露地植え向き柱サボテン

単管パイプによる常設の骨組み
 サボテン・多肉植物の露地植えは背の低い植物が多く、庭園の景観を作るためには、ある程度の高さのある植物が欲しいところである。
 そういう場合、柱サボテンがうってつけであると誰しも考えるところだろう。私は「柱サボテン」をメインにしているので、露地植えに適用できそうな柱サボテンを求めて実験をしてきたところであるが、結論的には、このページで紹介する2種のみしか露地植えで上手くいかなかった。また、この2種についても、冬季の簡易防寒は絶対に必要である。

 大型になる植物なので、簡易防寒の方法についても工夫が必要だろう。私のところでは、台風・強風時の枝折れ対策も含めて単管パイプで常設の骨組み(フレーム)を設置している(冬季には、被覆材を張る。成長した場合に高さを変更できるように考慮している。)(右写真)。

 なお柱サボテンについては、当サイトの「柱サボテン」のコンテンツ群を参照いただきたい→柱サボテン

Cereus ケレウス属



防寒要
(在来系)鬼面角(きめんかく)
(誤字)鬼面閣
Cereus hildmannianus
Cereus peruvianus
ブラジル南東部からアルゼンチン原産

 種の特徴については、「柱サボテン・ケレウス属」を参照されたい。
 この「鬼面角(Cereus hildmannianus)」には、近縁種も含めてたくさんのタイプが見られるが、露地植えとして適用できるのは、「在来系」と呼ばれる写真のタイプ。

 当地での露地植え栽培実績は10年を超える。耐寒性はそれほど高くなく、暖冬時には耐えられても時の寒波で枯死する場合があるので、冬季には簡易防寒が必要。簡易防寒をしておけば、安心できる。防寒をしたとしても、マイナス5~6℃程度までの地域が限界。

Echinopsis エキノプシス属
Trichocereus トリコケレウス属


近隣地での露地植えの状態
防寒要
ブラジル柱(ぶらじるちゅう)
Echinopsis peruviana 'ブラジル柱'
Trichocereus peruvianus 'ブラジル柱'
おそらくペルー標高2,000~3,000m原産

 種の特徴については、「柱サボテン・エキノプシス属(旧トリコケレウス属」を参照されたい。
 この「Echinopsis peruvianaTrichocereus peruvianus)」には、近縁種も含めてたくさんのタイプが見られるが、露地植えとして適用できるのは、「ブラジル柱」と呼ばれる写真のタイプ。

 当地での露地植え栽培実績は10年を超える。耐寒性はそれほど高くなく、暖冬時には耐えられても時の寒波で枯死する場合があるので、冬季には簡易防寒が必要。簡易防寒をしておけば、安心できる。防寒をしたとしても、マイナス5~6℃程度までの地域が限界。
 露地植えの場合は前述のとおりであるが、当地では、ポット植えであれば年中軒先で防寒もなく栽培できている。