OBLIQUE (BLUE NOTE)

BOBBY HUTCHERSON (1967/7/21)

OBLIQUE


【パーソネル】

BOBBY HUTCHERSON (vib) HERBIE HANCOCK (p) ALBERT STINSON (b) JOE CHAMBERS (ds)
【収録曲】

'TIL THEN / MY JOY / THEME FROM "BLOW UP"
SUBTLE NEPTUNE / OBLIQUE / BI-SECTIONAL

【解説】

 やあ、みんな。心はすっかり石垣島に飛んでいるかな?僕はですね、もうすっかり飛んでおります。飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで、回って回って回って回るぅ〜ぅぅ〜♪…という、なつかしの円広志の歌を歌ってしまうほど、心は飛んでしまってます。あ、そういえば「飛んでイスタンブール」という曲もありましたよね。飛んでイスタンブールぅぅ、光る砂漠でロールぅぅ♪…みたいに、きっちりと韻を踏んでいるところが僕好みだったんだよね。…ということを思い出し、すかさず、飛んで石垣島ぁぁ〜♪…という替え歌を作ろうと試みたんですが、後が続かずに挫折しました。今ひとつ語呂も悪いし〜。

 あ、そうそう。懸念されておりました“現場の常駐問題”なんですが、とりあえずのところ何とかなりそうな気配は感じられます。あ、“現場の常駐問題”というのは何かというとですね、僕がいま働いている現場の監督にですね、7月1日から会社の旅行だから、いないよ♪…と告げたところ、「主任技術者は常駐が原則だから、すぐに “いいよ。” とは返事できないなー。」…と言われてしまった問題であるわけですが、うるせーちゅうの、この網戸野郎!…と思わずにはいられません。でもまあ、最近はちょっぴり態度も軟化して、「いいよ。代わりにヘビナワさん(仮名)に来てもらうから。」ということになって、いや、僕の上司のヘビナワさん(仮名)も、どうやら石垣島には行く心積もりであるようなんですが、ここはひとつ、部下のために犠牲になるべきだと思うんですよね。上司なら当然、そうするべきであります。寿司も奢ってくれないような上司は、そういうところで償うのが本筋であるわけでして、しかもこの人、今週はリフレッシュ休暇ということで、4日間も仕事をサボっていたんですよね。あんたがストレスの根源なんやて!こっちがリフレッシュしたいくらいやん!…と思わずにはいられませんでしたが、ま、いないほうが静かでよかったんですけどね。 で、昨日、久しぶりに出勤してノコノコと現場を覗きに来たので、「どこに行ってたんすか?」と聞いてみたら、「ここより気温が5度くらい低いところ。国内やけどな。」などとホザいておりました。ああ、それはよかったですなぁ。こちらは毎日、クソ暑いところで働いていたんですけどね。さぞやリフレッシュしたことでありましょうなぁ。あまりにもリフレッシュし過ぎて、いつにも増してハイでウザいキャラと化しておりましたが、今週は北海道、再来週は沖縄でありますかぁ。でもまあ、お土産に 「白い恋人」 を買ってきてくれたら許してやってもいいかな?…と思ったんですが、事務所に戻っても机の上には何も置いてありませんでした。その代わり、所長の机の上には “あんずガレット” が置かれておりました。ちなみにこれ、僕が4月に“あんずの里”に行った時に買ってきたものなんですが、確か賞味期限は10日間ほどではなかったかと。もしヘビナワさん(仮名)が僕の代わりに現場に出てくれないような事態になれば、所長の机の上からヘビナワさんの机の上に、こっそり置き換えておこうかと思っております。

 で、昨日、事務所に戻るとですね、会社のみんなの心は完全に石垣島へ飛んでしまっておりました。オプショナルツアーの申し込み期限が昨日までということだったので、やむを得ないところではあるんですが、ちなみに文書で配布されたオプショナルツアーの内訳はこんなものだったんですけどね。

 A : 西表島・由布島・竹富島3等周遊コース(1番のお薦め)

