネれば、不本意ながらもそれに付き合わなければならないし、土建屋が穴を掘っていて電線を引きちぎって停電させたり、水道管をブチ破って水が噴き出したりすれば、オロオロしなければならないし、フヅイ建設 (仮名) のオッサンに撤去したコンクリート柱の産廃処理を頼んだら嫌な顔をされるし、何かと気苦労が絶えないんですが、それさえ我慢すれば、わりかし暇な仕事だったりするんですよね。 特に塗装屋や左官屋が仕事をしている時のカントク業務というのが暇で、基本、彼らの仕事を手伝いようがないので、1時間に2枚くらいのペースで工事写真を撮る以外、これといってやる事がありません。結果、暇を持て余すことになってしまって、どうしてくれる?

 カントク業務に飽きた時に限らず、電車やバスの待ち時間など、僕は暇潰しに電子書籍を読むことが多いんですが、とまあそんなことで、Zaurus MI-P2-B というのを買いました。 小さくても、たっぷり使える大容量アイゲッティ、新登場♪ 余裕で使える大容量10MBメモリーでありますか。これは心強いですなー。 乾電池駆動 (単4×2本) & 白黒ディスプレイ (320×240) 。 これこそ、僕が求めていた究極の “お外で読書マシン” でありまして、いや、白黒だからと言って、バカにしてはいけません。 白黒って、白と黒しか表示出来ないと思ってバカにする人もいるんですが、決してそんなことはありません。白と黒以外にも、ちゃんと色が出ます。ちゃんとした “灰色” という色が表示できます。それも、ただの灰色だけでなく、白っぽい灰色から黒っぽい灰色まで、総計6タイプくらいの灰色が用意されております (←たぶん) 。 で、白黒ディスプレイというのはですね、直射日光に抜群に強いっ!…んですよね、これがまた。 ザウルスでも こいつ だと 640×480ドット 65,536色 透過型システム液晶 3.7型(バックライト付き) となっていて、その画面の高精細さには目を見張る越美晴。…といった感じなんですが、お外では太陽光が画面に反射して、何も見えません。 「セーラー服娘、もろ見え画像♪」 だって、ちっともモロ見えではなくなってしまいます。バックライトを極限まで明るくしてやれば何とか見えるようになるんですが、すると電池の持ちが悪くなっちゃうし、やはり屋外プレイ派としては、乾電池&白黒ショーに限りますなー。 ただこの Zaurus MI-P2-B は、新登場♪…したのが 1999年7月でありまして、ヤフオクでも、ほとんど手に入れることが出来ないのが実情であります。 姉妹機の MI-P1 のほうはたまに出品されるんですけどね。 僕も1年ほど前、とある姉妹が出品していたのを落札させて頂きました。 取引の相手はてっきりオッサンだとばかり思っていたら、ギャルだったのでちょっと嬉しかったんですが、いや、相手の年齢までは不明なので、若いギャルなのかどうかは定かではないんですけど。 で、送られてきたザウルスには、所有者の名前やら住所やら電話番号やら、友達のギャルの名前やら住所やら電話番号やら、個人情報のデータがそのまま残っていて、思わず、悪用したろかい?…という気分になってしまったんですが、所有者と出品者の名前が違っていたので、恐らくお姉ちゃんが使っていたのを、妹が出品した。もしくは、その逆。 そのように判断した次第でありますが、そういえば、それ以前に落札した Zaurus MI-EX1D にはデジカメのデータとして、サントリーの烏龍茶がスーパーに陳列されている写真とか、そんなのばかりが入っておりましたな。そういう仕事をしている人が使っていたんすかね? それを裏付けるような内容のメールも残っていたし、何でもいいけどみんな、意外とデータを消さずに出品しちゃうものなんですなぁ。

