【アルバム名】
SOME HOT,SOME SWEET,SOME WILD (BETHLEHEM)
【リーダー名】
RED MITCHELL (1955/9/27)
【パーソネル】
CONTE CANDOLI (tp) JOE MAINI (as,ts) HAMPTON HAWES (p) RED MITCHELL (b)
CHUCK THOMPSON (ds)
【収 録 曲】
JAM FOR YOUR BREAD / WHERE OR WHEN / SECTION BLUES / DUFF / ORNITHOLOGY /
WILL YOU STILL BE MINE / I'LL NEVER BE THE SAME / EASY COAST OUTPOST /
YOU GO TO MY HEAD
【内   容】
 「ジンクス」というのがありますね。塩サバ物産(仮名)の某社員の場合「8月 30日はエンジン厄日♪」というジンクスがあるんですが、更に「軽井沢にいるとアピ タ北方店でエンジンが壊れる♪」というジンクスが加わりました。1月半ほど前、横浜 での研修からの帰りに深い意味もなく長野新幹線に乗って軽井沢付近をうろうろしてい たら、アピタ北方店でソレノイドが壊れてエンジンが動かなくなりました。携帯が鳴っ たんですが聞かなかったことにして放置しておいたら、後で店のおっさんにネチネチと 嫌みを言われました。このようにネチネチと嫌みを言われた場合のワタクシの対応はい つも決まっていて、逆ギレする。これに限ります。一度「逆ギレ」した姿を見せておけ ば、もう安心。逆ギレした中年と切れたパンツのゴムほど扱いにくいものはないわけで ありまして、それにしてもなかなか女子高生の間で「ルーズぱんつ」がブームになりま せんなー。個人的には「紐ぱんつ」なんかも好きですけどね。で、今回、軽井沢で熱心 にお仕事に励んでいるとアピタ北方の喜田クン(特別実名報道、やったね♪)から電話 がかかってまいりまして。
「いま、軽井沢にいるのぉ♪」
「軽井沢ぁ?テニスでもしてるのぉ?」
という極めてありがちな世間話に続いて、喜田クンってばいきなりとんでもないこ とを言い出すのぉ。
「なんかー、“パッケージ火災”でー、発電機がとまりましてー。」
アカンやん!のんびりテニスの話なんかしとる場合とちゃうやん!と思いましたが 、人間、あまりにも信じられない情況を目の当たりにすると、思わず「のんびり」して しまうものらしいですな。ということで、昨日は足を出して、ちょっぴり炎上したらし いエンジンを乗せ換えるシゴトをしておりました。わずか2ヶ月の間に900万円のエ ンジンを2台もオシャカにしたのは塩サバ物産(仮名)50年の歴史でも、おそらく私 が初めてでしょう。たいしたものです。発電機は屋上にあるため、午後の4時から道路 にクレーン車をとめての作業になったんですが、おじさんが働いている姿を監督してい てもしかたないので交通整理係をやっておりました。人妻、OL、女子高生がいっぱい くるのぉ♪
「えーっ?通れないのぉ?」
「あ、今やったら大丈夫やよー。」
「あ〜ん、ありがとぉ♪」
思わず女子高生とも会話が弾みます。なんて楽しいお仕事なんでしょう!
 
