幹事クリタのコーカイ日誌2023

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11月25日 ● 祖父母の教え。

 羽生結弦の超スピード離婚がいろいろな点から話題になっていますが、僕は羽生の祖母が語った「大目に見ないで、叩くところは叩いてください。そうすると本人も大人になりますから」という言葉の素晴らしさに感動しました。ともすれば孫に対して甘くなりがちなのが祖父母ですが、この方は結婚相手とその家族について「お気持ちを考えると本当に胸が痛い」「向こうの方からすれば、捨てられたような気持ちになるでしょう」など、まず一番辛い人に対して気遣いをし、羽生に対しては「人間的にまだまだ幼い」と厳しい態度です。

 近年では総理大臣からして身内に大甘だったりしますが、かつてはそんな態度は世間的に恥ずかしいものとして、身内だからこそ厳しく言うものでした。深い愛情と信頼があるからこそ、厳しい言葉を並べても関係は揺るがないという自信の表れでしょう。何より本人のためにさらなる成長を願っていることが伝わってきます。「褒めて伸ばす」などと、それがいかにも良いことのように言いますが、相手がまだ未熟な場合は甘やかしているだけでは成長しません。かと言って、ちょっと厳しいことを言うだけでパワハラだと訴えられてしまう昨今、厳しいことを言えるのは身内くらいしかできなくなってしまいました。

 大谷翔平の祖父も藤井聡太の祖父母も常に戒めの言葉をもって孫の成長を助けたということです。孫だからこそ甘やかしたいものなのに、皆さん実に立派な姿勢だと思います。孫を持つ僕としては少し身が引き締まる思いでした。



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