- 【アルバム名】
- THE VILLAGE CALLER! (RIVERSIDE)
- 【リーダー名】
- JOHNNY LYTLE (1963/9/18)
- 【パーソネル】
- JOHNNY LYTLE (vib) MILT HARRIS (org) BOB CRANSHAW (b)
- WILLIAM "PEPPY" HINNANT (ds) WILLIE RODRIGUEZ (prc)
- 【収 録 曲】
- THE VILLAGE CALLER / ON GREEN DOLPHIN STREET / CAN'T HELP LOVIN' DAT MAN /
- PEDRO STRODDER / KEVIN DEVIN / YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS /
- UNHAPPY HAPPY SOUL / SOLITUDE
- 【内 容】
- みんな、事故ってるかな?僕は通勤や仕事やおさぼりでクルマを使っているから
、わりと走行距離も多めなんだ。会社のリベロ・ビジネスワゴンは3年2ヶ月使用で、
もうすぐ10万キロ突破なんだ。さいわい爺ちゃんを轢いたり婆ちゃんを撥ねたりする
こともなく、鞭打ちになるような事故を起こしたこともなく、SMクラブで女王様に鞭
打たれたこともなく、今まで元気で頑張ってきたんだけど、いつオカマを掘られてもお
かしくはないよね。あ〜ん、どうせならイイ男に〜♪ということで、本日は「事故ると
いふ事」について考えてみたいと思います。
-  
- 車を運転していると、たまに事故ってる現場に遭遇することがありますよね。い
ちばんよくあるのが、いつもは空いている道が突然渋滞しはじめ、こりゃ事故ってるな
。。。と思いつつノロノロと走っていくと、案の定やん。というタイプ。こういう場合
、事故っているクルマが激しく大破していればいるほど、楽しいものですよね。いや、
不謹慎とは思いますが、こちらも渋滞という迷惑を被っているわけでありまして、それ
くらいの余禄がないと救われないわけでありまして。30分も渋滞していて、これはど
んな大事故だろう?と胸をときめかせながら事故現場に近付いてみたら、軽トラが1台
、ガードレールにこすっとるだけやんけ!という場合、心の底からがっかりします。し
っかりしろ!と、テレながら警官の事情聴取を受けているオッサン(推定年齢47歳)
を叱り飛ばしたくなります。せめて横転・炎上くらいしておくのが、反対車線の「わき
見の車」に対する礼儀というものですよね。
-  
- このように事故が人ごとである場合は勝手なことをホザいて良識派の顰蹙をかい
、抗議のメールの5、6通でも受け取ればそれですむわけなんですが、いざ自分が加害
者になってしまったらどういう気分になるものなんでしょう?さいわいにも私は「クル
マのドアがへっこんで修理費が12万4000円だねっ♪」という程度の軽微な事故し
か経験がない未熟者なんですが、もうちょっと立派な事故を起こしちゃった場合、ヒト
はどのような表情をするのでしょうか?さいわいにも私は「事故っちゃった瞬間の運転
手の表情」というのを2度ほど見る機会に恵まれました。結論から申しましょう。事故
った瞬間、ヒトは笑う!
