幹事クリタのコーカイ日誌2026

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9月28日 ● 倉本聰のドラマ。

 脚本家の倉本聰が亡くなりました。91歳。僕がドラマを脚本家で見るようになったきっかけを作った人です。それほど脚本家として前面に出てきた人でした。倉本のドラマなら間違いはないというか、あの「倉本節」をまた見たいと思うファンがそれだけ多かったのでしょう。

 僕が最初に倉本を意識したのは『前略おふくろ様』でした。あの独特のナレーションが癖になってしまって、その後の倉本作品を追い続けてしまった気がします。『前略おふくろ様』は僕のテレビドラマにおけるオールタイムベストのトップ10に間違いなく入る名作です。脚本も良かったし、出演していた俳優も最高のキャスティングでした。このドラマの印象があったからこそ、『北の国から』を初回から見たと言っても良いでしょう。

 『北の国から』はもちろん大ヒットドラマでしたが、スタート時はなぜ主人公が子どもたちを連れて過酷な北海道での生活をするのか理解できませんでした。後に倉本自身がNHKと揉めて東京がイヤになり富良野に移住したということを知りましたが、ただドラマを作っていく上では北海道という厳しく、かつ美しい土地があってこそなのだなというのも、ドラマが進むに連れて理解できるようになりました。また北海道らしさを表現していた俳優陣も素晴らしかったです。

 もうひとつ倉本のドラマで印象に残っているのが『優しい時間』です。このドラマも心に傷を負った男が北海道に移住する物語ですが、主人公は寺尾聰ですが、共演の長澤まさみと二宮和也がドラマを牽引していて、この2人の演技力が見どころでした。また毎回のゲストも豪華で、それもドラマを見る楽しみのひとつでした。

 そう考えると、倉本のドラマは脚本で見ていると言うよりも、そこに出演している俳優を見ていた部分も大きかった気がします。倉本の俳優を見る目の確かさを感じます。ご冥福をお祈りいたします。



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