 で、自転車置き場近くの路上にぼーっと立っていると、中学3年生か高校1年生 くらいのぎゃる2人組(けっこうカワイイ)に声をかけられまして。ヘルメット姿に惚 れられたか?と思って胸をときめかせていると、
「すいませーん。ドライバーって、持ってませんかぁ?」
どうやらヘルメット姿から「ドライバー関係のヒトではないか?」とアタリをつけ て、声をかけてきた模様です。しかしドライバーなど、何に使うと言うのか?今ドキの 若いぎゃるの間では「ドライバーぷれい♪」がブームなのか?それはちょっぴり危険す ぎやしないか?と、他人事ながら心配になったんですが、さにあらず。
「なんかイタズラされちゃってぇ、カギをかけられちゃってぇ。」
つまり、“けった”のカギをかけられちゃってぇ、家に帰れなくってぇ、困ってい るのぉ♪ということらしいっす。そういえばこの2人組、さきほどから“けった置き場 ”で何やらゴソゴソやっていたので気になっていたんですが、かわいい女子学生にイタ ズラをしかけるとは、けしからんっ!義憤にかられた私はただちに職場を放棄して、車 へと工具箱を取りに走りました。
「中にある工具を好きなだけ使いなさいっ!」
まあ、なんてサービス精神旺盛なのぉ♪2人のぎゃるはしばらく器具を駆使して緊 縛状態にある“けった”の解放に励んでいる様子でしたが、なかなか思いどおりになら ないようでございまして。10分くらい頑張っていたんですが、やがて工具箱を持って 私のほうにやってまいりました。
「どう?開いたぁ?」
私の問い掛けに、黙って首を横に振るぎゃる。その寂しげな様子が、なんともこう ・・・。
「このコのために、なんとかしてあげなければならん!」
再び激しい義憤にかられた私はただちに職場を放棄して“けった置き場”へと向か ったのでありました。ぎゃるのけったを見ると、後輪に輪っか状のカギがかかっており ます。
「前からなんか壊れててぇ、今日もかけてなかったんだけどぉ・・・」
何も言うな、おじさんにまかせなさいっ!私は黙って頷くと、そのぎゃるにレッカ ー作業の交通整理をまかせ、けったの鍵の解放にとりかかりました。あれこれいじくっ ていると、わりと「やわい」感じのつくりの鍵であることが判明しまして、ワイルドに こじればなんとかハズすことが出来るのではないかと。そして約5分後、見事さばぴょ んは輪っかによって束縛されていた「ぎゃるけった」の解放に成功したのでありました 。女の子のほうへ歩いていきながらハズした鍵をちらっと見せたときの、ぱっと輝くよ うな笑顔が忘れられません。イイことをしたあとは気持ちがいい!私は暖かく、そして ちょっぴり甘い気持ちで交通整理の仕事へと戻ったのでありました。
 
 @ ということで『サム・ホット、サム・スイート、サム・ワイルド』。ベツレ ヘム盤のレッド・ミッチェルのリーダー作でございます。あ、ちなみに昨日は「徹夜作 業なのぉ♪」という作業員2名を途中で見捨てて午後11時半に監督業務を終えると、 家に帰るのが面倒だったので大垣のホテルに泊まっちゃいました。こういうこともあろ うかと前日に予約をしておいて、今日、現場に向かう途中にチェックインを済ましてお いたわけなのです。ぬかりないね、さばぴょん。んで、今日は朝の7時に宿を出て、1 2時過ぎに軽井沢に到着しました。ちょっぴり遠いですなぁ、400キロの5時間ドラ イブ。で午後から仕事をして、今現在は「民宿あおき」にて原稿を執筆しているわけで ございます。今日はこれくらいにして、続きは明日にしようと思っているところなんで すが、それにしても7日のオフ会は大丈夫なんでしょうか?いまだに鮭師匠から会場が どこになったという連絡もないしぃ。とりあえず今日はレッド・ミッチェルの演奏を聴 きながら寝ることにいたします。んじゃね♪
 
