塩サバ物産(仮名)創立55周年記念沖縄慰安旅行、略して“ゴーゴー沖縄”の続きです。えーと、どこまで話が進んでましたっけ?来年の塩サバ物産(仮名)創立55周年記念の慰安旅行の行き先が沖縄・石垣島に決定し、シュノーケリングは楽しい。…と、そういうところまで話が進んでいたような気がしますね。で、石垣島というのがいったいどの辺にあるのか?…ということが今ひとつよく理解出来てなかったので、調べてみました。わかりました。ほとんど台湾ですな、こりゃ。地図でいうと このあたり です。台湾のすぐ隣というのはちょっと以外でしたな。というのも、沖縄と言えば“南の島っ♪”といったリゾート気分が満点なんですが、台湾にはあまりそういうイメージがありませんもんね。何かこう、農協(現・JA)のおじさんが「台湾だで。ひゃっひゃっひゃ。」とニヤけているような印象、あるいは「挽肉がドンブリの底に沈んで、食べにくいぢゃないか!」といった悪いイメージしか浮かんでこないわけでありますが、いや、後者は台湾ラーメンの話なんですけどね。最初のうちはカタマリになっているのですっかり安心していると、食べているうちに次第に解けてきて、ふと気が付けば挽肉はミジミジになってドンブリの底へ。レンゲでも箸でも掬うに掬えず、当初予定した分量の30%ほどを何とか口に運んだ時点で「もう、いいっ!」という捨て鉢な気分になってしまい、ドンブリの底には大量の挽肉が放置されるハメに。あれ、もうちょっと何とかならんものですかね?ハンバーグみたいにしっかり“つなぎ”で固めるとか。あるいはドンブリに残留した挽肉をザルにあけて再利用しようという店主側のリサイクル精神を反映したものなのかも知れませんが、いずれにせよ僕は台湾ラーメンにはあまり好意を持っていないというのが実情でありまして。
で、八重山諸島が緯度的にはハワイのホノルルとほとんど同位置にある…というのも、ちょっと意外でした。いくら南のほうとはいえ所詮はニッポンだから、ハワイのほうがずーっと南にあるものだとばかり思っておりました。ハワイ、たいしたことないぢゃん。…といった感じですね。山陰のほうにもありますしね、羽合(はわい)温泉。昔、桑名にも“キャバレー桑名ハワイ”なんてのもありましたし、しかし先ほどの“八重山諸島位置図”、よく見直してみると縮尺が無茶苦茶じゃないですかい?西表島、九州よりデカいですもんね。ま、この位置からだと九州は遥か遠くにあるから小さく見えるという側面もあろうかとは思いますが、この位置図を見ながら前回紹介したオプショナルツアーの企画を再チェックしてみると、「なるほど。」と思わせるものがありますね。例えば「3島めぐり 西表・由布島・竹富島1日観光」。僕は“竹富島”というのを琵琶湖の北のほうに浮かんでいる“竹生島”と勘違いして、企画にちょっと無理があるんぢゃないか?…と懸念していたんですが、なるほど、石垣島のすぐ近くにある島だったんですな。もうひとつの「豪華4等めぐり」(←原文ママ)というのだと更に“小浜島”というのが追加されるようですが、この島はこの地図ではどこにあるのかよくわかりません。あるいは福井県の小浜あたりの沖に浮かんでいるのかもしれませんが、たぶん違うでしょう。“おばま”じゃなくて“こはま”と読むみたいだし。ちなみにこの島は「ちゅらさん」の主要なロケ地だったそうですが、ちなみに桑名では小さめのハマグリの時雨煮のことを“小ハマ(こはま)”と呼んだりします。“キャバレー桑名ハワイ”といい“こはま”といい、桑名と八重山諸島というのは意外にも深いつながりを持っていたのでありますなぁ。…って、ぜんぜん関係ないですかい。
