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7.Recipes レシピ


 ここに示すレシピは一般的なものであり、モルトやイーストの商品名は示されていない。これは基本的なビールスタイルの指標であり、身近の材料や気まぐれによって調整できるものである。全てのレシピは5ガロン用である。


Malt Extractモルトエキス

 モルトエキスは、色と、原産国によって区分けされる。国によって大麦が異なり、異なった風味を出す。ホップ添加されてないモルトエキスを使うべきである。あらかじめ添加されたホップの風味がどれだけか判らないとレシピを完全にコントロールできないためである。良品質の新しいモルトエキスを買うべきである。品質の悪いモルトはビールにカラメル味やビスケット風の刺激味が付く。もし、一般的な3.3ポンド入りのモルトエキス缶を使うなら、2缶で6.6ポンドにすれば、多くのレシピで指定の6ポンドに近く、容認できる量である。


Hops and AAU'sホップとアルファ酸単位

 このレシピはペレット状のホップを前提にしている。そのままの(whole)ホップを使う場合は重さで15%多く使う事。ホップのアルファ酸のレベルを変えてビールのバランスを調整できるように、レシピにはアルファ酸単位(AAU)が示してある。もし自分のホップのアルファ酸パーセントが判るようなら、レシピの苦味レベルに正確に合わせたり、異なったアルファ酸含有量の種類を使う事ができる。もし、自分のホップのアルファ酸量が判らないなら、リストに示す種類と分量に忠実に従う事。

 示された分量のホップのアルファ酸単位(AAU)を決めるには、単に重量とアルファ酸量を掛けるだけである。例えば、4.5%アルファ酸のカスケードを2オンスならば、2×4.5=9がアルファ酸単位(AAU)である。

 逆に、4.2%のアルファ酸量のホップをどれだけ使ったら12AAuになるかを決めるには、12を4.2で割って2.85オンスが必要ホップ量である。


Yeastイースト

 澄んだ風味を得るためには、良質なビールイーストを使うのが肝心である。最近は優れた乾燥イーストが特に上面醗酵種で得られるが、液体イーストは高価で扱いが微妙であるが、殆どの乾燥イーストよりも澄んだ風味を持つ。

 最寄りの自家醸造用品店で、現在市場で得られる最良のイーストを求めなさい。イーストに数セント節約して粗悪な種を使えば、ビールをまるごと酸っぱくする事を忘れないのように。


Summer Beerサマービール

 暑い時期の、のどの乾きを癒す、軽いビール。エールと同様室温で醗酵。瓶詰後醗酵温度で7日間熟成し炭酸ガス化し、その後全部を4週間冷蔵し、滑らかなラガー風味を作り出す。

	4ボンド			ライトモルトエキス
	2ポンド			米エキスまたは米シロップ
	最初の風味付けホップ:	1/2オンスのハレトウ(2AAU)
	2度目の風味付けホップ:	1/2オンスのハレトウ(2AAU)
	芳香付けホップ:	1/4オンスのザーツ(1.25AAU)
	茶さじ1			石膏
	茶さじ1			アイリッシュモス
	1パッケージ		乾燥エールイースト、または液体エールイースト
	4.5オンス		炭酸ガス用のコーンシュガー
	初期比重:1.041、最終比重:1.012以下


Bitterビター

 非常に簡単で価値のある軽いエールで、60〜65V(15〜18℃)での醗酵に最適。55〜65V(13〜15℃)で2、3週間熟成する。

	6ポンド			ライトイングリッシュモルトエキス
	最初の風味付けホップ:	1オンスのファグル(4.5AAU)
	2度目の風味付けホップ:	1/2オンスのファグル(2.2AAU)
	芳香付けホップ:	1/2オンスのゴールディング(2.5AAU)
	茶さじ1			石膏
	茶さじ1			アイリッシュモス
	1パッケージ		乾燥エールイースト、または液体エールイースト
	4オンス			炭酸ガス用のコーンシュガー
	初期比重:1.040、最終比重:1.013以下