 ということで、翌日でーす。鮭師匠から会場がどこになったという連絡もあった しぃ、急遽コメダ師匠が参加可能となったみたいだしぃ、「民宿あおき」のおばちゃん はどっかへ行っちゃうしー。ちらっと「旅行にいくのぉ♪」というようなことをこぼし ておりましたが、民宿のおばちゃんでも旅行するんですなー。おかげで今日は夕食があ りませんでした。しかたないから近くの「ランチョンハウス・ウイング」というところ へお兄さん2人で行ってまいりました。軽井沢らしいオシャレなお店で2人して「まぐ ろ丼」を食べてきました。おいしかったですー。で、風呂はいちおう沸いているような んですが、せっかくだから軽井沢スケートセンターにある千ヶ滝温泉というところへ行 ってきました。お兄さんも誘ったんだけどぉ、断られちゃったからぁ、1人で行ってき たのぉ。「民宿あおき」に割引券が置いてあったので、入浴料は900円でありました 。普通なら1100円、夏とか正月は1500円とちょっぴり高めなんですが、新しく て綺麗で広くて露天風呂もあって、とっても気持ちよかったんですが、パンツを脱ごう としたときに係のねえちゃん(若い)が更衣室に入ってきて、いや〜ん♪お見せするほ どのものでもないので、パンツを脱ぐのを一時中断しちゃいましたが、さすがは夏と正 月は1500円!という感じですなぁ。(←何が?)ということで、帰り道に自販機で 「あんずワインサワー」というのを買って、民宿の部屋で飲み終えたところです。甘酸 っぱくって、ちょっぴり初恋の味ねっ♪「あんず」としえば更埴の名産なんですが、「 こうしょく」というトコロはなんとなく、スケベな人が多そうなところですなぁ。とい うことを書いているうちに、ほとんど残りスペースがなくなりました。駆け足でまいり ましょう。この『サム・ホット・サム・スウィート・サム・ワイルド』というアルバム は2管編成でありまして、フロントはコンテ・カンドリとジョー・マイーニとなってお ります。
んで、リーダーのレッド・ミッチェルという人はハンプトン・ホーズの『ザ・トリ オ』での活躍が有名なんっすが、このアルバムにもホーズが参加してピアノを弾いてお ります。んじゃ1曲目。「ジャム・フォー・ユア・ブレッド」は「インディアン・サマ ー」のコード進行に基づいた赤ミッチェルのオリジナル。ジャム・セッションのジャム とパンにつけるジャムをかけたタイトルがお洒落なのぉ♪明るく爽やかな“かりふぉる にあ”なメロディですな。ソロ先発のホーズがきびきびとした「らしい」プレイでとっ ても楽しませてくれるのぉ。やっぱりウマはいいっすね。続くカンドリもブラ海胆ライ クなプレイを聴かせ、リーダーのピチカート・ソロがあって、最後のマイーニのアルト はちょっぴりアート・ペッパー風。ウエスト・コースト派ながら、さほど頭でっかちに 陥っていないのがイイですな。2曲目はスタンダードの「いつかどこかで」。トリオ演 奏なので、うまのマル秘プレイが満喫できます。3曲目の「セクション・ブルース」は ミッチェルとトンプソンの共作による12小節ブルース。ベースとホーンの掛け合いで テーマが演奏されたあと、あ、なんだか「あんずサワー」の酔いがまわってきましたな ー。口当たりがいいからついつい飲んじゃうけど、あとからけっこう効いてきちゃうの ぉ。もう、何をされても許しちゃうってカンジぃ?今なら脱衣所にねえちゃんが入って きてもパンツを脱いじゃいますね。
 
 ということで4曲目の「ダフ」。日本シリーズでは、さぞや横行したことでしょ うな、ダフ屋。ホーズが作ったオリジナル・ブルースで、いかにもホーズらしいブルー ス・プレイが満喫できるトリオ演奏となっております。ああ、蘇る「ハンプス・ブルー ス」のスイング感。うま好きには必聴モンでございます。はい、次。5曲目はCDの曲 解説では「オーソロジー」となっておりますが、そんな谷岡ヤスジ語みたいなものでは なくて「オーニソロジー」が正解。パーカーとベニー・ハリスの共作による有名なバッ プ・ナンバーですね。テンポを少しゆっくりめに設定したくつろぎ演奏でありまして、 カンドリ、赤ミッチェル、マイーニ、うまの順で充実したソロが聴けます。6曲目「ウ イル・ユー・スティル・ビー・マイン」。カンドリのミュート・トランペットにマイー ニのテナーが絡むテーマのアレンジがいかにも西海岸風。が、ひとたびソロになるとマ イーニくん大ハリキリ。つられてカンドリもかなりハードなソロをとります。ヤル気ま んまんのマイーニくん、こんどはアルトで再登場。頑張っております。最後まで聴いて いたいところですが、なんだか眠たくなってきたので7曲目。「アイル・ネヴァー・ビ ー・ザ・セイム」はビリー・ホリデイゆかりのバラード。リーダーのベースを大フィー チャーしたトリオ演奏っす。8曲目はミッチェル・オリジナルの「イースト・コースト ・アウトポスト」。各人の味のあるソロが連続した佳演である。CDのライナー、そん だけ。9曲目「湯強盗毎屁都度」。しみじみとしたバラードをトリオでしみじみ演奏し ております。以上。地味ながら、けっして派手ではない。そういう1枚でありました。 うま好きならきっとご満足いただけるのではないかと。ということで、では日曜日に銀 座のピザ屋で会いましょう!


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