 ちなみにこの MI-EX1Dは、パソコン並の美しい画像が楽しめる高精細4型VGAカラー液晶に釣られて買ってみたんですが、全体的な作りがあまりにも安っぽくて、かなり萎えました。これで希望小売価格 168,000円 (税込) って、マジっすか? ま、落札価格は 6,500円くらいだったので何とか許せる範囲だったんですが、と思ったら、ほんの3日くらいで画面がおかしくなって壊れてしまって、とんだゴミを掴まされましたなぁ。。。 で、続く MI-P1 もですね、デザインがダサかったです。中古具合も半端ではなく、出品者がギャルでなければ到底、許せるようなレベルではなかったんですが、ま、落札価格は 1,000円くらいだったので、文句を言うほうが間違っているんですけど。 見た目はともかく、乾電池&白黒は便利なので、それなりに愛用していたんですが、そんなある日、MI-P2-B が出品されているのを発見。 しかも、新品♪ 奮発して 2,000円くらいで落札しました。 出品者はオッサンだったので、心のトキメキも無かったし、新品なので消し忘れのデータをチェックする楽しみもないし、おまけに中に入っていた乾電池が思いきり液漏れしてたので、嫌味のひとつも言ってやったんですが、ま、掃除したら何とか使えるようになったので、悪い買い物ではなかったと思います。 見た目、普通の手帳っぽい感じがしないでもないので、左官屋が盛んにポンプ基礎のモルタル仕上げをやってる部屋の片隅でこっそり電子書籍を読んでいても、さほど違和感がないところがいいです。 ただ、まったく欠点が無いわけではありません。 微妙にデカイので、ポケットに入れておくには、やや邪魔臭いし、お外では無類の強みを発揮する白黒ディスプレイも、薄暗い室内では無類に弱いっ! まだ電気が来ていない新築のポンプ場なので、中が非常に薄暗くて、陰気臭いんですよね。 かと言って、外に出て本を読むのはあまりにもクソ寒いし、結果、何だか中途半端にストレスがたまる感じになってしまって、どうしてくれる?

 ということで、ずーっと昔にオークションで落札した Zaurus MI-E25DC を引っ張りだすことにしました。 240×320ドット 65,536色 反射型TFTカラー液晶 3.5型 (フロントライト付)。 画面が QVGAなのはちょっと残念なんですが、65,536色だから、灰色以外の色も出るぜ! で、こいつのポイントは反射型TFTカラー液晶 (フロントライト付) というところにありまして、反射型だから直射日光が反射しまくる屋外でも、視認性は抜群。 明るいところではバックライトを消して節電することが出来るし、薄暗い室内でもフロントライトを付ければ、普通に見ることが出来ます。ちょっとしたキーボードも付いているので、仕事中にこっそり原稿を書くことも可能だし、今まで色んなタイプのザウルスを買いまくって来たんですが、結局のところ、コイツが僕にとってのベストと言えるかも知れませんな。 唯一の欠点は、微妙にデカくて MI-P2-B 以上にポケットに入れにくい点と、充電池式なので電池切れの心配があることなんですが、ま、バッテリーのほうはこういう パチモン も出ているので、予備を用意すればさほど困ることはありません。 MI-E1MI-E21 も、デジカメ機能がないだけで、ほぼ同レベルではないかと思われ、ただ MI-L1 はフロントライトが無いので注意が必要なんですが (←音楽や動画機能も無い) 、こいつらはまだ ヤフオク でもわりと手に入りやすいので、暇な人は一度、試してみるといいかも知れません。

 が、やはり、デカイんですよね、ザウルスは。 小型で薄型と言えば SL-A300 というのがあるんですが、240×320ドット 65,536色 反射型TFTカラー液晶 3.5型(フロントライト付き) なので、お外でも、薄暗い室内でも、どちらでも安心。 ただこいつは小型で薄型なので電池の持ちが今ひとつでありまして、しかもバッテリーを取り替えられる方式ではないので、予備電池も使えないしー。 で、何を隠そう、僕はコイツをですね、捨てちゃいました。 いや、もう使わないかと思って。 で、今、そのことをちょっと後悔しているんですが、後悔先に立たずというか、覆水盆に返らずというか、でもまあ、こぼれてしまった水は今さらどうすることも出来ないし、そもそも盆に水を入れること自体がちょっと間違ってるような気がするしー。 最初から洗面器とかバケツに水を入れておけばよかったんですよね。 ま、洗面器やバケツに入れた水も、蹴倒したりすればこぼれちゃうし、こぼれるような笑顔とか、黒ビキニからこぼれる巨乳とか、「こぼれる」 というのも、決して悪いことではないしー。 とまあそれはそうと、僕って Wizpy というのを持ってなかったっけ?…と、ふと思い出したりもしたんですが、ザウルス同様、僕はMP3プレイヤーにも手当たり次第に手を出しているんですよね。 なかなか、コレと言った製品に巡り合えないというのもあるんですが、普通に “iPod” を買ったら、それで完結するのかも知れませんけど。 が、敢えて CREATIVE とか、iriver とか、 COWON とか、はたまた屑の GREEN HOUSE とか、そういう商品ばかりに手を出してハマっているんですが、その一環として Wizpy にまで手を付けちゃったんですよね。 パソコンに接続するだけで、自分専用のOSが起動。メールやブラウザの環境ごと持ち歩けるので、どこにいても使い慣れた環境でインターネットが楽しめる。…って、その部分は速攻で消し去って、普通にマルチメディアプレイヤーとして使っていたんですが、その中に “E-Book” という機能もありました。 E-Book というからには、いいブックが読めるに違いなく、調べてみたらどうやら読めるのは TXT形式のデータだけで、しかも、E-BOOKでテキストファイルを閲覧するには、テキストファイルの拡張子を utf に、文字コードをUTF-8にします。既存のテキストファイルの拡張子や文字コードはエディタでファイルを開き変更することができます。wizpyOS のワードパッドの場合は、"名前をつけて保存" を選択、ダイアログ右上のプルダウンメニューから"UTF8"を選択しファイル名の拡張子に utf を指定し保存します。…という、面倒な処理が必要なようで。 が、現場で暇を持て余すことを思えば、それくらいの手間は耐えられるような気がします。 この、ちっこいマシンで本が読めるようになれば、かなりお手軽ですからねー。

