- 【アルバム名】
- BLACK ACTION FIGURE (BLUE NOTE)
- 【リーダー名】
- STEFON HARRIS (1999)
- 【パーソネル】
- STEVE TURRE (tb) GREG OSBY (as) GARY THOMAS (a-fl,ts)
- STEFON HARRIS (vib) JASON MORAN (p) TARUS MATEEN (b) ERIC HARLAND (ds)
- 【収 録 曲】
- CLUB MADNESS / FELINE BLUES / THERE IS NO GREATER LOVE /
- OF THINGS TO COME / AFTER THE DAY IS DONE / CONVERSATIONS AT THE MESS /
- BLACK ACTION FIGURE / COLLAGE / YOU STEPPED OUT OF A DREAM / ALOVI /
- BASS VIBES / THE ALCHEMIST / CHORALE / FADED BEAUTY / MUSICAL SILENCE
- 【内 容】
- 今ここに1本のテープがございます。本日、青森在住の人妻より送られてまいり
ました。えーと、なになに。「あの夜のことは忘れません。2人だけの思い出のテープ
、あなたに送ります。かしこ」というメッセージは…、ありませんな。テープといって
も決していかがわしいものや、「イカが椰子」などといったワケのわからないものでは
なくて、普通の音楽テープなんですけどね。コトの発端は某「見た目20代前半、ロリ
声の人妻まんが家」のサイトの掲示板でございました。どういうわけだか少しだけ「ぢ
ゃづ」の話題になりまして、その流れで「うちに曲名のよくわからないぢゃづのテープ
があるんですぅ。どなたか教えていただけませんこと?」といった内容の書き込みがご
ざいました。もしそれが、たんなるネットおかまのカキコだったりしたら私も無視する
ところなんですが、相手は青森在住の人妻ですからねぇ。「人妻に優しくすると、あと
でイイことあるかも知れないね♪」と、コドモの頃から教育されてきた私としては、意
気に感じないわけにはまいりません。早速めーるを出して、どれどれ。奥さんのお悩み
、おぢさんが解決してあげよう。モノは試しにそのテープを送ってみなはれ、と。それ
が本日、私の手元に届けられたというわけでございます。ええカッコしようと思ってメ
ールを出したのはイイんですが、もし「じぇんじぇんワカランやん!」てなことになっ
たらどうしよう・・・。おぢさんの胸は期待と不安でドッキドキなのぉ♪
-  
- さ、テープを取り出しました。10分テープですんで、1曲か2曲入っているだ
けですね。話の流れからすると、どうも有名な曲らしいというコトなんですが、「わり
と新しめの演奏のやうな気がいたします。」というコメントがちょっと気になりますな
ぁ。「まだ生きてる系」はさっぱりだし、ジャズだと思っていたのは人妻の勘違いで、
実は「夜のワーグナー」だったりするという事態も懸念されます。えーい、とにかく“
再生”スタート!
-  
- ・・・・・。ははははは。簡単明瞭、答えは「ブルーマイナー」でぇーす♪ただ
、演奏はソニー・クラークのオリジナルではなくて、ライブですな。パーソネルはフレ
ディ・ハバードにケニー・ギャレット。いや、まったくのテキトーです。あ、途中でブ
ッたぎれましたな。そのままB面へと続いております。もうちょっと長いテープに録音
しようね!で、ライブなんですが、もしかしたら会場で生録したとか、そういうものな
のかもしれません。(ちょっと音質が悪い。)もしかして「青森・ねぶたJAZZフェ
ステバル」での実況録音?とにかく演奏者はよくわからんのですが、人妻はそこまで求
めてないわけだしぃ。「これはね、“ブルー・マイナー”っていう曲なんだよっ。」と
教示して、あとはソニー・クラークに関する蘊蓄をしこたま披露して、まあ、さばさん
ったらとっても物識りなのねっ!って尊敬されようね♪
- あ、ロリ声の人妻まんが家といえば「まんがタイム」新年号の裏表紙にすごいの
が載っておりますな。エミール・ペンダントを凌ぐ「レオーネX」。エロスの化身「レ
オーネX」が厳かに刻印!!結婚4回、離婚3回、愛人4人!そんなモテ方も夢じゃな
い!って、人生それでイイのか?体験談も凄いですな。渋谷の獣王(ケダモノオー)こ
と川上恭二君(22歳)など、そのままサクラケダモノオーという名前で中山競馬場を
走らせてみたいものでございます。ウマだったらケダモノオーで、俺は馬並みだぁ!と
でもなんとでもホザいておればいいんですが、人間なのにケダモノオーはちょっと。。
。「レオーネXの効果でナンパされた女の子19歳」はケダモノオーの餌食になったと
いうのに、「顔出し」でかわいくポーズを決めてる場合ぢゃないっ!
