Cereus ケレウス属 | |
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(在来系)鬼面角(きめんかく) (誤字)鬼面閣 Cereus hildmannianus =Cereus peruvianus ブラジル南東部からアルゼンチン原産
稜は4~5、トゲは短く7本程度。花は夜開性で内弁は白、外弁は褐色。
本種には、刺座だけあって刺のない園芸品種「トゲなし鬼面角/ヌーダム(Cereus hildmannianus cv. nuda)」も見られる。 石化種として「岩石獅子(がんせきじし)・岩石柱(がんせきちゅう)Cereus hildmannianus f. monstruosus」とよばれる、稜のゴツゴツしたものも普及している。 似た種類に「ヤマカル柱(Cereus jamacaru=Cereus laetevirens、ブラジル原産)」がある。ヤマカル柱として流通しているものは、ほとんど本種。ヤマカル柱の本物は、あまりみない。 |
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緑翼柱(りょくよくちゅう) ウルグアイ鬼面角(うるぐあいきめんかく) Cereus hildmannianus ssp. uruguayanus =Cereus uruguayanus =Cereus alacriportanus ウルグアイ原産(おそらくブラジル南部、パラグアイにも分布)
鬼面角のやや姿の異なる亜種。鬼面角より長刺になる。
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岩石緑翼柱(がんせきりょくよくちゅう) ウルグアイ岩石柱(うるぐあいがんせきちゅう) Cereus hildmannianus ssp. uruguayanus f. monstrosus ウルグアイ原産(おそらくブラジル南部、パラグアイにも分布)
Cereus hildmannianus ssp. uruguayanusの稜崩れ石化タイプ。
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(仮称)ナイトクイーン Cereus sp.
外観は「鬼面角」に非常によく似ているが、稜は6以上。花も異なる。花の違いは、前述の「鬼面角」の花の写真とこの花を見比べれば分かると思う。こちらの方は、花弁の幅が目立って狭い。花の形だけを見ると「Cereus chalybaeus」によく似ているが、外観はかなり異なる。種類がはっきりしないので「Cereus sp.」で「ナイトクイーン」を仮称する。
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スピラリス Cereus 'Spiraris'
稜が螺旋状になる、石化種。原種は、「Cereus validus」とも「Cereus hildmannianus=Cereus peruvianus」ともいわれるがはっきりしていない。
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フェアリーキャッスル(Fairy Castle) 電磁波吸収(でんじはきゅうしゅう)サボテンセレウス Cereus 'Fairy Castle' 電子機器等から発生する電磁波を効果的に吸収するかについては非常に怪しげだが、商業的ご都合主義で「電磁波吸収サボテンセレウス」と呼ばれているサボテン。海外では、チャーミングに「フェアリーキャッスル(Fairy Castle、妖精のお城)」、あるいは「テトラゴヌス(Tetragonus)」と呼ばれている。 この小型のゴチャゴチャしたサボテンは、ケレウス属の「何か」が幼形のまま留まり、やたら仔吹きするタイプの石化種であり、原種は「セレウス・ペルビアヌス」とか「ヤマカル柱」とかの説明がいろいろなサイトで見られるが、はっきりしていない。 ケレウス属の幼形は、どれも似たようなものなので、永遠に幼形のまま留まるこの種の原種を形状だけで確かめようがない。偶然、先祖返りするかDNAを見れば分かるかもしれないが。 このため、推定される原種は、 ○神代/連城角 Cereus fernambucensis(=Cereus variabilis/=Cereus neotetragonus) ○鬼面角 Cereus hildmannianus(=Cereus peruvianus) ○ヤマカル柱 Cereus jamacaru(=Cereus laetevirens) の考え方がある。 学名を書く必要があるのであれば「Cereus 'Fairy Castle'」にするしかない。 英名は「Tetragonus」でも、間違っても「Cereus tetragonus」としないようにしましょう。「Cereus tetragonus」は、とても古い古い時代、すべての柱サボテンがケレウス属にぶち込まれていた時代に、あるサボテンについた学名で、現在ではこのサボテンは「Acanthocereus tetragonus」になっており本種とはなんの関係もない。 |