Pale Aleペールエール

 奇妙な名前のビターより、より強く、より苦い(ビター)風味のビールで、良質のホップの風味と芳香を引き出すために乾燥モルトを使用。

	6ポンド			ライトイングリッシュモルトエキスシロップ
	1ポンド			ライト乾燥モルトエキス
	12オンス		粉砕したアンバークリスタルモルト(Lovibond 40)
	最初の風味付けホップ:	1.25オンスのファグル(5.6AAU)
	2度目の風味付けホップ:	1.5オンスのファグル(6.75AAU)
	芳香付けホップ:	1/2オンスのゴールディング(2.5AAU)
	茶さじ2			石膏
	茶さじ1			アイリッシュモス
	1パッケージ		乾燥エールイースト、または液体エールイースト
	4オンス			炭酸ガス用のコーンシュガー
	初期比重:1.043、最終比重:1.014以下


Wheat Beerフィートビール(小麦ビール)

 南ドイツのヴァイツェンビールのスタイルの、軽くホップを加えたフィートビールである。エールと同様に醸造し、新鮮な風味を活かすため瓶詰して4週間以内に飲む。最も本物の風味を得るために、少なくとも50%以上の小麦を使ったフィートモルトエキスを手に入れ、フィートビール用の液体イーストを使って醸造する。

	6ポンド			小麦と大麦のモルトエキス(50%以上の小麦モルト)
	最初の風味付けホップ:	1オンスのハレトウ(4AAU)
	2度目の風味付けホップ:	無し
	芳香付けホップ:	1/2オンスのハレトウ又はカスケード(2AAU)
	茶さじ2			石膏
	茶さじ1			アイリッシュモス
	1パッケージ		乾燥エールイースト、または液体フィートビールイースト
	4.5オンス		炭酸ガス用のコーンシュガー
	初期比重:1.040、最終比重:1.012以下


Black Cherry Aleブラックチェリーエール

 豊かなチェリー風味を和らげるだけの程度にホップをきかせた、ユニークなさわやかさのビール。チェリージュースで赤黒い色になり、伝統的なモルト風味に豊かなフルーティな背景を与える。エール温度で醗酵し、2カ月間ラガー(低温貯蔵)して円熟させ、複雑な風味を混合したとき最良となる。できるだけ良いブラックチェリージュースを使うのが重要。砂糖や香料の混ざったジュースを使ってはならない。

	6ポンド			ライトモルトエキス
	3クォート		ブラックチェリージュース*
	最初の風味付けホップ:	1オンスのハレトウ(4AAU)
	2度目の風味付けホップ:	無し
	芳香付けホップ:	1/4オンスのカスケード(1AAU)
	茶さじ2			石膏
	茶さじ1			アイリッシュモス
	1パッケージ		乾燥エールイースト、または液体エールイースト
	4.5オンス		炭酸ガス用のコーンシュガー
	初期比重:1.049、最終比重:1.012以下
	*ブラックチェリージュースは沸騰が終わって火を止めてから加える。


Porterポーター

 優れたレシピで、簡単で殆ど失敗がない。全てのエール同様、ポーターは自家醸造するには簡単で価値のあるものである。飲む前に2週間熟成する。

	6ポンド			オーストラリア又はイングランドのダークモルトエキス
	最初の風味付けホップ:	1/2オンスのノーザンブリューワー又はペーレ(3.5AAU)
	2度目の風味付けホップ:	3/4オンスのノーザンブリューワー又はペーレ(5.25AAU)
	芳香付けホップ:	1/4オンスのウイラメッテ又はファグル(1AAU)
	茶さじ1			石膏
	茶さじ1			アイリッシュモス
	1パッケージ		乾燥エールイースト、または液体フィートビールイースト
	4オンス			炭酸ガス用のコーンシュガー
	初期比重:1.040、最終比重:1.012以下


