1998年9月中旬のコーカイ日誌



●名古屋vs横浜。(98/9/20)
 東京・大阪に続く第3の都市としての自負を持つ名古屋にとって、横浜という街は何となく目の上のたんこぶというか癪にさわる都市です。工業製品出荷額ではいつも首位を争う愛知県と神奈川県の中心都市ですが、すでに人口では横浜は大阪すら抜いて東京に続く日本第2位ですし、そうでなくても「ジョークタウン」などとバカにされる名古屋に比べて、横浜のイメージの良さは日本でもトップクラス。お洒落なデートスポットが多い横浜に比べて、名古屋で見るべきものは相変わらず名古屋港に浮かぶ金鯱号くらいなものです(笑)。同じ製造業中心の工業都市だったはずなのに、このいかんともしがたい差はなんなのでしょう。

 で、さらに今年は追い打ちをかけるようにスポーツでも横浜が名古屋の頭を抑え続けています。高校野球では豊田大谷がベスト4止まりだったのに横浜は春夏連覇。プロ野球でもなかなか首位横浜ベイスターズに2位中日ドラゴンズは追いつけません。そしてJリーグ。先日まで1位の浦和レッズを追って横浜マリノスは2位、名古屋グランパスエイトは4位でした。しかし、19日の試合の結果、グランパスは2位、マリノスは3位に。井原、川口、城ら日本代表を抱える華やかなマリノスに比べ、グランパスは相変わらずピクシーだけが目立つ地味なチームですが、それでも現在の試合内容の良さは首位レッズにもひけをとりません。過去2位が最高のグランパスとしては、ピクシーの切れがある今こそチャンス。ドラゴンズにも李が戻ってきたことだし、夢のアベック優勝を見せて欲しいものです。

 ただ食べ物だけは名古屋の圧勝ですかね。焼売くらいしか名物がない横浜に比べれば、名古屋には味噌煮込みうどん、天むす、手羽先、きしめん、味噌かつ、櫃まぶしなど(もっとあるけど)オリジナリティ溢れる味がいっぱいあります。美味しいものが食べたきゃ、やっぱり名古屋だがね。もっとも横浜は名古屋なんて気にしていないでしょうね。ライバルなら大阪か神戸あたりを思い浮かべることでしょうから。このあたりにも意識すらされない名古屋の悲劇が、ねぇ。
●新CM女王?藤原紀香。(98/9/19)
 CM女王という言葉が使われ始めたのは小泉今日子からでしょう。それまでもやたらとCMに出まくっていたアイドルタレントはいましたが、それは単に「売れてる」という言われ方しかしていませんでした。しかしキョンキョン以降は、鈴木杏樹、飯島直子、鈴木蘭々、佐藤藍子などなど、何社もの広告に出演している旬のタレントを「CM女王」と呼ぶようになりました。それが今、藤原紀香に移りつつあります。

 ただ真のCM女王になるには、単純に多くのCMに出演していればいい、というものではありません。初代女王のキョンキョンの如く、そのCMがヒットし商品が売れるだけの説得力と影響力があることが必要です(ベンザエースやクノール、JR東日本などキョンキョンCMのパワーは凄いものがありました)。前述の女性タレントの中では、ジョージア以降の飯島直子は確かにそれだけのパワーがありましたが、鈴木杏樹や佐藤藍子はただ多くのCMに顔を出していただけでしょう。鈴木蘭々はどのCMもかなり印象的ですが、商品が売れるところまで結びついたかどうか。

 そう考えると、新CM女王と呼ばれかかっている藤原紀香も、とても本物とは言いにくいですね。彼女は確かにその健康的なセクシーさで人目を引きますから、広告素材としての強さはあります。でもまだ彼女はモデルとしてそこに立っているだけで、彼女自身が視聴者を説得するだけの力を持っているわけではありません。同じ女性タレントなら中山美穂や広末涼子の方がはるかに広告上の説得力を持っています。ただこの2人は出るクライアントを絞って戦略的に売っているので「女王」になっていないだけです。