で、まったくソソられるものがない数々のオプショナルツアーの中にあって、僕が頼んだのは「石垣全日空ホテル&リゾート “レジャーパスポート”」というヤツであります。今回の旅行では“石垣全日空ホテル&リゾート”というところに3泊することになっているんですが、わざわざホテルの後に“&リゾート”と付いているからには、何か娯楽施設があるに違いないと踏んだわけなんですけどね。で、おそらくこの“レジャーパスポート”というのは“卓球台使いたい放題!囲碁・将棋指したい放題!”といった、まさに夢のようなリゾート気分を味わえるものではないかと期待しているんですが、いや、卓球台は使いたい放題でもピンポン玉は1時間100えんだったりするのかも知れませんけどね。ならば自前で“マイ・ピン球”を持っていくだけの話でありますが、詳しく調べてみるとこの“レジャーパスポート”というのは、なかなかいけそうな感じですな。このパスポートで利用出来るアクティビティは大きく分けて“フィールドスポーツ”と“ビーチメニュー”があって、前者ではゴルフショートコース、レンタサイクル、テニス、パターゴルフなどなど。ま、個人的にはどれもこれも「どーでもいいな。。。」といった感じでありますが、いや、中学時代に軟式ながらテニス部に所属していた僕としては「軽井沢でテニスというのも悪くないかな?」という気もするんですが、石垣島ですしね。石垣島でテニスというのは何となく“ひとり寂しく石垣に向かって壁打ち”といったイメージがあるので、ここはやはり“ビーチメニュー”に期待することに致しましょう。僕は“ぴちぴちギャル”というのがけっこう好きなんですが、ビーチにたむろする“びちびちギャル”も嫌いじゃないですからね。あ、太字にしたら“ぴ(pi)”と“び(bi)”の違いがわかりにくくなっちゃいましたね。ま、それはともかく“ビーチメニュー”に目を通してみると、
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すいません、“石垣全日空ホテル&リゾート”の公式サイトからソースをパクりました。泊まりにいくとき、手土産にサンジルシの醤油を持っていきますので、許してくださいね。で、この表で“★”が付いているものに関しては“レジャーパスポート”があれば使いたい放題!…ということになるようです。ホテル滞在期間中有効の“レジャーパスポート”が8000円、1日だけの“1DAYパスポート”が5000円(←いずれもハイシーズン)だそうです。たった8000円で3日間、“ショートチェア”で寝たい放題、“ビーチパラソル”立てたい放題っ!…は、まあどうでもいいとして、ウインドサーフィン乗りたい放題っ!…というのはいいですなぁ。ただこういうリゾート地の場合、器具がもの凄くしょぼいという危惧があるんですよね。グアムのツアーで行ったところはセイルがヘナヘナだったし、ハワイでやった時は“紐付き”だったしー。グアムのビーチでは「足漕ぎボートからペダルを外して、無理矢理セイルを付けてみたのぉ♪セイルは持ち上げるのが楽なように、わざわざ破っておいたのぉ♪」といったシロモノを強引に“ウインドサーフィンっ!”と言い切ってレンタルしてましたしね。こういうリゾート地ではほとんど“言ったもん勝ち”なので油断はなりませんが、“石垣全日空ホテル&リゾート”の場合、ある程度は期待が持てますね。わざわざ“ウインドグライダー(初心者用ウインドサーフィン)”なんてものを用意しているからには、ちゃんとした初心者用でないウインドサーフィンもあるはずだし、“ロング・ショートボード”と明記してあるのも何だかソレっぽいです。ちなみに“ウインドサーフィン・スクール”も90分5000円でやってるようですが、なーに、おじさんにまかせなさい。ぎゃる系に限り、特別料金“胸の谷間チラリ♪”でお引き受け致します。3日間、みっちり面倒見させて頂きます。あ、ちなみに今回の旅行は配偶者・親・子供に限り、同伴者1名の料金は全額会社負担となります。籍さえ入れちゃえばこっちのものです。誰か、希望者はいませんかー?
