幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 8月10日 ● 人間ドックなんていらない?

 僕はかねがね人間ドックに不信感を持っていました。流れ作業で次々といろいろな検査をされるわけですが、どうも診察している医者の方に意欲がないというか、いかにも「商売だから仕方ない」という投げやりさを感じるからです。

 もちろん中には早期予防こそ大事、と一生懸命に診てくれる医師もいるでしょうが、普通に考えれば、切ったはったの最前線の治療現場に比べて、いかにも人間ドッグなんてのんびりしたものです。優秀で意欲的な医者だって、そうそう気合いなんて入らないことでしょう。

 そう思っていたら、今週の「週刊朝日」に「それでも人間ドック受けますか」という記事が掲載されました。医師の資格を持つ作家永井明が、実際に5ヶ所の人間ドックを利用してみての体験ルポです。

 詳しいことは記事を読んで貰えばいいのですが、要は僕が持っていたような疑問を永井も持っていて、実際に体験して思いをあらたにした、という内容です。今週号で完結していないので確かなことは言えませんが、つくづく人間ドックなんておざなりな検査しかしていないことが良くわかります。

 ちゃんと検査して早期予防につとめることは大切なことでしょう。しかし何の役にも立たないどころか、ドックを受けるためにストレスまで感じさせるような今の状態では、かえって病気になってしまいそうです。個々の医師の意識改革だけに任せるのではなく、きちんとした体制作りをして、本当に役立つ人間ドックにしてもらいたいものです。
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