【アルバム名】
CAL TJADER QUARTET (FANTASY)
【リーダー名】
CAL TJADER (1956/5/24)
【パーソネル】
CAL TJADER (vib) GERALD WIGGINS (p) GENE WRIGHT (b) BILL DOUGLASS (ds)
【収 録 曲】
BATTLE HYMN OF THE REPUBLIC / IT NEVER ENTERED MY MIND / A LIGHT GROOVE /
THE NIGHT WE CALLED IT A DAY / FANCY BEA / A FIFTH FOR FRANK /
FOR ALL WE KNOW / MISS WIGGINS / OUR LOVE IS HERE TO STAY
【内   容】
 早いもので、今年もあと一突き足らず、あ〜ん、もっとぉ!って、違うって。今 年もあと一月足らずとなりました。12月だね、師走だねっ♪師走というとアレです。 いつも「ちわー、三河屋でーす!」と言いながらやってきた三河屋のサブちゃんが、1 2月になった途端に「しわーっす、三河屋でーす!」と言って登場し、サザエさん一家 は多大なる寒さを覚え、もうすっかり冬だねぇ。としみじみ語り合う、そういった季節 でございます。「シュワッチ!」と言って飛び去っていったウルトラマンも「しわっす !」と言って飛び去るようになり、M78星雲も、もうすっかり冬ですなあ。水前寺清 子あたりも「しぃわっすはー、歩いてこない〜♪」などと歌い出しかねません。大体、 低ぅーいところでレベルが同程度なんですよね、サブちゃんとウルトラマンとチータ。 もう、3人合わせて「サブトラチータ」と呼びたいくらいなんですが、サブちゃんって やっぱりホモ系なんですかね?噂によれば「裏のおじいちゃんとデキてる」ということ なんですが、ちょっぴり趣味が渋過ぎやしないか、裏のおじいちゃん。せめて中島くん のおじいちゃんって、たいしてかわりばえしませんが、個人的に気に入ってるのは「オ カルさん」ですな。ああみえて、なかなかお盛んなようで、近所では「おさかんオカル 」と呼ばれているらしいです。猫のカンヅメは「カルカン」ですけどね。ということで 、本日のテーマは「どうなる?2000年問題」。
 
 4コマ漫画の世界なんかでも、この「2000年問題」というのはよくネタにさ れております。2000円とひっかけて「2000円問題」がどうのこうのというネタ が極めて多いように見受けられますが、発想がちょっと安易過ぎませんかね?僕だった ら、そうですねぇ、中国人を1人登場させて「2000元問題アルね。」とかなんとか 。いや、私はいいんです。私はこうして毎日、せっせと愚にもつかん文章を書き散らか しているわけですが、これで原稿料を貰っているわけではありません。だから書いてい ることがどんなにつまらなくっても、誰からも文句を言われる筋合いはありません。と ころがプロの漫画家だとか小説家となると、そうはいきません。え?「2000円問題 」ネタでいくらもらった?え?2000円か?それくらいならまあ許しますけどね。『 ムー』に載ってる「私のミステリー体験」で3千円〜1万円ですからね。飼っていた猫 が交通事故で死んじゃって、畑に埋めて弔ったら、その晩にピカチュウのぬいぐるみが 「ピカチュウ!」って鳴いたのぉ。という原稿で、おそらく3千円。この極めて気前の いい雑誌でも、当然のように「2000年問題」の関連記事が出ております。個人的な 予想では、大騒ぎしたはいいけれど結局は何も起こらず、終わってみればそんな問題が 懸念されていたことなど、すっかり忘れ去られてしまうという、「ノストラダムスの大 予言」と同じ経過をたどるのではないかと。1999年7月に発売された『ムー』は当 然のごとく「今月で人類は滅亡する」というような内容であったわけですが、その本の 最後のほうにはちゃんと「来月号予告」が載っていたしぃ。
 
 さて、今年もあと一月足らずとなりました。西暦2000年問題への対応はだい じゃぶですか?万一、電気が停電しちゃったとしても、ウチには自家用発電機があるか らだいじゃぶ!とか言ってすっかり安心しておりませんか?その発電機のエンジンに、 もしかして「すりー・ぽいんてぃど・だいや」のマークがついたりしてませんか?だと したら、ああ恐ろしい・・・。ちなみに非常用発電機には普通型、長時間型という2つ のタイプがございまして、それぞれ1時間定格、10時間定格となっております。
前者は主に火事の場合などを想定しておりまして、消火用ポンプの電源なんかに用 いられるわけです。ま、1時間もすれば火事は消えちゃうだろうと。後者の場合は台風 などによる停電を想定したもので、ま、10時間もすれば電気も復旧するだろうと。そ ういう設定で作られているものでありまして、だから定格時間以上運転した場合、もし エンジンが壊れちゃっても知らないよっ!と。だからもし、1時間たっても火事が消え ず、それどころか発電機のエンジンが火を吹いて、隣の家まで燃え広がっちゃったぢゃ ないか!とか、10時間たっても停電が復旧せず、おまけに病院の発電機が故障して送 電が止まり、人工呼吸機が止まっちゃってどうしよう?と思っていたらエンジンが足を 出して飛んできたピストンが頭に当たり、患者が安楽死してしまったぢゃないか!とい ういうな場合でも某M菱重工業の代理店勤務の私は責任とりませんので、よろしくねっ ♪
 
 ということで病院、ホテル、銀行等にお勤めの皆様、よいお年を!
 
