幹事クリタのコーカイ日誌2023

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3月24日 ● ベテランならではの音。

 今夜はハモンドオルガンのジャズコンサートを聴きにいきました。地元名古屋のカルテットと関西からきたカルテットの対バンで、名古屋のカルテットには僕のサックスの先生もいます。ハモンドオルガンの響きも面白かったのですが、何よりカルテットの平均年齢の差が音の差になっていてそれが興味深かったです。

 名古屋のカルテットはアラフォー世代のジャズメンなので、まだ勢いがある働き盛りの音でした。くっきりはっきりしていて、明るくて元気が良い感じです。次に出てきた関西のカルテットは平均年齢がぐっと上がって60代かなという感じ。元気は明らかに名古屋に劣ります。音も張りがあるという感じではありません。特にトランペットが異色で、トランペットと言えば顔を真っ赤に膨らませて吹いているイメージなのに、随分と軽くふんわりと吹いています。

 ところがこの年相応に元気のないカルテットが、随分と渋くて柔らかくてまったりとしていて良いのです。僕はクラシックにしろジャズにしろ、良いなと思って聴いていると徐々に目が閉じて眠くなってくるのですが、まさにその心地よさの極致のような音楽でした。これがベテランのジャズメンの音なのでしょう。

 改めて年輪を重ねていくことの大切さとか、熟成していく素晴らしさを実感したコンサートでした。



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