1998年9月上旬のコーカイ日誌



●カブス投手陣も称賛したい。(98/9/10)
 プレッシャーなど感じる暇もなく、一気にマグワイアが62号を放ち新記録を樹立しました。驚異的とも言えるこのハイペースにはただただ感心するばかりですが、その記録を陰で支えたのがライバルソーサの存在と、ソーサのチームメイトでありながらマグワイアに逃げることなく勝負を挑んだカブス投手陣だと思います。

 先日も書いたように、バースが王の記録に挑んだ時にジャイアンツ投手陣は逃げまくりました。当然今回のような直接対決となった場合も、日本なら間違いなくマグワイアは敬遠されて決して勝負などしてもらえないことでしょう。もちろんソーサも歩かされて両者ともに10打席連続四球なんて醜悪なことになり、見に来たファンはガックリ、という光景が繰り広げられるに違いありません。

 ところがメジャーリーグは違います。逃げようものなら相手だけではなく、味方からすらブーイングを浴びせられます。ましてや記録となるホームランを打たれるのが恥ずかしいから、などと姑息なことを考えるような奴は、メジャーの資格すらありません。あくまでも正々堂々、ファンあってのプロ野球という意識が徹底しているのが「メジャー」なのです。決して人気や実力、年俸だけがメジャーなのではありません。

 ジャイアンツの松井がインタビューで、マグワイアの記録を破れるか?と尋ねられて「絶対無理です」と答えていました。あくまでも松井は表面上実力の問題として「無理」と言っていましたが、内心では記録がかかったら決してまともには勝負してくれないであろう日本のプロ野球環境にも考えは及んでいたと思います。今年も今の調子ならセ・リーグの首位打者や打点王、パ・リーグの本塁打王などは最後まで競りあいそうです。そして、また例年のようなファンを無視した欠場や敬遠などが繰り広げられるのでしょうか?マグワイアと勝負したカブス投手陣を見て何も感じないのでしょうかね。
●若虎・坪井を見ました。(98/9/9)
 名古屋ドームでの中日vs阪神戦。僕のお目当てはタイガースのルーキー坪井です。相変わらずパッとしないタイガースの中にあって、新人ながら前田や鈴木尚らとわたりあって堂々首位打者争いをしている坪井だけが希望の星。僕もぜひこの目で見てみたいと思って名古屋ドームへ出かけましたが、タイムリー安打を放ち期待通りの若虎ぶりを発揮してくれました。

 もうあちらこちらで言われていることでしょうが、本当に彼はイチローを彷彿とさせますね。打席に入るときの雰囲気から振り子打法、センスの良さ、足の速さまで良く似ています。ドラフト4位で入団したところまで同じ。まあ年齢こそ24才と食っていますが、坪井と今岡が並ぶ1・2番はタイガースの新しい魅力だと思いました。もっとも3番ハンセン、4番大豊となってしまうあたりが問題ですけどね。桧山、新庄、平塚あたりがちゃんと育っていないからなぁ。

 さて興味はその坪井がルーキーで史上初の首位打者を獲得できるかどうか。あの長嶋ですらできなかった新人首位打者となれば、ジャイアンツ高橋、ドラゴンズ川上、カープ小林らライバルを抑えての新人王獲得も現実味を帯びてきます。久しぶりの高いレベルでの新人王争いだけに、できたらタイトルくらい手土産にして勝ち取って欲しいものです。
●生きているうちに国民栄誉賞を。(98/9/8)
 6月に吉田正が死去した際に国民栄誉賞は死ななければもらえないものか、と思いましたが、今回黒沢明にも国民栄誉賞を、ということのようで、また同じことの繰り返しです。吉田正ならともかく黒沢明なんていくらでも国民栄誉賞を与えるチャンスがあったはず。それなのにまたぞろ死んでしまってからなんて、故人も別に嬉しくないんじゃないでしょうか。

 そこで今のうちに国民栄誉賞候補をみんなで考えて、どんどんあげてしまう運動をしたらどうでしょう?黒沢明はともかく吉田正クラスなら幾らでも候補は挙がると思います。スポーツ界なら野球の長嶋茂雄は決まりでしょう。川上哲治、金田正一、稲尾和久もいいですね。江夏、江川、落合あたりになるとちょっと苦しいか。それよりまだバリバリの現役ですが野茂とイチローは十分にその価値があるような気がします。相撲の大鵬、ボクシングのファイティング原田、サッカーの釜本。このあたりの競技は現役ではちょっと候補がいないですね。中田はこれからの活躍次第。バレーボールや体操は1人に絞るのは難しいので無理かも。陸上の有森裕子は金メダルを獲っていたら。テニスの伊達公子も4大トーナメントの1つでも獲っていればねぇ。ゴルフの岡本綾子だって賞金女王まで獲りながらメジャーで勝てなかったので残念。それより先日海外G1を勝った武豊の方が凄いかな。競輪の中野浩一も10連覇の頃にあげたかった。ジャイアント馬場、アントニオ猪木もいいと思うけどなぁ。

