【アルバム名】
POINT OF DEPARTURE (IMPULSE)
【リーダー名】
GARY McFARLAND (1963/9/5,6)
【パーソネル】
WILLIE DENNIS (tb) RICHIE KAMUCA (ts,oboe) GARY McFARLAND (vib)
JIMMY RANEY (g) STEVE SWALLOW (b) MEL LEWIS (ds)
【収 録 曲】
PECOS PETE / LOVE THEME FROM DAVID AND LISA / SANDPIPER /
AMOUR TORMENTOSO / SCHLOCK-HOUSE BLUES / I LOVE TO SAY HER NAME /
HELLOW TO THE SEASON
【内   容】
 今年も残すところ、あとわずかとなりました達郎。今年の「塩通」も今日が最後 ですな。今年最後の…ということになれば、書くことはもう決まってますね。「じゅう だいネタ」です。今年の10大ニュースだとか、この1年の重大ニュースだとか、年末 年始渋滞情報とか、重態患者の今日の容態とか、10代女性“今日のぱんつ”だとか。 あ、「紅白歌合戦、今年のみどころ」という特集記事も欲しいですね。今年の山川鱧の 衣装はどんなのカナ?と楽しみにしている人も多いでしょう。出場しませんけどね、山 川ハモ。あ、山川艶っていうのもイイかも知れませんね。島羽一郎を山川艶(つや)と 改名して「ハモツヤ・コンビ」として売り出しましょうかね?売れないでしょうね、き っと。プロモーションに3億円もの大金を費やしながらまったく売れなかった山川艶は 多額の借金をかかえ、「カラダの一部を売ってでも借金を返せ!」と凄まれ、やむを得 ず名前を山川體(からだ)に変えるのでありました。ということで今年の重大ニュース (その1)「商工ローン」問題。最初「カラダを売ってでも…」というフレーズを聞い たとき、おっさんにそんなもん要求して、なにがうれしい?と思ってしまいましたけど ね。マニアの犯行か?とか。でもこれ、「腎臓を売れ」という意味だったんですねー。 こわいですねー。僕だったら思わず「砂肝ぢゃだめ?」とか聞いちゃいますねー。
 
 はい、次。世間ではもう「なかったこと。」として処理されているようですが、 個人的には「降ってこなかった恐怖の大王」問題を取り上げてみたいと思います。せっ かく“恐怖の”という、おどろおどろしい形容を冠しておりながら次に“大王”という オチャメな言葉を持ってきたがために、人々にほとんど恐怖心を与えなかった“恐怖の 大王”。つけめん大王に毛がはえた程度のものではないか?と人々から軽く見られてい た“恐怖の大王”の正体に関しては、専門家の間では様々な説が取沙汰されておりまし た。「空から降ってくる」というので宇宙・天文関係の説をとなえる人が多かったです ね。巨大な隕石が地球にぶつかるとか。ロシアかどっかの人工衛星「カッシーニ」が墜 落するという説もよく目にしました。プルトニウムをいっぱい積んでいるから落ちると 大変だと。いや結局、落ちませんでしたけどね。私はこの説を唱えていた人に対し、激 しい口調で「落ちなかったぢゃないか、カッシーニ!」と詰め寄ってみたんですが、彼 らはただただ「おっカッシーニぃ?」と首を傾けるばかりでありました。
 
