幹事クリタのコーカイ日誌2023

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12月29日 ● 大納会と新NISA。

 2023年の大納会を迎えた今日。東京株式市場の日経平均株価は前日比75円(0.2%)安の3万3464円で終えましたが、年間での上げ幅は7369円と1989年(8756円高)以来の大きさだったそうです。年末終値としても、日経平均が史上最高値をつけた1989年の大納会(3万8915円)以来の高値で、相場は活況に沸いたということになります。コツコツと日本株を買っている僕としても、悪くない一年でした。

 日本株が上がった背景には、日本企業の決算が総じて良かったこともありますし、世界的なインフレで日本経済もデフレ脱却しそうだという期待感、そして円安による海外マネーの流入、さらに東京証券取引所が3月にPBRが1倍を割り込んでいる企業に対しては改善を求めたことなどがありました。著名な投資家であるウォーレン・バフェットが来日し、5大商社株の買い増しを明らかにしたこともあり、僕のような高配当株投資家としては完全に追い風の1年となりました。

 定年退職前まではずっと値上がり益を狙って新規上場株や成長株を小遣いの範囲で売買して楽しんでいました。しかし定年後は退職金を元手にしているので、そういうギャンブル的なリスクの高い投資はすっぱりやめて、手堅く高配当株投資にシフトしたことが幸いしました。2年くらい前から買い始めた銀行や商社、通信、保険などの業種の銘柄が今年個人投資家に人気になって、増配と値上がりのダブルコンボで着実にプラスが出ています。

 また来年からは新しい少額投資非課税制度(新NISA)が始まります。すでに投資をしている人間からしたら、新規参入者が増えて株式市場に資金が流入するわけですからチャンスが広がりますし、政府の狙いも「貯蓄から投資」への転換にあるので株価は一層上がりそうです。今年秋頃からマスコミでも大きく取り上げられていて、これまで投資に縁がなかったような人たちも関心を持つようになりました。実際、テニス仲間など何人もの友人から「NISAについて教えて」などと聞かれたりしています。

 僕は投資歴こそバブル期からやっているので30年弱と長いですが、基本的には素人なので、教えてと言われても一切責任は持てませんから、教科書通りのことしか言えません。それでも全く投資のことを知らない人がやってはいけないことくらいは注意できます。僕に聞くくらいの最低限の慎重さがあればまだ良いですが、安易にブームに乗って始めてしまい、暴落時に泣きを見る人が増えそうで心配です。少なくとも生活資金はちゃんと残して、欲張らずにあくまでも余剰資金で始めて欲しいです。



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