- 「ガードが堅い私がなぜかフラフラと・・・」ぢゃないっ!あ、「道玄坂のラブホ
テルへ直行し、中年のテクで・・・」という、たいへんけしからん告白をしているクリ
もっとぉ♪いや、栗本哲郎さん(36歳)は、その風貌が某レーザー技師に酷似してお
りますな。いわゆる「エロ系」の顔ってヤツぅ?さて、なぜこの「レオーネX」にこの
ような「戦慄の効果」があるのか、その「秘法を伝授」すると、それはキーホルダー(
なんだね)に刻印された“獅子の紋章”に秘密がございます。
-  
- 性豪のルーツ!中世貴族マレンコスキー家の家門を刻印!
-  
- わはははははは!世の中に、これほどまで強い説得力を持ったネーミングの性豪が
かつて存在したでしょうか?さあ君も「レオーネX」で性豪・マレンコスキーになろう
!
-  
- @ さばぴょんがね、ぼーなす出たから、好きなもの買ってあげるよ!って。わ
ーい♪ひなの、八百屋さんでおいしそうな茄子を買ってもらっらのぉ♪うれぴーなっ♪
お礼にね、さばぴょんに「ぢゃづのCD」をあげたの〜。ということで、ひなのちゃん
から貰いました、ステフォン・ハリスの『ブラック・アション・フィギャー』。あ、な
んか名古屋弁みたいだぎゃー。「フィギュア」が正解ですね。しかし、茄子よりもお返
しのCDのほうが高いような気がするんですが、イイ娘ですなあ、ひなのちゃん♪で、
ステフォン・ハリスなんですがね、魚ルトさんのカキコを見て、まず最初に思ったのが
「誰やそれ?」ここ2年くらいスイング・ジャーナルを買ってないもんで「最近のぢゃ
づ事情」にはとんと疎くなってるんですよねー。やっぱ、イチバン新しいのは“まんは
ったん・ぢゃづ・くいんてっとぉ?”みたいな。で、はぢめて目にしたステ・ハリなん
ですが、おお、黒人の兄ちゃんなんですな。ちょっぴりマイク・タイソンに似た風貌が
「なかなか」であります。ジャズはやっぱり優等生よりも、ちょっぴり不良っぽくなく
っちゃ♪頭にはソリを入れて、手にはやっぱり根性焼きの跡がなくっちゃ♪で、サイド
マンを見てみると、下痢に苦しむトーマスくんと、グレちゃったオズビーくんが参加し
てるんですね。なるほど、そういう系列のスタイルであったかと納得したわけでござい
ます。「まだ生きてる系」のジャズには無知無知な僕なんですが、最近のジャズのスタ
イルには、大きくわけて3種類あるように思うんですけどね。
-  
- (その1)50年代ハードバップを90年代風に再現。
- (その2)60年代モードジャズを90年代風に再現。
- (その3)サヤインゲンを90年代風に再現。
-  
- いや、「再現」からなんとなくサヤインゲンを連想しちゃっただけなんですけどね
。で、このM−BASE(だっけ?)なメンバーから推測すると、おそらくステ・ハリ
くんのスタイルは(その2)の「60年代モードジャズを90年代風に再現」のパター
ンでしょうな。とにかくまあ、1曲目から聴いてみましょう。アルバムは「クラブ・マ
ッドネス」というのから始まります。いま僕はクラブにいるんだー。卓球部なんだー。
といった感じの雑音が聴かれるだけで、わずか22秒で終わっちゃいました。90年代
ジャズというと、ヒップホップが入ってやしないか?ラップはないのか?アルミホイル
が混ざったりしてないか?というのがいつも気になるんですが、案の定ですな。こうい
うのはあんまり意味がないと思うので、ハリス君の猛省を求める次第であります。本格
的な演奏は2曲目からですね。「フィーライン・ブルース」。「猫のようなブルース」
というタイトルにふさわしい“肉球プニプニ♪”な演奏でございます。一聴して、あ、
これは90年代版ボビ・ハチやな!という感じが致しました。略して「90ハチ」。略
しちゃうと、何のことだかさっぱりわかりませんけどね。ゲリ・トマとグレ・オズの他
に素恥部タレというボントロが入っていて3管編成となっておるんですが、新主流派風
のテーマが90年代的なハーモニーで演奏されます。3管のバックでヴァイブが元気に
跳びはねておりますな。ソロ1番手は素恥部タレ。これは「90年代版ブラちゃん揉も
うか?賛成♪」といった感じです。続いてハリスのソロ。ヴァイブレーションを押さえ