 藤原紀香が(と言うより彼女の事務所が)仕事をセーブしないで売れているうちに出られるだけ出ようとしていることは、ドラマの出演の仕方を見てもわかります。10月から始まる中村玉緒主演のドラマ『あきまへんで!』で、なんと彼女は6クール連続でドラマ出演することになります(『ハッピーマニア』『WITH LOVE』『ニュースの女』『ラブジェネレーション』『それが答えだ!』)。かつて常磐貴子が8クールくらい連続でドラマ出演したことがありましたが、やはり飽きられてしまいました。このままでは藤原紀香も先が見えているな、と思いますがどうでしょうかね。
●沢松奈生子の引退。(98/9/18)
 この10年、世界の強豪と戦ってきた日本女子テニス界を伊達とともに牽引してきた中心選手・沢松奈生子が、とうとう今季限りでの引退を表明しました。まだ25才。ウィンブルドンチャンピオン沢松和子の姪としてジュニア時代から常に注目を集め続け、15才で全日本を制覇。阪神大震災の時には実家が全壊し、それでも健気にその時の全豪オープンでベスト8まで進出。将来はトップ10入りも、と言われた大器でした(結局ランキングの最高は14位でしたが)。

 約2年前、この「コーカイ日誌」の記念すべき最初のテーマが「伊達公子の引退表明」でした。あれから2年。テレビで晴れやかな笑顔を見せる伊達は、すっかり戦う女の顔を捨て去っています。そしてその伊達と高校時代からライバルと言われた2才年下の沢松もまた、伊達と同じ25才で戦いの最前線から姿を消すことになってしまいました。まだまだこれからが円熟期だと思うのに、大変残念です。

 沢松が25才で引退をするのは、伊達の影響も受けたかも知れませんが、それ以上に最近の女子テニス界に吹き荒れている10代パワーのせいではないかと思います。ヒンギスを中心にウィリアムズ姉妹、クルニコワ、ルチッチなどの10代選手のスピードとパワーに最近の沢松は全然歯が立たなくなってきました。グラフやサンチェスの世代とヒンギスら10代パワーに挟まれた沢松世代には今は辛い時期なのでしょうが、それでも同世代のセレシュが頑張っているのだから、沢松にももうひと踏ん張りして欲しかった気がします。

 それにしても松岡、伊達に続く沢松の引退で、ますます日本のテニス人気の落ち込みに拍車がかからないかと心配です。僕たちがテニスを始めた1970年代末から80年代初頭は、テニスはやるスポーツでありながら、見るスポーツでもありました。その後、どんどん「見る」方は衰退の一途を辿り、今や公営コートに人があふれている割には、テレビでのテニス中継は視聴率が上がらず苦戦しているようです。テニス人気を盛り上げる最短距離は、ウィンブルドンのようなメジャー大会で日本人選手が大活躍することなのですが(野茂以降のメジャーリーグ人気、そして中田入団以降のセリエAへの注目度の高さがそれを証明しています)、その夢がますます遠のいていく日本テニス界です。残る希望は先日グラフに勝った杉山愛だけですねぇ。
最近の天気予報は弱気じゃないか?(98/9/17)
 ここんところテニスをする日は、例え天気予報の降水確率50%だろうが70%だろうが大抵なんとか雨に降られずテニスができています。もちろん我々の心がけの良さが最大の要因でしょうが(笑)、それだけではなく、どうも天気予報の降水確率の出し方自体がちょっと悲観的なのではないか、という気もしています。

 降水確率50%と言われれば「こりゃ雨に降られるかも」と思いますし、70%なら「多分雨だな」と傘の用意をするのが当然でしょう。逆に20%くらいなら「まず降らない」と考えて雨具を用意しないで出かけます。で、雨かなと思って出かけて結局降られなかった時と、降らないと思っていたら雨が降ってきたのでは、どちらが怒りが大きいでしょうか。もちろん一般には後者の方がはるかに腹が立ちます。多分気象庁や気象協会へのクレームもグーンと増えることでしょう。

 と言うことで、最近の天気予報は最悪な場合を常に想定して予測しているような弱気さを感じてしまいます。ちょっとでも降りそうな気配があったら50%、降るかもな、という時には70%という具合に、必ず高めの降水確率を発表して責任を逃れている気がします。お陰で最近では「50%?なら大丈夫だ」なんて思ってしまうようになりました。もちろん、災害につながるような台風や集中豪雨の時には慎重に予報を出すのは当たり前なんですが、所詮天気予報なんてまだまだ「当たるも八卦」的な部分があるんだから、予防線張らずにギリギリの線で勝負(?)して貰いたいものです。それにいつも晴れて欲しい時ばかりじゃないんですからね。台風の影響で、もう晴れかかっているのに学校は警報が解除されていないから午前半休、でも会社は朝からしっかり会議をやらされたりすると「天気予報、もっとしっかりしろよ」なんて思ってしまいました。
●NTTドコモの上場は吉か凶か。(98/9/16)
 敬老の日だというのに定期預金や郵貯の金利がまた下がるとのニュース。年金で暮らしているお年寄りにとっては、とんだ敬老の日です。まあ年金生活者でなくても、こう金利が低くては思わず何のために貯蓄をしているんだろうと溜息が出そうです。かと言って不動産や株式なども現状で手を出せるものではありません。どこまで下がるか誰にも底が見えないのですから。

