1998年8月下旬のコーカイ日誌


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●ワールドジュニアテニス'98。(98/8/31)
 名古屋東山公園テニスセンターで開かれていた「ワールドジュニアテニス'98」をサークルのメンバーと一緒に観戦してきました。この大会は14歳以下のジュニア選手の各国代表チームがデ杯のような国別対抗戦を行うものです。ジュニアとは言え各国を代表する選手達。この中にはきっと未来の(それもごく近い未来です)サンプラスやヒンギスがいるはずです。

 土曜日の試合で女子はチェコが優勝、観戦しに行った日曜日には男子の決勝「オーストリアvsアルゼンチン」をセンターコートで行っていました。アルゼンチンの選手はいかにもジュニアらしい子どもっぽい体つき。ベースラインから全身をフルに使ってハードヒットを続けます。対してオーストリアの選手は「本当にジュニア?」と思うほどの体格。強力なサーブと正確なストロークで対抗します。最近プロテニスの世界でもリオスを始め南米の選手が注目されていますが、ジュニアのアルゼンチン選手もなかなか魅せるテニスをします。表情も豊かで何となく観衆もアルゼンチンを応援しているような雰囲気。しかし結果は逆にオーストリアがシングルス2試合、ダブルス1試合を全勝して優勝を決めました。やはりテニスはプレーの正確さ、メンタルのタフネスさ、そして厳しい暑さにも耐える体力が大事なんだな、ということを改めて再確認させられました。

 国際大会ですから各国の選手達が入り交じってウロウロしているのがとても良い雰囲気でした。順位決定戦のアメリカvsウクライナ戦を見ている時なども、英語以外にスペイン語やフランス語、中国語、それによくわからない国の言葉も飛び交っていて、思わず日本じゃないような気分に一瞬浸れました。僕の夢はいつかテニスの4大トーナメントを観戦して回ることなんですが、とりあえずその小さな小さな第一歩と思うことにします。
●近頃妙にひっかかる芸能界&スポーツ界のこと。(98/8/30)
 <その1> どうしてSPEEDはあそこまでヒロコをメインで押すんだろう?あの子の歌い方は、どうも喉が苦しそうで聞きづらい。そりゃアゴはアゴだけどエリコの方が歌は落ち着いて聴けるぞ。

 <その2> 浦和レッズの小野のヘアスタイル。あれはオリジナリティがあると評していいのだろうか?彼はこだわってあのヘアスタイルを維持しているのか、単にそんなことに興味がないのか?どうも天才肌の人間のやることはわからない。

 <その3> 雨宮塔子とMAXのナナと羽田恵理香が似ていることが全然話題にならないこと。みんな適度にマイナーなせいか?同じようにブリグリのボーカルの子と西川弘志が似ていることも気づいていたが「ちゃろん日記」のななえさん以外誰も指摘しないのが不思議だ。

 <その4> ますます最近偉そうになってきた佐藤藍子。あの若さでどうして30年くらい芸能界にいるような初々しさのない雰囲気を漂わせているのか?しかもそんな彼女の雰囲気をどうして誰も問題にしないのか?事務所はあれでいいと思っているのだろうか。

 <その5> 誰も触れない落合博満。優勝争いしている日本ハムの最高給取りなのに、その存在感は今やゼロ。あれだけの選手なのだから、もう少しマスコミも追っかければいいのに、やはり要求されると噂の高額の取材料が惜しいのだろうか?

 以上、つまらないことばかりで、わざわざ1日分として書くには憚られたのですが、ちょっと「お蔵だし」です。ほんと、どれもどうでもいいことなんですけどねぇ。 
李下に冠をたださず、HPに仕事をいれず。(98/8/29)
 先日の百人一首パロディ広告が僕の周辺で話題になったのは良いのですが、思わぬ余波がありました。なんと会社の人間から僕の上司に「クリタは仕事の情報を個人のホームページで漏らしているらしい。そんなことは許されるのか」というご注進があったらしいのです。とんだとばっちりです。別に具体的なクライアント名は書いていませんし、仕事の肝心な部分には全然触れていません。「こぼれ話」的な枝葉末節の部分をネタにしているだけなのですが、まあ過敏に反応する人には「情報漏洩」と見えるのでしょう。