 “3等周遊”というのが何だかシケてますなぁ。例えば一号館グループの“年末どんどん抽選会”の賞品は1等でも自転車という大変シケたものなんですが、3等ではせいぜい、サンジルシの醤油がいいとこ?…という感じですよね。ま、これは恐らく“3島周遊”の間違いではないかと思われますが、“SARS(新型肺炎)問題”で中止になった去年の段階でも、確か同じ間違いをしてませんでしたっけ?…と思って調べてみたら、やはり ここ にその時のネタが書かれておりました。“豪華4等めぐり”…と、多少違った誤字ではあるんですけどね。“豪華”と“4等”の間にギャップがある分、前回のネタのほうがよかったかも知れません。で、昨日、所長とヘビナワさんの間で話題になっていたのはですね、「うちの年寄りをどうするか?」という問題だったようなんですが、いや、その年寄りというのがいったい誰のことを意味するのか僕にはよく分からなかったんですけど。ま、何となくだいたいの見当はつくんですけどね。で、結論としては、どこか適当なオプショナルツアーに放り込んでしまえ!…ということになったようなんですが、前述“”の “西表島・由布島・竹富島3等周遊コース(1番のお薦め)” と、“B : 西表島・由布島早まわりこーす” と、 “C : 西表島・由布島・小浜島・竹富島4島コース” と、“D : 西表島・由布島・小浜島3島周遊コース” のうち、どれにするかでかなり悩んでいた模様です。どうしてBのプランだけ“早まわりこーす”と平仮名になっているのか?…という点を差し引けば、どれも似たようなもので個人的にはあまりソソられるものがありませんなぁ。ちなみにうちの所長は“西表”とことを、“にしおもて”と発音しておりました。“にしおもて”を連発して、“いりおもて”なんですけど。…と、ツッコミを入れられておりました。ツッコミを入れられて、「読めんような難しい漢字を使うなっ!」…と逆キレしておりました。で、各プランを詳細に検討した結果、要は小浜島の “ちゅらさんロケ地” を組み入れるかどうか?…という1点に問題は集約されたようなんですが、「あの年寄りがNHKなどという高尚なものを見ているとは思えんしぃ。」…という所長の一言で、小浜島は省かれることになったみたいですね。ああん、“ちゅらさんロケ地” 見たかったのにぃ。…と、年寄りが拗ねて、グレちゃわないことを願わずにはいられません。

 あとはえーと、“E : 石垣半日シュノーケル・半日ダイビング” と、“F : 石垣無人島カマヤ島ピクニック” ですかぁ。無人島というのはいいですよね。“むじんくん”でお金、借りたい放題やん!…みたいなイメージがあって、大いにソソられるものがあります、いや、きっと無人島には“むじんくん”がないような気もするんですけどね。設置したところでそんなに客が来るとも思えないしー。 ちなみにこの“カマヤ島”には少しソソられるものを感じたのでちょっとネットで調べてみたんですが、どういうわけだかヒット件数は皆無。これはおそらくアレですな。“3等周遊”とか“早まわりこーす”とか、不適切な変換や無変換を連発している文書のことでありますので、きっとどこかが間違っているに違いありません。…と思って、試しに“カマヤ鳥”で検索してみたんですが、ヒット件数はやはり0件。ああん、“カマヤどり”でもなかったかぁ。ちょっぴり“雨宿り”と語感が似ていて、いいかな?…と思ったんですけどね。となると“(しま)”と“(とり)”の間違いではなく、“カマヤ”という片仮名3文字の順番が間違っているんじゃないか?…と思って、今度は“マカヤ島”でチャレンジしてみたんですがやっぱり駄目で、試行錯誤の結果、どうやら“カヤマ島”というのが正解らしいということが判明しました。加山雄三の島…と覚えておくといいかも知れませんね。ちなみに正式には“嘉弥真島(かやまじま)”と言うらしいんですが、これだと何だか漁師のオッサンがアジをクサヤにでもしていそうなイメージがあって、ちっともリゾートらしさが感じられません。やはり“カヤマ”と片仮名にしておいて正解でありましょう。小浜島から船で10分くらいのところにあるようで、ちなみにオプショナルツアーの料金は“海水浴コース”で6000円、“シュノーケルコース”で10000円だそうです。シュノーケルが付随するだけで4000円アップというのは、ちょっと高すぎやしませんかね?あんなもの、ミスタートンカチへ行けば980えんくらいで売ってるような気もするんですが、あるいはちゃんとガイドが付随して、“正しいおさかなの眺め方”とかをレクチャーしてくれるのでありましょうか? ちなみに“石垣島半日シュノーケル”のほうは5500円と、かなりリーズナブルになっておりますな。“半日ダイビング”のほうは11000円と、けっこうなお値段なんすけど。