た、かなりパーカッシブなプレイですね。器具使いは、かなりのテクニシャンと見うけ
ました。ジェイソン・モランのピアノを挟んで、後テーマがあって、おしまい。
- 思ったよりも“まとも”にジャズやってるな、というのが第一印度象でございまし
た。はい、2曲目。ここでスタンダードが挟まれます。「ゼア・イズ・ノー・グレータ
ー・ラブ」。曲と曲との間がほとんどなく、全体的に組曲みたいな感じになっているん
ですが、こういうトータル・コーディネートが90年代的なんでしょうか?ドラムスと
ベースだけをバックにハリスくんがマレットを振り回すわけなんですが、バックのビー
トはかなりフリー。ちぃっぴり前衛風に料理されております。はい、あと12曲ですね
。近ごろのアルバムって曲がいっぱい入っててメンドーなのぉ。。。人間の緊張感が持
続するのはぜいぜい45分まで。というのは、小学校の授業が45分単位であることか
らも明らかなんですが、昔のLPというのはちょうど適度な長さだったんですよね。C
Dだから74分までだいじゃぶ!ということで、ギリギリまで詰め込むのはヤメにして
欲しいと、最近トシのせいか持続力が低下してきている僕は切に思うのであります。(
ちなみにこのCDは60分をちょっと切る収録時間っす。)じゃ、ちょっとここで「休
憩」してと。
-  
- さ、休憩しました。ここでいう「休憩」というのは特殊なホテル業界における「
休憩」の意味ではなく、純粋なる「休憩」だったわけですが、4曲目は「オブ・シング
ス・10日も」。下痢トマの吹くアルト・フルートがイイ感じですね。このアルバムは
2曲目を除いてステ・ハリのオリジナルなんですが、これは極めてM−BASE色の強
いサウンドですね。実はワタクシ、この手の演奏はそれほど嫌いじゃないんっす。M−
BASEって、何だかカッコイイぢゃん?(←名前が。)ボクってわりとM−BASE
とか好きでさー。とか発言すれば、女子高生にもモテモテ♪のような気がするぢゃん?
で、M−BASEというのは何だかよくわからないのでサイト検索してみたら、ちょう
ど工藤センセイの『ジャズCDの個人ページ』がひっかかりました。ちょっと引用させ
ていただきますね。
-  
- M-BASE(Macro Basic Array of Structured Extemporization)というのは、'80
年代後半から、スティーヴ・コールマンやグレッグ・オズビーらを中心に提唱されてい
るジャズの理論ですが、難しい理論のようで私にはあまりよく分かりません。
-  
- なるほど。とっても正直でイイ感じだねっ♪詳しい説明は
-  
- http://club.pep.ne.jp/~kudo.kazuyuki/mbase.htm
-  
- を見てくださいねっ♪で、このハリちゃんの演奏、テーマの後のファンクなビート
に乗せたハリちゃんのソロがかなりイケてるぅ〜♪決して南海なことをやってるわけで
はなく、どっちかというと阪急電鉄。そんな感じのソロであります。クラブなんかで流
したりすると、大向こうから「貴乃花〜♪」とか掛け声がかかりそうですね。グレッグ
・オズビーと下痢トマのソロがよくわかんなくて、よくわかんないところが90年代風
でイイと思います。あ、ソロパートではゲリ・トマはテナー吹いてます。次、「アフタ
ー・ザ・デイ・イズ・ドーン」。これは一転して60年代・新主流派の薫りですね。ボ
ビ・ハチです。バックのリズムがジョー・チェンバースしてます。トニー・ウイリアム
スの流れですね。ちょっぴりボサっぽい感じもありますね。これ、かなりイイっす取り
ゲームは楽しいねっ♪ちなみにここではホーン陣はお休みです。「メスでの会話」とか
いう短い演奏を挟んで、7曲目はタイトル曲の「ブラック・アクション・フィギュア」
。これも極めてボビ・ハチ色の強いサウンドです。略して「ボビ色の空」。どこから空
が出てきたんだか解りませんが。これもカルテット演奏ですね。ジェイソン・モランの
ピアノ・ソロが長くフィーチャーされるんですが、かなりE感じで来ちゃってるぜ。例
えは安直ですが、90年版ハービーって感じぃ?キャー!自分で言っててハズカピー♪
いや、「新しいぢゃづ」って、こんな感じにしか書けなくってごみんね?