携帯読書端末サイズ比較♪

 ということで、試してみました。 wizpyOS なんて、んなもん、買って15分で削除しちゃったし、Windows のワードパットには、ンな機能は無かったような気がするんですが、試行錯誤の末、ついに wizpy で閲覧出来るファイルを作成することに成功しました。 TXT形式で提供される電子書籍って、最近めっきり少なくなってしまったんですが、でも大丈夫。 wizpy で閲覧出来るネタは、この世の中に無数に存在しております。 WebサイトをTXTデータに変換してやれば大丈夫です。その方法はとっても簡単。例えば先週の “jazz giant” を Internet Explorer で変換するには、「ファイル」 というメニューから 「名前を付けて保存」 を選び、ファイルの種類のところを 「テキスト ファイル(*.TXT)」 に変更して、適当な場所に保存してやればオーケー。 で、 Wizpy で読むには、エンコードのところを 「Unicode (UTF-8)」 にして、後からファイルの拡張子を 「txt」 から 「utf」 に変更して下さい。すると、こういうファイルが出来ます。

  SUMMERTIME.utf

 縲繧ェ繝ェ繝ウ繝斐ャ繧ッ縺ァ縺励◆縺ェ縺√ゅ縺ィ縺・≧縺薙→縺ァ 蜑榊屓 縺ォ蠑輔″邯壹″縲∽コ碑シェ繝阪ち縺ァ謚シ縺怜。 駄目じゃん!…って、このファイルをクリックすると、めっちゃ文字化けしていて駄目だと思うんですが、コイツをダウンロードして Wizpy に転送してやれば、オーケー。  

Wizpy で塩サバ中♪

 おおっ、ちゃんと読めますなー。 まったく読めないことはない。…という程度には、読めます。 ま、所詮はディスプレイが 160×128ですからなぁ。8文字×8行ですなぁ。。。 背景の水玉模様も消せないみたいだし (←色は3種類選択可能) 、屑レベルですな、こりゃ。 そういえば僕、Cowon D2 というのも持ってるんだっけ?…と、ふと思い出したりしたんですが、微妙な分厚さとタッチパネルの操作性が今ひとつ好きになれず、ずっと放置状態だったりするんですけどね。 で、確かコレにも TXTリーダーがあったような気がするので調べてみたら、確かにそういう機能があったんですが、コイツは画面が QVGAなので、もしかしたら使えるかも知れません。 こいつの場合、ネタ作りは更に簡単で、 Internet Explorer で 「名前を付けて保存」 する場合、ファイルの種類を 「テキスト ファイル(*.TXT)」 に変更して、エンコードのところはデフォルトの 「日本語 (シフト JIS)」 のままでオーケー。 ファイルの拡張子の 「txt」 のままでオーケー。するとですね、こういうファイルが出来ます。

