幹事クリタのコーカイ日誌2023

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7月1日 ● ウィンブルドン5人は50年ぶり。

 昨日書いたようにウィンブルドンの男子シングルス本戦に日本選手が5人も出場する快挙は記憶になかったのですが、その後のニュースによればこれは50年ぶりの快挙なんだそうです。1973年に坂井利郎、神和住純、九鬼潤、平井健一 、田辺清の5人が出場していたそうで、もう5人の顔触れだけで随分と時が経ったことを感じます。記事によればこの大会では大規模な選手のボイコットがあって、それによって繰り上がりで日本選手が大量に出場できたということです。九鬼、平井、田辺はなんと予選1回戦で敗退していたにも関わらずラッキールーザーとして本戦に出場できたそうです。

 僕がテニスを見始めたのはちょうどその後くらいからで、1975年のウィンブルドン女子ダブルスで沢松和子が優勝したのを強く覚えています。1970年代の男子の中心選手が坂井、九鬼、神和住でした。あのメンバーが5人揃って出場していたのかと思うと感慨深いです。神和住とは後にテニスイベントで一度会ったことがありますが、その時は何が気に食わなかったのか、随分と機嫌が悪かったという印象しかありませんが。

 この次の時代の日本男子のエースが福井烈。ただ福井は日本では圧倒的に強い選手でしたが、グランドスラムには一度ダブルスで出場しただけで、ほとんど国内専門というイメージでした。福井とも一度イベントで会ったことがありますが、とても笑顔が優しい良い人でした。そして福井と入れ替わって日本男子のエースになったのが松岡修造。福井と対照的に海外を中心に活躍し、内向きだった日本男子が世界に目を向けるきっかけを作った日本テニスのレジェンドでした。松岡の功績は大きく、また松岡あっての錦織だと言うのは間違いありません。

 ただ松岡の後の日本のエースになった鈴木貴男は残念ながら怪我に悩まされて100位の壁を破れずグランドスラムの常連にはなれませんでした。フェデラーを苦しめるような才能を持ちながら本当に惜しい選手でした。鈴木の次のエースが錦織圭になるわけで、その錦織もすでに33歳とすっかりベテランになりました。この10年余りは錦織のお陰でテニスツアーを見るのが本当に楽しく、感謝しかありません。来年のウィンブルドンには錦織を含めた6人が本戦に出場してくれていることを願っています。



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