 ダイビングというのも悪くないかな?…という気もするんですけどね。少なくとも、カラス天狗よりはマシぃ?…という思いはあるんですが、それにしても半日で11000円というのはちょっと高いですよね。11000円もあれば“モロッコヨーグル”がいったい何個買えると思いますか?1個21円(税込)だから、えーと・・・、523個はいけまっせ。半日間でモロッコヨーグルを523個も食べれば、きっと口の中がクソ甘ったるくなって気持ち悪いだろうな。…ということは容易に想像がつくんですが、もうちょっと安いツアーというのは無いものなんすかね?半日で980えんくらいだったら、体験してみてもいいかな?…という気はするんですけどね。値段さえ安ければこの際、インストラクターの先生がダイビングのライセンスを持っていないくらいの不備には目をつむりたいと思います。そもそも僕は水の中に入ると、ついつい目をつむっちゃうタイプでしたからね。小学生の頃、水泳の授業でよく、「水の中で目をつむっちゃ駄目よぉ。」…と注意されたものです。そこで担任の先生が気を利かせて、「しょうがないなぁ。」と言いつつ水中で胸を谷間でも露出してくれたら、僕はバッチリと目を見開いていたと思うんですけどね。いや、当時の担任の先生は50を越えたおばさんだったので、そんなことをされた日にゃ、一生涯プールというのがトラウマになってたような気もするんですけど。とまあそんなことで、石垣島では正式な営業許可を取っていない格安の体験ダイビングでも探してみようかと思っているんですどね。ダイビングだけに、モグリでもOK!?…みたいな。

 ということで、今日はおしまい。

 ということで今日はボビー・ハッチャーソンなんですが、ダイビングだけはいくら安くても、怪しい業者だけはやめておいたほうがいい気もしますよね。万一、水面に上がってこれなくなって命を落とすようなことでもあれば、一生浮かばれませんもんね。僕の人生、沈みっぱなしや…みたいな。とまあ、そんなこんなでボビ・ハチなんですが、今回は 『オブリーク』 というのを選んでみました。ボビ・ハチはこのコーナー以外にも“マイ・コンピ”のほうでやっておりまして、このアルバムもガイシュツ?…という気がしたんですが、 ( jazz giant artist index ) のほうにはなかったから、たぶん大丈夫なのではなかろうかと。ちなみにコンピのほうではこのように紹介されておりますな。

 なんとなく冴えないジャケットから推測するに、おそらく「演奏当時はオクラ入り」というアルバムでしょう。ボビ・ハチはGジャンなんか着ちゃってます。髪形も若干、上方漫才風ですね。どんな髪形や!しかし、見た目の「しょぼさ」とは裏腹に、演奏のほうは悪くありません。ハービー入りのカルテット編成はあの 『ハプニングス』 と同じで、大いに期待が持てますねぇ。