-  
- 8曲目「コラージュ」。広告・布切れ・写真など雑多な素材を貼りつけて構成し
た抽象的絵画、その技法。などと辞書的な説明をするより、アイコラの「コラ」ね!と
言ったほうが解りやすいでしょう。これまた完璧にボビ・ハチですな。それもGスポッ
トで陰具、あ〜ん♪あ、いや、違います。ジェームス・スポールディングの入った『梱
包捻津』の世界。
- ゲリ・トマのアルト・フルートがそのムードを高めております。あ、ここでやっと
折り返し地点ですな。はっきり言ってここらあたりで打ち止めにしておいたほうが後々
のためにもイイような気がしますが、ステフォン・ハリスの創作意欲はとどまることを
、お〜い!はに丸。おぢさん、ここらでもう1回休憩させてねっ♪
-  
- はい、9曲目。スタンダードの「湯捨てっぷ遭うとおぶ鳥居も」。漢字変換がと
っても中途半端。無伴奏ヴァイブで幕を開けますが、ヴァイブだけに1人だけでもだい
じゃぶでしょう。って、何を言っておるか!2人で使ってこその器具ではないか!って
、そんな問題ぢゃなくって、とか書いているうちに終わっちゃいました。チェンジ・オ
ブ・ペース的な小品でしたね。10曲目の「エイロヴィ」とかいうのは3管のハーモニ
ーがサンタモニカの爽やかさを演出しております。ハービーの『スピーク・ライク・ア
・チャイルド』を思わせるハーモニーですね。ソロオーダーはオズビー、ハリス。2人
ともかなりイケちゃってるぜ!はい、次。「ベース・ヴァイブ」。ベースとヴァイブの
デュオです。そのまんまですね。47秒で終わっちゃうインタールード的な演奏です。
次の「痔・有る血みすと」は「エイロヴィ」の続編的な演奏。ほら、血は有るでしょう
ね、痔だったら。ハリスのヴァイブ・ソロに続いて、アルト・サックスとアルト・フル
ートとボントロが4バースの3Pプレイを展開します。あ、3Pにプレイは余分ですね
。「チョラレ」とかいう短い演奏を挟んで、14曲目「フェイディッド・ビューティ」
。綺麗なバラード演奏でございます。「時さえ忘れて」と「波止場にたたずみ」と「哀
愁酒場」をミックスしたようなメロディですな。そんな歌ありましたっけ?哀愁酒場。
あ〜、哀愁酒場で冷酒飲めば〜、えーと、後が思いつきません。僕って作詞の才能はあ
んまりないねっ♪さ、いよいよラストです。長かったですなぁ、今日の原稿。「ミュー
ジカル・サイレンス」。あ、15秒の、どうでもいい演奏やん。って言うか、なんにも
音が入ってへんやん。だから「音楽的沈黙」なのかぁ♪ということで、今日はおしまい
。
-  
- 結論:後半はちょっと同じムードの演奏が続きますかね?そういうトータル・プ
ランなのかも知れませんが。60年代ブルーノートの新主流派好きの人なら楽しめるデ
キではないかと思いますが、スイング・ジャーナルのゴールド・ディスクに選定されて
いるとなると、諸手を挙げて推薦するのはちょっと。。。という気になるのが人の常。
みんな、常寿司で寿司食べてるかい?名古屋ローカルだと思いますけどね、常寿司。
-  
- SJのゴールド・ディスクなんて駄盤に決まってるだろっ!って思い込みは普通の
ジャズファンの間ではかなり広く共有されているわけなんすけど、そういう先入観ゆえ
に金をドブに捨てるつもりで購入したGD、格別良くなくてもそう悪くもなければ、得
した気になるのかな?
-  
- という魚ルトさんの理論から結論を述べると、「得した気分の得した達郎」。そん
な感じカナ?
-
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