AFTER HOURS (ENJA)

DUSKO GOYKOVICH (1971/11)

AFTER HOURS


【パーソネル】

DUSKO GOYKOVICH (tp) TETE MONTOLIU (p)
ROB LANGERIS (b) JOE NAY (bs)

【収録曲】

(01-03) LAST MINUTE BLUES / A CHILD IS BORN / OLD FISHERMAN'S DAUGHTER
(04-06) REMEMBER THOSE DAYS / I LOVE YOU / TEN TO TWO BLUES

【解説】 (2009年10月04日更新)

 “WBR” を買いました。 “WBR” というのは “ワールド・ベースボール・ライスボール (世界野球おにぎり) ” の略ではなく、 “わくわく便所ラーメン” の略でもなく、 “ワイド・バンド・レシーバー” 。 ま、あまり “WBR” と略したりはしないようなんですが、日本語で言うと “広帯域受信機” でありますか。 早い話が “めっちゃ何でも聞けるラジオ” のようなものなんですが、具体的に何が聞けるのかというと、例えばAMラジオだとかー。 それだけではありません。 何とFMラジオだって聞けちゃいます。 その昔、社有車がめっちゃしょぼいバンだったりすると、カーオーディオがAMラジオだったりしたんですが、この時点で既に、めっちゃしょぼいバンのカーオーディオを凌駕していると言えるでしょう。 で、この広帯域受信機はラジオだけでなく、何とテレビまで聞けちゃったりします。 ま、所詮はラジオなので映像が見れるわけではなく、ただテレビの音が聞けるだけなんですけどね。 テレビの音が聞けるラジカセというのもあるんですが、ああいうのは大抵、1〜3CHまでしか聞けなかったりします。そこへいくと広帯域受信機なら、どのチャンネルだって大丈夫。 この時点で既に、テレビの音声が1〜3CHまでしか聞けないラジカセをも凌駕したと言えるんですが、ま、音声がモノラルだったりするところが、ちょっとアレなんですけどね。

 AM、FMときて、あとはSMラジオが聞ければ最強なんですが、残念ながらそこまでの機能はありません。 そもそも、そんなラジオ、あるのか?…というと、インターネットで今年の2月くらいまで配信されていたようなんですが、個人的にSMにはまったくソソられるものがないので、別に聞けなくたって、いいです。その代わり、短波ラジオが聞けるから、いいです。懐かしいですなぁ、短波。僕は今でこそギャルの短パン好きの中年になってしまったんですが、少年の頃はわりと短波が好きだったんですよね。切手集めペナント集めBCLというのが、当時の “3大トレンド趣味” でしたからねー。 BCLというのは何かというと、短波ラジオで海外の放送を聞いて放送局に手紙を出すと、ベリカード (受信確認証) を送ってきてくれて、嬉しい♪…という、そういうアレなんですが、BBCのビッグベンの音とか、ラジオオーストラリアのワライカワセミとか、懐かしいですなぁ。 あと、 “アンデスの声” とかもありましたっけ? 僕はまだ幼少だったのでラジオを操作するような技量はなく、さば兄がやってるのを横で聞いてただけなんですけどね。 さば兄も別に放送の内容に興味があったわけではなく、ただベリカードが欲しかっただけなので、BBCに送る手紙とかも適当だったと思われるんですが、 「 “ビッグベン” は日本語に直すと“大ベン”ですね♪」 みたいな。

 …といった懐古趣味に走るために広帯域受信機を買うという人は少なく、もっぱら “おもしろ無線” を傍受するためのアイテムだったりするんですが、消防無線や救急無線、バス・鉄道・タクシーなどの無線、もしくはコードレス電話などに使われる電波を総称して、そういうふうに呼ぶらしいんですよね。 バスや鉄道はともかくとして、人の家が燃えていたり、足の骨を折って苦しんでいたりする様を盗み聞きして、 “おもしろ” は無いやろ?…という気がするんですが、そういう趣味を持っている人は少なくないようですな。 通信販売でもよく、 鳴物入 とか、売ってますもんねー。 通信傍受というのは非常に趣味の悪い趣味であるように思えるんですが、でもまあ、こういうのが1個あれば、僕の家がまた火事で燃えちゃった時、あと何分くらいで消防車が到着するのかを把握することが出来て、便利かも知れませんなー。 とまあ、そんな理由で買っちゃったのではなく、ちょっと航空無線というのを聞いてみたくて買っちゃいました。 失敗しちゃいましたからね、浜松モザカルのブルーインパルス。 いつ、どっちのほうから、どうなふうに飛んでくるのかが掴めなくて、ろくな写真が撮れなかったんですが、ワイドバンドレシーバがあれば、もう大丈夫♪…という噂を、ちょっと小耳に挟んでしまったんですよねー。これはもう、買うしかありません。