 そんなご時世の中、NTTドコモがいよいよ来月上場すると発表しました。この不況下でほとんど唯一と言っていい成長企業がNTTドコモです。ビジネスマンや学生には携帯電話も飽和状態になってきたとは言え、まだまだ主婦や高齢者を中心に伸びていきそうですし、特にドコモは携帯電話業界のガリバー。これ以上の優良株は現在考えられません。当然人気が沸騰して株式市場への刺激になると予測されているようです。

 去年僕が勧められるままに購入したJR東海株も、約36万円で売り出されて現在60万円弱で推移しています。わずか1株ですが、小遣いの少ない僕にしてみれば大儲けってところです。もっとも売らなければ本当に儲けたことにならないのが株というやつで、今は儲けた気分を楽しんでいるだけですが。JR東海ですらこの調子なんですから、確かにNTTドコモならもっと高騰すると思いたいところですが、でもそれは欲にまみれた楽観的な人種の見方のような気がしないでもありません。

 落ち着いて考えてみましょう。これだけ景気が悪くて失業率が高くなり消費意欲が減退している時に、果たして株なんてリスキーなものに一般の人が手を出すでしょうか?いくら上がると言われたって、先立つものはないし、もし下がったりしたら目も当てられないと思うのが人情でしょう。そしてみんながそう考えたら株は決して上がらないのです。株は上がるだろうと人が思うから上がるのであって、下がるかも、と思われたら決して上がりはしません。しかも今回は政府がNTT本体の株の放出も同時期に考えています。となると、とても市場がそれだけ消化できるかどうか、もしかしたら逆効果になっていよいよ市場は冷え込んでしまうのではないか、という見方もできるわけです。僕のような株についての素人ですら、それくらいのことは思うわけですから、決して先行きは楽観視はできないと思います。

 もっとも素人考えでは及びもつかないようなことが起こるからこそ、株は博打なわけですから、もしかしたら玄人は全然違うことを予測しているかも知れません。もしお財布に少しばかりの小銭のある人は、決して僕の言うことなんか信じちゃダメですよ。ま、僕の言うことを真に受けるような人は、多分元々お金には縁がないようなタイプばかりでしょうけどね。
●ナカタ、ハングリー?(98/9/15)
 セリエAの開幕戦、前年の覇者ユベントスを相手に中田率いる(と言っていいと思います)ペルージャは3-4の善戦。しかも中田がいきなり2得点を挙げる大活躍を見せました。なにせユベントスと言えばジダンやデルピエロ、デシャン、インザギら世界的に有名なスーパースターがずらりと並ぶ世界トップクラスの強豪チーム。それを相手にここまで中田が活躍するとは、さすがに甘い見通しで有名(?)な日本のマスコミですら予想し得なかったことでしょう。いろいろマスコミとの軋轢から言われる中田ですが、ここは素直にその活躍を喜びたいと思います。

 で、メジャーリーグではサミー・ソーサがやりました。マグワイアが62号を放って以来沈黙しているのを尻目に、一気にスパートをかけて61、62本目を立て続けに場外に放ってマグワイアに並んだのです。これまでライバルと言われながらもソーサは常にマグワイアの後塵を拝し続け、人気でも大きな差をつけられていました。あくまでもファンの目にはマグワイアが主役であり、ソーサはいわばマグワイアを刺激し続ける添え物の役割でしかありませんでした。しかし、とうとうソーサがマグワイアに並んだことで話は大きく変わります。これからは1本1本が新記録です。そして最終的に1本でも多かった方が歴史に名を残すわけですから、ソーサとしても目の色が変わってくることでしょう。