 うん、今年最後を飾るにふさわしいシャープな切れ味のネタでしたなぁ。では最 後に「猫とゲロ」について考えてみましょう。いや、今日の朝、ごはんを食べていたら ウチで飼っているスータロー(老齢)がゲロを吐きまして。思わず、子供時代に目撃し た「八百屋の猫ゲロ」について思い出してしまいました。私の親戚が近所で八百屋を営 んでいるということは前にも書きましたが、その八百屋を仮に「八百屋A」とすると、 その八百屋ではない「八百屋B」のほうでその事件は起きました。ぼくがその「やおや ・びぃ」の前のろじょうでお友達とあそんでいると、その店でかわれているらしいねこ が1ぴき、やってきました。そして、店さきにならべてあるやさいの上にすわりこみま した。「あ、ネコやー。」と思いながらそのねこのきょどうをかんさつしていると、そ のねこは「けっ、けっ!」という声をあげたかと思うと、売り物の“ぴーまん”の上に ぴゅっ!と「げろ」を吐いて、そのまま何事もなかったかのように北のほうへと去って いきました。路上だから他にいくらでもゲロを吐くのにふさわしい場所があるのいうの に、わざわざ売り物の“ぴーまん”の上に吐くとは躾がなっとらん!と、僕は思いまし た。おしまい。
 うん、わざわざ思い出して書くほどのこともない、どうでもいい話でしたね。と いうことで、では最後にプラナリアの話を書いて今年の前半部分を終えることに致しま しょう。先日ラヂヲを聞いて鱈ね、“ぷらなりあ”の話をしていたのー。この“ぷらな りあ”っていう生き物はね、10個くらいに切り刻んでも、そのひとつひとつがまた“ ぷらなりあ”として再生するんだってー。すごいよねー。でね、『切っても切ってもぷ らなりあ』という本を書いたおぢさんが言うには、“ぷらなりあ”っていうのは水の中 に住んでいる体長1せんちほどの蛭みたいな格好の生き物なんだってー。いや〜ん、ヒ ルぅ!気持ち悪いのぉ。。。でもね、虫めがねで拡大して見てみると“寄り目”があっ て、とってもカワイイお顔をしてるんだってー。カワイイ顔ぉ?ヒルみたいでカワイイ 顔って言われてもねぇ。。。わたし、今いち納得いかなかったから、さいとで“ぷらな りあ”を調べてみたのー。そしたら頭の部分をちょん切られた“ぷらなりあ”の写真が あったのー。いや〜ん、ホントにかわいい〜っ♪来年は「ぷらなりあLOVE」で行こ う!そう心に誓ったのでありました。おしまい。
 
 @ さ、ゲイリー・マクファーランドです。キリがいいのでヴァイブ編はこれで おしまいにして、来年からは新しいシリーズにしましょうね。ばいぶ好きのみんな、今 まで読んでくれてありがとうなのぉ♪ということで下痢マック。この人はヴァイブ奏者 としてよりもアレンジャーとしての活躍のほうがよく知られているわけなんですが、そ んな下痢マックの“ヴァイブぷれい”に光をあてたのがこの『ポイント・オブ・出っ歯 ちゃん』というアルバムでござんす。アンドリュー蛭にも同じタイトルのアルバムがあ りましたね。蛭くんも「アンドリュー・ぷらなりあ♪」っていう名前だったら、もうち ょっと一般的な人気にも恵まれたかもしれませんね。で、この下痢まっく盤『出っ歯ち ゃん』のパーソネルを見てみると、ふんふん。“立地髪結いか”が入ってるんですね。 あと、ウイリー・デニスというボントロ奏者と、ギターの“地味霊煮”ですか。ピアノ がなくて、ベースは酢恥部スワロー、タイコはメル・ルイス。サドの上手うんと組んで ビッグバンドやってた人ですかね?参加者全員が白人のようで、逆アパルトヘイターな さばぴょんとしては、どうか?という感じですが、とりあえず聴いてみましょう。
 