ということでマイルスっす。マイルスの『マイルス・スマイルズ』っす。このアルバムは何といってもタイトルがいいですよね。僕が「タイトルがいい。」とする判断基準は「韻を踏んでいるかどうか?」という一点に尽きるわけでありますが、『マイルス・スマイルズ』。見事といってよい出来であります。で、僕がこのコーナーで取り上げるかどうかの判断基準は「ジャケ絵を書くのが楽か?」という点がかなり大きなウエイトを占めているわけでありますが、その意味でもこのアルバムは合格点です。この時期(60年代、ショーター&ハービー入り)のマイルスのアルバムでは、個人的にはこの『マイルス・スマイルズ』と『E.S.P』の2枚が好きなんですが、ジャケットを見比べてみた結果、即座に答えが出ました。ジャケ絵的には『ネフェルティティ』も捨て難いか?…という気もしたんですが、バックを黒く塗るのが面倒そうなのでヤメました。いずれにせよ、気分はもうすっかり石垣島に飛んでしまっているので、あまり気が入りません。このままこの状態が来年の7月まで続くことになろうかと思いますが、ということで1曲目です。「オービッツ」。アメリカやヨーロッパの事情に詳しい?…って、それは「欧米通」ですな。英語に堪能な河島英語みたいなキャラですかね?…って、思いっこりスベりましたけどね、アレ。で、これはショーターの曲でありますな。「ショーターには実は作曲の才能がなかったんだよね。がははは。」…というのはジョー・ザビヌルの発言らしいんですが、そのザビヌルは「何を言い出すんだ、このハゲは。」…と、ラズウェル細木に書かれておりました。ラズウェル先生には一度だけ掲示板にカキコしていただいた恩義もあることだし、僕もラズウェルの意見に全面的に賛成、ハゲには反対。…という立場を取るわけでありますが、いい曲を書きますからね、ショーター。が、この「オービッツ」はいけません。わけわかんないですもんね。が、テーマに続いて飛び出してくるマイルスのソロはかなりイイです。一言でいうと“熱い”です。二言でいうと“熱くてホットです。鼓舞するかのようなトニー・ウイリアムスの叩きっぷりも熱いです。ジミー・コブの地味な鼓舞に対し、トニーのタイコには凄みがありますよね。トニー谷のソロバンにも匹敵するテクニシャンぶりでありますが、続くショーターのソロはまあまあですかね?その次のハービーは更にまあまあです。いや、悪くはないと思うんだけど、それほどよくもない。そんな感じです。で、テーマに戻って、おしまい。アルバム1曲目にしては今ひとつ印象の薄い演奏なのでありました。
で、2曲目の「サークル」は、これはいいですね。バラードです。ショーターの曲かと思ったらマイルスのオリジナルなんですな。ただこの人の場合、「オレの曲はオレの曲、メンバーの曲もオレの曲。」みたいなところがあるので油断はなりません。「コルトレーンの“オレ”な。アレもな、実はオレの曲アルな。」と、マイルスが親しい友人に中国人風の口調で語っているのを耳にしたことがある。…という、とあるあまり信用のおけない信用調査機関からの情報もあるくらいですからね。で、僕はこの手の暗いバラードを吹くマイルスが大助であります。いや、大好きであります。背筋がゾクゾクするよね。…と、うちのおかん(←童謡好き)も言っておりましたが、あるいは熱からくるただの悪寒かも知れません。マイルスがワン・ホーンでクールにテーマを歌い上げ、なんとなく数フレーズ吹いた後、ショーターにスイッチします。で、この翔太クンのソロが絶妙でありますな。ショーターの登場と同時にトニーはブラシからスティックに持ち替えて、テンポも速めになりますが、ミステリアスなムードは彼奈良では。いや、彼ならでは。奈良は関係ありませんね。で、ハービーのソロの途中からトニーは再びブラシに転じて、テンポもバラード調に戻ります。でもってハービーのソロはリリカルです。書くのが面倒なのであまり細かくは触れませんが、聴けば聴くほど実にいいプレイでありますな。伊達に枕元に大日如来を立たせてるワケぢゃないぞ。…みたいな。いや、関係ないですけどね。大日如来が立ったのはもうちょっと後の話だしー。で、テーマに戻って、おしまい。最後にマイルスが何かぶつぶつ言ってるのが最高にカッコいいです。