 中田にしてもソーサにしてもリーグの中で決してエリートではありません。デルピエロやマグワイアとは立場が全然違うのです。極東のサッカー後進国からやってきた中田はもちろん、ソーサも貧しいヒスパニック出身で、苦労してここまではい上がってきました。「ハングリー精神」なんて言うと、たぶん中田は嫌がるのかも知れませんが、スポーツの世界で恵まれない立場からはい上がっていくには、やはり心のどこかにハングリーさが必要でしょう。今の地位を築いたソーサのハングリー精神はいかばかりだったのでしょうか。そして、まだスタートラインに立ったばかりの中田が、この先どこまで活躍できるのか。それもまた中田の内なるハングリーがどれほど大きいものなのかで決まるような気がします。なにせ技術的にはすでにワールドクラスなのですから。野茂、伊達、武豊らに中田が続くかどうか、まさに注目のシーズン開幕です。
長嶋留任でも読売のイメージは?(98/9/14)
 完全に長嶋解任-森監督の既定路線で進んでいたジャイアンツの監督人事が、ぎりぎりのところでひっくり返ってしまいました。バッシングを恐れた森が突然監督就任を固辞、結局元の鞘に収まるしかなかった、というところのようですが、長嶋にしてみたらプライドはズタズタでしょう。そしてズタズタなのは、長嶋のプライドだけではなく、読売グループのイメージもまた同様です。

 そもそも「ジャイアンツは常に優勝を義務づけられている」などと血迷ったことをよく読売グループは言いますが、それは別にファンのためとかプロ野球の発展のためとかではなく、日本テレビの視聴率と読売新聞の販売部数のためであることは明らかです。長嶋を前回解任した時も、また長嶋を再び再登用した時も、読売グループが考えたのは、ファンのことではなく自社の金儲けのことです。今回も彼らが考えたのは、優勝できない長嶋ジャイアンツと優勝できる森ジャイアンツとでは、どちらが人気が上がるか、ということでしかありません。結論は松井や高橋の人気で長嶋がいなくても乗り切れる、と踏んでの長嶋解任でした。しかし予想以上にファンとマスコミの長嶋擁護論が強く、それが結局森の腰を引かせることになってしまいました。長嶋の人気の高さを改めて思い知らされたわけです。

 結局この騒ぎで読売グループに残ったのは、長嶋を切ろうとした、というバッドイメージと、多分また優勝できないジャイアンツです。長嶋を残したにも関わらずイメージはダウンするし、次の監督人事は難しくなるし(誰だって長嶋の後は引き受けたくないことでしょう)、これでは何もせずに最初から「永久監督」の言葉通りにしておけば良かったくらいです。「元」日本代表を集めたJリーグのヴェルディ川崎も連敗の泥沼から抜け出せないであえいでいるし、やはり世の中そうそう金に飽かせて好きなようにやろうとする奴に甘くはないようです。
●呑んでかかるか、舐めてかかるか。(98/9/13)
 テニスのサークル対抗の交流試合で大敗を喫しました。相手が「強豪」という噂が名高かっただけに、こちらも気合いを入れて臨んだのですが、見事に返り討ちにあってしまいました。もちろん基本的に実力差があったからこその大敗ですが、しかし僕の見るところ結果(2勝19敗)ほどの大きな差はなかったようにも思います。なにせ2勝はともに僕が絡んだダブルスだったのですから、僕以上の実力を持つうちのサークルのメンバーが、どうしてコロコロと負けていくのかが不思議でした。

 で、試合後に話していた時に、メンバーのS山くん、S村くんらから「相手が強いと思い込み過ぎて呑まれてしまったのではないか」と言われました。うーん、確かに、かなり事前に強い強いとメンバーに言いました。僕としては気を引き締めようと思って言ったことですが、それが逆にみんなを萎縮させてしまったのだとしたら、それは監督(主将かな)の采配としてはやはり失敗です。相手に対して精神的に優位に立ちながらテニスするのと、萎縮しておどおどとテニスするのとでは全然プレイが違ってきますから。