-  
- 山下洋輔のエッセイにこんな話が書いてありました。その昔、ヨースケくんがイ
トコの姉妹2人と遊んでいたと。イトコの姉妹2人というと、ロリ子ちゃんとトレ子ち
ゃんと正太くんの「ひと夏の思い出」を思い出してしまいますが、オモチャの注射器で
遊んでいたというんだから、おそらくヨースケくんも同じようなことをしていたんでし
ょうな。で、ヨースケくんが注射器のピストンを押し込んだところ、針がはずれてブッ
飛んで、キョーコ(イトコの姉のほう)の目と目に突き刺さったと。3人は一瞬茫然と
したあと、その後で、その、笑ったと。どうもヤマシタ家には何か大変な事態に遭遇す
ると、とりあえず笑うという血が流れているようで、一種の風土病みたいなもんだから
、アワレと思って見逃してくれ、と。そのような話でありました。さいわいにもキョー
コに刺さった針は、手で触ったらぽろっと落ちる程度のものだったらしいですけどね。
さてワタクシ、事故った瞬間の運転手の表情を目の当たりにした時、即座にこの話を思
いだしました。1件目は津の23号線。軽自動者を運転していた姉ちゃんが左側にある
店に入ろうとして、直進してきたバイクを撥ねた瞬間。2件目は桑名の信号交差店。右
折待ちをしていたオバチャンが、信号が赤になって10秒くらいしてから強引に曲がろ
うとして対向車とぶつかった瞬間。いずれも私は近くの車におりまして、事故った瞬間
「あっ!」と思って、おもわず加害者の顔を見たわけなんですが、2人とも「笑って」
おりました。「あちゃ〜♪」という感じで、その表情には“ひなのマーク♪”さえ浮か
んでおりました。
- 何か大変な事態に遭遇した時、とりあえず笑う。これはヤマシタ家固有の風土病で
はなかったんですな。
-  
- さて先日、四日市の現場で労働しておりまして、昼飯のために車による移動を敢
行したと。側道から23号線に合流する信号に差しかかったら、ちょうど側道のほうの
信号が赤に変わるところでした。常日頃から安全運転を心がけている僕は当然の如く停
車したんだけど、信号が青に変わった国道の、追い越し車線側のトラックがいつまでた
っても発進しないんだ。当然、クラクションの嵐だよね。にもかかわらず、そのトラッ
クは一向に発車しようとしないんだ。おやぁ?と思ってそのトラックの運転席を見ると
、ガクっと首をうなだれた運転手の姿が!よく見ると、そのトラックは後ろのトラック
にオカマを掘られておりました。10秒ほどたってもその運転手は首を垂れたまま微動
だにしません。まさか、衝突のショックで即死!?私は「見なかったことにしよう。。
。」と心に誓うと、そっとその場を後にしたのでした。
-  
- でもやっぱり気になるもんだから、次の信号で23号に入って事故で込みはじめ
た国道を現場のほうへと走ってみました。問題のトラックの横を通って、おそるおそる
「あの運転手はまだ死んだままか?」と覗いてみると・・・。
- 「首ぐったり」に見えたのは、ダッシュボードに放置されたヘルメットでありまし
た。おしまい。
-  
- @ さ、ジョニー・リトルです。なんでもいいけど、この兄ちゃん、マレット振
り回し過ぎぃ。おかけでジャケ絵が「万年筆のインク、こぼしちゃったぁ。。。」みた
いな状態になっております。マレットは13個ぐらいに分裂しちゃったように見えるし
ぃ。で、私がこの『ザ・ヴィレッジ・コーラー』というCDを買ったのは新宿のディス
クユニオンでありまして、近くには昆布くんもおりました。「新宿ヴァイビー・ナイト
〜 下仁田な夜をあなたと」のとき、駅でコビーと待ち合わせたのぉ♪オフ会の集合ま
ではまだ時間があったので、2人でユニオンに行ったのぉ♪で、「ヴァイビー・ナイト
」だからヴァイブ関係のグッズを探していて、よくわかんないけどこのジョニー・リト
ルのアルバムを購入したわけです。リバーサイド盤だしね。リバーサイドとブルーノー
トは、よほど購入意欲がまるっきりソソられないものでない限り買うことにいているの
でありまして。このアルバムなどサイドマンも地味地味で、かなり購入意欲は低レベル
だったんですが、ま、せっかくのヴァイブだしぃ。で、買って聴いてみたところ、かな
りヘンでありました。ま、とりあえず1曲目からいってみましょうか。
-  
- アルバムはタイトル曲の「ザ・ヴィレッジ・コーラー」で幕を開けます。リトル
のオリジナルです。いきなりの「ふぉ〜、ふぇ〜♪」というオルガンが抜群の牧歌的ム
ードを醸し出しております。オルガンとヴァイブのコンビというのは『レッテム・ロー