 正直言って困りました。こちらとしては十分に気をつかっているつもりですが、仕事の話をテレビや新聞・雑誌などでするには許可を上司に取らなければならない会社であり業態であることも確かです。ホームページという新しいメディアへの具体的なアウトラインはまだできていないので、逆にここで僕が突っ張って妙にこじれるのも困ります。

 「李下に冠を整さず、瓜田に履を納れず」と言います。自分としては具体的なクライアントがわかるような情報はホームページに一切書かない、という自主規制を徹底するとともに、「幹事クリタの作った広告」のページへのリンクを全て外すことにしました。本当は削除してしまっても良いのですが、先日のコピーライター養成講座の生徒さんたちのように見たい、見せたい方もいるので、一応希望者(そんなにいるとは思えませんが)には個別にメールでアドレスをお教えするというカタチにしようと思います。まあサーチエンジンで検索をかければ見つかるかも知れませんが、そこまでして見たい奇特な人には見ていただいても結構でしょう。

 それにしてもインターネットが普及してくると、思わぬところで刺されてしまうようなことが起きます。昔は(と言ってもほんの2年くらい前ですが)開拓時代のアメリカ西部の如く、荒っぽかったけど大らかだったのに、この世界も随分とせせこましく住みにくくなりました。
●恐竜にも不況の影?(98/8/28)
 取材で清水市にある東海大学自然史博物館に行ってきました。取材と撮影は順調に滞りなく進んだのですが、お相手をしてくれた学芸員のS氏がとても話好きな方でして、ずっと撮影の間、恐竜の話を熱心にしてくださいました。まあ話も面白いと言えば面白いのですが、それ以上にS氏の情熱の方に感動してしまいました。ほんと、恐竜好きの子どもがそのまま大人になったような人でした。

 で、一通り取材も終わった後に、ちょっとの間とりとめもない雑談をS氏としていました。
「お盆に実家の九州の方に帰ったんですけど、九州もとうとう元気なくなってしまいましたね。国内も韓国からも人が来ないし、大変みたいでね」
「帰るときはのぞみで帰ったんですけどね、最近は飛行機の方が安いらしいですね。JRと競合するところは航空運賃も格安にしないとやってけないみたいですよ」
「そう言えば静岡にも空港を、という話があるらしいですよ。公共事業で潤うとか言うこともあるんでしょうけど、誰が静岡から飛行機に乗るってんですか。東京にも名古屋にも1時間で行けるのにね」
「静岡に東海大の付属高校が2つあるんですけど、これを今度統合することになりましてね、クリタさんの会社にもPRをお願いしているんですが、どうにも少子化と不況の影響で苦しいみたいですよ」
「大学の方も受験者がガクッと減ってしまったみたいで。さすがに定員割れはしないんだけど、受験料で私立は稼いでいますからねぇ。短大とか閉鎖しちゃうところもあるみたいだし、私立大学は大変ですよ」

 どうも単なる恐竜好きのオジサンの身の回りにも不況の影響は色濃く出てきているようです。学芸員なんて好きなことだけ考えていればそれが商売になる羨ましい職業かと思っていましたが、やはり不況によるリストラの恐怖はあるのでしょう。そうそうお気楽極楽でもないのかも、と思わずしんみりしてしまった清水での1日でした。
パロディ百人一首の反響。(98/8/27)
 8/11の「コーカイ日誌」で取り上げた携帯電話をテーマにした百人一首パロディ広告が昨日の朝刊に掲載されました(朝日・日経の東海版及び中日・静岡新聞)。事前の宣伝(広告の宣伝とはおかしなものですが)が効いたのか、早速いろんな反響がありました。もっとも多かった声が「読みにくい」「字が小さい」。次に「ご苦労さま」「努力賞ですね」。そして「面白い」「勉強になった」と言う声。まあ予想通りです。一部で「クリタを見直した」という声もありましたが、どれほど見くびられていたのか(笑)。