 芸能文化関係ではまず吉永小百合。当確でしょう。加山雄三もいい線いってるかな。森繁久弥は早くやらないとそれこそ死んでしまいそうです。松本幸四郎、森光子、山田五十鈴、高倉健、小林旭あたりはちょっと苦しいか。歌謡曲なら森進一や五木ひろしも候補になるかも知れませんが、それよりユーミンやサザンの方がいいかも。フォークのよしだたくろう、井上陽水、さだまさし、中島みゆきもいいけど、ちょっとファン層が狭いので無理でしょうね。ロック系はいないなぁ。アイドルでは山口百恵ですが引退時にしかチャンスはなかったな。作詞家なら阿久悠。作曲家は難しいですが、小室哲哉だって候補です。お笑いではビートたけしが有力。タモリ、明石家さんまや所ジョージは無理でしょうね。キャスター久米宏。個人的にはイヤですけど。黒沢明のように海外で評価が高い小沢征爾も国民的人気となるとちょっと難しいかも。プリンセス・テンコーも海外じゃ人気らしいですが、ちょっと無理ですね。

 それとマンガ家は手塚治虫を無視したのだから、罪滅ぼし(?)のためにどんどんやってはどうでしょう。まだ生きている横山光輝、赤塚不二夫、ちばてつや、松本零士、さいとうたかお、水島新司、永井豪、宮崎駿、楳図かずお、あだち充、鳥山明、萩尾望都、大島弓子、竹宮恵子、高橋留美子、さくらももこ、いしいひさいちと候補には事欠きません。現実的に可能性があるのは、このまま朝日新聞の連載を続けたら、という条件付きでいしいひさいちでしょうね。作家は思いつかないなぁ。国民的人気があった作家なんて司馬遼太郎が最後でしょう。村上春樹や吉本ばななじゃ無理。赤川次郎。うーん。

 ま、いずれにせよこんなに生きている人間でも候補がいます。けちけちしないで、どんどんやっちまいましょうよ。 
●またひとつ昭和が遠くなるクロサワの死。(98/9/7)
 「降る雪や明治は遠くなりにけり」と詠んだのは中村草田男だったでしょうか。最近は昭和が随分遠くなってきました。世界のクロサワ、黒沢明の死も昭和が遠くなったことを感じさせる出来事のひとつだと思います。長嶋茂雄、美空ひばり、手塚治虫らと並ぶ昭和の伝説的存在、それが黒沢明です。日本映画界を代表するカリスマであるばかりではなく、昭和という時代を象徴する偉大な人物でした。

 実は僕はそれほど黒沢の映画を数多く見ているわけではありませんが、それでも高校生の時にリバイバル上映していた『七人の侍』を見た時の衝撃は忘れられません。当時テレビでよく西部劇『荒野の七人』を放送していました。僕はあの映画も大好きでしたから、もちろんその元になったという『七人の侍』にもそれなりに期待はして行ったのですが、上映中あまりの迫力に唸ってしまったことを未だによく覚えています。ああ、確かにこれは凄い、本物だ、と思いました。当たり前のことですが『荒野の七人』よりもずっと本物感がありました。日本人は日本映画だぜ、とつくづく思ったものです。だから僕の日本映画好きはこの『七人の侍』によるところが随分大きいのです。

 残念ながら『影武者』以降の黒沢には全然興味が持てなくなり、最近の作品は見てもいないのですが、これを機会にもう一度旧作は見てみたいと思いました。昭和が終わって10年。そろそろ生活の中からいつの間にか昭和は消えていきつつあるのですね。そう言えばうちの2人の子どもは、ともに平成生まれでした。彼らはきっと「えー、平成生まれなの?」とことあるごとに言われながら育っていき、いつかは昭和生まれを旧人類呼ばわりするのでしょう。多分そう遠くない未来のことです。
●Windows98へのアップグレード。(98/9/6)
 先日購入したレッツノートはWindows98への無償アップグレード品。昨日そのアップグレードキットが届きました。とりあえず開封してマニュアルをちらちらと読んでいたら、あまりにも面倒臭そうなのでうんざりしてそのまま放り出してしまいました。もちろん過去の幾多の経験から、こういうものはなんだかんだ言うよりも、さっさとやってみるに限るんですが(それでまた一発でうまくいくことが決してないのがパソコンってやつなんですよね)、なにせWindows95で「なんでかんの(名古屋弁=どうしていけないのか)」、と思っている節があるために、ついつい億劫になってしまいます。