 ただ僕自身は違うんですよね。性格的にほっとくと「呑んでかかる」と言うよりも「舐めてかかる」タイプなだけに、よく試合中に集中力が切れることがあります。だから「相手は強いぞ、気を引き締めていけ」と謙虚に思っていないとダメなんです。でも僕のようなタイプもいれば、逆にすぐに「呑まれてしまう」タイプもいるということを忘れていました。難しいものですね。
●貴乃花の感じている横綱の重み。(98/9/12)
 秋場所を前に貴乃花の話題がワイドショーを賑わせているようです。兄・若乃花に絶縁宣言をしたとか、おかみさんともずっと口も聞いていないとか。師匠であり父でもある二子山親方は「整体師に洗脳されているようだ」とインタビューに語っていますが、果たして本当のところはどうなのでしょう。なにせ体面を重んじる角界のこと、ワイドショーなどで報道されているどこまでが本当のことで、どこからが作られた部分なのかは定かではありません。

 ただこの騒動から感じるのは、貴乃花がいかに「横綱」という地位にこだわっているか、また自分が横綱であることにプライドを持っているか、ということです。「若乃花が横綱としてなっていない」などと言われて「もっともだ」と感じるには、それだけ横綱の重みをしっかりと受け止めていなければなりません。特に貴乃花は、横綱昇進時にあれほど足止めをくらい厳しく叩かれながら、実績でそれを跳ね返してようやくその地位をつかみました。それに比べて若乃花の時はいかにも相撲人気を盛り上げるため、という協会側の意図が見え見えの甘い昇進でした。貴乃花が「俺の時はあれほど厳しかったのに」と不満を感じるのもある意味当然でしょう。

 もし貴乃花が角界のサラブレッドではなく、地方から上京してきて先輩力士にいじめられながら、こつこつと叩き上げてきた人間なら、もう少し興行としての大相撲というものを客観的に見られるのかも知れません。そうすると自分の時に求められていたこと、若乃花の昇進時に求められていたことの違いも理解できることでしょう。しかし、それだけの人間的幅を持たず、また経験も積まず、ひたすら愚鈍なまでに相撲が強くなることだけを考えてきた貴乃花に、その違いを理解することを期待するのは無理というものでしょう。そもそも宮沢りえとの婚約騒動の時だって同じです。貴乃花には「好きだから婚約した」「嫌いになったから別れた」しかありません。自分を客観視するという能力、周囲の状況を判断して行動をするという能力が先天的に欠如しているのかも知れません。

 反面、だからこそ貴乃花は強いのだとも言えます。そんなサラリーマン的調整能力ばかり長けていたって、相撲を取る上では役に立ちません(八百長をするには役立つことでしょう。彼の八百長相撲の下手くそさが逆にそれを証明しています)。ひたすら強くなることだけを考えてここまで来た上に、本当に「洗脳」されればますます迷うことなく一筋に相撲道を邁進することでしょう。いよいよ平成の双葉山(彼も新興宗教にはまっていたそうです)への道を歩むのか、秋場所の貴乃花に注目です。
●最近テニスやり過ぎだろうか。(98/9/11)
 ここのところ毎週土曜日のテニスだけではなく、平日の夜にも会社のテニス部の練習に顔を出しているので、コンスタントに週2回テニスをしています。しかも、今月は祝日や日曜日までテニスの予定を入れているという、家庭人としてはあるまじき行いを画策しているため、ますますテニス漬けになりそうです。

 本人としては思う存分テニスができてとっても楽しいのですが、問題は家庭不和(笑)と、体の調子。なにせこの年で余りにペースを上げると、どこかここかに変調が生じます。まず春にも痛めた腰が怖い。疲れてくると何となく腰が重くなってきて、ちょっと軋みも感じます。次に右肘と手首。これも長年テニスしていれば誰でも経験することなんでしょうが、今回はちょっと慎重に対処しています。なるべく肘や手首に衝撃のかからないような打ち方を研究して、後はインターバルをおくようにしています。さらに古傷の足首、膝なども疲れがたまるとギシギシと言い始めるのだから困ったものです。

 体力的に年齢を感じたことは未だにありませんが、こうした主に関節部分の不調を思うと、やはりそれなりに年を取ってきているんだな、ということがわかりますね。30数年使い続けた体が少しずつ痛んできているのを感じます。クルマなら古くなったパーツを交換しながら騙し騙し乗ることもできるでしょうが、人間の場合はパーツ交換ができない以上、きちんと手入れするしかないですからね。クルマなら大古車でしょうが、人間としてはやっと中古車。まだまだ走れるように、気を使いながらいけば、しばらくは持つことでしょう。でも、家庭不和の方の解決策はないなぁ。とりあえずTDLという薬でも与えてみようかなぁ。


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