VR-150+標準アンテナ♪

 ということで、買いましたー♪ “鳴物入” は、やめました。マルハマというメーカーは焼きハマ好きの人にはよさそうなんですが、桑名に住んでいながら、あまり好きではなかったりするんですよね、焼き蛤。 それにこの機種は悪趣味系の電波には強いものの、航空無線には弱いという噂も小耳に挟みました。 じゃ、どういう機種が航空系に強いのかと言うと、僕にはさっぱりよく分からんのですが、そもそも僕は無線にはあまり詳しくないんですよね。ハムとソーセージは大好きなんですが、ハム (アマチュア無線) にはぜんぜん興味が無かったしー。 アマチュア無線のプロではなく、アマチュア無線には大甘なアマチュアだったりするので、 とりあえずネットで調べてみました。 ここ を見たら、“IC-R5” か、 “VR-150” というのがいい♪…と書かれておりました。“IC-R5” のほうは操作性にちょっと癖が有ると書いてるのでヤメにして、 VR-150 のほうを買いました。 Amazon で売ってるか?…と思って調べたら売っていたので、買いました。 僕がワイドバンドレシーバーを購入するにあたって、調べたり、勉強したりしたのは、以上です。

 ということで、手元に届きましたー。 本体は思ってたよりもコンパクトで、いいですなー。 が、アンテナが思ったよりも長くて、邪魔ですなー。 ところで、こういう受信機って、免許とか要らないの?…と、ちょっぴり心配になっちゃいますが、大丈夫です。電波を出す機能はなくて、ただ聞くだけの機器なので、基本、普通のラジオと同じ扱いのようです。それはそうとして、富んでいる電波を勝手に盗聴したりするのは、違法なんちゃうの?…と、ちょっぴり心配になっちゃいますが、それも大丈夫です。 こういうのは盗聴ではなくて、あくまでも “傍受” なんだそうで、ただ電波を受信して聞くだけなら合法とされているそうです。 ただ、間違いなく合法である!…と言い切っているわけではなく、 「合法とされている」 とか、 「合法であると解釈されている」 とか、そういう曖昧な表現になっているんですけどね。 別に盗み聞きしようとしたワケじゃなくてぇ、たまたま受信機の電源を入れたら会話が聞こえてきただけだしぃ!…と強弁されると、それが故意なのかどうか立証しようがないので、罰することが出来ない。 ま、そういうことなんでしょうな。限りなく黒に近いグレーゾーンであると言えそうなんですが、受信した内容を他人にしゃべったり、インターネットに書いたり、録音して配信したりすると、電波法で罰せられることになるので、注意が必要なんだそうです。

