幹事クリタのコーカイ日誌2023 |
1月24日 ● ドラマ『リバーサルオーケストラ』感想。 最近ドラマは朝ドラと大河ドラマしか見ていなかったので、久しぶりに民放の連ドラを見始めました。日本テレビ水曜夜10時『リバーサルオーケストラ』。門脇麦、田中圭のコメディタッチの音楽ドラマです。脚本は『エール』の清水友佳子。オーケストラを立て直すというテーマで、あの朝ドラ『エール』の清水が脚本を書くということだったので興味を持って見始めました。 ドラマはかなりほんわかとしたヒューマン系コメディです。元天才少女バイオリニストの門脇麦と、若手期待のマエストロ田中圭がポンコツ交響楽団を立て直すという話で、ちょっとオーケストラの雰囲気は『のだめカンタービレ』に似ています。あの「千秋さま」を彷彿とさせるツンデレのマエストロ田中圭がなかなかのはまり役で、彼に振り回される門脇は天才ながら「のだめ」とは全く別の引っ込み思案のキャラです。オーケストラのメンバーもそれぞれ個性的で、第2回ではその中のフルート奏者がメインになりましたが、今後も他の奏者がメインになる感じかも知れません。 このドラマが僕の好みなのは、まず音楽が中心のドラマであること、そしてテンポが良く話がどんどん展開していくこと、さらに個性的なキャラクターが多くいますが、それで話が渋滞するほどではなく、さらっと描かれていること、何より基本的には明るくポジティブなストーリーで暗いイヤな気分にならないことなどが挙げられます。デフォルメされた描かれ方をしていますが、それでちょうど良いくらいの軽さが持ち味で、見ていて重くなりません。 キャストも軽量級です。ベテランの生瀬勝久、原日出子、平田満、濱田マリあたりを配してはいますが、主役級は門脇麦と田中圭以外には永山絢斗くらいしかいません。それだけに話の中心がブレないのが良いところです。今のところ田中に振り回される門脇の活躍が中心ですが、もう少し門脇の天才らしさを出していってほしいと思います。やはり天才キャラクターが主役の場合は、その才能ですべてを黙らせてしまうカタルシスが欲しいです。 明日の第3回ではティンパニが抜けて代わりを門脇が見つけに行く、という話らしいですが、そうやって少しずつオケのメンバーが集まっていくというのもこの手のドラマの王道です。楽しみたいと思います。 |