幹事クリタのコーカイ日誌2026 |
| 6月9日 ● ズべレフGS初優勝。 全仏オープンテニスの男子シングルスでズべレフが初優勝しました。ズべレフは四大大会で優勝経験がなく、最強のタイトル未保持者だと言われてきました。これまでにグランドスラム決勝進出4回、同準決勝進出11回、キャリアタイトル24、マスターズタイトル7、ATPファイナルズ優勝2回、オリンピック金メダル1回と十分な輝かしい実績がありながら、ランキング1位もありませんでした。いわゆる「テニス星人」と呼ばれた超人たちの被害者の会の1人でしたが、遂に悲願を達成させました。 今大会は過去2年間にわたりグランドスラムタイトルを分け合ってきたアルカラスとシナーが揃って消えていました。アルカラスは欠場、シナーも体調不良で早期敗退してしまい、大荒れの中で上位シード選手でズべレフだけが順調に勝ち上がりました。トップ10選手と一度も対戦することなく優勝できたのはズべレフとしては幸運でしたが、それを差し引いてもいつ優勝をしてもおかしくはない実力者であることには変わりありません。ドイツ選手のグランドスラム制覇は1996年全豪のベッカー以来だということです。 ズべレフは2022年の全仏ナダル戦で右足首に大怪我をしました。7本の靭帯の断裂と2ヵ所の骨折。悲鳴を上げて赤土のコートに転倒していたズべレフの悲劇は目に焼き付いています。これだけの大怪我をしてトップレベルにまで戻れるのかと心配されましたが、2年後の2024年の全仏で見事に決勝まで進出。この時にはアルカラスにフルセットで惜敗しましたが、さらに2年後の今回ついに優勝をすることができました。20歳の頃から次代のチャンピオンだと目されていながら、初タイトルに手が届くのに29歳までかかるとは誰も思わなかったことでしょう。もうベテランの域に入ってきてしまいましたが、この優勝をきっかけに「シナカラス」2強時代にズべレフが割って入ることを期待します。 |