- 【アルバム名】
- VIC FELDMAN ON VIBES (MODE)
- 【リーダー名】
- VICTOR FELDMAN (1957/9)
- 【パーソネル】
- FRANK ROSOLINO (tb) HAROLD LAND (ts) VICTOR FELDMAN (vib)
- CARL PERKINS (p) LEROY VINNEGAR (b) STAN LEVEY (ds)
- 【収 録 曲】
- FIDELIUS / SQUEEZE ME / SWEET AND LOVELY / BASS REFLEX /
- CHART OF MY HEART / WILBERT'S TUNE / EVENING IN PARIS
- 【内 容】
- やあ、みんなぁ。「鰻鯰」食べてるかな?川魚の王様&女王様と言えば、やっぱ
り鰻と鯰だよねっ♪それ、フツー、鮎とかとちゃう?あと、イワナとかヤマメとかぁ。
という意見は一切無視して、ニジマスくんの姿も見なかったことにして、ウナギとナマ
ズ。この2本立てで勝負してみようと思い鱒。あ、見なかったことにしようとおもった
マスが、こんなところに出てしまいましたね。で、先日、岐阜県は平田町の「お千代保
稲荷」の近くで現場労働に勤しんでおりました。通称「おちょぼさん」。とってもラブ
リーなネーミングだねっ♪って感じなんですが、その語源は意外と雄々しくて、室町時
代に八幡太郎義家の六男義隆が分家の際、父親から先祖の御霊を「千代に保て」と宝剣
を与えられ、これらを祀ったのが始まりといわれています。なんだそうで。京都の伏見
稲荷、愛知の豊川稲荷と並ぶ日本三大稲荷のひとつで、商売繁盛、合格祈願、縁結びの
ご利益があるんだそうで。なかでも「商売繁盛」が得意分野のようで、「オミズ関係」
のお姐さんに特に強く支持されているようであります。神社自体はチンケ極まりないち
っこいものなんですが参道はけっこう賑やかで、一昔前にタイムスリップしたような、
なんとも懐かしい風情が漂っております。毎月の晦日の晩にはオールナイト営業してい
るので、夜遊び・グレちゃった青少年の溜まり場としても最適だねっ♪で、この「おち
ょぼさん」の名物料理がグレ料理ではなくて、ナマズを始めとする川魚料理なのでござ
います。この平田町というのは長良川と揖斐川に挟まれた地域なので、魚としても川に
住むしか仕方なかったわけですな。中にはチャレンジャー精神旺盛なサカナもいて、こ
れからは陸の時代だぁ。オレは陸に上がるぞぉ!とか言って、場末でスナックのひとつ
でも構えたようとしたサカナもいたようですが、陸に上がった数分後には窒息して死ん
でしまったそうです。ンモー、無茶するからぁ。。。
-  
- で、この平田町での現場労働は2日間にわたって実施されたわけなんですが、1
日目のお昼は近くの「ミニストップ」でサーロインステーキ弁当を買って食べました。
贅沢してゴメンよぉ。でも、ステーキ食べたかったんだぁ。おぢさん、ニクが好きなん
だぁ。もぉ、痛風になっちゃうくらい好きなんだぁ。ニクを食うためなら痛風の痛みに
も耐える覚悟があるほど好きなんだぁ。あんまりおいしくなかったけどねっ♪で、次の
日のお昼には、みんなで「なまず」を食べに行こうねっ♪ということになりまして。会
社の後輩で、カゲでは「タワケのタケ」と呼ばれている、いや、i−modeの携帯を
持ってたから、もしかしてこの原稿を呼んでいるかもしれないので言葉を選んでおきま
すが、カゲでは「仕事熱心なタケ」と呼ばれているタワケと、いや、仕事熱心な青年タ
ケムラくんと、もう1人の計3人でナマズを食いにいくことで協議がまとまりました。
で、僕ってばわりかし気前のいいほうで、ヒトに食事を奢ったり、プレゼントしたり、
“ぎゃる”にお土産を買ってきたり、人妻に貢いだりするのがわりかし好きなほうで、
なんだかよくわからんうちにいつの間にやら、ふと気がつけば「僕がなまずを奢る。」
ということになっておりました。で、翌日。ふと気がつけば当初予定の3人の他に、お
ぢさん2人も着いてくることになりまして、合計5人の集団で「おちょぼさん」の参道
にある川魚料理店の暖簾をくぐったのでありました。参道には何件もの料理屋が軒を連
ねておりまして、そのどこででも「なまず」を食することが出来るのでありますが、同
行おっさんの1人が「この店のウナギが一番うまい!」と断言した『しきしま』という
お店に入りました。この同行おっさんの1人というのは昨日始めて顔を合わせて「あ、
どうもぉ。」という挨拶を交わしたというだけの間柄で、私個人とは仕事上の利害関係
もなにもなく、何故このおっさんのために私が鰻を奢らねばならんのか?