 ご覧になっていない方にはこんな話を続けてもわからないので申し訳ありませんがあえて続けます。「読みにくい」というのは確かに読みにくいです。100枚のカルタをぎっしり紙面に載せ、しかも決して1枚1枚を大きくは扱っていません。それは本来この広告の趣旨が百人一首のパロディを読ませることではなく、あくまでもキャッチコピーを読ませるためのものだからです。パロディはおまけです。さらに言えば読みにくいほど、わざわざ何が書いてあるのかと読んでくれるだろう、との計算もありました。百人一首のパロディを時間をかけて読んでくれる人は限られていますが、読みたい人はきっと顔を新聞に寄せても読んでくれるに違いないと思ったからです。

 「努力賞」という評価は本当はあまり嬉しくありません。努力を誉められるのはあまり好きではないからです。仕事は結果さえ出せば努力しようがしまいが関係ない、というのが僕のスタンスなのに、「努力賞」と言われると結果は大したことはないけれど、というニュアンスに感じられてしまうからです。ちょっとひねくれているかも知れませんが。

 とにかく面白がってくれる人が一番好きです。所詮遊びで作ったパロディですからね。いろいろ身近な人を想定して書いたものも結構あります。
「朝ぼらけ 二日酔いのため たえだえに あわれな声で 午前半休です」
これはテニスメンバーのM弓ちゃんの実話です。
「夕されば 彼なき友から 電話あり あしたも合コン 飽きもせず言う」
これもテニスメンバーの合コン女王Kちゃんがモデル。
「見せたくて 男のあとから 袖つまみ 似顔絵いろいろ 音も変わるよ」
これは最近携帯電話を買って喜んでいたOカジ(全然伏せ字になってない)を見て。ちなみに上の3首の本歌をご存知でしょうか?「朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木」「夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろ屋に 秋風ぞ吹く」「見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず」がそれぞれの本歌です。

 他にもありますが、さすがに次の歌は、誰がモデルかちょっと言えません。
「彼の声 絶えなば絶えね ダメならば 忍ぶるつぎの 男ぞいる」
(玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱まりもぞする)
心当たりのある貴女、あなたのことではありませんからね。怒っちゃダメだよ(笑)。  
●せこい男。(98/8/26)
 よく商店街などで買い物をすると小さなシールをくれて、それを集めて台紙に貼って持っていくと、抽選ができたり割引をしてくれたりします。主婦がそういうものを集めているのは微笑ましいのですが、どうもいい年した男がそれをやっていると「なんかせこい奴だな」という感じが否めません。まあわざわざ台紙に貼らずとも、券を何枚か集めるとか、カードにスタンプを押してもらったりするような簡略なものもあります。いずれにしても普通の男どもは、どうせ大した特典があるわけじゃないのに、そんな面倒な手間をかけるなんて、とか思って券やカードを捨ててしまうんですけどね。

 でも僕は結構好きなんですよ、この手のおまけ。ランチで行くレストランのポイントカードも集めていますし、CDやビデオをレンタルしても、ちゃんと忘れずにスタンプを押して貰って無料でビデオをレンタルしています。クレジットカードのポイントプレゼントの応募締め切りが9月末なので、今は何を貰おうか悩んでいるところです。家族の意見も聞きながら、液晶ポケットテレビにしようか、脂肪計付き体重計にしようか、コードレスアイロンにしようか、などと。我ながらせこい奴だな、ほんと小市民だよな、と思いながらも結構悩むんですよね。特に今回はポイントがたまっているからなぁ。

 このおまけ好きの原点はどこにあるのか、って先日考えていて思い当たったのが、グリコのおまけを代表とする昔のお菓子。とにかく子どもの頃、おまけとかくじとか大好きで、お菓子自体はそれほど好きというほどでもなかった割には、キャラメル、ガム、チョコレート、アイスクリームなどガンガン買っていました。チョコボールの金のくちばしにはとうとう出逢いませんでしたが、執念で銀のくちばし5枚集めたのも良い思い出です、って遠い目をするほどのことでもありませんが。でも子どもの頃は「せこい」という評価にはならなかったのに、どうして大人になると「せこい」って思われるのかなぁ。大人の男って見栄ばかりで生きているんだな。
●下手の横好きも、やってりゃ上手くなるか。(98/8/25)
 先日会社の同僚Y田さんと話していた時のこと。彼は将棋が趣味でアマ4段、過去には愛知県のアマチュア代表(団体戦ですが)になったこともあるほどの腕前です。アマとしてはかなりな強豪のわけですが、しかし将棋が強くなるという意味ではもうピークを超えているそうで、肉体的な衰えとともに弱くなっていくばかりだろうということでした。