ル』のジョン・パットン&ボビ・ハチの例外を除いて、あまり相性がよくないのではな
いかと。で、リトルのヴァイブがなんともヘンな響きをしております。ほとんどシロフ
ォンみたいな感じ。普通のヴァイブっぽい響きをしてる時もありますんで、おそらく「
ヴァイブのビブラートを極限まで押さえる装置」を駆使しているのではないかと。鉄琴
を手で押さえて響かなくして叩くとこんな感じの音になりますよね。いや、木琴と鉄琴
を交互に叩いているだけかも知れませんが。あ、原文ライナーには“chop-stick effec
t”と書いてありますね。箸効果?マレットの変わりに割り箸で叩いているんでしょう
か?いずれにせよ、あまりよくわからん演奏でありまして、このアルバムの前途が悲観
されます。2曲目「グリーン・ドルフィン・ストリート」。あ、これはかなりまともで
すな。ヴァイブとオルガンが合ってるようなズレてるような。ヴァイブとオルガスムス
だったら相性バッチリなのにねっ♪って、何を言っておるか!リトルのプレイはミルト
・ジャクソンっぽくはないし、かと言ってボビ・ハチ風でもないですな。よくわからん
から3曲目いきましょう。「キャント・ヘルプ・ラヴィン・ダット・マン」。これはミ
ュージカル『ショウボート』のナンバーですね。ドーハムの名演が思い出されます。リ
トル版はオルガンの荘厳なイントロに続いて、ヴァイブの透明な音色で美しいメロディ
が演奏されます。やっぱり「恋」を歌うならヴァイブだねっ♪
- テーマのバックではオルガンが控え目なんですが、これで正解。オルガンってデカ
い音で「ぴゃ〜♪」と鳴らすと、とっても下品になっちゃうんですよね。大須賀ハマス
隊員(イスラム原理主義者)の歌詞をかみしめるような淡々としたリトルの歌いっぷり
が秀逸です。地味だけどね。
-  
- 4曲目、「ペドロ・ストロージャー」。とってもスパニッシュ・ゴー・ホームな
タイトルでわかるように、陽気でラテンなナンバーです。オルガンのバッキングがとっ
てもバッキンガム宮殿なイイ味を出しております。リトルのヴァイブのよく歌っている
し、コンガ(?)のノリも最高だねっ♪ラテンでゴーゴー、ヒロミ・ゴー!みんな、「
お嫁サンバ」歌ってるかい?続く「ケヴィン・ドヴィン」も以下同文。ジョン・パット
ンの『レッテム・ロール』もそうでしたが、ラテンのノリになるとオルガンとヴァイブ
ってサイコーに裁判所だねっ♪ノー天気な演奏が2曲続いたところで、今度はしみじみ
バラードとまいりましょう。人間、舞い上がってばかりでは馬鹿に思われます。「ユー
・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イズ」、日本名「恋とはどんなものかしら」。ロリ
子ちゃん、トレ子ちゃんの両テナー巨頭を始め、ドルフィー、マル・ウォルドロンなど
、数々の名演が残されておりますが、マルの奥さんはマラ・ウォルドロンだねっ♪ホン
トにそんな名前だったか?と思って念のため「マル マラ」で検索してみたら「マルマ
ラ海沿岸地域」なんてサイトがヒットしましたけどね。で、リトル版「恋を知らないあ
なた」は、バラードというよりミディアム・スローくらいのテンポで、わりと格調高い
プレイのように思われます。マレット振り回しているけど、僕はノー天気なだけのオト
コぢゃないんだ。というリトルの主張が垣間見られ、週一です。いや、秀逸です。次。
「餡法被・法被・僧売」。オルガンとヴァイブのデュオによるとってもアンハッピーな
バラードに始まり、と思っていたらパーカッションが入って、一転してハッピーなウキ
ウキ演奏になっちゃいました。2コーラス目からは一段とヒートアップして、もうリト
ルくんとオルガンのハリスくんったら、ノリノリの味付け海苔ぃ♪間違いなくこれが本
アルバムのベスト・トラックですな。大いに盛り上がった後、定石どおり「アンハッピ
ー・モード」に転じ、ちゃんちゃんちゃ〜ん♪っとなって、終わり。立派です。ラスト
は営林豚ナンバーの「剃り中度」。最後を飾るにふさわしいリラックスしたナンバーで
す。
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- 以上、1曲目がヘンで2曲目がそこそこで、どうなることかと思ったら中盤以降
盛り返してめでたしめでたし。という1枚でした。んぢゃね〜♪
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