- という気が濃厚にしないでもないんですが、社会人としてはそういうことを口にす
ることは出来ないわけであります。せいぜい、こっそり自分のサイトに書いたりするの
が関の山でして。まさか「塩通」読んでないでしょうな?などと思ってしまったわけで
すが、いや、同行おっさんのもう1人は私の会社のエライ人なので、きっとこのおぢさ
んがみんなに奢ってくれるに違いない。きっとそうだ。世の中、それが正しい!と、す
っかり安心して「なまずの蒲焼き・大(時価)」というのを注文したのでありました。
あとは各自「茶わん蒸し定食」「鰻定食」「フライ定食」を注文。私は「茶わん蒸し定
食」というのにしました。茶わん蒸しと鯉の刺身とモロコの佃煮と鯉の味噌汁のセット
。鯉の刺身は滋味酢味噌で食べるんですが、思ったよりも癖がなくって、とってもおい
しかったのぉ♪これで僕も「コイの味をご存じ」になってしまったのぉ♪で、「おいし
い」と、おぢさんお墨付きのウナギを隣のタケムラ青年に一キレもらったんですが、「
ウナギやん。」といった感じのウナギでありました。
-  
- さて、各自が自分に与えられた定食をあらかた食し終えた頃、いよいよ真打ち「
なまずの蒲焼き」が登場。でかいっ!後でタケムラ青年がスケールで計測したところ、
全長は37センチありました。後で伝票を確認したところ、体重はちょうど1000グ
ラムだったようです。(値段は重さによって決まるらしい。ちなみに1000グラムで
6000円!)さて、なまずの蒲焼きの第一印象は・・・。「どっから食うねん!」う
なぎの蒲焼きのように一口大に切りわけてあれば対処のしようもあるんですが、一匹を
開いて「どでーん!」と焼いた、そのまんま。店のおばちゃんに食べかたを確認すると
、「背骨があるからそれをとって、あとは適当にホジる!」といった感じのあまり要領
を得ぬ解説であったので、とりあえずテキトーにホジって食べることにしました。味の
ほうは・・・うん、「淡泊なうなぎの蒲焼き」といった感じですね。泥臭さはまったく
なく、実にお上品な味なのであります。身はちょっとやわらかめか。店のおばちゃんの
説明によると「ウナギはアブラがあるから自分だけで焼けるけど、ナマズはアブラがな
いから焼くのに時間がかかる。」ということでありました。ウナギというのは自前のア
ブラだけで焼くことが出来るんだけど、ナマズはそうはいかんと。そういうことを述べ
たいらしいんですね、このおばちゃん。で、この「なまずの蒲焼き」を食した結論を述
べてしまうと「珍しいから一度食べてみるにヤブサカではないが、ヒトに奢ってまで食
べたいもんでもないな。ま、思ってたよりもおいしかったけど。」と、そんな感じ。で
、「平田町なまず食い」御一行も同じような感慨をもったようで、口々に「思ってたよ
りもおいしかったね♪」という感想をもらすと、「じゃ、どうも御馳走さま〜♪」と私
に挨拶して、そのまま店の外へと消えていったのでありました。私は「1万2000円
」と書かれた領収書をどうするか思案にくれながら、参道へと歩を進めていったのであ
りました。
-  
- @ さ、ビクター・フェルドマンです。いや、私はフェルドマンのことより「昼
食に社員4名と、お得意さま1名で食べた“なまずの蒲焼き・大(時価)他”というの
が接待費用で落ちるのかどうか?」という問題で頭がいっぱいなんですが、「接待伺い
」とかなんとかを申告するのはどうも面倒なので、沼でナマズを釣っていたら足を滑ら
してコケてしまい、その拍子にポケットから1万2000円が沼の中に落ちてしまった
。グヤジーから釣ったナマズは蒲焼きにして食ってやった。わはははははは。というス
トーリーで自分を納得させようと思っております。ま、いいんだけどね、1万2000
円くらい。ということでビクター・フェルドマン。ちょうど1年前の「新宿ヴァイビー
・ナイト」のとき、ディスク・ユニオンで見つけて「これ、どうやろ?」と質問したと
ころ、昆布くんから「ま、定番ですよね。」といった感じの回答が得られたコンテンポ
ラリーの『ジ・アライバル・ビクター・フェルドマン』にしようかと思ったんですが、
あのジャケ絵を書く自信はまったくない!前回のエディ・コスタで、すっかり自信喪失
しちゃったのぉ。。。2時間くらい書いては消し、書いては消しして頑張ったんだけど
、じぇんじぇん似んかったもんねぇ、あれ。