Stoutスタウト

 ポーターより重く、より明白なローストモルトの風味のビール。エールのように醸造し熟成する。

	6ポンド			オーストラリア又はイングランドのダークモルトエキス
	1.5ポンド		乾燥ライトモルトエキス
	8オンス			クラッシュしたブラックパテントモルト、沸騰前に水に浸けておく
	4オンス			クラッシュしたローストモルト、沸騰前に水に浸けておく
	最初の風味付けホップ:	1.25オンスのペーレ又はノーザンブリューワー(8.75AAU)
	2度目の風味付けホップ:	1/2オンスのカスケード又はファグル(2AAU)
	芳香付けホップ:	1/4オンスのウイラメッテ又はファグル(1AAU)
	茶さじ2			石膏
	茶さじ1			アイリッシュモス
	1パッケージ		乾燥エールイースト、または液体フィートビールイースト
	4オンス			炭酸ガス用のコーンシュガー
	初期比重:1.055、最終比重:1.021以下


Barley Wineバーレーワイン

 本当のワインではなく、英国伝統の、強いアンバーエールで、ちびちび飲んだり、味わって飲むのに適している。こくのあるワイン風の特徴を十分生かすために、ワイングラスで55〜65度(12〜18℃)で飲む。

 バーレーワイン(ストロングエールとも言う)は、年齢を魅了する。つまり、年月を経る毎にはっきりと変化する。瓶詰後数週間は味は豊だが、モルトとホップの風味が新鮮で分離していて、いくぶん生の感じがする。6ヶ月経つと風味が調和するが、イースト沈殿物が分解し、新たなイースト味(しばしば苦い)をビールに加える。1年以上地下室で熟成すると、死んだイースト沈殿物から来る不快なイースト味は溶けて調和し、より親しみやすくなったモルトとホップの風味に、燻製とも言える新たな次元を加える。

	12ポンド		ライトモルトエキス
	1ポンド			クラッシュしたアンバークリスタルモルト (40 lovibond)
	最初の風味付けホップ:	5オンスのゴールディング又はイングリッシュファグル(25AAU)
	2度目の風味付けホップ:	1.5オンスのゴールディング又はイングリッシュファグル(7.5AAU)
	芳香付けホップ:	1オンスのゴールディング又はイングリッシュファグル(5AAU)
	茶さじ3			石膏
	茶さじ1			アイリッシュモス
	2パッケージ		乾燥シャンペンイースト、または液体シャンペンイースト
	3.5オンス		炭酸ガス用のコーンシュガー
	初期比重:1.075、最終比重:1.026以下


Steam-style Beerスチームビール

 心のこもった豊かな味わいのビール。スチームビールはラガー醗酵し、室温熟成する。3週間の熟成後に飲むのが最良。

	6ポンド			ライトアメリカンモルトエキス
	1ポンド			クラッシュしたアンバークリスタルモルト (40 lovibond)、沸騰前に水に浸けておく
	最初の風味付けホップ:	1.25オンスのノーザンブリューワー又はペーレ(8.75AAU)
	2度目の風味付けホップ:	0.75オンスのカスケード(3.3AAU)
	芳香付けホップ:	0.5オンスのカスケード(2AAU)
	茶さじ1			石膏
	茶さじ1			アイリッシュモス
	2パッケージ		乾燥ラガーイースト、または液体ラガーイースト
	4.5オンス		炭酸ガス用のコーンシュガー
	初期比重:1.044、最終比重:1.012以下


Light Lagerライトラガー

 ライトラガーは、冷蔵熟成と高品質ラガーイーストが必要なので、自家醸造では最も難しいビールである。真正の味を得るためには、醗酵温度は65V以下で一定でなければならない。瓶詰後、炭酸ガス発生のため6日間室温に放置し、その後少なくとも4週間冷蔵する。

	6.5ポンド		ライトモルトエキス(できる限りライト)
	最初の風味付けホップ:	0.5オンスのハレトウ(2AAU)
	2度目の風味付けホップ:	0.75オンスのハレトウ(3AAU)
	芳香付けホップ:	0.25オンスのザーツ(2AAU)
	茶さじ1			石膏
	茶さじ1			アイリッシュモス
	2パッケージ		乾燥ラガーイースト、または液体ラガーイースト
	4.5オンス		炭酸ガス用のコーンシュガー
	初期比重:1.045、最終比重:1.012以下
 

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