 で、僕が「いやぁ、まだまだ僕のテニスは上手くならなきゃいけないところが多くて」と言ったら「えっ、クリタはまだ上手くなれるわけ?」と驚かれてしまいました。確かに僕ももう20年くらいテニスしていますが、学生時代に極めたという体育会系テニスではないため、いつまでたってもピークが来ません。この数ヶ月サーブがちょっと良くなりましたが、まだまだ改良の余地は多いですし、ボレーもストロークも見るからに欠点だらけ穴だらけ。自分の追い求めている理想の姿にはほど遠いだけに、上手くなりたいですし、なれなきゃ困ります。まあまだ肉体的な衰えをさほど感じていないので、何とかしばらくは頑張れることでしょう。

 人間どんなことであれ、やっているうちにほんの少しずつでも進歩があれば楽しいもの。そういう意味ではいつまでたっても極められない「下手の横好き」だからこそ、少しの進歩を喜びに長く趣味を楽しめるという理屈になります。それにしても、最近テニス雑誌は全部買って技術解説を漁るように読んでいるし、テニス好きがいればテニスの話ばかりしているし、暇さえあれば家族もほっぽりだしてテニスに出かけてしまうし。こういう状態を「病膏肓に入る」というんだな。Mっちゃん、覚えておきなよ。あ、そもそも読めないか(笑)。
コピーライター養成講座。(98/8/24)
 8月22日に宣伝会議主催のコピーライター養成講座の講師をしました。広告業界以外の方には馴染みがないことでしょうが、この養成講座はかなり古い歴史と権威があるもので、本来なら僕のようなチンピラが講師などできるようなものではないのですが、どういう巡り合わせか、名古屋会場の講師をすることになりました。

 昔は教師になろうとした過去もありますし、人前で話をするのは決して不得手ではありません。しかし、親の金でフラフラと聞きに来ている学校の生徒相手と違って、こちらは社会人が転職やキャリアアップを考えて自分で高い授業料を払って来ています。あだやいい加減な気持ちで不埒な講義をしてはいけないと気合いを入れて臨みました。大好きなテニスがある土曜日の午後を潰してまで講義をするのですから、自分としてもあまり無駄な時間にはしたくありませんし。

 講義自体がうまくいったかどうか、それは生徒さんの評価ですから自分としては何とも言えませんが、みっちり2時間、休む間もなく話し続けてしまいました。ほんの少し言い忘れたことはありましたが、ほぼ伝えたいことは伝えることができたと思います。講義後、生徒さんの有志15人くらいと一緒に飲みに行きました。そこでもまた熱心に話を聞いてくる、また自分のことを語ってくれる彼、彼女らを見ていると、自分が新人コピーライターとして研修を受けていた10数年前を否が応でも思い出さざるを得ませんでした。

 どう考えてもコピーライターなんて向いてない、と思う日もあれば、俺って天才じゃん、イトイなんて目じゃないよ、なんて思える日もあったあの頃。先輩の仕事を見ても大したことない、と思ったり、すごいや、と舌を巻いたり。とにかく一刻も早く仕事がしたい、自分のコピーを世の中に見せたい、と思って毎日を過ごしていました。きっと講座を受講している彼らも、コピーを書くことの楽しさと難しさを味わっていると思います。講義の最後にこのホームページを教えておいたので、多分その中の何人かはこれを読んでいることと思います。みんな負けるな挫けるな、例えイトイ・ナカハタにはなれなくても、頑張っていればきっとそこそこにはなれるから(笑)。いつでもお茶くらい奢ってやるから会社に遊びに来いよ。
●高校日本選抜は誰が選んだのか。(98/8/23)
 熱戦に継ぐ熱戦の末、結局本命横浜が横綱相撲で制した80回目の夏の甲子園。印象的な試合が多かったので、人それぞれ思い入れもあるかと思いますが、そんな中、こっそり(?)発表された第3回アジアAAA野球選手権のメンバーを見て納得いかない思いをしています。

