幹事クリタのコーカイ日誌2023

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3月26日 ● 大相撲戦国時代。

 大相撲春場所は霧馬山が大栄翔を本割、決定戦で連勝して逆転の初優勝をしました。照ノ富士が休場し、綱取りの貴景勝まで途中休場、横綱大関不在の場所という異常事態になりましたが、関脇の霧馬山と小結の大栄翔という上位力士が順当に決定戦を行ったのは「荒れる春場所」としては、まあまあ良かったと思います。番付最上位となった若隆景まで終盤に休場してしまいましたが、三役は若隆景と翔猿以外は9勝から12勝と実力通りの勝ち星を挙げて面目を保ちました。

 夏場所カド番となる貴景勝ですが、もし休場したり強行出場しても負け越してしまうと名古屋場所は大関不在となってしまいます。なので、来場所の星次第では三役陣は一気に新大関昇進の可能性が高まります。まず霧馬山は先場所11勝、今場所12勝ですから、来場所10勝で昇進できそうです。大栄翔は先場所10勝、今場所12勝ですから来場所11勝がノルマでしょう。この2人は来場所が勝負です。

 豊昇龍は先場所が8勝だったのが痛いです。今場所10勝しましたが、来場所14勝以上で優勝すれば可能性が見えてくるかなというところ。若元春も先場所9勝、今場所10勝ですから同じく来場所は13勝以上で優勝するくらいしないと厳しいです。豊昇龍と若元春は現実的にはもう1場所大関昇進には必要でしょう。今場所9勝で二桁勝星に乗せられなかった琴ノ若はまだ昇進には少し時間がかかるかも知れませんが、近い将来の大関候補であることは間違いありません。また休場して出直しとなる若隆景にも期待したいです。

 将来の大関候補としては新入幕で9勝を挙げた北青鵬と11勝で敢闘賞の金峯山がともに大型力士で楽しみです。サラブレッドの王鵬はちょっと足踏みしていますが素質は十分です。さらに今場所十両で12勝の元大関朝乃山。2場所連続の十両優勝こそ逃しましたが、その実力は十分ですから、来場所いよいよ再入幕すればすぐに上位に上がってくることは間違いありません。また入門2場所目で十両昇進した落合も今場所10勝を挙げる活躍です。次世代の角界を支える力士がこれほど多くいることは喜ばしいことです。しばらくは本命不在の戦国時代が続きそうですが、誰が天下統一を果たすのか楽しみになってきました。



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