 航空祭とかでも、受信内容をスピーカーで垂れ流したりしてはいけません。イヤホンを使って、自分だけこっそり楽しまなければなりません。 隣で無線を聞いてるオッサンに 「何て言ってるんすか?」 と質問して、 「教えないっ!」 と答えられたとしても、決してムカついて、オッサンを三脚で殴ったりしてはいけません。 コンプライアンス (法令遵守) というのは大切ですからね。 遵法精神に満ち溢れた正義のオッサンとして、深く尊敬しなければなりません。悔しかったら自分で受信機を買え! そういうことなんでしょうな。 僕の場合、受信機は手に入れたので、これでもう悔しい思いをしなくても済むんですが、ただひとつだけ問題がありました。 せっかく買ったワイドバンドレシーバーなんですが、さっぱり使い方が分からんっ!…のですよね、これがまた。 受信機には “スケルチ” というつまみがあったりするんですが、何それ? “透ける乳” の略? が、いくらそのつまみを調整してみたところで、街ゆくギャルの乳が透けて見えるようになるワケでなく、謎は深まるばかりです。説明書を読んで、何となくソレが、ザーっという雑音を消す機能であるらしいことが判明したんですが、前途多難ですなぁ。。。 ま、基本はダイヤルを回して聞きたい無線の周波数に合わせてやればいいだけなので、そんなに難しくはない筈なんですが、何せ “広帯域” ですからねー。FMラジオならせいぜい、76MHz〜90MHzの間で合わせてやれば何とかなるんですが、コイツの場合、0.1000MHz〜1300.0000MHzまであります。どこをどうすれば、何がどうなるっちゅうねん!?

 ワケがわからんので、とりあえずおもしろ無線受信ガイド ver.09という本を買いました。可愛い女子高生のイラストでオッサンを釣ろうという魂胆がミエミエな表紙でありますな。 制服姿のギャルはともかく、スクール水着+無線機のコスプレは、ないやろ!?…と思わずにはいられませんが、この2人のギャルが活躍する 『おもしろ無線を始めよう』 という漫画は素人にも分かりやすい内容になっていて、よかったです。スクール水着の股間の膨らみ具合もエロさ満点で、もう、これだけで満足♪…という感じなんですが、むせん部ヒラ部員・須田のり子ちゃん (17才) の、あ、これは表紙の制服姿のほうのギャルなんですが、

 (1コマめ) 「…何も聞こえないなぁ」
 (2コマめ) 「ラジオの放送だったら聞こえるんだけど」
 (3コマめ) 「なんだか高いラジオ買っちゃっただけなのかな〜 …トホホ」

 という呟きは、まさに僕の心の叫びでありますな。ホンとに普通のラジオ放送以外、何も聞こえなかったりするんですよね、これがまた。…トホホ。 とりあえずこの本に付いていたデータ満載ふろく 『周波数帳ミニ』 で桑名市消防本部の消防無線と救急無線の周波数を知ることは出来たんですが、その数字に番号を合わせてみても…、うーん、何にも聞こえませんなぁ。。。 やはり、どこかで家が燃えなければ駄目なんすかね? ま、目的はあくまでも航空祭なので、消防無線が聞けなくたって、別に悔しくはないんですけどー。 幸い、今度の週末には 小牧の航空祭 があるみたいなので、次回のこのコーナーでは、その成果のほどをレポートしてみたいと思います。 ま、受信した内容をインターネットに書いたりするのは御法度なので、詳しくは書けないことになると思うんですけどー。 もし、何も更新されなかった場合は、消防無線を聞きたいがために近所の家に放火して、見つかって逮捕されちゃったものと思って、諦めてくださいね。 ということで、来週に乞うご期待♪

 ということで、今日はダスコ・ゴイコビッチなんですが、あ、そうそう。 さば家の光ファイバー回線が新しくなりました。 Bフレッツ10Mのサービスが打ち切りなるので、フレッツ光ネクストに切り替える工事を10月3日に実施する。…という連絡をNTTから貰っていたんですが、その1週間ほど前、急にネット接続が出来なくなっちゃったんですよねー。 土曜日の朝、NTTに電話したら、家までお兄さんがやってきて、 「これは局のほうで、どうのこうの…。」 と言葉を濁し、そのまま帰ってしまいました。 その後、おっさんから電話が掛かってきたんですが、どうやら未だにBフレッツ10Mを使っているのは、桑名で3軒だけみたいなんですよねー。 恐らく他の2軒で切替工事が終わって、ホッとして、システムを停止させちゃったんでしょうな。 で、苦情の電話が掛かってきて慌てて調べたら、まだ1軒残ってるやん!…みたいな。 結局、日曜日の昼前になって、ようやく復旧しました。 で、昨日、フレッツ光ネクストへの切り替えが完了しました。 するとまたネットに接続出来なくなって焦ったんですが、付属の設定ツールを適当にいじくったら、無事に繋がるようになりました。ダウンロードの速度が上がって、めっちゃ快適やん♪ こんなことなら残り3軒になるまで放置しないで、さっさと切り替えてくれればよかったのにぃ。 とまあそんなことで、今日はダスコ・ゴイコビッチなんですが、この人はアレです。

  ・ チョキ出す子 ゴー!行こう、ビーチへ、ゴー、ゴー!

