幹事クリタのコーカイ日誌2023

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4月16日 ● カリスマ教育ママ論争。

 chatGTPを巡っての発言をしたカリスマ教育ママをホリエモンが「こいつバカでしょ」と冷笑し、さらにそれを茂木健一郎やひろゆきが後に続くというネット上での騒ぎが起きています。カリスマ教育ママの主張は「12歳までは完全隔離してほしい」「今までどおりアナログで育てて、タブレットなんて全部捨ててほしい」などとchatGTPを筆頭にした新しいテクノロジーを否定していたそうです。

 茂木健一郎はホリエモンのコメントに全面的に賛成とした上で「スマホもそうだけど、日本の中のある種の教育化石層は、やたらと新しいテクノロジーを嫌がる。だったら永遠に江戸時代の寺子屋教育でもやっていればいいと思う。その間に世界はどんどん進んでいくし、日本の中でも、そういう古臭い人たちと関係なくやる人はやるから別に世界線交わらない。ご自由に足踏みしていてください」と主張しています。日本が欧米のみならず中韓インドなどにも遅れをとっている原因として本当にその通りだと僕も思います。

 またひろゆきは「最近の研究だと『勉強を努力出来る才能』も遺伝という説が強いです」と指摘。「成功した教育ママは、単に優秀な遺伝子の子供が産まれただけなのに、教育法に意味があったと思い込んでるだけの可能性あるんですよね、、」と言っており、僕もかねてよりひろゆきと同じ感想を持っていたのでこれも全面的に同意します。勉強が得意な子は生まれついて得意です。答えがある問題を解くだけの受験勉強くらいでは苦労しません。

 そもそも子ども4人をみんな東大理3に入れたなんてそんなに自慢でしょうか?むしろなんでそんな画一的なレールの上を全員に歩ませたのか不思議ですし残念です。かつて棋士の米長邦雄は「自分は賢いから将棋指しになった、兄貴は出来が悪いから東大にいった」と言っていましたが、東大理3合格なんて単なる「受験勉強の頂点」というだけの意味しかありません。問題はその先です。もし優秀な子どもたちなら、それぞれが興味のおもむくままにいろいろな方面で能力を発揮し成果を挙げる方が素晴らしいと思います。ノーベル物理学賞の湯川秀樹の兄弟は冶金学者、東洋史学者、中国文学者としてそれぞれ大家になりました。同じ4人兄弟ならそういう家族の方が断然面白いし楽しいです。

 まあいくら講演や著作で商売している「カリスマ教育ママ」と言えども、芸能人でも文化人でもない「ほぼ」一般人をあまり口汚く批判するのは上品とは言えないですし、特にホリエモンとかひろゆきとか茂木健一郎はネットでの口喧嘩上等な人たちですから、彼らに絡まれるのもまた大変だろうとは思います。ただ「受験勉強に勝つ」ことだけが成功という昭和的な価値観を未だに頭から信じる親たちがいることも事実なので、chatGPTが登場した今となっては、もうそれは古臭い考え方になっているということはやはり指摘しておいた方が良いでしょう。覚えたことを解答用紙に書くだけの能力ではAIとは全く勝負にならないのですから。



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