で、3曲目。このアルバムと言えば、これでしょう。ショーターの「フットプリンツ」。いや、決して分かりやすいとか、日本人ウケのする曲というわけではないんですが、演奏の質としては実に凄いものがあります。60年代マイルスを代表する1曲…と言って語弊があるなら、60年代マイルスを代表する100曲のうちのひとつ…と、ここまで間口を広げておけばどこからも文句はこないでしょう。五平餅、美味しいしー。いや、“安曇野スイス村”の五平餅は今ひとつやった。…と、塩サバ2号が言ってましたけどね。で、この演奏のどこが凄いって、究極的にはトニーのドラミングに尽きますかね?激しいリズムに鼓舞されて、マイルス、ショーター、ハービーが熱いソロを繰り広げます。…って、簡単に言ってしまえば、そんだけ。で、4曲目の「ドロレス」はショーターの曲です。タイトルはもちろん“泥レスリング”の略でありましょう。僕はどちらかと言うと“泥レス”よりも“金粉ショー”のほうが好きなんですが、曲自体もかなり意味不明ですね。テーマはショーターのワン・ホーンで始まって、すぐにテナーとトランペットのユニゾンになる。…といったパターンなんですが、とか言ってるうちにすぐ終わっちゃうほどシンプルで簡潔なものであります。で、すぐにマイルスのソロへと突入していくわけでありますが、いや、もう吹きまくりぃ。「加藤鷹の潮吹き講座」も真っ青…といった感じなんですが、ライブ以外でこれほどまでに無心に吹きまくるマイルスというのも珍しいんじゃないですかね?続くショーターのソロが大人しく思えるほどでありまして、3番手のハービーなんか、まるっきり“紳士的”ですもんね。ロン・カーターは盆栽好きですけどね。いや、関係ないですけど。
で、5曲目。このアルバムと言えば、これでしょう。エディ・ハリスの「フリーダム・ジャズ・ダンス」。「フットプリンツ」と並ぶ2枚看板でありますが、いやこれ、超有名なわりには何だか意味不明な曲なんですよね。少なくとも巷のジャズ・ダンス教室にはまったくもって不似合であることは間違いなく、ま、リズミカルでおもろい曲。…ということは出来るかも知れませんけどね。で、マイルス、ショーターともそのソロにはテーマ・メロディの断片を取り入れたりして、ま、おもろいと言えばおもろい演奏に仕上がってはいるんですけどねぇ。ハービーのコンピングがまるでエレピのように聴こえるのも一興かと思います。でもって月の家は円鏡です。はい、本格的に書くことが無くなってきましたね。で、アルバムの最後を飾るのはジミー・ヒースの「ジンジャー・ブレッド・ボーイ」。ジミー・ヒースという人は言わずと知れた“ヒース3兄弟”の一員で、ファンキーな曲作りや洒落たアレンジには定評のある人なんですが、この「生姜色のパン少年」(←翻訳ソフトでこう出ました。なかなかいい訳だと思いました。)は、彼にしては珍しく変な曲でありますな。ま、とにかくマイルスは気持ちよくラッパを吹きたいがためにこの曲を選んだのでありましょう。聴いてる分にはもうちょっとでも、吹いてるほうにしてみれば何となく楽そうですもんね。おかげをもって、実に激しい“Blow Job”です。“打撃仕事”とか出てきて、ぜんぜん駄目でしたけどね、今回の翻訳ソフト。ということで、今週はおしまい。
【総合評価】
グループ・エクスプレションより、いちトランペッターとして無心に“blow”することにヨロコビを覚えるマイルス(60年代版)…といった感じのアルバムですね。さしものショーターやハービーの存在感が希薄に思えてしまうほどの気迫に溢れたマイちゃんが堪能できます。『フォア&モア』とか好きだったら、それなりに楽しめるかも知れませんが、内容的にはかなりハードなので、「暢気に笑ってる場合ぢゃない!」という気はします。