 という、関サバ師匠の1句により、世間に広く知られております。どうして “チョキ出す子” なのか、未だによく分からなかったりするんですが、ヤケクソ感が漂う、ジャズ人名俳句の名作だと思います。 が、この人のアルバムは今まで1枚も持っていませんでした。 ただ名前が面白いだけで、演奏のほうはちっとも面白くなさそうな気配が感じられたんですよねー。 が、先日、電験3種の試験で名古屋に行った時、タワーレコードで 『アフター・アワーズ』 というアルバムを見つけたので、ネタ用にと思って買ってみました。 たとえ演奏がつまらなくても、これで1回分の原稿が買えれば僕的にはモトが取れますからねー。 むしろ、内容がつまらないほうがレビューで手抜きすることが出来て、好都合だったりもするんですが、とまあそんなことで、今週もさっさと片付けちゃいましょうかー。

  「ラスト・ミニッツ・ブルース」 はスライド・ハンプトンの作品。 タイトルにブルースと付いておりますが、まったく泥臭くはなく、激しくカッコいい演奏に仕上がっております。 で、冒頭から繰り広げられるテテ・モントリューのピアノが熱いです。めっちゃ熱く燃えてます。これだけ燃えてくれれば、消防車が出動して消防無線を傍受出来るかも知れません。何よりだと思います。 ピアノの無伴奏ソロで始まり、やがてそこにベースとドラムスが絡んでくるんですが、これぞジャズの醍醐味♪…と言いたくなるようなドライブ感が、たまりません。ライオンタマリンと同じくらい、たまりません。浜松の動物園にいたんですよね、ゴールデンなライタマ。日本ではここでしか見れないというので、かなり期待してたんですが、思ったよりもシケた小さなサルでありました。 ま、霊長目キヌザル科好きにはたまらんのでしょうけどね、タマリン。 リズム隊が大いに場の空気を盛り上げてくれたところで、ダスコの登場となるんですが、いやあ、熱いですな。トランペットが入った事により、バックの3人がより一層張り切って、特にジョー・ナイのタイコは喧し過ぎるほどなんですが、それもまあ、しゃーない。 そう思わせるような一体感があります。これぞ即興演奏の醍醐味でありますな。 ダスコの吹きっぷりも、さすが、チョキ出す子!…といった感じでありまして、パー出す子には完勝でありますな。 グー出す子には負けちゃいますけどー。 で、続くテテのソロが、これまた壮絶でありまして、テテモンって、ポケモンのパチモン?…とか思っていた人は、心から反省して頂きたいと思います。 ま、そんなふうに思っていたのは僕だけなのかも知れませんけどー。 で、終盤はテテとジョー・ナイの絡みで場内は大いに盛り上がり、更にはダスコとジョー・ナイとの絡みで盛り上がり、でもって、トリオによるテーマに戻って、おしまい。 いや、圧巻のオープニングで、熱燗の美味しい季節になりましたなぁ。

 2曲目はサド・ジョーンズの代表作、 「ア・チャイルド・イズ・ボーン」 「子供は生まれます」 ですか。それは目出度いですな。前曲とは打って変わって、ヒットを打った後、代走を出されたような落ち着いた雰囲気の演奏となっておりまして、ダスコのフリューゲルホーンっぽい優しい音色が、大須ういろの “ないろ” を彷彿させて、秀逸です。“ういろ” を基本に “こしあん” を加え、やわらかな風味に仕上げてあるんですよね、 “ないろ” 。 僕もナイロビに行く時にはいつも “ないろ” を持っていくことにしております。 ま、今までナイロビには一度も行ったことがないので、実践したことはないんですけどー。 で、ここでもまたテテモンのピアノがいい味を出しておりまして、言うなればダスコという “ういろ” に、テテという “こしあん” がブレンドされた感じ? とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 ちょっとした小品といった感じでありましたが、ま、3時のおやつには手頃だったのではなかろうかと。

