幹事クリタのコーカイ日誌2023

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7月11日 ● もっとマルティネスを誉めよう。

 相変わらず最下位に沈む中日。個々には良い成績を残している選手もいるし、若手が育ってきていることもわかります。勝てないのは成長途上だからと言えば聞こえは良いですが、チャンスに点を取れないし、肝心なところでミスが出るしで、いかにも勝てない野球をやっている長年Bクラスのチームらしい勝負弱さが出ています。落合監督時代の何とかして勝利をもぎ取る野球を立浪監督ができていないということに尽きるでしょう。立浪だけが悪いというよりは、コーチ陣の指導力も足りていないという気がします。

 そんな低迷しているチームの中で目立った活躍をしているのが打者では現役ドラフトの細川成也、投手ではライデル・マルティネスです。この2人に小笠原慎之介を加えた3人がオールスターに出場しますが、地元開催なのに3人しか出られないことを恥ずかしいと思わなければなりません。少なくとも打線が援護をしていれば高橋宏や柳も出られたのではないかと思いますから。

 その中でも特に素晴らしい活躍を続けているのが抑えのライデル・マルティネスです。今日は珍しく9回に2死満塁のピンチを招きましたが、何とかゼロに抑えることができました。なんとこれで開幕以来29試合連続無失点。防御率0.00を守り続けているのです。マルティネスは昨シーズンも56試合に登板して防御率0.97、自身初となる最多セーブのタイトルに輝いています。今年はシーズン直前に相棒のロドリゲスが亡命するという騒ぎを起こして、マルティネスのメンタルが心配されましたが、ここまでの活躍を見ると全く杞憂でした。

 中日はかつて岩瀬というNPB史上最高の抑え投手がいましたが、今のマルティネスは岩瀬以上です。岩瀬は点差があると1点くらいいいやという感じで点を取られることもありましたが、マルティネスの無双ぶりはもはや超人の域です。156kmのストレートと、147kmの落差のあるスプリット。外国人投手にしてはコントロールもよく四球から崩れることもありませんし、真面目でなおかつハートも強いです。しかも来日以来、年を追うごとに内容が良くなってきていて、遂に今年は超人が完成したと思います。

 もし巨人や阪神にマルティネスが在籍していたらもっと騒がれていることでしょう。中日だからこれほどの記録を残していても大して話題になっていないのですが、もっとマスコミもマルティネスを取り上げて誉めてほしいと思います。ただ目立ち過ぎると、また貧乏な中日は巨人に強奪されてしまうのではないかと心配なので、そういう意味では負けない程度に点をくれてやる岩瀬はわかっていたのかも知れません。



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