【アルバム名】
BASH! (JAZZ LINE)
【リーダー名】
DAVE BAILEY (1961/3/15)
【パーソネル】
KENNY DORHAM (tp) CURTIS FULLER (tb) FRANK HAYNES (ts) TOMMY FLANAGAN (ts)
BEN TUCKER (b) DAVE BAILEY (ds)
【収 録 曲】
GRAND STREET / LIKE SOMEONE IN LOVE / AN OSCAR FOR OSCAR /
OSMOSIS / JUST FRIENDS / SOUL SUPPORT
【内   容】
 うららかな春の1日、のんびりと昼飯を食べにいったんですね。で、「高尿酸値も痛風もなんのその !」って感じで「カツ卵とじ」なんてのを食べていたわけです。この店のポリシーは「揚げ物はなんでも卵 でとじろ!」串カツだろうがカキフライだろうが、とりあえずなんでも問答無用に卵とじにしてしまう、お じさん、ちょっぴり強引ねェ。なんのこれしき、強引グ・マイ・ウェイ、という感じの店なんです。で、「 カツたま」を食べていると、注文を店の人が復誦する声が聞こえてくるわけです。
「カツたま2ちょう、イワシ1ちょう、おウドン1ちょう!」
「カツたま2ちょう、ハンバーグ1ちょう!」
今日は「カツたま」がブームって感じですね。そんなときに聞こえてきた言葉。
「サバいっちょう!」
ん、サバぁ?そんなものメニューにあったっけ?この店は「生サンプル方式」を採用してるんですが、 イワシの姿は見たけれど(これは煮て卵とじにしてある)、サバは見なかったなぁ。定食屋でサバの姿を見 落としたとなれば塩サバ一族末代までの恥さらしである。ドキドキしながら事の顛末を窺っていると、
「あ、ごめん!蕎麦いっちょう!」
だって。昼下がりのちょっと心あたたまる話(別名:どーでもええ話)でしたぁ。
 
 @ さて、ドラマー編はネタが尽きたため、今回でおしまい。正月ぅ?それは獅子舞。一昨年の米ぇ ?それは古々米。桃色学園 教えて?それは伊藤舞。いや、確かそんな名前のヒトがいたはずだと思って検 索したら、いきなり出ました「桃色学園 教えて」。映画らしいけどね。他にも出演作品一覧が出てきたん だけど、とてもシャイな私には書けないようなタイトルばかりです。「未亡人と離婚妻 味見してから」と か「痴漢家族 したい放題」とか。ホントにもう、タイトル見ただけでおじさんは嬉し、いやいや、おじさ んは嘆かわしいぞ。
 
 ということで、デイブ・ベイリー。地味ですなー。デイブ・ベイリーの参加しているアルバム名を3 つあげろ、なんて問題が出題されたら、かなりのマニアでも答えに窮するはずです。CDのライナーによれ ばグラント・グリーンの『グリーン・ストリート』なんかに入ってるらしいけどね。ライナーといえば、こ の『バッシュ!』というアルバムの原文ライナー、かなりいいかげんである。
 
> I feel this particular album deserves one word LISTEN to the music.
 
これだけ。まさかこれで原稿料もらったんじゃねーだろな。だとしたら、一銭にもならん原稿を毎日1 800字も書いてるおじさんは怒るぞ。ま、デイブ・ベイリー本人が書いているから、たぶんタダだとは思 うけど。「LISTEN」。リステン。栗鼠とテン(イタチ科)の合いの子みたいなぁ?と思ったヒトは英 語力なさすぎぃ。悪いことは言わん、NOVAへ行きなさい。
 
 この『バッシュ!』というアルバム、サイドマンがいいですね。ドーハム、フラーにピアノがトミ・ フラ。テナーだけフランク・ヘインズというよく知らんおじさんで期待薄だったんですが、これがいい意味 で予想外。悪くないんだ、これが。1曲目の「グランド・ストリート」(ロリンズの曲)が素晴らしい。ベ ースとドラムをバックにフランク・ヘインズが朗々とテーマを吹き、そこにドーハムとフラーが絡んでもう たまらん!みたいな。ソロ1番手もヘインズなんですが、実にいい味出してます。
 
 「恋してるみたい」だと思っていたら「ただの友達」でいましょうねと言われてしまった、みたいな 2曲のスタンダードはホーン抜きのトリオ演奏。トミ・フラの玉ころがしタッチとベン・タッカーの強靭な ベースワークが聴き物です。残り3曲のなかではドーハム作の「オスモシス」がいいですね。ドーハム、フ ラ・ヘイ、フラー、トミ・フラと続くソロはいずれもファースト・コーラスにストップタイムが使われ、ベ ンちゃんが大活躍。ドーハムとフラ・ヘイのソロがたまりませんなー。
 
 最後に注意。ドーハムの『オスモシス』というCDを買ったら、曲順以外は本作とまったく同じ内容 でした。騙された。金返せ〜!


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