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8.Brewing Instructions 醸造方法


1. 醸造前に、もし、5ガロンの目印が醗酵器に付いていないならば、5ガロンの水を入れて、目印を付ける。クレヨンで印を付けるか、または縁からの距離を計っておく。醗酵器を希薄した漂白剤溶液で殺菌し、すすぎ、ゆるく蓋をしておく。

2. イーストを準備する。もし液体イーストを使うならば、説明書に従ってスタートさせておく(孵化するのに二日以上かかる)。もし、ドライイーストを使うならば、イーストパックの中身を1カップの95〜105Vのぬるま湯に入れて、水にとかす(事前にカップを殺菌しておくこと)。空中のバクテリアによる汚染を防ぐため、蓋をしておく。

3. 少なくとも2ガロンのぬるま湯を、3ガロン以上入る鍋に入れて、石膏水中和剤を加える。もし、ブラックパテントやクリスタルの様な、風味付のためのクラッシュモルトを使うなら、煮出し袋に入れて鍋に入れる。こんろに点火し、沸騰を始めるまで紅茶のように風味付モルトを浸けておく。ひとたび沸騰の限界になったら、風味付モルトを取りだし、捨てる。煮出すとひどいタンニン臭がモルト殻から出てくるため、風味付モルトは煮出してはならない。

4. 鍋が沸騰したら、火を消し、モルトエキスと必要ならば砂糖を加える。激しくかき混ぜ、底の焦げ付きを防ぐ。モルトが溶けたら火を付ける。15〜20分で鍋が沸騰し始める。注意:糖分の多いモルト溶液は、濃度が高い場合は容易に吹きこぼれる。特に沸騰開始時になるため、鍋を注意深く見張っていること。ガスコンロは熱を即座に切る事ができるので、泡だらけの噴出を回避するのに、好ましい。電気コンロを使う場合は、鍋を発熱源から少し離しておく。撹拌中に浮き上がる泡を吹き消すことは、泡立ちを減らすのに役立つ。

 

  吹きこぼれの悲劇

5. 鍋が再び沸騰した後、ホップの苦みをつけるために、最初の分量のホップを加える。30分後2回目の分量のホップを加える(これは主としてホップ風味を付ける)。この時、濁りをしずめるために茶さじ1杯のアイリッシュモスを加える。1時間の沸騰が終わる5分前に、香り付のホップを加え、出来上がるビールにホップの香りをつける。

6. 沸騰1時間後、火を消し、きちんとはまる蓋を鍋にかぶせる。完成したワートは、凝固した蛋白質やホップのかす(トラブと呼ぶ)をしっかり沈澱させて取り除くために、理想的にはできるだけ早く冷却する。不要なトラブを鍋の真ん中に沈澱させるため(周辺部からサイフォンで吸うのを容易にするため)、温かいワートを殺菌した匙で急速にかき混ぜる。これで、冷めるに従ってトラブが周辺部よりも中心により厚く沈澱する。 急速に冷却するため、鍋を(火傷に注意)冷たい水を入れた流しに浸ける。1時間に2〜3回水を交換して、ワートを100V(37.8℃)以下に冷ます。もし流しに浸けられないなら、しっかり蓋をして、4〜8時間放置し、冷めて沈澱するのを待つ。

7. ワートが95V(35℃)以下になったら、鍋の周辺部から注意深くサイフォンで吸い込み、殺菌した醗酵器に移す。ブロ―オフ(吹きだし)式の醗酵器は薦められない。できるだけ多くのトラブ沈殿物を残すように気をつける。使用前にサイフォンホースを殺菌し、口で吸わないできれいな水道水をホースに満たしてサイフォンを開始する。もしワートが適切に沈殿しているなら(そして冷める前に撹拌して沈殿物が円錐形に堆積するのを手助けしているなら)ワートを残り1〜1.5インチ(2.5〜3.8cm)残すだけで良い。もしトラブ沈殿物が完全に沈殿してないなら、サイフォン時に巻あがりがちである。この場合、多少のトラブがホースの中に入るが、沈殿物を残すようにしなければならない。ワートを醗酵器に満たした後、必要に応じて、5ガロンの印まで水を加える。

8. 醗酵を開始するため、イーストを加え殺菌した匙で撹拌し、醗酵器に蓋をする。醗酵器を直射日光の届かない涼しい場所に置き、エアロックに水を半分満たす。

9. 12〜24時間で醗酵を開始する。ワートの表面に泡の層ができるのでそれがわかる。2〜3日で泡はビールの中に沈んでしまう。もし、二次醗酵器を使うつもりなら(デリケートな軽い風味のビールを作る場合又は暑い季節に醸造する場合にのみ推奨する)、この時二次醗酵器を殺菌し、殺菌したホースでビールを二次醗酵器に移し、エアロックで封印する。

10. イーストを加えてから9〜11日でビールは多分醗酵を終了し、瓶詰可能になる。もしラガーを60V(15.6℃)以下で醗酵しているならば完全に醗酵するまで13日以上かかる。瓶詰の前に、醗酵が修了しているかを比重計で見る必要がある。

11. 殺菌した比重計をビールに入れ、スピンさせて周りの泡を取り除く。軸がビールに沈んでいる点の値を読む。もし、実験的なレシピで、おおよその最終比重を知らないならば、3日おきに2度測定して比重が下がって行かない事を確かめる。もし、下がっているようなら、さらに3日後測って、比重が一定になるまで繰り返す。警告:もし醗酵終了する前に瓶詰をすると、瓶が爆発するかも知れない。

12. 瓶を準備する。瓶を希釈した漂白剤溶液で殺菌し、水ですすぐ。プライミング用のコーンシュガー4〜4.5オンス(120〜130g)を、殺菌したプライミングタンクに入れ、はね散らさないようにサイフォンでビールを流し込む。殺菌した匙でかき混ぜ、シュガーをビールにしっかり溶かす。瓶詰し、栓から1インチ(2.54cm)下まで空間をあけておく。エールは、飲む前に、醗酵温度で2〜3週間熟成する。ラガーは醗酵温度で6日、それからビールが透き通るまで、通常4〜6週間冷蔵する。  

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