 高校選抜チームという以上、最強のメンバーを選ぶべきでしょうに、なんと豊田大谷の古木選手が選から漏れているのです。確かにこの大会では古木はさほど好調とは言えませんでしたが、それでも5試合で7打点1本塁打を打ってチームをベスト4まで導きました。例え古木は打たなくても、彼を警戒するあまり他の選手へ甘いボールがいったことは間違いありません。W杯でカズが外されたのとは訳が違います。古木が漏れたのはそれくらいおかしいと思います。古木だけではなく、ベスト4に進んだ豊田大谷から1人も選ばれていないというのはどういうことでしょうか?主将大井なんて実によく活躍したと思いますがね。

 同じく京都成章の奪三振王古岡も、弱小浜田をベスト8まで引っ張った和田も選ばれていないし、もっと言えば、単独チームとしては桑田・清原時代のPL学園以上と言われる横浜からバッテリーの松坂・小山以外選ばれなかったのも不思議です。一体どういう基準で誰がこの選抜メンバーを選んだのか?そのあたりの選考過程は一切報道されていませんが、相変わらず高野連はやることが不可解です。
●ゴジラは誰が監督したら良かったか。(98/8/22)
 先日話題の映画『ゴジラ』を見てきました。感想はこちらで読んでいただくとして、僕が思ったのは、ローランド・エメリッヒではなく、もっと別の監督が作ったら面白かっただろうな、ってこと。エメリッヒは浪費家のパクリ大王ですから、もっとオリジナリティのある個性的な監督たちならきっと面白い『ゴジラ』を作ってくれたかも知れません。

 例えばピッタリはまり過ぎるのがスピルバーグ。彼が作ればもっとヒューマンでファミリーなゴジラになったのでしょうか?コッポラが作ればもっと重厚な作品になっただろうし、テリー・ギリアムが作ったら、もっとサイバーゴジラになるのかも。そうして想像を広げていくと実に楽しいです。ジョン・ランディスなら、オリバー・ストーンなら、リュック・ベッソンなら、ブライアン・デ・パルマなら、ロン・ハワードなら、ヤン・デ・ポンなら、ツイ・ハークなら。それぞれに監督の個性が出て面白いゴジラができそうです。

 特に僕が見たかったのはジェームズ・キャメロン。『エイリアン2』や『ターミネーター2』の興奮を思い起こすと、彼こそ本歌がある作品を面白く仕上げ直すことができる最高の監督かも知れません。次に『ゴジラ2』を作る時には、エメリッヒではなく是非ともキャメロンに依頼して欲しいものです。
●球史に残る延長戦の裏に。(98/8/21)
 高校野球で伝説のように語り継がれる延長戦と言えば、中京商-明石中の延長25回、松山商-三沢の延長18回再試合、星稜-箕島の延長18回などがありますが、今大会の優勝候補同士が激突した横浜-PL学園の延長17回も伝説になるような死闘でした。

 かつての星稜-箕島戦もそうですが、延長戦に入ってから取ったら取り返し、どちらも譲らずという試合は、見ている方にはこれほど見応えのある展開はないでしょう。しかし、多分やってる方にしてみれば「いい加減にしてくれ」という思いかも知れません。特にこの炎天下で投げ続けた横浜の松坂にしてみれば、いつ果てるとも知れないこの戦いは堪えたことでしょう。結局250球を投げてフラフラになりながらも勝利を収めたのですが、「もう次は投げられません」という彼の言葉に偽りはないと思います。

 準決勝、横浜の相手はこれも強豪の明徳義塾です。エース松坂でなければ抑えきれないかも知れませんが、ここで松坂を投げさせたら彼の肩はもう壊れてしまって使い物にならなくなることでしょう。プロ野球入りして将来の球界を背負っていくであろう逸材をここで潰すだけの蛮勇は、さすがの横浜の監督にもないと思います。いや、ないことを願っています。

 ただ、もうすでにこのPL戦で松坂の肩は潰れているかもという恐れはあります。以前に比べればいろいろと事故防止の対策は講じられているようですが、高校生には1試合で150球以上投げさせない、3連投以上はさせない、などのもっと厳しい規定を作らない限り、まだまだ現状ではこうした悲劇は繰り返されることでしょう。球史に残る好試合、という大人のロマンチシズムの裏で、将来有望な高校生が夢を砕かれていくのは、やはり歪んでいると思います。


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おっと、忘れるところだった

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