  SUMMERTIME.txt

コイツをダウンロードして転送してやれば、  

Cowon D2 で塩サバ中♪

 おおっ、25文字×10行っ! 十分に実用レベル♪ タッチパネルの操作性はやはり今ひとつ好きにはなれんのですが、僕のD2もこれで社会復帰出来そうですな。 …と思ったんですが、このTXTリーダーには問題点がありました。電源を切ると、ファイルの先頭に戻っちゃうんですよね、これ。 一応、 「368行目にジャンプ」 といった機能はあるんですが、何行目まで読んだのか、そんなもんいちいち覚えておれんっ! 屑 Wizpy の場合、電源を切って再投入すると、ちゃんと読んだところから再開するんですけどね。塩通レベルの読み切りサイズなら問題ないものの、2ちゃんねるのスレをテキスト化したやつだとか、ちゃんとしたTXTデータの電子書籍だとか、長い文章を読むのに 「しおり機能」 が無いというのは致命的ですなぁ。。。 で、調べてみるとMP3プレイヤーで “E-BOOK” という機能がある奴って、結構あるんですなぁ。 いかにも中華くさいパチモンみたいなものでもテキスト、わりといけちゃうみたいです。 ま、どうせ、どこかしら不満が出てくるに違いないカス仕様なんでしょうが、なかでは中華くさくない Trancend (←台湾くさい)の MP860 というのが、わりと使えそう? いや、特に何の根拠もないんですが、台湾ラーメン、美味しいですからね。台湾人ならきっと、やってくれるに違いありません。とまあそんなことで、えーい、ポチっちゃえー! ああ、また無駄なものを買ってしまいました。 激しい後悔の念に駆られつつ、次回は “MP860 で塩サバ中♪” に、乞うご期待! もし違うネタだったりしたら、その頃、僕はきっと台湾ラーメン嫌いになっていることでしょう。

 ということで、今日はハーブ・ゲラーなんですが、あ、今、何気なく “Cowon D2” をイジっていたら、TXTリーダーに 「ADD TO BOOKMARK」 という機能、あるやん! 読んだところまで 「しおり」 、挟めるやん! いやあ、藤崎詩織ちゃんに悪いことをしましたなぁ。 藤崎詩織って、誰?…って、コナミ発売のゲーム 「ときめきメモリアル」 のメインヒロインなんすけど。しおり機能があるなら、台湾モノなんか買う必用はなかったですなぁ。早まってしまいました。全画面モードにすれば25文字×14行まで表示出来るし、コウォンくん、ぜんぜん使えるヤツでした。にもかかわらず、コウォンって何か、肛門みたいだしぃ。…とか思っていて、ゴメンよぉ! でもまあ、微妙に分厚いし、タッチパネルの操作がどうも好きになれないし、台湾人は恐らく、これよりもっと立派な製品を作ってくれているに違いありませんが、とまあそれはそうと、ハーブ・ゲラー。 好きな薬草はハーブ、好きな蛇はハブ、特技はゲラ刷り、尊敬する人物はユリ・ゲラー。 僕がハーブ・ゲラーに関して持ち合わせている知識はこれだけなんですが、以前にも一度、このコーナーで取り上げたことがありましたな。 ここ ですな。ヘタですな、ジャケ絵。 それよか、エミールホルダーのほうが目立っているんですが、後半の曲解説はというと、手抜きの極みです。 読み返して、別にこの程度でいいよな?…と思ってしまったんですが、前半ネタは無駄に長過ぎて、真面目に読む気がしませんでした。 その反省もなく、今回もまた長いだけで、大して面白くも無い展開になってしまって痛恨の極みでありますが、で、今日はゲラーの 『ジプシー』 というアルバムを紹介したいと思います。いいですよね、ジプシー。 銀座ジプシーの “ジプシー占い” はよく当たると世間でも評判なんですが、1価の陽イオンの硫酸塩 MI2(SO4) と3価の金属イオンの硫酸塩 MIII2(SO4)3 の複塩の総称は、世間でも明礬(みょうばん)だったりするんですけど。 どうやらこれ、 『ジプシー』 というミュージカルの演目ばかりを取り上げた作品のようなんですが、サイドマンが何気に豪華です。サド・ジョーンズハンク・ジョーンズエルビン・ジョーンズという、ジャズが上手なジョーンズ3兄弟が参加していて、でもって、ベースはスコット・ラファロ。  ネタ用として急遽、深く考えずに Amazon で注文したものなんですが、意外と大アタリかもしれませんな。 期待に胸が高まりますが、とまあそんなことで、では1曲目から聴いてみることにしましょう。

  「エブリシングズ・カミング・アップ・ローゼズ」 。 タイトルを翻訳サイトに掛けたら 「すべてがうまくいく予定です」 という、実にスマートな訳が出てきたんですが、 「薔薇が来る=うまくいく」 という事なんすかね? 学研の 『ムー』 に載っていた広告に、9頭の馬が描かれている掛け軸があって、「馬が9頭行くと、うまくいく」 という注釈があったんですが、それに比べると説得力不足の感は否めません。 ま、薔薇=幸福という発想は分からんでもないんですけどね。 で、演奏が始まった瞬間、ん!?…と思ってしまったんですが、お姉さんのボーカルが入っているんですな。深く考えずに買ったものなので、ちょっと意表を突かれた感がありますが、歌に続いて登場するゲラーのアルト・ソロは紛れもなく気合の入ったジャズのソレでありまして、普通にいい感じです。 続くサド・ジョーンズのソロも、ミュート・プレイながら気合の入ったものとなっていて、続くハンクのピアノも、とってもバピッシュで、エネルギッシュで、ダルビッシュ。 歌を入れた意図が今ひとつよく分からんのですが、ま、別に悪くはなかったので、これはこれで、よかったと思います。