- 元がイラストだから真似するのも簡単ぢゃん!とか思っていたら、大きな間違いで
した。んなことで今日は、イラストはイラストでも、書くのがとっても簡単そうなモー
ド盤『ビック・フェルドマン・オン・ヴァイブズ』というのを取り上げてみたいと思い
ます。もし内容がつまんなかったとしても、私ゃ、知らん。ビクター・フェルドマンと
ビック・フェルドマンは同じヒトだと思うけど、もし違う人物だったとしても、私ゃ、
知らん。えーと、どれどれ、フランク・ロソリーノのハロルド・ランドが入ってるんで
すね。で、リズム隊はカール・パーキンス、リロイ・ヴィネガー、スタン・リーヴィー
ですかぁ。なんか、さばぴょん好みぢゃん♪ちょっと期待に胸が膨らんでまいりました
。ぢゃ、1曲目からいってみましょう。
-  
- 「フィデリウス」はフェルドマンのオリジナル。お、MJQのアルバムに入って
いるミルト・ジャクソンのオリジナルみたいな感じですな。演奏のほうはもっと山本ジ
ャジーで、酢慇懃無礼ですが。フェルドマンって白人だけど、けっこうソウルなんっす
よね。で、この曲はホーン抜きのカルテット演奏でございます。スタン・リーヴィーの
キレのいいドラミングが光ります。カール・パーキンスのピアノもイイですなぁ。フェ
ルドマンはピアノ併用主義者なんですが、ここではヴァイブに専任して正解です。2曲
目はファッツ・ウォーラー(だっけ?)の「ジャスト・スクィーズ・ミー」。私を搾っ
てぇ♪はい、そうさせていただきます。ぎゅっ♪といった感じの小粋なナンバーですな
。軽快洒脱。フェルドマンの演奏にはそんな4文字熟語が似合います。きゃははははは
。なんてもっともらしい解説!これもカルテット連想ですね。ヴィネガーの魚キング・
ソロを聴かれます。はい、次。歌物の「スウィート・アンド・ラブリィ」。MJQ的な
典雅さを感じさせる演奏で、スウィートでラブリーなメロディは、まさにヴァイブには
うってつけ。ヴァイブって、こんなにも優しい器具だったのねっ♪と、“はぢめてのぎ
ゃる”も思わずヴァイブに目覚めてしまうことでしょう。どうでもいいけど、ロソリー
ノとランドはどうした?
-  
- 4曲目はフェルドマンのオリジナル「ベース・リフレックス」。ヨーロッパ的な
優美さとアメリカンなブルース・テイストがないまぜになったような、いかにもフェル
ドマンらしい曲調がとってもイケてるぜ。ユーもこのナイスなフィーリングをバディで
感じてみないかい?効果的なストップ・タイムがイイですね。カールくんのピアノも良
好。どうでもいいけど、ホントにロソリーノとランドはどうした?
-  
- と思ってたら、ようやく登場しました(達郎、とか言わない。←これ、某掲示板
では極めて不評。“イカした”達郎でしたけどね。)5曲目、ボビー・ニューマンとか
言う人の「チャート・オブ・マイ・ハート」ですな。ボントロとテナーのハーモニーは
西海岸っぽいムードが横溢しとります。ハロルド・ランドのソロが「らしく」ってイイ
ですね。フランク・ロソリーノはよく“ロソリーノ”だったか“ソロリーノ”だったか
迷うんですが、とか書いているうちにソロが終わってしまいました。ホーンとドラムス
の掛け合い漫才があって、って、なんでやねん!とか言ってるうちにパーキンスのピア
ノソロがあって、テーマを演奏して、おしまい。続く6曲目の「ウィルバート・チュー
ン」も5曲目と似た雰囲気の演奏ですな。フェルドマンのオリジナルで、ほんわかタッ
チの健全な演奏に終始しております。ラストもフェルドマンのオリジナルで「イブニン
グ・イン・パリス」。そうか。わかったぞ!A面がカルテット演奏で、B面がセクステ
ットって、そういう魂胆の編成なんだな!って、そんなもん聴けば誰にでも解りますけ
どね。そっかぁ。パリの夕方というのはこんな感じなのかぁ。ということを実感させる
、パリのエスプリに満ちた演奏に終始しております。(←解説、テキトー。)というこ
とで、ロソリーノとランドの登場を待ち望んでいた私でありましたが、いなかったほう
がよかったカナ?というのが個人的な感想でありまして。いや、B面も悪くないです、
それなりに。ということで、今日はおしまい。あ、最後の曲はちょっぴり「ニカの夢」
に煮て鱒。
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