 1曲目、「ペコス・ピート」。このアルバムは1曲を除いてすべて下痢マックの オリジナルなんですが、この曲もそうです。イントロのところを聴いて、「あれ、オル ガンおったっけ?」とパーソネルを見直してしまいましたが、おりませんよね、オルガ ン。これ、ギターの音なんすかね?で、イントロに続いてヴァイブとオーボエのユニゾ ンで、あまりジャズ的でないテーマが演奏されます。うーん、なんとも不思議なサウン ドですな。原盤の解説によれば「サウスウエスト的なカウボーイ風バラード」なんだそ うで。牛少年風?わたし、馬並み青年のほうが・・・。って、何を言っておる、そこの ヴァイブ好きムスメっ!やっぱり、ビッグインディアン?みたいな。で、不思議サウン ドのテーマに続いてトロンボーンがソロをとるんですが、これまたダーティなトーンと 変なフレーズが、とっても魔法少女ララベル。べららるら〜♪全体的にアレンジがきっ ちりなされた感じの演奏で、ここらあたりがマクファーランドなんですかね?はい、2 曲目。「デヴィッドとリサ、愛のテーマ」。フランク・ペリーが監督した映画の主題歌 だそうです。デヴィッドって、やっぱり鰈さん?だとしたらリサちゃん災難!「愛のテ ーマ」らしい、綺麗なバラードですな。前半部分はヴァイブとギターとベースの鳥男に よる演奏。激しいばかりが愛ぢゃないのね!ということをヴァイブ好き娘にわからせて くれるような演奏でございます。楽器編成は違えど、ちょっぴり M.J.Q風?で、間 奏らしきパートを挟んで、後半になるとホーン陣がバックでアンサンブルを奏で、下痢 マックの短いソロも聴かれます。室内楽的、冬はやっぱりおうちの中よね♪的な演奏で ございました。
 
 はい3曲目。「サンドパイパー」。タイトルは「いそしぎ」のことですね。「響 かないトライアングル?」みたいな音にはじまり、ヴィブラートかけすぎちゃう?
といった感じのヴァイブの音が聴かれ、オーボエとギターでテーマが演奏されます 。これまた、あんまりジャズっぽくない曲ですね。ヘンなおっさんの「わわわー♪」と いうコーラスも微かに聞こえます。あ、タイコが入ってインテンポになってからは俄然 ジャジーな雰囲気が上昇してまいりました。ウィリー・デニスに続いてリッチ・カミュ ーカのテナー・ソロが聴かれますが、これは「かなりイイ線」いってますね。「この作 品中もっともジャジーな演奏」という小川隆夫クンの解説に偽りなしです。続くマクフ ァーソンのソロはベースとドラムスだけをバックに行われますが、ここでのメル・ルイ スと酢恥部スワローの伴奏は、かなりフリーです。3者の「いんたーぷれい」を堪能し てねっ♪
 
 4曲目「アモール・トルメントーソ」。これはアレですね。「マイルスのギル物 」。あのイメージがありますね、なんとなく。ぜんぜん違うかも知れませんけどね。そ の後、演奏は隆夫クンいわく「スロー・ボッサのリズムになってさらに興味を増してい く」と。カミューカの吹くオーボエがエキゾチックなムードを、とか書いているうちに 、おっさんのヘンな「ふぁんふぁん♪」ハミングが始まりましたな。と思っているうち に、演奏が終わりました。聴きながらの同時進行は忙しいです。5曲目「シュロック・ ハウス・ブルース」。冒頭からメル・ルイスのドラムスが炸裂しております。テーマ自 体は人をなめたような曲調ですが、続くカミューカのソロはかなり良好です。ストップ タイムとラテンリズムを効果的に用いたウィリー・デニスのソロもオモロイですな。6 曲目「アイ・ラブ・トゥ・セイ・ハー・なめなめ♪」あのね、ケンくん。“NAME” は「なめ」ぢゃなくって「ねーむ」って読むのよ。あっ、そっかぁ♪って、誰なんだよ ?ケンくん。カミューカのテナーにジミー・レイニーのギターが絡み、そこにデニスの ボントロが絡むという、見ているうちに我慢できなくなって3Pに突入!といった感じ のアレンジがマクファーランドならでは。いかにもウエストコースト的なサウンドです な。個人的にはこういうの、あんまりタイプじゃありませんけどね。さ、残すところあ と1曲です。これを書いちゃえば今年はもう終わりです。ネタが浮かばなくて悔しくて 、夜な夜な涙で枕を濡らすこともなくなるわけです。夜な夜な「ドナドナ」を歌うこと もなくなるわけです。嬉しいなっ♪「ハロー・トゥ・ザ・シーズン」。クロージングに ふさわしいゆったりしたテンポで、くつろいだ演奏が堪能できます。ということで、皆 さん、よいお年を!
 
(「ぢゃづ・ぢゃいあんと」1999年版・おしまい♪)


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