幹事クリタのコーカイ日誌2023

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3月15日 ● 混迷の春場所。

 大相撲春場所も4日目。今場所一番の注目は大関貴景勝の綱とりです。先場所優勝した貴景勝は優勝すれば間違いなく横綱昇進でしょうし、12〜13勝の優勝同点でも横綱に上がれる可能性があります。横綱照ノ富士は今場所も休場ですから、大関以上は貴景勝ただひとり。優勝候補一番手ですから可能性は高いだろうと場所前は思っていました。

 ところが初日にいきなり翔猿に黒星を喫すると今日も阿炎に負けました。4日目を終わって2敗は優勝争いには厳しい成績です。もちろんまだ残り11日間あります。11連勝して13勝2敗なら十分に優勝の目はあります。いつ照ノ富士が引退するかもわからない状態ですから、相撲協会としても早く貴景勝が横綱になってほしいと願っているわけですが、貴景勝は膝を痛めているのか元気がありません。この先も黒星が重なったら休場するかも知れません。これ以上ないくらい昇進への条件が整った場所ですからチャンスは逃してほしくないですが。

 三役陣で元気なのは全勝の大栄翔と1敗の霧馬山、琴ノ若、翔猿。売り出し中のモンゴル出身の霧馬山は26歳。着実に実力をつけてきて6場所連続勝ち越し中です。先場所は小結で11番勝ちましたから大関候補一番手です。祖父が横綱琴桜の琴ノ若は25歳と若く、めきめきと実力をつけてきて三役定着してきました。29歳の大栄翔は幕内優勝経験もある三役常連の実力者ですが成績に安定感がありません。実力をつけてきた豊昇龍ら若手と、大関から陥落した正代、御嶽海ら実力者が幕内上位に混在しているので、誰がそこから抜け出してくるのか予想がつきません。

 幕内下位では何といっても新入幕の北青鵬。モンゴル出身で元白鵬の宮城野部屋所属。身長204センチの大型力士でまだ21歳と幕内最年少です。ここまで4戦全勝と勢いに乗っています。恐らくすぐに幕内上位にあがってくる逸材です。上位陣が潰しあって星がのびないと今場所優勝の可能性もありそうです。過去に新入幕で優勝したのは大正時代の両国ただひとり。100年以上前の話です。惜しかった力士は何人かいましたが、さすがに簡単なことではありません。まだ4日目では早過ぎる話ですが、北青鵬を見ているとそんなことすらも思わせます。



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