 で、次。 「ユール・ネヴァー・ゲット・アウェイ・フロム・ミー」 。 タイトルを翻訳サイトに掛けたら 「あなたがそうする、まさか、Get Away From、私」 という、まったくスマートでない訳が出てきたんですが、エルビンのタイコにラファロのベースが絡むイントロが、何とも言えずにネギトロ。 で、テーマ部はいかにも竹輪麩 (ちくわぶ) な感じでありまして、2管の絡み具合が、ま、そこそこ絶妙。 で、ソロ先発はゲラーなんですが、何となく地味なオーラが漂っております。 何故かと思ったら、ピアノレスだからという事に気付いたんですが、個人的にはどうもピアノの音が聞こえないと、何だか寂しいんですよね。 ま、これはあくまでも趣向の問題なので、この演奏そのものを否定する気はさらさら皿うどんなんですが、ま、ピアノがいない分、ラファロのベースが目立っているので、そこに悦びを見出すしかありません。 ちなみに歌のお姉さんも入っていないので、出来そのものとしては、かなりハードです。 で、次。 「トゥゲザー」 。 再びヴォーカル入りになるんですが、バーバラ・ロングは 「トゥゲザー」 ではなく、 「とぅぎゃざー♪」 と歌っておりますな。何だかガイジンっぽい発音です。 テーマ部が歌で、アドリブ・パートはゲラー、サド、ハンクの順。 ちなみにサドくんはトランペットでなくコルネットを吹いているようですが、コルネット独特のネットリした音色がマゾの人をも満足させてくれます。 いや、サドのプレイは決して攻撃的なわけではないんですけど。 ということで、4曲目。  「リトル・ラム」 。 「子羊」 ですな。 噂によると岐阜の柳ケ瀬には 「子羊」 という、長縄クンお薦めの大変けしからん店があるそうですが、子羊で・・・ (;´Д`) ハァハァ。 どうやら、そういう所らしいんですけど。 期待に胸が膨らむところでありますが、演奏のほうはちょっぴり地味な感じの、さほどハァハァではない、盛り上がらないバラードでありました。 何故かと思ったらピアノレスだったからなんですが、これがもしピアノレスでなくてトップレスだったりしたら、もっとハァハァなんでしょうけどねー。

 で、次。 「サム・ピープル」 。 「さぶな人々」 ではなくて、 「何人かの人々」 ですな。  『薔薇族』 と 『さぶ』 。 どちらもその筋の人にとっては、かなりハァハァな雑誌だったようですが、ボーカル抜きのピアノ入りという、オーソドックスな仕上がりの1曲となっております。 が、何だか今ひとつ盛り上がらなくて、ま、ゲラーのアルト・ソロは普通に正統派だったりするんですけどね。 で、6曲目、 「ママズ・トーキン・ソフト」 。 「ママの話は柔らかいです」 。 歌入り、ピアノ入り、でもって、イントロからラファロのベースが大いに目立っていて、ソロ先発はサド、2番手はゲラー、続いてハンクが出て来て、最後をラファロが〆て、でもって、歌に戻って、おしまい。 で、次。 「カウ・ソング」 。 「牛の歌」 。 ベースと2管とが絶妙に絡むテーマ部に続いて、ラファロが大きくフィーチャーされることになるんですが、エルビンのブラッシュワークも絶妙で、とっても牛らしさが出ていると思います。 ということで、ラスト。  「スモール・ワールド」 。 歌をフィーチャーしたナンバーで、伴奏者たちのソロも聴けます。 とああそんなことで、今日のところは、おしまい。

【総合評価】

 真面目に曲解説しようという意思はあったんですが、演奏の出来がそれを許してくれませんでした。 何と言うか、思ったほど盛り上がりませんでしたな。 やはりヴォーカル入りにしたのが裏目に出ましたかね? ゲラーやサドやハンクのソロそのものは、それなりの出来だという気がするんですが、何かこう・・・、また来週♪


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