 それにしても、OSのインストールなんて1度もしたことがないようなパソコンの初心者にはこれはとても無理でしょうね。万にひとつの確率で何事もなく順調にいけばまだしも、どこかでつまずいたりしたら、もうお手上げでしょう。95への現状復帰もままならずデータも(バックアップ取っていないために)きっと失われてしまい、にっちもさっちもいかなくなってしまいそうな気がします。パソコン中級者以上にやってもらうか、せめて横についていてもらった方が無難でしょう。

 「畳とOS(と女房)は新しい方がいい」とも言います。新しいOSは安定性や使いやすさに優れているのはわかりますが、今回の98に関してはそれほどの魅力を感じられません。僕の場合はレッツノートはあくまでもサブマシンなので試しにアップグレードをしてみようと思っていますが、もし仕事にも使っているような場合なら、なかなか根性入れないとふんぎりつけられないような気がします。いま多分相談されるであろう初心者たちにどう説明しようか悩んでいるところです。
●白熱プロ野球。(98/9/5)
 途中まで今シーズンのプロ野球は横浜と日本ハムで決まりかと思っていたのに、ここにきて上位が急接近、面白くなってきました。セ・リーグは我が中日ドラゴンズが安定した投手力で徐々に差を詰めてきて横浜と名古屋ドームで直接対決。残念ながら第1戦は延長戦の末に落としてしまいましたが、まだ横浜戦は10試合も残っています。ここで3タテを食らわない限りは可能性は十分あります。何としても2、3戦目は勝って優勝争いを面白くして欲しいです。それにしてもここで今中がいないのは残念ですね。本来万全で今中が控えていたら、左打者の多い横浜相手にもっと楽に戦えるのになぁ。

 もっと面白くなってきたのがパ・リーグ。日本ハムと近鉄が失速、西武と福岡ダイエーが踏みとどまって4チームによる潰し合いという展開になってきました。この中で目立つのは西武の残り試合の多さ。ドーム球場を本拠とする他3チームに比べて約10試合も多く残しています。日程的にはタイトになってきますが、優勝争いしている時は残り試合数が多い方が大抵有利です。首位日本ハムにとって最も警戒すべきはやはり西武でしょう。

 白熱する優勝争いの陰で個人タイトル争いはちょっとかすみがちです。競り合っている部門が少ない上に、パ・リーグのホームラン王争いなど上位は外国人選手ばかり、しかもかなりレベルの低い争いになっているからです。興味はイチローが4割打てるかどうかですが、これもかなり苦しい戦いになっています。海の向こうのマグワイア&ソーサによるホームラン・フィーバーが羨ましいですねぇ。
●本当に再軍備が必要なのか。(98/9/4)
 最初に断っておきますが、僕は軍事関係には疎いです。やたら戦争好きというか軍事オタクみたいな人が時々いますが、そういう人とは全然趣味が合いません。怠惰と女の子を愛する軟派な不良中年です。昭和10年代の日本なら「非国民」と罵られる情けない奴です。戦後の日本の民主主義教育によって生み出された典型的な個人志向の自己中心的小市民です。心情サヨクもちょっと入っているというか、多分右寄りな志向に嫌悪感を持つタイプです。最近の小林よしのりはどこに向かって「一直線」に走っていくのか、と眉をひそめて見ている、そんなある種の典型的30代です。

 そんな僕から見ていて、今回の北朝鮮ミサイル事件とその後の再軍備を求める発言の高まりには妙な勘ぐりを入れたくなります。なるほど、ミサイルは飛んできたのでしょう。日本海と太平洋に落ちたのでしょう。でもそれがどうして即座に憲法改正をして軍備強化となるのか、かなりそれって短絡的じゃないの、という気がしてなりません。まるで日頃そんなこと言うと右翼だ好戦論者だ危ない奴だと石を投げられそうで声をひそめていた連中が、ここぞとばかりに言い募っているようにしか聞こえません。ほら北朝鮮なんてやっぱり危ない連中じゃないか、きっとロシアだって中国だって同じようなもんだぞ、平和ボケした奴らにはわからないだろうが、今こそ日本も独自の軍隊を持って目には目をで立ち向かうべきだろう、って、そりゃ単なる軍事オタクの戯言でしかありません。殴られそうになったら殴り返せ、という単純な考え方では中学生のイジメだって解決しません。ましてや国際政治が、外交がそんなに簡単なわけないじゃないの。