 ということで、相変わらずあまり大したことは書いておりませんな、当時の僕。当時の僕はまだライターが本職ではなくて、杜氏をしてましたからねぇ。…って、すぐに嘘ばっかり書くしー。で、1曲目はアレですね。ボビ・ハチのオリジナルで、 「ティル・ゼン」 という曲です。 “ティル・ゼン”というのはアレですね。アトムグループの麺類系和食レストラン…って、それは“ティル・ゼン”ではなくて、“えちぜん”ですかい。いや、後半の“ぜん”しか合ってない上に、話題がむちゃくちゃローカルなんですけどね。ちなみにアトムグループというのは“アトムボーイ”という回転寿司を中心に展開している外食産業なんですが、寿司なのにどうしてイメージキャラが鉄腕アトムなのか、今ひとつ了見がよくわからないところがあるんですけどね。ちなみにうちのおかんは“アトム寿司”と呼んでますけどね。おばさんというのは概して横文字系には弱いですからねぇ。ちなみに出前専門の“すし王”という店もあるみたいです。何だかいいですなぁ、“安寿とすし王”みたいで。で、「ティル・ゼン」でありますが、これはアレですね。コンピのほうに、ボサノバ風のリズムにのった、とっても爽やかな演奏。ソロ1番手のハービーがこれまたよろしいです。…と書いてあるとおり、ボサノバ風のリズムにのった、とっても爽やかな演奏に仕上がっております。何というかその、ターンテーブルに針を落とした瞬間、ボビ・ハチの世界に引きずり込まれて“しりこだま”を抜かれちゃうような。いや、僕のうちにあるのはCDなので、正確にはレーザー光線を照射した瞬間…ということになるんですけどね。テーマ自体はAA形式の極めてシンプルなものなんですが、モーダルでいて知的で、それでいてトンテキなとてもいい感じに仕上がっております。美味しいですからねぇ、トンテキ。僕はカクテキよりも好きですね。あんなもの、所詮は大根のキムチですからね。で、ソロ先発のハービーがまったくもって実に素晴らしい出来でありますな。この人はリーダー作よりもサイドに回った時のほうが凄い。…てなことをよく言われますが、これもその典型的な一例ではないかと思われます。淡々としているようで、その実、とてつもなくエモーショナルで、ウエイン・ショーターの 『スピーク・ノー・イヴィル』 でのプレイを彷彿させるものがあります。続くハッチャーソンのソロも傾聴に値する御開帳。…といったところでありましょうか。ヴァイブのソロがやや短めで、すぐテーマに戻っちゃうところがやや物足りない気もするんですが、まずは上々の滑り出しだじょー。…ということが言えるのではなかろうかと。

 で、2曲目です。 「マイ・ジョイ」 もハッチャーソンのオリジナルとなっております。やあ、みんな。女医プレイをエンジョイしてるかな?…といった世界を頭に描いていたんですが、想像とは少し違った感じの静かなバラードとなっておりました。わりとクールなタイプの女医さんなのかも知れませんね。ヴァイブとピアノの絡みで演奏されるテーマはちょっぴりミステリアスな感じで、そこはかとなくミラノ的な余韻が感じられたりもします。いや、あくまでも“そこはかとなく”なんですけどね。が、アドリブ・パートに入ると一転、やや小難しい系の60年代ジャズが展開されております。いや、あくまでも“やや小難しい”程度なので、聴いていて苦痛になるほどではないんですけどね。ソロ・オーダーはボビ・ハチ→ハービーとなっておりまして、次第に深みと凄みを増していくヴァイブから一転、リリカルなハービーが登場するあたりのくだりが僕は好きです。腹くだりというのは僕はあまり好きではないんですけどね。先日、調子に乗ってピーナッツをむさぼり食っていたら、やがて下痢になってしまったんですが、好きでもないのにどうして腹くだりになってしまうのでありましょうか?やっぱりピーナッツを食べ過ぎたせいですかね? とにかくまあ、1曲目と比べるとやや一般受けしなさそうな感じはあるんですが、次第に深みと凄みを増していくハービーのソロは相変わらずイッちゃってるし、高ぶった心をクールダウンさせるようなアルバート・スティンソンのベース・ソロも必聴モノであります。で、ややミステリアスでミラノ的なテーマに戻って、おしまい。

