幹事クリタのコーカイ日誌2023

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3月3日 ● 中日圧勝とテレ朝の狼狽。

 名古屋のバンテリンドームで行われた侍ジャパンの壮行試合。中日が日本代表を7-2と圧倒してSNSが「中日優勝」と大いに盛り上がりました。そして中継したテレ朝は思い描いていた試合展開と真逆になってしまい、フォローに大慌てという醜態を晒していました。中日ファンにしてみれば、昨年最下位の弱小球団中日を噛ませ犬にして、ここで日本代表の勢いをつけて本番の視聴率アップを目論んでいたテレ朝やWBC関係者を見事に返り討ちにして溜飲を下げた試合でした。

 テレ朝の中継は終始日本代表目線でしたが、内容は中日の新戦力が日本代表を粉砕していたので、わざわざ東京から実況のために乗り込んできた清水アナも苦心していました。先発の小笠原をはじめ中日投手陣が良いのは誰もが認めているところなので、2失点というのは妥当なところでしょう。もしキューバ代表で不在のマルティネスやロドリゲスがいたら、日本代表を零封していたかも知れません。中日には相性が良い村上と山田のヤクルト勢はあの状態で本番大丈夫なのかと心配になります。

 さらに問題は12球団ワーストの貧打線が7点も取った、もしくは日本代表が取られたことです。3回ルーキー田中のヒットから好機をつくり、新外国人のカリステの適時打で先制。同点の6回にはこれも新外国人の大砲アキーノが左翼席に弾丸ライナーで勝ち越し。以降も中日は連打で得点を重ねました。中日の新外国人に打たれまくるようでは、一流のメジャーリーガーを揃えたアメリカやドミニカに勝てるはずもありません。日本代表には不安しか残らない壮行試合となりました。もしこれがサッカーで、代表がW杯直前にJリーグの下位チームを相手にこんな無残な試合をしたなら、日本中が選手にも監督にも大ブーイングを浴びせ「交代させろ」と言い出すことは間違いありません。

 ところがテレ朝は何とか視聴率のために盛り上げたいのでしょう。中継が終わって続く報道ステーションでは何とも酷い編集をしました。日本代表のわずかな好プレーだけを切り取ってつなげたのです。今永や大勢が抑えたシーンや、数少ない日本代表のヒットや得点シーンばかりを見せて、中日の得点シーンは「このあと中日に4点を取られ」とナレーションで処理しました。映像だけ見ていたらどちらが勝ったのかまるで印象が逆になります。戦時中に朝日新聞が大本営発表を垂れ流して戦意高揚につとめたのを彷彿とさせます。今だに朝日というのは目的のために事実を捻じ曲げる体質なのでしょうか。

 中日の立浪監督は点差が開くにつれて途中からどんどん新しい選手を試していました。負けても構わない試合ですから、ルーキーや若手や新外国人を試すには絶好の機会でした。それでも圧勝したのですから中日にとっては収穫の多い試合になりました。明日も中日と日本代表は戦います。大野雄大が先発するらしいですが、もし好調の大野相手だったら誰も打てません。日本代表の調子が狂ってしまわないか心配です。そうなったらWBCには中日にダルビッシュと大谷が合流して出場した方が良いんじゃないでしょうかね。



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