幹事クリタのコーカイ日誌2023

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6月1日 ● 藤井聡太最年少名人&七冠。

 渡辺明名人に藤井聡太六冠が挑戦していた第81期名人戦七番勝負第5局、後手の藤井が勝利し、対戦成績4勝1敗として名人を奪取しました。1983年に谷川浩司十七世名人が樹立した最年少名人の記録を何と40年ぶりに更新、さらに羽生善治九段以来2人目、史上最年少での七冠も達成しました。

 この結果は多くのファンが予想していたことでしょう。藤井と渡辺の対局はこれまで藤井が圧倒していましたし、藤井のタイトル戦での強さは異常なほどです。王将戦で羽生が藤井相手に2勝しただけでも立派だったと思うほど、藤井の強さは抜きん出ています。藤井の敵は過密スケジュールだけだと言われるほど敵なしです。当分、藤井が体調でも壊さない限りはこの強さは変わらないでしょう。ライバルはみな年上で、藤井は若くて体力もあり伸びていく幅が大きいのですから、年下のライバルが登場するまでは藤井の優位は揺るぎません。

 前人未踏の八冠制覇に向けて、これで残るタイトルは「王座」ひとつだけになりました。今、藤井は王座戦の挑戦者決定トーナメントベスト8に進出しています。八冠を達成するためには今年の夏に行われる棋聖戦、王位戦のタイトル戦を2つとも防衛して、同時に王座戦の挑戦者トーナメントを勝ち上がらなければなりませんが、決して今の強さなら不可能とは思えませんが、かと言って楽な道程とも言えません。棋聖戦、王位戦の挑戦者はどちらも佐々木大地七段。勢いのある若手で公式戦では2勝2敗の五分の相手です。

 また王座戦と藤井は相性が悪く、これまで挑戦者トーナメントでは準決勝1回、2回戦1回、初戦敗退が3回です。今秋、永瀬王座への挑戦者になれれば可能性は大きく高まりますが、トーナメントを勝ち上がれるかどうかが八冠達成への鍵になりそうです。



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