 じゃあどうして再軍備だ憲法改正だと主張するのか。そりゃもちろん儲かるからでしょうね。今の不況を乗り切るには軍需産業でひと儲けするのが一番早いと思った日本政府高官がいたのか、それともアメリカが日本に武器を売りたいために北朝鮮に潜り込ませたCIA工作員を使ってミサイルを発射させたのかはわかりませんが、とにかく日本が軍備強化すれば儲かる奴がいるのです。本来ならきちんと政府は北朝鮮に対して軍備ではなく「言葉」による圧力をかけて国際世論を盛り上げていくのが正道でしょう。わかっていてそれをしないのは単に無策無能というだけではなく、何か裏でアメリカと話がついていて日本国内の世論を煽っているような気がしないでもないです。それにアメリカも日本もこれで国内のまずいことから国民とマスコミの目をそらせるしね(ところで自衛隊ってやっぱり軍隊じゃないわけ?右翼からはあれは日本軍として認められていないからこそ、そういう意見が出てくるんだよねぇ)。

 力と力のぶつかり合いを期待する心情右翼(本人達は理論武装しているつもりのようですが、要は単純で楽な天皇を頂点とする縦割り社会を望んでいるだけにしか見えません)は、単に軍需産業の片棒担がされているだけかも知れないのだから、あまり安易な軍備強化論を言わない方が賢いと思いますが。「愛する者を守るために、君は(国のために)死ねるか」なんて、そんなもん死ねるわけないじゃん。酔ってちゃいけませんよ。ほんと。
●マリスの悲劇。(98/9/3)
 今アメリカではマグワイアとソーサのホームラン・フィーバーに沸いているようです。かつてベーブルースの60本という偉大な記録を破ったロジャー・マリスの61本という記録が、いよいよ書き換えられようとしています。期待に満ちあふれた観客が連日スタジアムに詰めかけているそうですから、野球におけるホームランの魅力はやはり相当なものなのでしょう。

 それにしても可哀想なのはマリスです。かつてルースの記録を破った時には誰からも歓迎されず、コミッショナーも同じ試合数で計算するとルースの記録の方が上だというようなコメントまで出したとか。それがここにきて今度は記録を破られることをこれほど期待されるとは、つくづく巡り合わせが悪いとしか言いようがありません。

 もっとも逆に考えれば、マリスがルースの記録を1本だけ破っておいてくれたお陰で、マグワイアもソーサも安心して新記録を目指せるわけで、これがルースの記録のままだったら、アメリカのファンも複雑な気持ちだったことでしょう。かつて日本でも王の55本を破ろうとバースが54本まで迫ったことがありましたが、あの時もジャイアンツ投手陣が江川を除いて全員バース敬遠作戦に出たことがありました。当時のジャイアンツ監督が王自身だっただけに、投手陣もストライクを投げるわけにはいかなかったのでしょうが、あれは結構王にとっては汚点ではないかと思っています。しかしまた、それほどホームランの記録というのは野球にとっては特別なものなのでしょう。

 マリスにとっては悲劇でしたが、彼のお陰で記録自体が神格化されずこうして盛り上がれるわけですから、メジャーリーグはマリスに感謝すべきです。日本でもバースがさっさと王の記録を破っておけば(アメリカとは逆に試合数換算ならバースの方が上ですが)もう馬鹿な敬遠合戦は起きないのでしょうが、松井あたりが挑むのではない限り当分は無理でしょうね。
秋の新ドラマ予想。(98/9/2)
 9月になるといよいよ10月スタートの秋の新ドラマのラインアップが出揃います。夏はフジ系の圧勝でしたが、さてこの秋はどうでしょう?恒例の新ドラマ予想です。

