幹事クリタのコーカイ日誌2023 |
8月10日 ● 高校野球総選挙2023。 少し前になりますが、5日にテレビ朝日「ファン1万人がガチで投票!高校野球総選挙2023」という番組が放送され、1位に松坂大輔、2位に松井秀喜、3位斎藤佑樹、4位清原和博、5位田中将大、6位桑田真澄、7位大谷翔平、8位ダルビッシュ有、9位江川卓、10位藤浪晋太郎という順位でした。まあまあ妥当なところでしょう。投票した人の年齢層によりますが、もし各世代が均等な人数になっていたなら、昭和末期から平成の高校球児が強いのは当たり前です。誰だって見ていない選手には思い入れもないから投票しないでしょう。 この投票で不明瞭なのは、甲子園での活躍を基準に選ぶのか、甲子園での成績に関係なく高校球児として印象的だった選手を選ぶのか、それともプロ入り後の活躍も含んで選ぶのか、というところです。アンケートは「夏の甲子園で忘れられない!スゴいと思う高校球児」ですから、毎日新聞主催の春の甲子園も関係なく、あくまでも建前は朝日新聞主催の夏の甲子園で印象的な高校球児を選ぶ企画のはずです。 1位の松坂は夏の甲子園での活躍が見事だったからわかりますが、松井は5打席連続敬遠はあったものの甲子園ではそれほど勝ち上がっていないのに2位に入っているし、大谷もそれほど甲子園で活躍していないのに7位ですから、プロ入り後の活躍もどうしてもコミコミでということになってしまうのでしょう。とは言え、ハンカチ3位でマーくん5位なのも、一応甲子園の印象が優先されたかなという感じはがします。 個人的には夏の甲子園で印象的な球児と言えば、1位は東邦の坂本“バンビ”佳一です。1977年の夏、1年生ながら決勝まで投げ抜き、決勝戦10回裏にサヨナラホームランを打たれて負けました。僕の1学年下で、その後の愛知大会でも投げ続けましたが甲子園には2度と出られず(僕の母校が愛知大会で坂本を打ち崩して勝ったこともありました)、大学でも社会人でも活躍できずに野球を辞めてしまいました。まさにあのひと夏だけの活躍で高校野球の歴史に名を残した忘れられない高校球児です。 2位に選ぶとしたら名古屋電気の工藤公康。1981年夏の甲子園でのノーヒットノーランなど準決勝までの快投は忘れられません。大府の槇原、愛知の浜田とともに「愛知三羽烏」と呼ばれましたが、工藤を西武、槇原を巨人に取られて浜田を指名したのは中日のドラフト戦略の失敗でした。愛知県の高校生以外では当然松坂大輔や清原和博、ダルビッシュ有なども印象的でしたが、子どもの頃に見た太田幸司、江川卓、原辰徳などの方がやはり甲子園のスターというイメージが強いです。どうしても子どもの頃に見た甲子園が強く記憶に残りますね。 |