幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 10月30日 ● 名古屋はお通夜のようでした。

 本拠地で3タテくらって胴上げされたチームというのは日本シリーズ50回の歴史の中で初めてのこと。まさに屈辱的な敗戦です。シリーズ終了後の表彰選手を選ぶにも、第2戦で踏ん張った川上以外に選びようがないという体たらく。逆に戦犯なら井上やら関川やら福留やら野口やらと、いくらでも選ぶことができるんですけどね。

 星野監督は「大事なのはペナントを勝つこと」だと敗戦後の談話を残していますが、それにしたって負け方があるというものです。今シーズンでもっとも悪い状態でシリーズに突入したとしか言いようがない戦いぶりに、一体どういう体調管理をしていたのかと文句のひとつやふたつどころか百も二百も言いたくなります。

 敗戦から一夜明けた名古屋の街は、秋晴れの青空だったにも関わらずどんよりと澱んだ重たい空気が支配していました。ダイエーはもちろん日本一セールを華々しくおこない、それ以外のスーパーやデパートも「残念セール」を開いていたので、日頃から野球などに関心の薄い女性は熱心にバーゲン品を買い漁っていたようですが、オヤジたちは野球の話題に触れることすら疎ましいといった表情です。

 11月2日には優勝パレードが市内の目抜き通りで行われます。前回は昭和天皇の病状が思わしくなく自粛してしまいましたから、今回は華やかにパレードが繰り広げられると思いますが、どこか腹の底から喜べない、宿題をたくさん抱えて夏休みを迎えてしまった子どものような心境です。「終わりよければ全て良し」とはよく言ったものです。折角優勝したのに、こんな終わり方では本当にスッキリしないですね。
 

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