 まず注目のフジ月9『じんべい』。ずっと不調だったせいか、今回は巻き返すべく気合いが入ったキャスティングです。最近高視聴率を叩き出すコミックを原作とし、田村正和、松たか子、草なぎ剛、高島礼子、森本レオと主演級をずらりと並べました。ただあだち充の原作と随分印象が違うキャスティングなだけに、そのあたりがうまく消化できるかどうかがポイントでしょう。ドラマで視聴率を稼ぎたいフジは火曜日になんと3本ドラマを並べますが、その中でも注目は1年半ぶりの連ドラ主演となる和久井映見の『殴る女(仮)』。彼女がボクシングにのめりこんでいくというのが興味深いです。このドラマをきっかけに女性のボクシングブームが来るかも。ただ共演が吹越満、東幹久、石黒賢、天海祐希と渋過ぎるのが視聴率的にはどうでしょうか。続く10時の稲垣吾郎『ソムリエ(仮)』はちょっと今回の穴狙いです。吾郎ちゃんの個性がうまく生きれば、こだわりのドラマになりそうですが、鈴木杏樹、菅野美穂、武田鉄矢というキャストが少々臭くなりかねないかも。フジ水曜9時『タブロイド』も豪華キャストが売りです。常磐貴子、真田広之、ともさかりえ、佐藤浩市、京野ことみ、柏原崇と並べました。廃刊寸前の夕刊紙という設定も面白そうです。そして何と言っても話題は木曜10時『眠れる森』。木村拓哉&中山美穂の超豪華競演。しかも単なるラブストーリーでなくミステリーというところがいいです。脚本も野沢尚ですから期待できそうです。

 相変わらず抜け目ないフジ系に対して、日本テレビ系も今回はなかなか力の入ったラインアップです。月曜10時の山崎まさよし主演『奇跡の人』は今回一番期待のラブストーリー。松下由樹、戸田菜穂、豊原功補というキャストがちょっとマニアックなフジ系ドラマファンの女性に受けるかも。そして水曜10時の『世紀末の詩』が大注目作品。野島伸司脚本、竹野内豊、山崎努、坂井真紀、木村佳乃、吉川ひなのというキャスティングは、まさに日本テレビの総力を挙げて、という気合いの入り方を感じます。ただしその分お得意の土曜9時がいまいち。榎本加奈子『P.A.(プライベート・アクトレス)』は、今までのマンガチック路線からするとちょっと大人しいかも。

 かつて「ドラマのTBS」と言われた面影はすっかり褪せてしまったTBS系。今回も期待できません。強いて言えば日曜9時『なにさまっ!』。岸谷五朗、松雪泰子、渡部篤郎、篠原涼子、長嶋一茂と話題性あるキャストのラブコメディー。しかしこの枠は固定ファンしか見ないからなぁ。金曜10時『あきまへんで!』は、大石静脚本、中村玉緒、内田有紀、藤原紀香というキャストで関西受けはしそうだが、ちょっと関東では苦しいか。TBSらしいアダルトテイストなドラマもないし、いよいよ末期的症状かも知れません。

 それよりテレビ朝日系月曜8時の『チェンジ!』の方がコメディとしては面白そうです。落雷で心が入れ替わるという親子を浅野温子と野村佑香が演じます。浅野温子のコメディは期待大。共演もうじきつよし、阿部寛、藤原竜也となかなか楽しめそうです。

 以上、話題性では『眠れる森』『世紀末の詩』でしょうが、コメディ好きの僕としては『じんべえ』『チェンジ!』『なにさまっ!』にも期待しています。ただいずれにしてもドラマはフジ圧勝という図式は変わりそうもないですね。
●突然モニタがお亡くなりに。(98/9/1)
 先ほどパソコンのモニタがいきなり「ブチッ」という音とともにブラックアウトしてしまいました。パソコン本体はちゃんと動いているようなので、どうやらモニタの方の故障のようです。うーん、こんな深夜に故障されてもどうしようもないよぉ。モニタの予備なんてないしなぁ。と言うことで、現在は7月に買ったレッツ・ノートで仕方なくこれを書いています。やっぱり緊急時用にB5サブノートにしておいて良かったなぁ。これがモバイルギアとかリブレットじゃちょっと辛いところでした。

 それにしても弱りました。いまさらモニタだけ修理に出すのも面倒だけど、新たに買い直すのも馬鹿馬鹿しい、というか、どうせならモニタ付き・WIN98インストール済みの新しいマシンを購入したい。でもお金はないし。まあとりあえずはこのレッツ・ノートで代用できるとしても、安いモニタを買うかどうしようか、ちょっと悩むところです。ふぅ。それにつけても本当にパソコンって金食い虫です。なにかとこうして費用がかさむのは、本当になんとかならないものでしょうかね。自分はまだしも家人にはとても説明できません。


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