 3曲目、ダスコのオリジナルで、 「オールド・フィッシャーマンズ・ドーター」 。 「年取った漁師の娘」 でありますか。 “年を取った漁師” の娘なのか、 “漁師の娘” が年を取ってるのかで、ちょっと印象が違ってくるんですが、ま、漁師が年を取っていれば、その娘もそれなりの年だと考えるのが一般的だと思うんですけど。 が、年を取ってから出来た子ということも考えられますよね。 「年を取ってから出来た子は可愛い」 と、よく言うので、この娘には期待していいかも知れません。もっとも、可愛いというのは親からみて可愛いという事で、客観的に見て可愛いかどうかは、何とも言えないところではあるんですけどー。 で、ここでダスコはミュート・プレイを披露することになるんですが、これはアレですな。まるっきり50年代マイルスですな。瀧口譲司クンの書いた日本語ライナーには、ダスコがマイルスを敬愛していた旨の記述があるんですが、ピアノの無伴奏ソロによる長めのイントロに続いて、リズムが入って、ダスコがミュートで歌物っぽいテーマを吹く。 そんな出だしの流れがお洒落です。 漁師の娘、顔はどうだか分からないし、年もくってるかも知れませんが、性格はよさそうな感じのする演奏に仕上がってると思います。ダスコ→テテと続くソロも卒が無く、手堅くまとまっております。 で、ロブ・ランゲレイスのテクニシャンなベース・ソロもフィーチャーされたりします。でもって、テーマに戻って、おしまい。 いや、実にハード・バップっぽい仕上がりでありました。

 続いてもダスコのオリジナルで、 「リメンバー・ゾーズ・デイズ」 。 ちょっぴり 「クライ・ミー・リバー」 を彷彿させる “暗い系” のバラードでありまして、トランペットの優しい音色が心に染みます。ダスコのストレートなソロ。続くテテのソロが本作中でも一番の出来だ。…と、瀧口くんが書いておりますが、なるほど、あるいはそうかも知れませんな。 素人の耳には1曲目のソロが派手派手で、一番の出来であるように思えたんですが、玄人はこういう渋いのを評価するのかも知れません。僕も渋いのは嫌いではないです。マラソンの渋井陽子とか、いいと思います。 ただ、シブがき隊は、ちょっとどうか?…という気もするんですが、モックン (本木雅弘) は渋い俳優になりましたけどね。 ということで、次。 「アイ・ラブ・ユー」 。コール・ポーターの曲です。僕はポーターが土肥ポン太ほどにも好きではなかったりするんですが、ジャズマンは好きですよね、ポーターの曲。 コード進行が面白かったりするんですかね? ま、この曲もそれなりに調子はよかったりするし、ダスコのプレイも手堅いものがあるし、悪くはないと思うので、ま、いいのではなかろうかと。 テーマに続いてトランペットのソロがあって、テテが出てきて、ベースがフィーチャーされて、ダスコとジョー・ナイの絡みがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、ラストです。ダスコのオリジナルで、 「テン・トゥ・トゥー・ブルース」 。 アルバムの最初と最後にブルースを持って来ましたかぁ。 1曲目と違って、今度は名実ともにブルースらしいブルースになっておりまして、そこのところが個人的にはちょっと嫌だったりします。ブルースを聴かずして、ジャズを語れるのか!?…と叱られるかも知れませんが、タガログ語を語れなくとも別に、フィリピン人とは語れるしー。 普通に日本語話せますもんね、フィリピンパブ勤務のギャル。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 ということで、今日のところは以上です。

【総合評価】

 期待度はゼロに近かったんですが、1曲目のテンションにぶっ飛びました。やるじゃん、チョキ出す子♪ 出だしのインパクトが強過ぎて、2曲目以降はやや地味に思えてしまいますが、じっくり聴き直してみると、これがなかなかの好演揃い。 最後の締めがブルース物というのが個人的にはちょっとアレだったんですが、それを差し引いても傾聴に値する作品だと思います。お薦め♪


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