 @ (作品80) 「おカル、“シェー”だ!」 そそのかす、イササカ
 
誰も評価してくれませんでしたが、個人的にはこの俳句、けっこう気に入っており ます。だからレコード屋でこの俳句の課題となっているカル・ジェイダーのCDを発見 したときはなんだか嬉しくって、思わず買ってしまいましたがな。こんな経験、モーズ ・アリソン以来かな?マーク・ジョンソンに心ひかれたこともありましたけどね。で、 カル・ジェイダー。どういう人かも全然知らなかったんですが、この『カル・ジェイダ ー・カルテット』というアルバムを見る限り、白人のヴァイブ奏者のようでありますな 。んで、ジェイダーというのは“TJADER”って書くんですね。最初の“T”はど こへ行った?という感じなんですが、おそらく「ティジェイダー」と言うのは発音しに くいから、最初の“T”は始めっからなかったコトにしちゃえ!という暗黙の了解の上 で消されちゃったのだと。で。彼のアルバムは輸入盤でわりと何枚かCDが出てるんで すが、ラテンっぽい作風のものが多い感じでありました。そんな中、この『〜カルテッ ト』がいちばんオーソドックスな感じがありましたので、これにしてみました。ジェラ ルド・ウィギンスのトリオをバックにしたカルテット編成で、スタンダードを中心に演 奏しております。では1曲目から聴いてまいりましょう。
 
 1曲目の「バトル・ヒム・オブ・ザ・リパブリック」というのは、何かと思った ら「リパブリック賛歌」でありますな。わかりやすく言えば「おーたまじゃくしはカエ ルの子ぉ〜♪」おたまじゃくしがナマズの孫ではなかったことを教えてくれた、私にと っては心の師のような歌でございます。もし私がこの歌と出会わなかったら、おたまじ ゃくしはナマズの孫だと信じたまま死んでいくところでした。危ないとこでした。マー チっぽいリズムのイントロに続いてヴァイブでテーマが奏でられるんですが、聴いてる と「おーたまじゃくしは〜♪」より「メーガネプラザはお買い得ぅ〜♪」のほうの歌詞 が浮かんできてしまいました。「シェー!だ」のプレイはポップでソフトな感じでござ います。ミルト・ジャクソンを白くした感じ。ウィギンスのピアノ共々、リラックス・ ムードが漂っております。ちなみにこの曲には「ジョン・ブラウンズ・ボディ」とかい う別名もありますね。2曲目はロジャーズ=ハートの「イット・ネバー・エンタード・ マイ・マインド」。
 
・糸ネバ、ええんだ、亜土。まー、うまいど♪
 
> 納豆の糸のネバネバが好きっ♪
 
ちょっぴり訛ってるぞ、亜土ちゃん!この曲はマイルスのミュート・プレイで有名 なんですが、いや、ミュート・プレイといってもミュートを器具に転用してのプレイと か、そういうものではないわけですが、叙情性過多とも言えるマイルスのプレイに比べ 、カル・ジェイダーの演奏は淡々としております。3曲目はこのアルバムでピアノを弾 いているジェラルド・ウィギンスの曲で「ア・ライト・グルーヴ」というタイトルがつ いております。このウィギンスという人、「80日間世界一週」の音楽を担当した人で したっけ?ジーン・ライトの魚キング・ベースで始まる演奏はまさに「ライト・グルー ヴ」といった感じですが、このジェイダーとウィギンスのコンビの演奏は全体的にそん なムードがありますね4曲目はスタンダードの「ザ・ナイト・ウイ・ディド・コールド ・イット・ア・デイ」。この曲はチェット・ベイカーが『熱演しゃぶる指』とかいうア ルバムでレイジーに歌っていたのが強く印象に残っているんですが、このジェイダー版 の典雅なプレイも悪くないっす。個人的にはヴァイブによるバラードって、かなり好き です。速く回転するだけがヴァイブの能ぢゃないのぉ♪やっぱり速度調整用のボリュー ムがなくっちゃね!はい、5曲目。「ファンシー・バー」という曲です。いかにも“フ ァンシー・ショップに入り浸っている婆さん”といった感じのスインギーな演奏が堪能 できます。カル・ジェイダーのよく歌うソロと共に、ビル・ダグラスのスインギーなド ラミングにも注目ねっ♪と、ドラミちゃんが言っておりました。なかなか鋭いところま で聴いておりますな、ドラえもん・妹。ウィギンスのソロもよろしいです。6曲目はそ のウィギンスの曲で、「ア・フィフス・フォー・フランク」。いかにもウィギンスらし い小粋なメロディの曲ですね。カル・ジェイダーのよく歌うソロと共に、ビル・ダグラ スのスインギーなブラッシュ・ワークにも注目ねっ♪と、ドラミちゃんが言っておりま した。一度褒めると、すぐ調子に乗るんですよね、ドラえもん・妹。
 
 7曲目「フォー・オール・ウイ・ノウ」。淡い片思いを歌ったバラードです。ビ リー・ホリデイの『レディ・イン・サテン』に入ってましたな。あとはデクスター・ゴ ードンですか。ここでのカル・ジェイダーは“A”までもいってないオボコ娘の心情を キュートに歌いあげており、秀逸です。バラードというよりミディアム・スローくらい のテンポですけどね。8曲目はベーシストのジーン・ライトの曲で、「ミス・ウィギン ス」。オカマ化したウィギンスに捧げられたものではないかと思われます。ラストはス タンダードの「我が恋はここに」。ガー手淫ナンバーですね。ジェイダーは小粋な感じ に料理しております。
 
 以上、ガツンとくるガッツがぜんぜん感じられないヴァイブなので昆布クンあた りには酷評されそうですが、ファンシーなバーの片すみで静かに流れたりしてるとオシ ャレかもしれません。以上。


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