 3曲目はハービーのオリジナルです。「テーマ・フロム・ブロウ・ジョブ」…ではなくて、「テーマ・フロム・“ブロウ・アップ”」 という曲ですね。“ブロウ・アップ”というのはほとんど話題にも上らなかった感はあるんですが、ハービーが音楽監督を務めた前衛的な映画のタイトルでありますな。詳しいことは ここ を見てもらうといいんですが、何だかほとんど、すけべビデオの撮影風景のような感がありますよね。邦題も 「欲望」 だしぃ。ただ、主題歌のほうはさほどドロドロした感じのものではなくて、かといってもの凄い名曲というわけでもなくて、野卑と言えば野卑な、やや俗っぽい仕上がりのものとなっております。そして僕は今、やや胃がどーんとしております。いや、昼間、調子に乗って“ベビースター@ラーメンおつまみ(ラーメン&ピーナッツ)”を食べ過ぎましたからなぁ。いや、次回の 『おやつのじかん』 は“ピーナッツねた”にしようと思って、このところピー系おつまみにハマっているんですが、ラーメンおつまみが登場するところは今のところありません。亀田と春日井製菓あたりで落ち着くことになろうかと思います。で、演奏のほうはアレですね。まず最初にボビ・ハチのソロがあって、しかる後にハービーのソロが出る。…という形式になっております。曲自体がさほど好きではないのでかなり適当に聞き流しているんですが、ハービーのハイ・テンションなソロはさすがでありますな。何だかすっかりリフレッシュしちゃったヘビナワ所長代理のように、テンション高いですからね。ちなみにボビ・ハチのソロのバックではハービーが、ピアノ・ソロのバックではヴァイブが、それぞれテーマ由来の“ちゃーん、ちゃんかちゃーん♪”…というフレーズを繰り返していて、それがある意味、ちょっぴり近所迷惑なような気がしないでもありません。

 で、4曲目です。再びハッチャーソンのオリジナルに戻って、 「サブタル・ネプチューン」 でありますな。僕の選んだコンピでは1曲目とこの曲が選ばれているわけなんですが、なるほど、いかにもさば好みの曲調でありますな。 「ティル・ゼン」 同様、軽いボサノバ風のリズムが耳に心地よく響きます。ボッサ好きですからねぇ、僕って。バアサンはあまり好きではないんですけどね。可愛い系のおばさんというのはさほど嫌いではなくて、ストライクゾーンは8歳くらいから40代後半くらいまでなら大丈夫なのではないかと。…って、かなり両極端なマニアではあるんですけどね。で、演奏のほうはアレです。ボビ・ハチ、ハビ・ハン共に、大いに盛り上がっていてよろしいですなぁ。特にハービーのソロの後半部分は自分の弾いたフレーズに触発されてどんどん発想が膨らんでいく“1人インタープレイ”みたいな感じになっていて、相変わらずのテンション高井(日系3世@ロスアンゼルス在住の47歳)…みたいな。いやあ、やっぱりいいですなぁ、ハービーは。今度の参議院選挙は公明党に投票しちゃおうかな?…と思ってしまうくらい、彼の学会員スピリットが存分に発揮されているナンバーと言えるでありましょう。で、5曲目です。ここから2曲はジョー・チェンバースのオリジナルが続くんですが、ジョー・チェンの作品というのはもの凄くリリカルで心に染みるか、もの凄く前衛的で意味不明かの両極端なんですよね。で、5曲目のアルバム・タイトル曲の 「オブリーク」 はアレです。典型的な後者のほうでありまして、本アルバムで唯一の失敗作であると言えるのではなかろうかと。いや、人によってはこれを最高傑作だと評するであろうことは承知の上なんですが、個人的には“野心的な作品”にはまったくついていけないタチでありまして。。。ヤシガニというのも駄目ですね。八重山諸島の名物らしいんですが、さほどソソられるものは感じられません。

 ということで、最後の曲にいっちゃいましょう。 「ビー・セクショナル」 。これはアレです。三田村邦彦的な見た目からは想像もつかないジョー・チェンのリリカルな一便が存分に発揮されたナンバーとなっておりまして、いや、あんな顔してよくこんな梅宮アンナ的な曲が書けるものですなぁ。…と、演奏を聴く前から勝手に想像を膨らませて原稿を書き進めていたんですが、いざ実際に聴いてみたら、さほど感心するような出来ではありませんでして。ま、リリカルと言えば確かにそう言えなくもないんですが、思っていたよりもかなり“野心系”に振られた作風となっておりました。 『コンポーネンツ』 のB面もそうだったんですが、どうもジョー・チェン系は僕の好みではありませんなぁ。ということで、最後のほうでやや印象が悪くなっちゃいましたが、いや、4曲目までは完璧だったんですけどねぇ。…というのが結論でありますな。おしまい。

【総合評価】

 いやあ、4曲目までは完璧だったんですけどねぇ。…ということで、ラスト2曲を捨てる覚悟さえあれば、かなり楽しめる作品に仕上がっております。ハービー好きの学会員にも、1番のお薦め♪


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